記録ID: 607467
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢
【蛭ヶ岳南稜・熊木沢から直登】寄〜雨山峠〜ユーシン〜熊木沢〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉
2015年03月28日(土) [日帰り]
神奈川県
広島県
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 11:46
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 2,361m
- 下り
- 2,360m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 11:47
距離 28.1km
登り 2,362m
下り 2,360m
19:05
ゴール地点
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
↓<JR東海道線> JR国府津駅 6:32着/6:35発 ↓<JR御殿場線> JR松田駅 6:47着 ↓<徒歩> 新松田駅バス停 6:50発 ↓<富士急湘南バス> 寄 7:20着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【寄〜雨山峠】 バス停からしばらく稲郷までは片側1車線の車道、稲郷からやどりき大橋までは1車線の林道になります。橋の脇にゲートがありに登山道を兼ねた林道がさらに続きますがしばらくして砂利道になり、標高480m地点で登山道の入口となります。「登山道」の看板案内は左岸の斜面を登る道ですが、地形図に従って直進してもやがて先で合流します。 雨山峠まで案内に従い何度も左右に渡渉しながら沢沿いに登っていきますが、所々沢を巻きながら斜面を登る場所があります。トラバースする斜面の道が場所によって崩れており、注意が必要です。 峠に近づくと、ゴーロ状の沢の中を進んでいきます。ほぼ枯れた状態でしたが、雨天時は通行が難しそうだなとの印象を持ちました。 白砂の浅い谷の中を進み、先に鉄の階段が見えたら雨山峠です。 【雨山峠〜雨山橋】 雨山橋まで一貫して雨山沢の右岸を通る道です。斜面に沿って場所によっては階段や桟道が取り付けられておりますが、枯葉が堆積しているのと、ところどころ斜面からの落石やザレによって道幅が狭くなっています。鎖が付けられている場所もありますが、鎖もロープもなく「滑落したら少なくとも無傷では済まないだろうな」と思うくらいの高さで幅が狭まった歩きにくい場所もあり、注意が必要です。後半雨山橋手前は長い鉄製の桟道が続きます。 【雨山橋〜ユーシン入口〜熊木沢出合(玄倉林道)】 未舗装の玄倉林道を緩やかに登っていきます。途中、右岸に渡る橋があり、その先がユーシンロッジや大石山への登山道となります。せっかくなのでロッジに立ち寄ったところ、「月に一度のお掃除」とのことで解放されていて何人かの方が部屋や建物の周りの掃除をされていました。「県の許可がまだ下りないから、営業再開はまだしばらく先になりそう」と掃除をしている方がおっしゃっていました。 玄倉林道に戻り、左下に玄倉川の流れを見ながらしばらく歩いていくと、目の前に巨岩をくりぬいたトンネルが現れます。これをくぐると、エメラルドグリーンの神秘的な水をたたえた熊木ダム、しばらく歩くと蛭ヶ岳方面と塔ノ岳方面の分岐点の熊木沢出合です。 【熊木沢出合〜蛭ヶ岳(熊木沢から蛭ヶ岳南稜直登ルート)】 結論から言うと、ある程度経験のない方はこのルートはやめた方がいいです。 このルートは、 々馘效詫院の2.5万分の1地形図には記載されていません。 ⊂縞玄辧愡海塙盡驚録沺γ安堯戮砲蓮▲哀譟爾稜い波線で記載されているのみです。 山と渓谷社『ヤマケイアルペンガイド5 丹沢』には、「そのほかの登山道・歩道」としてコース外表記されています。 せ海鳩銘社『ヤマケイオンラインガイド』には、登山道として記載されています。 となっており、「登山道」として扱うかどうか情報が割れています。 熊木沢出合から、熊木沢の広い河原に沿ってひたすら河原を歩きます。場所により川沿いに舗装されていた古い林道跡がありますが、ほとんどが崩壊しています。 平成11年に作られた1つ目の広い堰堤は、中央のくぼみ部分にかけられている木などをよじ登って越えていきます。しばらくすると、右岸のやや奥まったところに林道跡が現れますので、これに沿って歩いていきます。途中林道は崩落したりがけ崩れで埋まった場所などがありますが、慎重に越えます。西沢の手前で林道は終了し、脇に名物の「HIJET」が放置されています。 西沢一つ目の堰堤を右岸から巻いて越え、すぐに渡渉して右側の南尾根に取り付くのがおそらく正解です。私はこの入口を見逃してしまい、西沢の3つ目の堰堤まで登ったところで気付いてそのまま前方の尾根に向かって直登しました。