羅臼岳〜硫黄山(知床連山縦走)
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- GPS
- 19:07
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,429m
- 下り
- 2,401m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:37
天候 | 2日間快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
飛行機
カムイワッカ湯の滝〜知床自然センターまでマイカー規制によりシャトルバス(途中下車可能。その為、木下小屋や地の涯ホテルに駐車してる場合は岩尾別バス停で下車が出来る) カムイワッカ湯の滝〜硫黄山登山口は道道知床公園線の通行止区間にあたり、通行止区間の特例使用申請を提出する必要あり。オホーツク総合振興局宛てにweb申請可能であるため入山前に提出することを推奨。(zan) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所特に無し 南岳から先〜知円別岳〜硫黄山迄ザレトラバース/岩稜地帯歩行注意 硫黄山からの下山ルート途中巻き道あり |
その他周辺情報 | 入山準備:オホーツク総合振興局、道路特例使用承認申請書提出https://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.html 前泊:木下小屋 2500円/1泊 https://kinoshitagoya.wordpress.com/ お風呂:秘境知床の宿 地の涯 1000円 https://iwaobetu.com/onsen/ ご飯:番屋 https://tabelog.com/hokkaido/A0110/A011002/1022993/ 後泊:道の駅 うとろ・シリエトク 知床自然センター https://center.shiretoko.or.jp/ == 番外 翌日観光 朝ごはん:ウトロ漁協婦人部食堂 (8時半開店)https://tabelog.com/hokkaido/A0110/A011002/1001184/ 知床羅臼VC http://shiretokorausu-vc.env.go.jp/ |
写真
感想
20日
斜里岳下山後木下小屋へ移動。
小屋には露店風呂がある。女性も入りやすいようにとカーテン・入浴中札が用意されていた。今回自分は入らなかったけど、配慮されていてありがたく感じる。
談話室的スペースで皆さんとお山談義。翌日のテン場も賑やかになりそうな予感( *´艸`)
8時消灯で早々に就寝。
21日
4時半起床。朝ご飯を食べ、小屋で1日分の行動水を汲んで外に出た所で前夜にお話を聞いていたKさんが到着されたのでご挨拶してから出発。
下部は風が通らず暑い。正直この先が思いやられ、弥三吉水に到着した時は涼しげな水音に救われた。
歩いている内に風の通りを感じる様になる。
銀冷水でまた涼を取りその後やはり滝汗で羅臼平着。この後はカンカン照りー!でも、眺めは良い。。標高は高くないけれど、どっしりと頼もしい印象の羅臼岳。
20年数年振りにあの山頂に立つ…。
通りがかりの岩清水に流れがあった!
期待しない方が良いと言われていただけに『やった!帰りに汲みましょ』先に山頂へ向かう。ガレから岩稜を越え山頂へ。
縦長の山頂先端の方で休憩して小屋でご一緒だった方と再会した。
見渡して前はもっと海が青く見えたかな…。こんな晴天の日にここへ戻って来られて嬉しい。
この先進むルートを眺め『まだ先は長いねぇ』言いながら下り、岩清水でお水を汲み三ツ峰のテン場へと向かう。
羅臼平からの直登はあっという間だった。羅臼岳が遠くなるが今度は遠景で見えてくるのが良い。
三ツ峰のテン場へ向かう途中の雪渓はまだ辛うじてあったので直接汲む?テント張って考えるか…進むと先着1パーティー。
ご挨拶してテント立てて、こちらでもほそーく水が出ていたのでお鍋にためて煮沸する(あとどの位持つだろう…途中すれ違った方は「来週はもう分からないね…」と言っていた)。
北海道ルールが身についておらず…空腹だったのでテント周辺で柿の種(行動食)ぽりぽり食べていたが、安全の為にフードロッカーの所で食べるんだっけ…思い出し移動。
水を作りながら食べていたら皆さん集合されわいわい盛り上がった。
日の入りまでご飯を食べつつ滞在。日が落ちると冷えてきたが過ごしやすかった。
22日
硫黄山へ向けて4時頃出発。
前夜の時点で歩くと足元が濡れたので朝露でぐっしょりなるのを覚悟していたが案の定…。枝を落として貰ってるのでかなり歩きやすくなっているものの…力強いハイマツの枝が待ち受ける。ビシバシ押し戻されつつ脛を削られつつの行軍(笑)。
サシルイを越えて羅臼がちょっと遠くなり(あれ?雪渓ない?)、オッカバケへ到着して更に羅臼は遠のく。けれど、今度は歩いて来たお山が重なりつつ見通せて良い眺め。そして、進行方向の緑の濃淡がとても綺麗。いつまでも見ていて飽きない景観。
下りつつ雪渓を左側へと回り込み「お水はまだ何とか…」と言う状況なのを眺める。
上から眺めていると二ツ池は一ツ池になっていた…。
ソロテン泊の(前日岩清水でお会いした)方にココの状況はどうだったか聞いたところ「虫が半端ない!」なるほど…それは聞いていた話の通り…。丁度テント撤収中でその恰好はかなり虫対策をしておられた(笑)
似たようなペースだったので要所で顔を合わせる事になる。
少し風の通りが良くなったりはするが、基本的に暑い…この日も滝汗。
南岳を通過して砂礫地帯を進みzangutsunootoさん俄然気合が入る。
シレトコスミレを見に来た。一眼も持って来ている。
サッパリ知識の無いわたしはどこら辺に咲くの?を調べた程度。『ないかなないかな〜』チョロチョロ後ろをついていく。
無い(無情…)
知円別岳にも無かった(女王様が咲いてたけど、女王様に用は無さそうだった)。
「また来るんで…」と言う。お天気には恵まれたのに…シレトコスミレに関しては気の毒で見ていられなかった(笑っては悪いけど…)。
硫黄山周辺での観察記を読んでいたので、勝手に最後の望みを繋いでいた山頂への登り。葉っぱだけの株を見ながら『咲いてないかぁ…』ぶつぶつ言いながら歩いていると後ろで「あったー!!」歓声(と言うか悲鳴)
数株咲いていた(奇跡的!)
