上高地散歩と焼岳と前穂高を小梨平BCで


- GPS
- 53:47
- 距離
- 47.5km
- 登り
- 2,921m
- 下り
- 2,910m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:00
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:47
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 10:41
天候 | 1日目:朝雨、昼から薄曇り、2日目:朝雨、昼から薄曇り、3日目:朝曇風、昼から晴れ 気温と湿度が高いので、大量の汗が放出した。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
往路:竹橋22:30発、上高地05:20着 復路:上高地16:00発、新宿23:20着(中央線渋滞の影響) 往復14200円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ハイカーは危険なので岳沢小屋まで。 |
その他周辺情報 | 小梨平キャンプ場 水洗トイレ・ゴミ箱・風呂・食堂、水道・売店、炊事棟があります。 |
写真
感想
夜行バスを利用して、2泊3日の上高地登山。
宿泊地は、小梨平キャンプ場。
3日もあるので、天候判断で山に登る予定だった。
ターゲットは、焼岳と前穂高。
特に前穂高は昨年SWに槍穂縦走で、最終日に台風に阻まれて
諦めた3000m峰なので、その回収が第一目的でした。
重い荷物でも、小梨平までだったら、
上高地バスターミナルから徒歩5分なので余裕ですね。
1日目、猿に癒されながら明神池、登山口確認、岳沢湿原、大正池、田代湿原。
たっぷり5時間も歩きまして、寝るときに足が攣りそうになったほど、
無駄に筋力を使ってしまった。
テントに戻ると、常連さんや近くの方々と談笑。
目的は登山だけじゃなく、避暑地利用だったり、キャンプだったり様々。
2日目、名古屋からの年齢合計220歳の男性3人組と
登山口近くで遭遇し、一緒に歩かせてもらった。
序盤にヒキガエルがいて、カエルが大の苦手だから、
キャーーー!悲鳴を上げたら、笑われた。
山頂手前から火山性ガスが噴出して、活火山であることを改めて確認。
一か所、硫黄の流出する部分でルートを見失い、右に行くべきところを
左に行ってしまった、ちゃんと白〇はありました。
歩きにくい道であることを認識しながら進むと、なんとスマホが落ちてました。
仲田さん、警察署に届けましたよ。
山頂はガスガス、だが、そこに現れたのは
ひよこ?のような全身タイツの名古屋の変人。
フェイスペイントまで拵えているが、足元はわらーち。
オジサマ3人と名古屋トーク炸裂していた。
戻りの時は黄〇を確認して歩くと、すごく歩きやすい道だった。
登りは旧道を歩いてしまったようです、
私のGPS地図が10年以上前のものなので
更新すべきなのかな。何を買ったらよいのだろうか。
小屋で御三方とお別れして、とっとこ歩いて下山、高度を下げると気温が高く、
さっきまでの寒さは何だったんだと思うほどだった。
12時にキャンプ場に戻り、食事してまったり談笑。
隣のオジサマは1カ月のうち1週間は小梨平でキャンプしているのだが、
もっと主がいて、50日泊まるオジサマもいて、話が盛り上がった。
すると、オジサマが指をさす、キャンプ地内の橋を犬のようなのが
小走りで渡っている。よく見ると、アナグマでした。
人がわしゃわしゃいるのに、余裕で土を掘って食事していたが
最後はファミリーキャンパーの子供に追い掛け回されて、森に戻っていった。
夕飯時になり、キャンプ場事務所周辺は人だかり。
そんな中、見たことのある背格好、サンダーバードヒルズの藤本さんでした。
まさか2回目の小梨平で、昨年に引き続き2回連続お会いするとは、
いきなり興奮のあまり話かけてしまったが、いい人だった(笑)
3連休初日のキャンプ場は満員御礼、私の周辺も固められた。
夜中3時にガサゴソするけど許してねって伝えておいた。
なのに、1時に目が覚めてしまい、1時半からガサゴソ、そして2時スタート。
キャンプ場を出ようとすると、トイレ前に10名ほど準備中。
見ると若いし、テント装備。大学の山岳部だろうなと分かった。
私の眼は特殊で、強い白色LEDだと全部真っ白で立体感も色別も飛んでしまう。
彼らの高性能ライトが当たらないよう、後ろを歩かせてもらったが、
入山直後からハイペース、年齢ダブルスコアのおじさん置いて行かれる。
だが、それはトップの経験不足だったようで、
2時間ほど歩くと徐々にペースに付いていけないメンバーが出ていた。
ケツモチが女性部長で逞しかったが、経験としてあえて手綱を緩めていたのだろう。
岳沢小屋の手前にある涸れ沢は、夜が明ける寸前で赤旗があったのに、
見事に見落として、さらに私もつられてプチ遭難。
彼らは小屋に寄らずにそのまま行ったが、私は小屋で給水とトイレ。
ちょうどトイレから出ると日が上がったようで明るくなっていた。
そこからは、ガスと強風と鎖・ハシゴで緊張感の登山が強いられた。
まだ登りは良かったのだが、それでも突風が吹く抜ける時には身構えて耐えた。
集中力を維持して、紀美子平に到着、ザックをデポして
大阪山岳会の4名と一緒させていただいた。
広い山頂では景色を楽しむことはできず、道標と三角点の撮影だけした。
ちょっと遭難者1名みたいな写真になってしまったが、現実でもある。
下りは兎に角スリッピーだった。
慣れている人は鎖を持たずに、歩いていたが私はガッツリ持たせてもらった。
人とのすれ違いも多く、端に寄った時にスリップして、
