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Yamareco

記録ID: 630016
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

笈ヶ岳・・激急登+藪vs.快適スノトレ+雪山大展望のギャップで満足度↑↑

2015年05月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:36
距離
19.1km
登り
1,962m
下り
1,933m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:58
休憩
0:39
合計
10:37
距離 19.1km 登り 1,962m 下り 1,953m
3:47
45
スタート地点(夜間ゲート)
5:01
5:02
72
6:14
6:16
18
6:34
79
7:53
37
8:30
52
9:22
9:25
17
9:42
9:43
10
9:53
10:12
7
10:19
10:20
10
10:30
10:32
117
12:29
12:30
12
12:42
12:43
63
13:46
13:47
18
14:24
ゴール地点
天候 晴れのち曇り(12℃〜山頂16℃)

日差しが強くて暑く、水2Lでは足りないくらいでした
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白山白川郷ホワイトロード(旧白山スーパー林道)が5/1に中宮温泉までの除雪が完了し、無料区間が開通していることは確認していたのですが、現地に到着してみると夜間(19時〜7時)は通行止めでゲートは閉まっていました・・そのためゲート前の路肩にとめて登山開始(S地点)

本日ゲートからスタートした内では自分が3番手で、下山すると6台とまっていました

午前7時を過ぎると中宮展示館の駐車場まで入れます・・4kmの舗装路歩きを回避できますが、(万一の下山遅れで)19時を過ぎるとゲートから出られないので、悩ましいところでした

カーナビは「ちゅうぐうてんじかん」で検索OK

帰路は、舗装路を歩いているところを地元の方がピックアップしてくれ、暑い中助かりました(G地点)
コース状況/
危険箇所等
笈ヶ岳は「積雪期限定の山」として知られていますが、実際は雪解けした部分には踏み跡やテープ・旗があり、「破線の登山道」といった感じでした・・但し、小枝が登山道に終始張り出していて、かなり鬱陶しかったです(雪の上を歩けるとホッとする感じ)

ブナオ山経由のコースはさらに藪がひどいようで、「そちらでテン泊された方が、頂上からテン泊地に戻れなくてビバークした」とのことを、すれ違った方から聞きました

登りは冬瓜山コース、下りは冬瓜平コースで・・冬瓜山コースは雪解けが進んでいて藪漕ぎもあったのに対し、冬瓜平コースの方は雪崩のデブリはあるものの藪は全くありませんでした

雪が無かったおかげで冬瓜山のナイフリッジは恐怖感全く無し・・本日は、三ツ瀬明神山の「馬ノ背岩」と同程度で、戸隠山の「蟻の戸渡り」より怖さは数段下(硬い雪が着いていたらビビったでしょうが)