最後の最後見付けられて本当に良かった。探している時に見たスミレの株は葉っぱだけか『あと一週間早かったら…(惜しいなぁ)』て感じだった…最終ギリギリ間に合った!て感じ。zangutsunootoさん持ってますねー!(*^^*)
山頂で休憩中に再会したソロの方に「下で休んでたら叫び声が聞こえたからレンズ落としたのかなー心配した」と言われていた(笑)。
振り返れば通過した山々が増えている。それももう見納め。カムイワッカ湯の滝を目指して下山路を進む。
「もう終わるのかぁ…」zangutsunootoさんが呟く。
沢出合から先、新噴火口へ向かう一か所が分かりにくくウロウロ。ペイントが薄くなり見落としていた。「沢へ入る所を見逃さないように」とはココの事だったか…(二ツ池へ向かう湿地でも見落とさないよう気を張っていて左寄りだったのでそこかと…笑)
地面が白ぽく黄色ぽくて穂高の焼岳みたい〜思いながら新噴火口へ。
土はその内滑りそうな赤茶に(-""-;)こんな所で転びたくない!用心しつつ進む。
途中テン場の方が言っていた3か所の巻きを通過して無事に登山口へ下りてこられた。
熊の目撃情報等が掲示されている。ほぼ毎日の目撃情報…。わたしたちは一度も遭遇しないで済んだ。
折角なので展望台のある方を回ってからバス停へ向かう。
シャトルバスに乗り、初日の水場から要所で顔を合わせたソロの方、木下小屋の方のご厚意により無事に木下小屋へ戻って来る事が出来、本当に感謝の気持ちで一杯でした。
zangutsunootoさん事前準備、交通の手配や確認等色々と計画して頂きました。かなり気を遣ってもいたかと思います…。充実した山旅になりました。ありがとうございました( ´ ▽ ` )
歩いてみたいお山が出来たので北海道は再訪したい。
道東山旅②。
今回のメイン山行、羅臼岳から硫黄山まで繋ぐ知床連山縦走!
以前大雪山〜トムラウシを縦走してから憧れていた北海道の縦走路。サブタイトルは(もはやメインの目的?)シレトコスミレを求めて。
シレトコスミレを目的にするには少し遅い時期、かつこんな目的で歩く私の計画に山岳会の先輩Tambaさんが乗って下さり歩いてきました。
羅臼岳だけでも登る価値のある素晴らしい山。それを登ったうえで世界遺産知床の核心地域をテン泊縦走し知床硫黄山(一等三角点)まで、1泊2日晴天にも恵まれこの上ない贅沢でした。
シレトコスミレはほぼ終わりかけでしたが奇跡的に数株咲いているのを見つけ、縦走に欠かせない水場もギリギリ残っている、天候を鑑みるとタイミングもこれでよかったかなと。
道中も前泊した木下小屋やテン場・山中で一緒になった方々と楽しい一時を過ごしました。コロナ禍以降無意識に避けていたこういう出会いというか山談義というか...
木下小屋のYさん、板橋のお好み焼き屋・ミリオンバンブーさんとイケオジKさんパーティ、最後車まで乗せて頂いた北海道のTakaさん、小屋やテン場で同じだった方々、そしてTambaさん、本当に楽しく全行程を終えることができました、ありがとうございました。
下山後は温泉に入り、美味しい海鮮丼を夕食・朝食と食べ、知床五胡から知床連山を眺め感傷に浸り、道中おすすめされた羅臼側の温泉・熊の湯にも足を延ばすという、知床を楽しみつくした山旅でした。
いつかKさんおすすめ二ペソツ(二ペドン)行こう!
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