ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5719289
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地散歩と焼岳と前穂高を小梨平BCで

2023年07月14日(金) ~ 2023年07月16日(日)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
53:47
距離
47.5km
登り
2,921m
下り
2,910m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:12
休憩
0:48
合計
5:00
6:51
41
7:32
7:33
5
7:38
7:38
3
7:41
7:46
0
7:46
7:56
1
7:57
7:57
43
9:05
9:09
5
9:29
9:29
3
9:32
9:33
15
9:48
9:49
35
10:24
10:28
24
10:52
10:57
21
11:18
11:18
4
11:22
11:22
8
11:30
11:30
7
11:37
11:37
14
11:51
宿泊地
2日目
山行
6:01
休憩
1:46
合計
7:47
5:11
6
宿泊地
5:17
5:17
5
5:31
5:31
4
5:35
5:35
9
5:44
5:45
41
6:26
6:30
47
7:17
7:29
15
7:44
7:50
2
7:52
8:06
1
8:07
8:08
7
8:15
8:15
6
8:21
8:21
54
9:15
9:43
40
10:23
10:23
7
10:30
10:30
5
10:35
10:39
1
10:40
10:56
2
10:58
10:58
10
11:08
11:13
28
11:41
11:41
27
12:08
12:08
9
12:17
12:17
5
12:22
12:22
9
12:31
12:31
5
12:55
12:55
3
12:58
3日目
山行
8:18
休憩
2:23
合計
10:41
1:56
4
2:50
2:56
72
4:08
4:33
131
6:44
7:16
16
7:32
7:53
15
8:08
8:33
106
10:19
10:51
48
11:39
11:39
31
12:10
12:10
11
12:25
12:26
11
12:37
ゴール地点
天候 1日目:朝雨、昼から薄曇り、2日目:朝雨、昼から薄曇り、3日目:朝曇風、昼から晴れ
気温と湿度が高いので、大量の汗が放出した。
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
毎日あるぺん号(東京便利用)
往路:竹橋22:30発、上高地05:20着
復路:上高地16:00発、新宿23:20着(中央線渋滞の影響)
往復14200円
コース状況/
危険箇所等
ハイカーは危険なので岳沢小屋まで。
その他周辺情報 小梨平キャンプ場
水洗トイレ・ゴミ箱・風呂・食堂、水道・売店、炊事棟があります。
5時半にバスで到着し、他の人が装備を整えている中、
私は荷物を担いで、そのまま徒歩5分のキャンプ場へレッツゴー。
五千尺ライブカメラで記念撮影。青色のアホ。
2
5時半にバスで到着し、他の人が装備を整えている中、
私は荷物を担いで、そのまま徒歩5分のキャンプ場へレッツゴー。
五千尺ライブカメラで記念撮影。青色のアホ。
そしてサイトJに、設営完了。
事務所も川もテーブルも近くて気に入った。
常連さんもここ「J」か「I」が良いと言っていた。
2023年07月14日 06:09撮影 by  SOV42, Sony
2
7/14 6:09
そしてサイトJに、設営完了。
事務所も川もテーブルも近くて気に入った。
常連さんもここ「J」か「I」が良いと言っていた。
小梨平から雨の中、歩いていると、猿軍団に取り囲まれた。
”ムツゴロウ”リスペクトなので、
怖くないです。自然体で見ていられます。
2023年07月14日 06:47撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
7/14 6:47
小梨平から雨の中、歩いていると、猿軍団に取り囲まれた。
”ムツゴロウ”リスペクトなので、
怖くないです。自然体で見ていられます。
ひたすら食べる。
2023年07月14日 06:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
7/14 6:48
ひたすら食べる。
日照が弱いので、動いている猿を撮ると
基本ぶれていたっていう悲しい現実。
2023年07月14日 06:49撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
7/14 6:49
日照が弱いので、動いている猿を撮ると
基本ぶれていたっていう悲しい現実。
野生の猿に癒される。
2023年07月14日 06:49撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
7/14 6:49
野生の猿に癒される。
私の足元を猛ダッシュで駆け抜ける猿がいて
警戒感ゼロなんだねぇって。
2023年07月14日 06:49撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 6:49
私の足元を猛ダッシュで駆け抜ける猿がいて
警戒感ゼロなんだねぇって。
お食事中すいません、写真だけいいですか。
2023年07月14日 06:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
7/14 6:48
お食事中すいません、写真だけいいですか。
2023年07月14日 06:50撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 6:50
山では使わない良い方のカメラを使っているので
色合いが全然違います。
2023年07月14日 06:39撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
7/14 6:39
山では使わない良い方のカメラを使っているので
色合いが全然違います。
2023年07月14日 07:09撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 7:09
2023年07月14日 07:24撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 7:24
せっかくなので、拝観料500円で入ります。
2023年07月14日 07:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
7/14 7:31
せっかくなので、拝観料500円で入ります。
2023年07月14日 07:34撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 7:34
2023年07月14日 07:37撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 7:37
2023年07月14日 07:37撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 7:37
こちらは岳沢湿原
2023年07月14日 08:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 8:29
こちらは岳沢湿原
水中カメラで魚の撮影に成功しました。
2023年07月14日 08:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 8:29
水中カメラで魚の撮影に成功しました。
2023年07月14日 08:32撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 8:32
2023年07月14日 08:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 8:29
2023年07月14日 08:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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トリカブト、花はきれいですが、言わずと知れた猛毒です。
2023年07月14日 08:59撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
7/14 8:59
トリカブト、花はきれいですが、言わずと知れた猛毒です。
2023年07月14日 09:14撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 9:14
田代湿原にも魚は多い
2023年07月14日 10:20撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 10:20
田代湿原にも魚は多い
2023年07月14日 10:20撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 10:20
2023年07月14日 10:23撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 10:23
2023年07月14日 10:36撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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7/14 10:36
田代池の片隅にクルマユリが5輪ほど咲いていたんだけど、
誰も気づかない様子。
