99座目の幌尻岳(幌尻山荘)
- GPS
- 19:47
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 1,897m
- 下り
- 1,894m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:28
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 8:56
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:48
天候 | 山行1日目:晴れ 山行2日目:曇りでガス多し 山行3日目:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飛行機
7/31 福岡の住居から福岡空港まで電車・地下鉄 福岡空港から新千歳空港まで飛行機(10:10→12:30) 新千歳空港からひだか高原荘までツアーバス 8/1 ひだか高原荘からとよぬか山荘を経由し第2ゲートまでツアーバス 8/3 第2ゲートからとよぬか山荘・びらとり温泉ゆからを経由し新千歳空港までツアーバス 新千歳空港から羽田空港を経由し福岡空港まで飛行機(17:30→19:10乗換19:45→21:40) 福岡空港から福岡の住居までタクシー |
コース状況/ 危険箇所等 |
この山行ルートの核心部分は、想定どおり渡渉でした。 第2ゲート〜取水施設:林道歩きで危険な箇所はありませんが、あぶが多く、虫除け道具が必要です。 取水施設〜幌尻山荘:15回程度の渡渉があります。初見の単独行はリスクが高く相当な技術度を要するかと思います。渡渉用シューズ類が必須ですし単独行ならガイドがいた方がいいでしょう。ヘルメットを被りましたが必須ではないかも。水量や水流次第では相当危険です。 幌尻山荘〜幌尻岳:標高差1000メートル超えで急登もありますが、さほど危険な箇所はありません。あとはこの区間に限りませんが、北カールはヒグマが好む場所らしく注意が必要でしょう。 幌尻山荘:予約が必要ですが、早い時期から手続開始となり予約争奪戦に挑む必要があります。ツアーなどであれば山荘予約やバス・飛行機も手配してくれます。トイレは消灯時間までバイオトイレが使用出来ましたが、その後や早朝は携帯トイレとなります。 携帯電波:山頂域の稜線のみ入ります。なので、とよぬか山荘を過ぎれば、第2ゲートから幌尻山荘まで電波は入りません。 |
その他周辺情報 | 山行前日は、ツアー会社手配により、ひだか高原荘に泊まりました。 ひだか高原荘は、温泉付きの宿で夕食は豪華でした。下山後にビール飲みながら打上げで食べたいくらいです。 新千歳空港からの移動は、全てツアー会社手配によるマイクロバス(振内交通のシャトルバス)でしたので、通常運行のシャトルバスには乗りませんでした。また、下山後の着替えなどもバスに預けられました。 下山後の温泉は、びらとり温泉ゆからへとツアー会社によりご案内していただきました。500円(ツアー代金とは別に支払い)。ここでは入湯と昼食をいただきました。今回のルートですと下山後の温泉はここ一択らしいです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
半袖シャツ
アンダーシャツ
アームカバー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
川用靴下
夏用グローブ
ダウンジャケット(使用せず枕に利用)
雨具
日よけ帽子
着替え(小屋着用)
靴
サワーシューズ
テント用ザック
ザックカバー
アタックザック
昼ご飯(白米大
チラシ寿司具
山菜おこわ
赤飯
リゾット
ミニラーメン2)
行動食(柿ピー4
栗羊羹2
ソイジョイ4
アミノゼリー
お汁粉2
レーズン
アンパン)
飲料(ペチャポリ1ℓ
ペット2本)
ジェットボイル
ガス(北海道で購入)
地図
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
三脚
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ(大1
小1)
充電器
|
---|---|
共同装備 |
ガスコンロ
|
感想
百名山の中でも最難関と言われる幌尻岳。
一番王道ルートだと考えていた渡渉して幌尻山荘から登るルートを選択。
しかし、単独行での渡渉はリスクが高いと判断し、トラベルギャラリーのツアーに申し込んだ。
実は、1年目はコロナでツアー中止、2年目は大雨で登山口までの道路が寸断され出発前日にツアー中止、3年目でようやく挑戦する事が出来た。
結果から言うと、今回無事に登頂し百名山99座目となり、残りあと1座となった。
ただ残念ながら山頂はガスで展望無く、強風で寒くのんびりすることは叶わなかった。
むしろ、山頂の気象条件の中、山頂目前で撤退とならずに良かったぐらいだろう。
幸いにして、山頂から下山中の稜線沿いで、ガスが抜け出し北カールの展望を望む事が出来て、何となく幌尻岳の山域を味わえた。
一方、このルートの本題である渡渉だ。
場所によっては太もも付近まで川に入り、油断すれば水流に足が取られそうになる。
それでも、渡渉した二日間は雨も降らず、ガイドさんによれば渇水状態で水量は少ないそう。
ルートファインディングは、ピンテを辿れば出来そうだが、日々変化する水流のどこが一番リスクが少ないか見分けがつかない。
となるとこのルートでは、やはりガイドが必須だろう。
渡渉の危険ポイントでは、ガイドさんや添乗員さんが川で補助してくれた。ありがたい(^人^)
ちなみに、7月前半ともなれば、雪溶け水で冷たく水量は腰まで達することもあるようだ。
あと行程の最終日は、早朝に幌尻山荘を出発し、その日中に福岡まで戻ってくるというのが、凄いなというか頑張れば奥深い山中から一日で帰って来れるんだなと。
まぁ、二週間前も、北アルプスの薬師沢小屋から一日で帰ってきたが(^_^;)
今回は、車の運転が無く楽できたけど。
今回、幌尻岳全体の山容や山頂からの絶景を見ることは叶わなかったが、無事99座目をクリア出来たし、渡渉リスクや幌尻山荘手配など諸々の点の困難さなどを考えると、登り終えたばかりの今は再度チャレンジする気はないかな。
ただ、ガイドさんから、別ルートのチロロから登頂するコースだとハードらしいが稜線沿いで展望が良いと勧められたので、百名山制覇が終われば、いつの日かそれをチャレンジし幌尻岳の展望リベンジをしてみよう。
ところで今回百名山の最難関と言われる幌尻岳を登り終えたが、全てを自分で企画し手配していないので達成感を普段ほど感じていない。
他方、ツアー登山者全員の切望や不安が混じった渡渉と登頂を一緒に成し遂げたので、いつもに無い一体感を感じられた。
初めてのツアー登山経験であったが、中々良かったので登る山によっては利用してみたい。
ただ今回のツアー代金も相応に高かったので、同様のケースでの利用は厳選して考えねば。あとは年老いて単独で遠征する場合に利用するとか。
余談だが、今回のツアー登山者10名の中では最若年者であったと思われる。中には定年を迎え引退後に参加された方もいた。
99座を終え、残り1座となったが今のところその実感はあまり無い。
最後の立山に向け、登山の先輩方に一緒に登ってもらべく日程調整や行程・山行プランなどを進めていくと、おそらく最後の百名山制覇に向けて気持ちが高ぶって来るのだろう。
これまでの多くの単独行遠征とは異なり、複数人遠征ともなれば企画と手配、そして調整時間も要するので、制覇は2024年の予定である。
それに達成記念の垂れ幕的なものも作らないといけないしね。
最後に、今回最難関の渡渉ルートによる幌尻岳登頂を、一度の実践でクリア出来たことは、ガイドのタカダさん、添乗員のヤマゾエさん、一緒に登った登山者の方々のお陰である。そして幌尻山荘の管理人の方々など、多くの方にお世話になり、この場を借りて皆様にお礼を申し上げたい。
ありがとうございましたm(_ _)m
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