滑りやすい急な斜面で、大きく時間をロスしてしまいました。 この南尾根の登りは、平面距離1.0kmに対して標高差は650m、平均斜度は33度です。これはあくまでも「平均」なので、場所によっては絶壁を登っていく感覚です。休憩できるような平地がほとんどありません。また、踏み跡が明瞭でないため、所々に付けられたテープを確認し、尾根の中心を登って行く意識で歩を進めていきます。 標高1,600mを越えた山頂直下は、きつい傾斜の中でのルートファインディングが難しく、気を抜けない本当に「最後の難所」でした。 いずれにしても、「ひと滑り」で大ケガにつながる場所の連続です。三点確保など登山の基本技術をある程度マスターしている方以外のトライはお勧めしません。 【蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳(丹沢主脈)】 歩きやすい尾根沿いの道です。鬼ヶ岩周辺のみが一部鎖場となっていてバランスを崩さぬようゆっくり進みます。ほぼ木の階段や木道で整備されており、歩きやすいです。 軽いアップダウンの繰り返しですが、丹沢山、塔ノ岳直下の登り返しはそれまで1,800m近くの標高差を登ってきた足にはこたえます。モモをピリピリさせながら登りました。 数日の暖かさのおかげか、気にしていた「田んぼ状態」は少なく、一部尾根のやや北側に取り付けられた道で一部見られるくらいでした。 【塔ノ岳〜大倉(大倉尾根)】 ほぼ全線が木の階段や木道あるいは均された道で歩きやすく、危険な個所はありません。 花立山荘・堀山の家・駒止茶屋・見晴茶屋など休憩箇所も多いです。 標準歩程時間:12時間05分 休憩込み実績: 11時間47分(97.5%) 休憩無し実績: 11時間06分(91.8%) 累計上昇標高差:2,200m 踏破距離:27.44km 歩数:約50,000歩 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
コンパス
ウエストポーチ
帽子
レインウエア
非常食
1/25000地形図
登山地図
タオル
ウエットタオル
携帯電話予備電池
USB充電器
太陽光発電パネル
ターボライター
万能ナイフ
着替え
トイレットペーパー
笛
ヒル忌避剤
トレッキングポール
ナルゲンボトル
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
|
備考 | とにかく、熊木沢からの直登ルートはやめておけばよかったと反省しています。 |
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1864人
abuyangさん 初めまして(^O^)
ココでは初めましてですが、あの日、熊木沢で出合いましたね。
おそらく、あの日、ココを通ったのは私達だけだと思います。
ご無事の到着、おめでとうございます!
abuyangさんの慎重な判断のおかげで、私も無事に蛭経由で大倉へ辿りつきました。
ルート外の尾根直登から尾根筋ルートに出てからお別れしましたが、あの後、2回も間違ってしまい、ザレた斜面を滑りそうになりヒヤリとしました^^;
尾根筋に戻った後、下にabuyangさんが頑張ってる姿が見えましたが、足元が覚束ないのとルートが分かりにくいのとで緊張しており、尾根にしがみつくのがやっとで声を掛ける余裕もなかったです。
蛭に着いた時にはヘロヘロでしたね・・・
いやはや、abuyangさんのおっしゃる通り、あのコースはオススメできません。
<反省点>
,い弔發里海箸箸聾世─▲螢機璽舛甘く、地図読み頼りなこと。
◆‘醂容口は地図で目星を付けたのに、地形だけで判断してルートを変えたこと。
(この後、abuyangさんのリルートで気付く)
踏跡を重視し過ぎて尾根から外れたこと。
以上が主な反省点ですが、別途、ヤマレコにアップします。
行き会ったことも何かの縁ですが、ヒントをいただたことに感謝します。
ありがとうございました。
oobantouさん、こんにちは!
メッセージいただけてうれしいです。
こちらこそ、いろいろと助けていただきありがとうございました。
何より、無事にたどり着け、帰ってこられてお互い良かったですね。
ホントは、南尾根の取り付きは、堰堤を2つ下りてちゃんとした場所から登れば良かったですね。ちょっと安易に崖ブッシュを選んでしまったことを反省しています。
またあの尾根筋、筋そのものの登りもハードでしたが、最後の山頂直下ロープのあったあたりから上がしんどかったですね。
最後の詰め、ほぼ垂直の登りでルートが見つけにくく(冗談抜きで)死ぬかと思いました。
雨山峠越えで意外と体力を消耗していたことも響きました・・・
レコアップされるの楽しみにいたします。
お互いに、事故に気を付けて楽しい山ライフを過ごしましょう!
abuyang
追伸:フォローさせていただきます!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する