冬瓜山を過ぎると藪は1ヶ所のみで、殆ど雪上を歩けました

全般に、雪はシッカリしていて気温もかなり上昇し、本日はアイゼン・ピッケル不要でした

大量の雪解け水により増水したジライ沢の渡渉、それに続く激急登、雪解けした踏み跡での鬱陶しい小枝の被り、そして時々突っ込まざるを得ない藪などで、距離・標高差以上に時間がかかる難コースとの印象です
その他周辺情報 日帰り温泉は、ゲートから少し下った一里野温泉センター天領を利用(600円)・・JAF会員カード提示で50円割引
ゲートは未だ夜間通行止め・・情報収集に課題あり
2015年05月03日 01:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
5/3 1:31
ゲートは未だ夜間通行止め・・情報収集に課題あり
そのためヘッデン歩行で中宮展示館へ
2015年05月03日 04:26撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 4:26
そのためヘッデン歩行で中宮展示館へ
標高差は殆ど無く、思ったより楽な到着でした
2015年05月03日 04:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
5/3 4:31
標高差は殆ど無く、思ったより楽な到着でした
レコ情報からイメージしていたトンネルを通過し〜
2015年05月03日 04:39撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
5/3 4:39
レコ情報からイメージしていたトンネルを通過し〜
野猿広場へ
2015年05月03日 04:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
5/3 4:54
野猿広場へ
ジライ沢は水量タップリで慎重渡渉・・大岩が目安で、先行パーティーの残置ロープがあり助かりました
2015年05月03日 04:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 4:57
ジライ沢は水量タップリで慎重渡渉・・大岩が目安で、先行パーティーの残置ロープがあり助かりました
渡渉後はゲキ急登が続きます・・キツいですが危険個所は無し
2015年05月03日 05:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
5/3 5:35
渡渉後はゲキ急登が続きます・・キツいですが危険個所は無し
目安の大岩を巻いて行きます
2015年05月03日 05:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
5/3 5:44
目安の大岩を巻いて行きます
タムシバが満開
2015年05月03日 06:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 6:14
タムシバが満開
ジライ沢の頭を過ぎると一目でそれと判る冬瓜山が目に入ってきます
2015年05月03日 06:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
5/3 6:16
ジライ沢の頭を過ぎると一目でそれと判る冬瓜山が目に入ってきます
背後には白山らしき白峰
2015年05月03日 06:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5
5/3 6:30
背後には白山らしき白峰
この辺りからようやく雪の上を歩けます
2015年05月03日 06:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 6:37
この辺りからようやく雪の上を歩けます
冬瓜平への分岐付近
2015年05月03日 07:06撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 7:06
冬瓜平への分岐付近
ここからの白山は見事で、急登の疲れを忘れさせてくれます
2015年05月03日 07:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
5/3 7:21
ここからの白山は見事で、急登の疲れを忘れさせてくれます
右手に白山を眺めながら冬瓜山へと向います
2015年05月03日 07:20撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 7:20
右手に白山を眺めながら冬瓜山へと向います
ズームで
2015年05月03日 07:18撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
5/3 7:18
ズームで
冬瓜山頂上への急登
2015年05月03日 07:46撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 7:46
冬瓜山頂上への急登
ピークが近づくといよいよ目指す笈ヶ岳
2015年05月03日 07:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 7:51
ピークが近づくといよいよ目指す笈ヶ岳
ピークのナイフリッジですが、本日は雪が無くてただの馬の背でした
2015年05月03日 07:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 7:53
ピークのナイフリッジですが、本日は雪が無くてただの馬の背でした
逆に、少々怖かったのがこの下り・・後ろ向きでステップを刻みながら慎重に下りました
2015年05月03日 07:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 7:59
逆に、少々怖かったのがこの下り・・後ろ向きでステップを刻みながら慎重に下りました
シリタカ山〜笈ヶ岳への雪の道
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シリタカ山〜笈ヶ岳への雪の道
素晴らしい展望のスノトレフィールド
2015年05月03日 08:33撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 8:33
素晴らしい展望のスノトレフィールド
笈ヶ岳〜小笈
2015年05月03日 08:33撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 8:33
笈ヶ岳〜小笈
目指すピークをズーム
2015年05月03日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 9:07
目指すピークをズーム
振り返るとシリタカ山越しに白山
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振り返るとシリタカ山越しに白山
大満足の雪山展望!
2015年05月03日 09:33撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 9:33
大満足の雪山展望!
笈ヶ岳山頂〜大笠山〜大門山
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笈ヶ岳山頂〜大笠山〜大門山
大門山〜赤摩木古山
2015年05月03日 09:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 9:44
大門山〜赤摩木古山
猿ヶ山
2015年05月03日 09:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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猿ヶ山
いよいよ山頂のよう
2015年05月03日 09:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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いよいよ山頂のよう
中々大変でした
2015年05月03日 09:56撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 9:56
中々大変でした
大瓢箪山〜大笠山
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大瓢箪山〜大笠山
小笈〜シリタカ山の上には盟主の白山
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小笈〜シリタカ山の上には盟主の白山
いつまで見ていても見飽きない残雪峰々の展望
2015年05月03日 09:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 9:59
いつまで見ていても見飽きない残雪峰々の展望
もう1枚
2015年05月03日 09:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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もう1枚
こちらは三方崩山〜奥三方岳
2015年05月03日 10:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:00
こちらは三方崩山〜奥三方岳
大笠山へテン泊縦走される方にもすれ違いました・・羨ましい!
2015年05月03日 10:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:01
大笠山へテン泊縦走される方にもすれ違いました・・羨ましい!
下山路から見えるのは〜
2015年05月03日 10:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:13
下山路から見えるのは〜
先月登った猿ヶ馬場山
2015年05月03日 10:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:13
先月登った猿ヶ馬場山
形ですぐ判る冬瓜山
2015年05月03日 10:24撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:24
形ですぐ判る冬瓜山
肉眼ではウッスラと北アルプスも見えたのですが
2015年05月03日 10:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:27
肉眼ではウッスラと北アルプスも見えたのですが
藪を抜けて尾根を反対側に乗越します
2015年05月03日 10:30撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 10:30
藪を抜けて尾根を反対側に乗越します
下山は冬瓜平から・・正面は大瓢箪山
2015年05月03日 10:35撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:35
下山は冬瓜平から・・正面は大瓢箪山
こちらは藪が無くて快適なスノトレ
2015年05月03日 10:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/3 10:58
こちらは藪が無くて快適なスノトレ
雪崩のデブリを避けて少し大回り
2015年05月03日 11:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/3 11:12
雪崩のデブリを避けて少し大回り
この赤旗が分岐の目印
2015年05月03日 11:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 11:55
この赤旗が分岐の目印
2015年05月03日 12:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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2015年05月03日 12:26撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 12:26
2015年05月03日 13:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 13:08
2015年05月03日 13:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 13:08
小回りが利かない冬靴なので、下りのゲキ急坂は予想以上に時間がかかりました
2015年05月03日 13:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 13:14
小回りが利かない冬靴なので、下りのゲキ急坂は予想以上に時間がかかりました
残置ロープを目印に渡渉
2015年05月03日 13:43撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 13:43
残置ロープを目印に渡渉
カタクリの群生地を通過して〜
2015年05月03日 14:02撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 14:02
カタクリの群生地を通過して〜
中宮展示館に到着
2015年05月03日 14:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 14:11
中宮展示館に到着
無事夜間ゲートに帰着・・暑い中、地元の方にピックアップしていただいて助かりました
2015年05月03日 14:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/3 14:31
無事夜間ゲートに帰着・・暑い中、地元の方にピックアップしていただいて助かりました