2023年07月14日 10:40撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 10:40
田代池の片隅にクルマユリが5輪ほど咲いていたんだけど、
誰も気づかない様子。
大正池にストームトゥルーパーがいたんですけど。
しかも何か頭に刺さっているし。
2023年07月14日 10:13撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
7/14 10:13
大正池にストームトゥルーパーがいたんですけど。
しかも何か頭に刺さっているし。
2023年07月14日 11:30撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
7/14 11:30
2日目は、5時に登山開始。
勾配の緩い道を歩いてきて、やっと高度感が分かる場所に出た。
2023年07月15日 06:58撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 6:58
2日目は、5時に登山開始。
勾配の緩い道を歩いてきて、やっと高度感が分かる場所に出た。
名古屋の仲良しオジサマ3人とお会いして
一緒に歩きました。
2023年07月15日 07:18撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
3
7/15 7:18
名古屋の仲良しオジサマ3人とお会いして
一緒に歩きました。
2023年07月15日 07:26撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
3
7/15 7:26
ゴゼンタチバナ:午前中立ち話っていう覚え方。
他に、コバイケイソウ:小林恵三がある。
2023年07月15日 08:12撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 8:12
ゴゼンタチバナ:午前中立ち話っていう覚え方。
他に、コバイケイソウ:小林恵三がある。
熱気のある火山性ガスが噴出する場所が何か所もある。
2023年07月15日 08:37撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 8:37
熱気のある火山性ガスが噴出する場所が何か所もある。
あっちが入山禁止の南峰方向
2023年07月15日 09:20撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 9:20
あっちが入山禁止の南峰方向
山頂はもちろん真っ白!
2023年07月15日 09:27撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 9:27
山頂はもちろん真っ白!
火山らしく奇岩がある。
2023年07月15日 09:27撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 9:27
火山らしく奇岩がある。
こちらにも
2023年07月15日 09:29撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 9:29
こちらにも
下山は定番の花を撮影しながら。
だけどガスであんまりきれいに撮れていなかった。
2023年07月15日 09:49撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 9:49
下山は定番の花を撮影しながら。
だけどガスであんまりきれいに撮れていなかった。
湿原が見えてきて、気温も上昇。
2023年07月15日 11:13撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 11:13
湿原が見えてきて、気温も上昇。
ありがとうございました!!
2023年07月15日 12:08撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/15 12:08
ありがとうございました!!
小梨平にクマが出没、
はい、アナグマです。
2023年07月15日 14:52撮影 by  SOV42, Sony
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7/15 14:52
小梨平にクマが出没、
はい、アナグマです。
子供に追い掛け回されていた。
2023年07月15日 15:07撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
7/15 15:07
子供に追い掛け回されていた。
3日目:夜中2時から歩いていたから、やっとカメラ撮影。
相手(かもしか)の立場になって考えよう。
2023年07月16日 05:32撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 5:32
3日目:夜中2時から歩いていたから、やっとカメラ撮影。
相手(かもしか)の立場になって考えよう。
分岐点で、ザックデポ。ほとんどの人がデポしていた。
2023年07月16日 06:56撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 6:56
分岐点で、ザックデポ。ほとんどの人がデポしていた。
2023年07月16日 07:32撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 7:32
2023年07月16日 07:32撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
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7/16 7:32
2023年07月16日 07:32撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
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7/16 7:32
2023年07月16日 07:33撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 7:33
こんな苦労して登ったので、珍しく記念撮影。
2023年07月16日 07:40撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
7
7/16 7:40
こんな苦労して登ったので、珍しく記念撮影。
だいぶ埋まっている三角点。
2023年07月16日 07:41撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
3
7/16 7:41
だいぶ埋まっている三角点。
小屋が近づいてきて、ヘリがホバリング。
最初、荷揚げかと思ったら、遭難救助だった。
2023年07月16日 09:24撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
2
7/16 9:24
小屋が近づいてきて、ヘリがホバリング。
最初、荷揚げかと思ったら、遭難救助だった。
なんと10時半でも軽食営業していました。
カレーを食べたい気持ちだったのに、
ハヤシライスの文字を見ると、
なぜかハヤシライスを頼んでしまう私です。
元気フル充電完了♪
2023年07月16日 10:49撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 10:49
なんと10時半でも軽食営業していました。
カレーを食べたい気持ちだったのに、
ハヤシライスの文字を見ると、
なぜかハヤシライスを頼んでしまう私です。
元気フル充電完了♪
真っ暗の中、登っていたら、この沢を大学生たちと直登してしまい、これルート外しているよねぇ?って言いながらそのまま突っ切った。
2023年07月16日 10:56撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
2
7/16 10:56
真っ暗の中、登っていたら、この沢を大学生たちと直登してしまい、これルート外しているよねぇ?って言いながらそのまま突っ切った。
なんとクルマユリ発見
2023年07月16日 11:02撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 11:02
なんとクルマユリ発見
風穴。
登りは真っ暗だったから、冷気だけ感じていました。
2023年07月16日 11:46撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 11:46
風穴。
登りは真っ暗だったから、冷気だけ感じていました。
清流です。
2023年07月16日 12:11撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
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7/16 12:11
清流です。
河童橋近くに、キラキラキノコ発見。
2023年07月16日 12:23撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
1
7/16 12:23
河童橋近くに、キラキラキノコ発見。
下山後の好天、あるあると言われますが、
実はお初です。
2023年07月16日 12:24撮影 by  Canon PowerShot A3300 IS, Canon
2
7/16 12:24
下山後の好天、あるあると言われますが、
実はお初です。
バスターミナルに向かいながら名残惜しい。
2023年07月16日 15:36撮影 by  SOV42, Sony
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7/16 15:36
バスターミナルに向かいながら名残惜しい。

