西丹沢/新緑散策@水晶平&ユーシン沢
- GPS
- 11:53
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,919m
- 下り
- 1,907m
コースタイム
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 11:47
天候 | 快晴のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 玄倉バス停にあります。 ■林道ゲート〜ユーシンロッジ まったく問題ありません。 ■ユーシンロッジ〜水晶平 ユーシンロッジのトイレの裏の尾根に取り付いて登ります。一部、急斜面、トラバース、踏み跡が不明瞭な箇所もあります。熊が出るという話をよく聞くので、念の為に熊鈴を鳴らしながら歩きました。 ■水晶平〜ユーシン沢〜金山谷乗越 水晶平から西の尾根を使ってユーシン沢へ降りられます。その後は川上へ向かって歩くわけですが、枝沢が分岐しているので地形図、コンパス、GPSなどは必須です。一ヶ所、小さな滝があります。私は左岸(滝に向かって右側)を高巻きしました。 ■金山谷乗越〜檜洞丸 一般登山道です。問題ありません。 ■檜洞丸〜西丹沢県民の森 檜洞丸から西丹沢自然教室方面へ下山し、20分くらい歩くと石棚山方面との分岐があります。左側、石棚山方面へ向かいます。暫く行くと、ユーシン方面への分岐(ベンチあり)があり、ここは直進します。石棚山のブナ林を楽しみながら暫く歩くと、ようやく玄倉方面との分岐があるので、玄倉方面へ向かいます。 ここからは、石がゴロゴロの歩きにくい急斜面の激下りルートです。途中、1170mの中ノ沢ノ頭、1015m、930mの3箇所で尾根の分岐があります。特に1170mの中ノ沢ノ頭では踏み跡が不明瞭でした。地図、コンパス、GPSなどで現在地と目的の方角を確認しましょう。 |
その他周辺情報 | 山北にさくら湯があります。建物の前まで行きましたが、さっさと帰りたかったので(渋滞回避のため)、入るのをやめて帰路につきました。 |
写真
装備
個人装備 |
レインスーツ 1
防寒着 3 ジャケット2枚、薄いダウン
帽子 1
タオル 1
サングラス 1
ヘッドランプ 1
予備電池 3 単4形3個
腕時計 1
デジカメ 1
1/10000地形図 1 ユーシン沢〜金山谷乗越
ガイド地図 1
コンパス 1
筆記具 1
保険証 1
水 1 途中で給水
ティッシュ 1
ロールペーパー 1
笛 1
獣避け鈴 1
iPhone5S 1
予備バッテリー 1
充電USBケーブル 1
計画書 2 玄倉バス停で提出
ストック 2
非常食 2 菓子パン
ツェルト 1
救急セット 1
コンロ 1
コッヘル 1
万能ナイフ 1
日焼け止め 1
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備考 | ダウンは不要だった。 |
感想
水晶平はブナの美しい広場。いつか新緑の季節に来てのんびり過ごそうと思っていた。この日曜日は一日中フリーだったので、玄倉に前夜から入って車中泊し、早朝から歩く計画を立てた。玄倉からユーシンまで2.5時間、ユーシンから水晶平まで更に2.5時間かかるので、ピストンしても10時間くらいかかる。早立ちするためには前泊したい。
就寝は午前0時45分くらい。起床は3時。家族に出発のメールを入れて林道ゲートへ。途中、狸アクシデント(後述)あり。睡眠不足から来る吐き気を我慢しながら歩く。三ノ塔に登った時も暫く歩いているうちに吐き気は収まった。今回も同様であることを願いながら。
ユーシンに着く頃には気持ち悪さも幾分収まっていたので、朝食を済ませ、トイレ裏から臼ヶ岳南尾根に取り付く。東側から差し込む陽の光がすこぶる気持ち良い。さっきまでの気持ち悪さも霧散して、着実に登ることができた。
