梅雨の晴れ間の蝶ヶ岳、常念岳周回
- GPS
- 10:05
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 2,170m
- 下り
- 975m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 4:40
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好。常念岳からの下り道は、鎖などもあまりなく、結構ハードな岩稜。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
梅雨時のお花と北アルプスでの初めて稜線を堪能したいと、三股から蝶ヶ岳と常念岳のルート。
GW直後の山行で予定していたコースでしたが、その際は強風の予想で蝶ヶ岳のテント泊に不安があったため、黒姫山に変更した経緯もあり今回週末晴れ予報を受けて。
今回はたくさんのお花とたくさんの一期一会があり、印象の残る山行となりました。
🔸一期一会その1
駐車場には6時着。週末で第二駐車場まで満車だったので、その下のお池横の駐車場に。
登山口までの林道で後ろからきた2人組のうち、男性とお話を軽くして気持ちいい青年だったなぁと…蝶ヶ岳山頂でテントを張っていると「お疲れ様でした!」と彼から明るく声かけられてソロの身としてはとてもうれしかった。いい天気に恵まれてよかったね。
🔸一期一会その2
蝶ヶ岳山頂まで半分くらいのところで、おばちゃんたち数名が立ち止まり「ねー、このお花しってる?」と懐っこく声を掛けられました。前日にお勉強してきたお花だったので「オサバグサみたいですよ」と返答したら、喜んでいただき、明るい気分になりました。この手のおばちゃんはすきなんだよなぁ〜。
🔸一期一会その3
昼の12時にはテント張り終えて、眺望もよかったので、穂高連峰を眺めながらビールとうどんを堪能。一旦、テントに戻ると灼熱地獄の暑さだったのでの人がいない、風通しのいい斜面で、ぼーと眺めてはお昼寝していたら、上の登山道から「ライチョウみましたか?」と女性から声を掛けられました。おそらく、ハイマツが点在するところだったので、ライチョウハンターに間違われたのかと。「テント場でいましたよ〜」と振り返りお返事をかえして、穂高に目を向けていると、その女性がザクザクとそばまで降りてきて「パノラマコースで涸沢へ向かうルートで、あそこの凸凹した山までいくと、涸沢カールと穂高がまじかに一望できて素晴らしいのよ!」と涸沢に目を向けてうっとりと語りだされた。面白いひとだなぁとしばらくお話しをしていたのですが、連れの方はその間、まちんぼで大丈夫だったのだろうかと…。これだけ熱く語られては…今度涸沢に行く際にはいってみますよ!
🔸一期一会その4
二日目早朝4時発。
夜明け前の時間に歩くのがとても好き。だんだん、夜明けのオレンジが濃くなって穂高連峰を照らす様を見ながら歩くってなんて贅沢なんだろうと。
しばらく歩くとカメラを構えている方がケルンを指さして、「いますよ!近寄ると逃げますよ。」と。よく見ると雷鳥がケルンの上にのっかってるという、非常に贅沢なフォトジェニックな状態をつくっているではないですか。で、そのお方と2人で撮影大会。ここでの一期一会は雷鳥さんですね、奇跡的なシチュエーションをありがとう。
🔸一期一会その5
蝶ヶ岳からみえる常念岳はそんなに苦労なくのんびり縦走ができそうと。ただ、歩いてみるとそれなりに上り返しもあり、最後の常念岳の岩稜の上りは一気に登り上げることができませんでした。その急登の途中、休憩していると、ソロの女性がすぐ上ってこられ、「いつの間に後ろにいたんだろう?」と驚きお話ししたところ、彼女は常念岳では時間あまるから、その先までピストンで攻めてから下山されるとのこと。「わけーなあぁ」とうらやましく見送りました。きついところで話しかけると結構足を止めてかまってくれるのね。
🔸一期一会その6
常念岳頂上からは、昨年秋に歩いた表銀座縦走コースと今度歩いてみたいと思っている大天井岳までの稜線をコーヒーで一服しながら確認。小鳥のさえずりも聞きながらさくさく降りて温泉だ!と下山していくと、前常念岳までの途中の登山道の真ん中で土浴び?をしている雷鳥様に出会いました。6個体目の遭遇。しばらく見てましたが、なかなか道を開けてくれそうにない。「ちょいと、ごめんねー」とすぐ横を歩いていくと、一旦よけてまた土のところに。。。今回、一番まじかに見れて可愛かったなぁ。