感想

夜行バスを利用して、2泊3日の上高地登山。
宿泊地は、小梨平キャンプ場。
3日もあるので、天候判断で山に登る予定だった。
ターゲットは、焼岳と前穂高。
特に前穂高は昨年SWに槍穂縦走で、最終日に台風に阻まれて
諦めた3000m峰なので、その回収が第一目的でした。
重い荷物でも、小梨平までだったら、
上高地バスターミナルから徒歩5分なので余裕ですね。

1日目、猿に癒されながら明神池、登山口確認、岳沢湿原、大正池、田代湿原。
たっぷり5時間も歩きまして、寝るときに足が攣りそうになったほど、
無駄に筋力を使ってしまった。

テントに戻ると、常連さんや近くの方々と談笑。
目的は登山だけじゃなく、避暑地利用だったり、キャンプだったり様々。

2日目、名古屋からの年齢合計220歳の男性3人組と
登山口近くで遭遇し、一緒に歩かせてもらった。
序盤にヒキガエルがいて、カエルが大の苦手だから、
キャーーー!悲鳴を上げたら、笑われた。

山頂手前から火山性ガスが噴出して、活火山であることを改めて確認。
一か所、硫黄の流出する部分でルートを見失い、右に行くべきところを
左に行ってしまった、ちゃんと白〇はありました。
歩きにくい道であることを認識しながら進むと、なんとスマホが落ちてました。
仲田さん、警察署に届けましたよ。

山頂はガスガス、だが、そこに現れたのは
ひよこ?のような全身タイツの名古屋の変人。
フェイスペイントまで拵えているが、足元はわらーち。
オジサマ3人と名古屋トーク炸裂していた。