宙を舞った瞬間に目の前の草を握りしめて、体の回転軸を作って
滑落を免れたが体は谷側に完全に落ちていた。草がなかったら落ちていた。
左膝と腿を強打したが、軽い打ち身で済んだ。
この少し前に、8時ころ男性が滑落者が出たと話していた。
だが、何か起きた様子は全くなく、軽症で済んだのかと思っていた。
小屋前でヘリがホバリングしていた。
最初小屋への荷あげかと思ったが、荷物はなく、
小屋のヘリポートに救助隊2名が下降してきた。
平出和也さんの本にあったヘリ墜落事故を思い出して
パイロットの遺族が平出さんを一切責めることなく
すべてを運命と受け入れていたことが衝撃的で、読んでいて涙が出た。
で、今ヘリの姿を見て、パニック状態になって過呼吸を発症した。
近くを人が通らなくてよかった。
笑っちゃうくらい涙が止まらなくなって、汚れた手袋で顔を何度も拭いた。
行動食が1食分足りなくて、(柿ピーはあるけど)
岳沢小屋の軽食を当てにしていたが、11−13時が営業だった。
時間はまだ10時半だったが、なんと奇跡的に営業中だった。
注文しようにもまだ涙腺が緩くて一旦トイレで気を落ち着かせたほど。
ここでカレーを食べるために、小梨平でカレーを食べなかったのに、
ハヤシの文字を見たら、即決だった。
上高地の景色を見ながら食べるハヤシライスは特別だった。
地上だったら、酸味が強すぎて
自分は食べられなかったかもしれないが、この酸味が今は心地よい。
靴下を交換して、ウエアリングも軽くして歩き出す
腹を満たせたので、体力も集中力も戻ってきて、サクサク下った。
途中何も持っていないインド男4人衆がきて、小屋まで何分だと聞いてきた。
GPSと地図で現在地を示して、小屋に飲み物と食事があると伝えた。
下山後小梨平のオジサマ2人がそのインド人を別々にマークしていて
彼らは万引きGメンのような眼光を持っているのではないかと思った。
下山は12時半だった、休憩含めて約10時間半の荒行でした。
テントに着くと、また新しい人がオジサマとお話し中。
ただいまー。これが何というアットホームな感じでした。
まず、風呂で体を清めて、テントの撤収。
ブルーシートに荷物を出してって、こんなに持ってきていたのね俺。
靴洗ったり、シュラフや服を干したり、バスの時刻4時までまったり。
本当はビールやご飯を食べたいけど、2時間前にハヤシライスを食べているし
バスの移動でトイレに行けないので、必死に我慢した。
3時半に、周辺の住民にお礼を伝えて、バスターミナルへ。
すると有り得ない長さのシャトルバス待ちの行列が。もちろんタクシーも長い。
コロナ感染?でアルピコ運転手が減って、減便とのニュースを聞いて、
自家用車ではなく、登山バスにしたのだが、判断は正しかったと
その時は思った。。。
河原で穂高連峰を見納めしていると、バスの運転手があの山は何ですか?と
穂高連峰ですよー、と伝えると、あの人だかりは何ですか?と
山小屋ですかね、でも人まで見えますか?って聞いたら
小屋とは別に右側にいるじゃないですかという。
言われてみたら、黄色とオレンジのが見えるが
ルートではないし、人とは思わなかった。
バスに乗り込むと、1人まだ居ないとのこと。
来ないまま10分遅れで出発、途中で隣席から前穂で事故があったと聞いた。
ネットニュースを確認すると2件あって、
一つは回収できて、って明神の根元に黄色オレンジがあったのを思い出した。
ただもう1つは、(本記事記載中の最新で)紀美子平で8時に滑落があったと
私が登山中に聞いた場所と時間が同じだった。
バスに乗車予定だった人じゃなければ良いなぁ。
バスは中央道の大渋滞により、新宿22時到着から大幅に遅れそうな予感。
終電時刻を検索、新宿0時ジャスト、途中の池袋までは0時40分
レンタルサイクルも検索する、駅チカは皆無だった。
アパホテルは7000円、空きはあるようだ。
テント装備はあるから、都会でビバークは可能だ。
まぁ、深夜になれば道路は空き始めるもので、
23時20分に新宿駅到着。
新宿駅前だが、改札までアクセスしにくい場所に下ろされた田舎者。
新宿駅構内の雑踏がストレスフル。上高地の静けさとのギャップが激しい。
新宿駅で電車に乗ると、ザックのオジサンが小走りで乗車。
ザックの紐類が挟まれないように手を差し出すと、お礼を言われた。
そこから池袋まで急遽報告会(笑)
小梨平食堂が値上げしていたと言われ、
確かにSA並みの料金だったと記憶しているのに
200円〜300円値上げしたよね?って納得できた。
オジサンは悪天で上高地と西穂山荘しか歩けなかったと残念がっていた。
私も前穂から12時に下山して風呂の料金を払おうとしたら、
係員に西穂ですか?と聞かれ、「違うけど???」ってなった理由が判明した。
何とか東武東上線にも乗り換えられたが、
途中の駅でホームドアの異常があり、4分くらい動かなかった。
座れていないので、15kg超の荷物がきつい。
頼む動いてくれ〜って心の中で叫んでいた。
0時に最寄り駅に着いて、吉牛熱があったが、
テイクアウトが混んでいたので、
諦めてコンビニ弁当2個とビールを買い
13時間ぶりに胃袋に飲み物&食べ物を入れた。
バス旅、うーん悩ましいな。
3か月後追記
車で行くのと、
どっちがスムーズに上高地IN&OUTできるかと言ったらバスであり、
高速代とガソリン代と駐車場代をバス代と比較すると
そんなに大差はなく、行きを3列にすれば
眠れるし、トイレも隣席を気にすることなくなるのかなと
思ったのです。帰りのバス時刻(昼過ぎとか夕方とか)次第ですが、
バス登山も悪くないだろうなという気持ちです。
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