🔸一期一会その7
前常念岳からの下りは途中まで岩稜で想像以上に足を削られました。樹林帯に入り、ハイマツのブッシュをかき分け「あらー、これはロストしたかも?」と、スマホでコースを再確認とみたところ、電源弱く確認できなく、再度、周辺を探索した結果、完全にロストしていることを認識したので、元の道に引き返しなんとか復帰。
「ロストはつかれんだよなぁ…」と、一服してスマホを確認しようと思ったら、パンツにつけていたスマホの紐が切れてポケットにあったスマホがないのよー。
真っ青になりつつ、「紐がブチ切れるということは、ハイマツ野郎にもっていかれたかも…」と、隣にいた上りの方に愚痴を漏らしつつもとの道に戻ろうとしたら、「よろしければお電話しましょうか?」とのやさしいお言葉。その後、ハイマツの場所を5分ほど探索しても見つからず、その間、その方も見守っていただきましたが、「一人で探しますから〜行ってください」と感謝の意をつたえつつ、再び探索に。今度はハイマツ帯を這って見逃しないように探索して、スマホがハイマツの奥に横たわる様をみつけ、先ほどの方に「みつかりました〜!」と大声でお伝えすることができました。
もう、肉体的にも精神的にも疲労困憊となりましたが、暖かいお言葉をかけてくれた方に救われた気がして、その後、ふらふらになりつつも無事下山することができました。
常念岳から1700mの下山か…そりゃつかれるわ。 川の音は聞こえけど果てしなく降りてようやく辿り着いたせせらぎ。リック掘り投げて頭をぶち込みました!スッキリしたなぁ〜。
🔸一期一会その8
登山口についてもその後、一番下の駐車場まで結構歩かないと…と先日購入した、モンベルの日傘をさしてふらふらになりつつ林道を歩いていると、後ろからきた車から「乗ってきます?」とのお言葉。今回はたくさんの方にお言葉をいただき、救われましたね。ありがたく駐車場まで送っていただきました。その方も、私と同じコースをたどってこられたようで、「この周回コースを1日で行く人はすごいね〜」と、厳しかった下りに共感し合って楽しく登山を終えることができました。いい笑顔だったなぁ〜
🔸一期一会その9
蕎麦屋さんで山賊焼き定食食べてから、安曇野ビュー温泉?にて一風呂。安曇野を一望できる温泉で気持ち良かったなぁと休憩処にて休んでいると、そこの壁の一面にウォールペイント製作中。
何描いているんだろうなぁと近寄ってみると、いきなり、「これ私が書いているんです!」と、元気なお嬢様が名乗りを上げて、絵を解説してくれました。彼女の右の頬っぺたにペンキがついていた様がかわいく、まぶしかったわぁ。なんで、こんなおっさんに気軽に声かけられるんだろう?と苦笑いしつつも元気をいただきましたね。
みなさん、ありがとうございました!
帰りの車は渋滞してたので大月出口から相模湖まで下の道経由。
事故なく怪我無く無事に家にたどり着くことができましたとさ。
あと、夕飯どきに飲むビールが温かくなったので、雪渓に雪取りに行きました。
あと、どうせ夜明け前に出発するなら朝食はご来光見ながらでよいなぁと今更、思った次第です。
ログは途中でバッテリー切れ。
登山口には12時着でした。
山行前:右手首を痛めテーピング。それ以外は問題なし。
山行後:左脛軽い打撲、ぶよ刺され2か所(アレルギー薬事前に飲んでいたため小腫れ。)
翌日から臀部、両足筋肉痛程度で想定内。膝も問題なし。
※下山中にストック折れて、ストックなしでの下山。
【出会ったお花たち】
イワウメ、ミネズオウ、ミヤマカラマツ、
オサバグサ、ゴゼンタチバナ、オオバキスミレ、
ミヤマカラマツ、イチヨウラン 、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、コミヤマカタバミ 、ギンリョウソウ、ミヤマキンポウゲ、イワカガミ、マイズルソウ、コヨウウラツツジ、オオサクラソウ、ツガザクラ、ショウジョバカマ、ユキザサ…。
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