戻りの時は黄〇を確認して歩くと、すごく歩きやすい道だった。
登りは旧道を歩いてしまったようです、
私のGPS地図が10年以上前のものなので
更新すべきなのかな。何を買ったらよいのだろうか。

小屋で御三方とお別れして、とっとこ歩いて下山、高度を下げると気温が高く、
さっきまでの寒さは何だったんだと思うほどだった。
12時にキャンプ場に戻り、食事してまったり談笑。
隣のオジサマは1カ月のうち1週間は小梨平でキャンプしているのだが、
もっと主がいて、50日泊まるオジサマもいて、話が盛り上がった。
すると、オジサマが指をさす、キャンプ地内の橋を犬のようなのが
小走りで渡っている。よく見ると、アナグマでした。
人がわしゃわしゃいるのに、余裕で土を掘って食事していたが
最後はファミリーキャンパーの子供に追い掛け回されて、森に戻っていった。

夕飯時になり、キャンプ場事務所周辺は人だかり。
そんな中、見たことのある背格好、サンダーバードヒルズの藤本さんでした。
まさか2回目の小梨平で、昨年に引き続き2回連続お会いするとは、
いきなり興奮のあまり話かけてしまったが、いい人だった(笑)

3連休初日のキャンプ場は満員御礼、私の周辺も固められた。
夜中3時にガサゴソするけど許してねって伝えておいた。
なのに、1時に目が覚めてしまい、1時半からガサゴソ、そして2時スタート。

キャンプ場を出ようとすると、トイレ前に10名ほど準備中。
見ると若いし、テント装備。大学の山岳部だろうなと分かった。
私の眼は特殊で、強い白色LEDだと全部真っ白で立体感も色別も飛んでしまう。
彼らの高性能ライトが当たらないよう、後ろを歩かせてもらったが、
入山直後からハイペース、年齢ダブルスコアのおじさん置いて行かれる。

だが、それはトップの経験不足だったようで、
2時間ほど歩くと徐々にペースに付いていけないメンバーが出ていた。
ケツモチが女性部長で逞しかったが、経験としてあえて手綱を緩めていたのだろう。

岳沢小屋の手前にある涸れ沢は、夜が明ける寸前で赤旗があったのに、
見事に見落として、さらに私もつられてプチ遭難。
彼らは小屋に寄らずにそのまま行ったが、私は小屋で給水とトイレ。
ちょうどトイレから出ると日が上がったようで明るくなっていた。

そこからは、ガスと強風と鎖・ハシゴで緊張感の登山が強いられた。
まだ登りは良かったのだが、それでも突風が吹く抜ける時には身構えて耐えた。
集中力を維持して、紀美子平に到着、ザックをデポして
大阪山岳会の4名と一緒させていただいた。
広い山頂では景色を楽しむことはできず、道標と三角点の撮影だけした。
ちょっと遭難者1名みたいな写真になってしまったが、現実でもある。

下りは兎に角スリッピーだった。
慣れている人は鎖を持たずに、歩いていたが私はガッツリ持たせてもらった。
人とのすれ違いも多く、端に寄った時にスリップして、
宙を舞った瞬間に目の前の草を握りしめて、体の回転軸を作って
滑落を免れたが体は谷側に完全に落ちていた。草がなかったら落ちていた。
左膝と腿を強打したが、軽い打ち身で済んだ。

この少し前に、8時ころ男性が滑落者が出たと話していた。
だが、何か起きた様子は全くなく、軽症で済んだのかと思っていた。
小屋前でヘリがホバリングしていた。
最初小屋への荷あげかと思ったが、荷物はなく、
小屋のヘリポートに救助隊2名が下降してきた。

平出和也さんの本にあったヘリ墜落事故を思い出して
パイロットの遺族が平出さんを一切責めることなく
すべてを運命と受け入れていたことが衝撃的で、読んでいて涙が出た。

で、今ヘリの姿を見て、パニック状態になって過呼吸を発症した。
近くを人が通らなくてよかった。
笑っちゃうくらい涙が止まらなくなって、汚れた手袋で顔を何度も拭いた。

行動食が1食分足りなくて、(柿ピーはあるけど)
岳沢小屋の軽食を当てにしていたが、11−13時が営業だった。
時間はまだ10時半だったが、なんと奇跡的に営業中だった。
注文しようにもまだ涙腺が緩くて一旦トイレで気を落ち着かせたほど。
ここでカレーを食べるために、小梨平でカレーを食べなかったのに、
ハヤシの文字を見たら、即決だった。