感想

GW後半の初日は二百名山の笈ヶ岳です。
当初はGW前半に計画していたのですが、白山白川郷ホワイトロードの除雪遅れで後半にずれ込みました。

ところが、登山口のある白山中宮展示館を目指して来てみると、未だ夜間は通行止めでゲートは閉まっていてこれは想定外。。

歩く予定の無かった4kmの舗装路を歩くか、7時のゲートオープンを待つか迷っているうちに、先行2パーティーがサッサとヘッデンスタートされるのを見送ります。
やはり、19時にゲートが閉まってしまうというのに、難コースでの7時過ぎのスタートというのはマズイということで、自分も前のパーティーに続くことにしました。(この区間に自転車を利用された方のレコも拝見しましたが、確かに大変有効な手段だと思います)

コース中、最初の難所が野猿広場付近のジライ沢の渡渉です。危険を感じるレベルではないものの雪解け水の轟音は迫力十分で、残置ロープなどを目安に慎重通過しました。

その後はロープ場多数あるゲキ急登が続き、傾斜が緩んできても踏み跡に被さる無数の小枝が鬱陶しい状態。
冬瓜山が近づくと雪の上を歩けるようになったものの、時々突っ込まなくてはいけない藪にも進行を阻まれました。

それでも、標高が上がってくると背後に白山らしき立派な山がチラチラ見え出し、冬瓜平分岐付近では素晴らしい眺めになり元気百倍。
雪質が、ツボ足で問題ない歩きやすい状態だったことにも助けられました。

そして冬瓜山を過ぎると快適スノトレ・コースとなり、大展望はさらに広がっていきます。
“両手どころか前後にも花”という感じで、盟主・白山を中心とした残雪の峰々の眺めをタップリと楽しめました。

スムースな進行を阻む様々な障壁と、その真逆となる至福のスノー・トレッキング・フィールドの共存。
この2つの間のギャップの大きさこそが、名山・笈ヶ岳の価値を高めていると感じた山行でした。

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