記録ID: 630375
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沢登り
丹沢
中川川水系 鎌田沢〜塩地窪ノ頭北尾根
2015年05月05日(火) [日帰り]
神奈川県
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 481m
- 下り
- 471m
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・7〜8台駐車可 ・トイレ、登山届は西丹沢自然教室へ必ず提出 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■中川川水系 鎌田沢 出合近くの堰堤には「下沢」とあるが、西丹沢頂稜河川土地名称図 (松田警察署三保駐在所管内図)から鎌田沢とします。 標高725〜840m間に大棚含めた連瀑帯が集中し、その高巻きも 非常に悪い難渓。 遡行グレード:2級上〜3級下 〕冖畋出合から白石峠方面へ向かいすぐに手沢に架かる橋から中川川に 下りる。それより上流は護岸堤になっているので。 中川川を適当に飛び石徒渉し、右岸を注意しながら一段高くなっている 段丘の上を歩くと、ゴーロの涸れ沢が合わさってくるが、これは 一本南の下鎌田沢。ドブ鼠さんの話だとかなり悪いらしい。 下鎌田沢から北に向かって張られた植生保護柵沿いに歩き、次に 少ない水量で合わさるのが今回目指す鎌田沢だ。 中川川の堰堤下で合わさっており、鎌田沢にも4つほど堰堤がある。 右岸からすべて越えられる。 標高665mで右から3段13m(4+4+5)の連瀑を持つ支沢が 合わさる。水はこちらの方からほとんど流れ込んでおり、本流の左沢は 一旦水涸れになる。 3段5m(1+1.5+2.5)の苔が美しい小滝を左から簡単に越えると 沢は少々幅の広いゴルジュ状ゴーロが真っ直ぐに続いている。 すっかり涸れ沢の様相だ。 標高725mで右から苔状3段7m棚を架けた支沢の二俣から、 本流の左沢はゴルジュの幅が狭くなり奥の方に棚も見えて いよいよ核心部に入るなという高揚感を覚える。 1.5×2m、流木群の架かった3×5m(左卦蕁檗法2×4mナメ、 1.5×3mナメを越えていくと、2m滝を前衛とした10m棚に 行く手を遮られた。 一見して直登は無理なので高巻きを探る。 右(左岸)を逆くの字状に落ち口に抜けられそうなバンドが見えたので ちょっと疑念を持ちながらも上がってみる。 実際はやはり悪く、とてもソロではトラバースなどリスク高いので 更に木を頼りに高みに上がるが、次の木に届かない場面となった。 こういう時に備え携行している400cmダイニーマスリングに錘の カラビナを付け投げ縄の要領で上の木に引っ掛け、近くに転がっていた 木の枝で手元に引き寄せA0した。 落ち口から落差で十数m上がったところから何とかトラバースを実行。 この10m棚の上は標高800m二俣となっており、本流の左沢には 30mあろうかという棚、また右沢は更に高い40mほどの草付棚に なっていた。 トラバースして40m棚基部からザレを下りて二俣に立った。 なかなか悪い巻きだった。 ※滝の落差の記録は市販本も含め実測するわけでもなくあくまで 主観的な記録として捉えるべきで、それについて文句など 言ってはならない。 けれど最近感じているのは目測よりも実際のスケールは大きいことだ。 て麕鵑らこの30m棚(水はお湿り程度)をどう乗り切るか。 もちろん直登はあり得ない。 左(右岸)からくの字状に落ち口に何となく行けそうなルートも見えるが 落ち口付近がホールドになる木もブッシュもなく苔スラブなので 選択肢から外す。 となると右沢との中間尾根(界尾根)しかない。 この尾根の途中からはカヤトが茂っており急だが木も何とかつなげそう。 始めのテイクオフ数mが足元ズルズルで嫌らしい。 木とカヤトを騙し騙し身体を引き上げる木登りと、上部で出てくる岩場を 弱点見つけながら登り続け、落ち口よりも20mほど上がったところから ようやく左沢方向にトラバースして、落ち口よりもなるべく上流へ進み 太い木にロープを掛けてラペル(懸垂下降)した。 平坦になった沢床に何とか両末端が届いたので25mのラペリング。 50mロープ携行していて安堵。 荷重掛けた木にお礼を言ってロープを回収する。 この高巻きにも結構時間を費やし悪かった。 グ多瓦垢襪里眤の間。すぐ先には3段12m棚が架かっていた。 (しまった、ロープ回収は後ですればよかったかも) 高巻きするなら右(左岸)に見えたがおそらくそうはたやすくないだろう。 近づいてみる。 中段をやりきれば行ける可能性大と判断。 下段を登って右壁へトラバースする。ちょっとヌメりがありナーバス。 右壁は砂岩質で脆いが、小凹角状を半ば強引にスメアで登った。 