上高地の景色を見ながら食べるハヤシライスは特別だった。
地上だったら、酸味が強すぎて
自分は食べられなかったかもしれないが、この酸味が今は心地よい。
靴下を交換して、ウエアリングも軽くして歩き出す
腹を満たせたので、体力も集中力も戻ってきて、サクサク下った。
途中何も持っていないインド男4人衆がきて、小屋まで何分だと聞いてきた。
GPSと地図で現在地を示して、小屋に飲み物と食事があると伝えた。
下山後小梨平のオジサマ2人がそのインド人を別々にマークしていて
彼らは万引きGメンのような眼光を持っているのではないかと思った。
下山は12時半だった、休憩含めて約10時間半の荒行でした。

テントに着くと、また新しい人がオジサマとお話し中。
ただいまー。これが何というアットホームな感じでした。
まず、風呂で体を清めて、テントの撤収。
ブルーシートに荷物を出してって、こんなに持ってきていたのね俺。
靴洗ったり、シュラフや服を干したり、バスの時刻4時までまったり。

本当はビールやご飯を食べたいけど、2時間前にハヤシライスを食べているし
バスの移動でトイレに行けないので、必死に我慢した。
3時半に、周辺の住民にお礼を伝えて、バスターミナルへ。

すると有り得ない長さのシャトルバス待ちの行列が。もちろんタクシーも長い。
コロナ感染?でアルピコ運転手が減って、減便とのニュースを聞いて、
自家用車ではなく、登山バスにしたのだが、判断は正しかったと
その時は思った。。。
河原で穂高連峰を見納めしていると、バスの運転手があの山は何ですか?と
穂高連峰ですよー、と伝えると、あの人だかりは何ですか?と
山小屋ですかね、でも人まで見えますか?って聞いたら
小屋とは別に右側にいるじゃないですかという。
言われてみたら、黄色とオレンジのが見えるが
ルートではないし、人とは思わなかった。

バスに乗り込むと、1人まだ居ないとのこと。
来ないまま10分遅れで出発、途中で隣席から前穂で事故があったと聞いた。
ネットニュースを確認すると2件あって、
一つは回収できて、って明神の根元に黄色オレンジがあったのを思い出した。

ただもう1つは、(本記事記載中の最新で)紀美子平で8時に滑落があったと
私が登山中に聞いた場所と時間が同じだった。
バスに乗車予定だった人じゃなければ良いなぁ。

バスは中央道の大渋滞により、新宿22時到着から大幅に遅れそうな予感。
終電時刻を検索、新宿0時ジャスト、途中の池袋までは0時40分
レンタルサイクルも検索する、駅チカは皆無だった。
アパホテルは7000円、空きはあるようだ。
テント装備はあるから、都会でビバークは可能だ。

まぁ、深夜になれば道路は空き始めるもので、
23時20分に新宿駅到着。
新宿駅前だが、改札までアクセスしにくい場所に下ろされた田舎者。
新宿駅構内の雑踏がストレスフル。上高地の静けさとのギャップが激しい。
新宿駅で電車に乗ると、ザックのオジサンが小走りで乗車。
ザックの紐類が挟まれないように手を差し出すと、お礼を言われた。
そこから池袋まで急遽報告会(笑)
小梨平食堂が値上げしていたと言われ、
確かにSA並みの料金だったと記憶しているのに
200円〜300円値上げしたよね?って納得できた。
オジサンは悪天で上高地と西穂山荘しか歩けなかったと残念がっていた。
私も前穂から12時に下山して風呂の料金を払おうとしたら、
係員に西穂ですか?と聞かれ、「違うけど???」ってなった理由が判明した。

何とか東武東上線にも乗り換えられたが、
途中の駅でホームドアの異常があり、4分くらい動かなかった。
座れていないので、15kg超の荷物がきつい。
頼む動いてくれ〜って心の中で叫んでいた。

0時に最寄り駅に着いて、吉牛熱があったが、
テイクアウトが混んでいたので、
諦めてコンビニ弁当2個とビールを買い
13時間ぶりに胃袋に飲み物&食べ物を入れた。
バス旅、うーん悩ましいな。


3か月後追記
車で行くのと、
どっちがスムーズに上高地IN&OUTできるかと言ったらバスであり、
高速代とガソリン代と駐車場代をバス代と比較すると
そんなに大差はなく、行きを3列にすれば
眠れるし、トイレも隣席を気にすることなくなるのかなと
思ったのです。帰りのバス時刻(昼過ぎとか夕方とか)次第ですが、
バス登山も悪くないだろうなという気持ちです。

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