スポーツクライミングとは違い、沢のクライミングは騙し登り重要。 しかしカウンターバランス、フラッキング、キョンなどクライミング ムーブがその中でも自然とできることも重要。 最後は落ち口へトラバースしてホッ。 乾いていてホールドが強固ならRCCで元蘢度なのだが。 Δ垢鮎紊鷲弦840m二俣状。左沢に行けば稜線も指呼の間だが 本流は右沢なのでそのまま進む。 と、また行く手には3段10m棚。 見たところ上段落ち口がヌメったスラブで難しいであろうな。 ヌメリ(流芯)の右を中段まで登る(卦蕁砲、やはり上段3mは 落ち口を乗越すのに指の先がかかる程度のカチ(といっても荷重すれば 崩れるかもしれない)しかなく、スタンスもヌメリの中のカチくらいしか なかった。 散々試行錯誤して選択したが、結局クライムダウンして右から巻いた。 まぁここまで頑張ってきたのだからよしとしなくちゃ。 У佑瓩狼泙淵競貍譴箸いΔ海箸楼貂鯑の中貉作沢遡行時に確認していたので 標高910m辺りから右上に伸びる尾根を登った。 途中痩せた小ギャップもあったが、塩地窪(ショチクボ)ノ頭(1033)の 東側980mで尾根に出て遡行終了。 下降は塩地窪ノ頭から北北東へ伸びる尾根を中川川と室窪(モロクボ)沢の 二俣に向け下った。 前半はやや太った気持ちの良い尾根。 標高840mから尾根上を植生保護柵が走っているが、柵の左側を歩くと 780m辺りで柵にブロックされる。 だが柵の下に穴が出来ており、そこを潜り抜け今度は柵の右側沿いに 下ると痩せた小コルとなり、760mで柵は北側の支尾根に向かう。 今回はモロクボ沢二俣に下りたかったので、柵にさよならを言って 北東尾根を下る。 尾根の末端は残念ながら崖状になっており、少しモロクボ沢側に行って 2本の木を伝って崩壊ザレをクライムダウンして河原に出た。 ■丹沢限定沢登り記録集(ALL by kamog) http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
雨具
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
タイブロック
ハンマーバイル
ナイフブレード
渓流シューズ
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感想
一昨日、中貉作沢を遡行した際に上流の鎌田沢が気になったので
空いている今のうちと思い行ってきました。
地形図等高線を見るにつけ、たしかに10m級の連瀑はありそうだけれども
中貉作沢ほどは混んでいないなぁと。
しかし空けてビックリ!
鎌田沢も負けず劣らずの連瀑帯が集中し、それらの高巻きは中貉作よりも
かなり際どいものでした。
今まで培ってきた沢登り数百本の経験値、弱点オブザベーション力、
クライミング力、メンタル面など結構フルに発揮したなぁ〜って感じ。
こんな短い距離なのに7時間かかっちゃいました。
(もちろん遡行図細かく取りながらですけど)
西丹沢自然教室へ戻ってみると、クラちゃん館長とお久しぶりの
ドブ鼠さんがわざわざ私が戻るのを待っていてくれたのでした。
dnさん、わざわざありがとうございました。
久しぶりに会えてうれしかったです。
PS 今日もツツジ新道で遭難事故発生だったようです。
足の怪我だとか。
消防、警察の救助隊がクラちゃん館長から要救者の位置を確認して
現場に急いでいました。
館長、毎日毎日お疲れ様です。
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コメント
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「鎌田沢」 ttp://www.geocities.jp/tanzawadobunezumi/new.513.html
遡行と下降はかなり違いますね、支点の木が有ってザイルが届けば
なんとかなりますので。
悪魔のささやき?
自然教室向かいの「小西沢」は、右俣遡行、左俣下降しましたが
どちらもお薦めです。
私の勘違いで「小西沢」の二俣から直ぐの左俣に、白黒ブチの滑がありました。
「五右衛門沢」、「野仙沢」もあります。
また丹沢でお会いしたいものです。
dnさん、昨日はわざわざこちらの下山をお待ちいただきありがとうございました。
鎌田沢下降なんて凄いですねぇ。考えたくもありません(笑)。
滝のスケール測定なんて主観的なものですから僕も適当です。
ミラー立てて測定器持っていくなんてできませんし。
でも見た目よりも実際は結構あるものですよね。
小西沢は目を付けていますのでそのうち行ってきまーす。
今後ともよろしくお願いします。
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