途中のコイタゾーリノ頭をひと登りし、下った先が第一の目的地、水晶平(ブナ平と勝手に呼んでいる)だ。一面に広がる緑の木々、明るい日差し、やさしいそよ風、鳥のさえずり…ここは天国か。自然と涙が出た。こんな時間帯のこんな場所には自分しかいない。うろうろと歩き回って、新緑に染まる広場の美しさを味わった。
次の目的はユーシン沢。ヤマレコで「臼ヶ岳からユーシンへの下山途中で、テープに誘われて歩いたらユーシン沢に降りてしまった」という山行記録を何度か読んだ。そんなテープがあっただろうか?と気になっていたので探したが、水晶平からユーシンへ降りる途中の尾根にしか見つからなかった。
水晶平からユーシン沢を金山谷乗越まで遡行するルートについては、以前にkazikaさんに尋ねてアドバイスをもらっていた。その時のメモを書き記し、地形図を印刷し、地形図に沢を描きこんで今回の山行に備えた。檜洞で怪我をしたときに「一人では沢に入らない」と決めたのだけれども、水晶平から先のユーシン沢は滝もなくてのんびり歩けるはず。コンパスと地形図とGPSがあれば大丈夫だろう…と考えて実行してしまった。
これが安易な考えだったことは、途中で2mくらいの小さな滝に出会った時に悟った。滝と言っても傾斜はなだらかで、水の流れの左右に足場になりそうな凸凹がある。滝壺をヘツって行けば登れそうに見えたが、転落して怪我をしたら洒落にならないので、左岸の崖をよじ登って高巻きした。ちなみに右岸は壁がそそり立っていて通行不可。落ちたら終わり、と考えるととても緊張して喉がカラカラに乾いた。
そこから暫く進むと沢が左右に分岐する地点があり、ここで緊張を解すために昼食休憩にする…が、この先にも滝があるのではないかと思えて緊張し、喉を通らない。半ば無理やり食べる。沢の経験も少なく、気も小さいのだから、どんな小さな沢でも安易に踏み込んじゃダメだ、ということを改めて思い知らされた。
金山谷乗越付近の稜線に出てやっと緊張が解けた。ここからは一般道、歩いたこともあるし、普通に気をつけてあるけば大丈夫なはず。下山は石棚山から西丹沢県民の森へ。石棚山付近には秋や冬の淋しげな印象しかなかったが、この辺りもブナの新緑も見事で印象を新たにした。西丹沢県民の森では、夏に夕立や雷に遭ったときの避難のために東屋を確認しておいた。
閑話休題。実は前夜、就寝前の二歳の娘に「これからお父さんは山に行ってくるよ」と伝えると、「バイバイ。帰ってくるの?」と聞くではないか。いつもは「おやすみなさい」と言うのに、嫌だな。
そして当日。午前3時に起きて玄倉林道ゲートへ車を走らせていると、暗闇から狸が飛び出してきた!急ブレーキを踏んだが、避けられたのかそれとも踏み潰してしまったのかわからなかった。確認のため車から降りて死体を見るのも嫌だったのでそのまま先に進んでしまった。このことが山行中に何度も思い出され、「もしかして狸の呪いで私は遭難して死ぬのかな。娘の言葉はこの予言だったのか?」という考えがよぎった。これが沢で緊張した要因にもなったと思う。下山後、現場を確認したら死体も血痕もなかったので、どうやら轢かずに済んだようだったのでホッとした。今回は、新緑には癒やされつつ、幻のような影に付きまとわれた山行だった。
melonpanさん
20Kmお疲れ様でした
幻に付きまとわれた山行でも、充分楽しまれたご様子
ブナ平の数々の写真・楽しませて頂きました
金山谷乗越を頭上に見る最後の詰め
何度見ても素晴らしい
昨日の山行で、melonpanさん登ったのかな?
などと考えながら通過しましたよ
乗越のツツジは不作でしたね
単独行は、色々な幻が襲って来ますね
現実に没頭し、妄想はしない
玄倉ダムの湧き水
柔らかくて美味しいですね
kazikaさん、アドバイスを頂いてから月日が経ちましたが、やっと行くことができました。
ブナ平でも石棚山の稜線でも、目当ての新緑を心ゆくまで楽しめました。
ユーシン沢も意外とスリルがありました。が、もうひとりで沢に入るのはやめます。やっぱり沢は怖いですね。沢のほとりでのんびり過ごすに留めます。
次の週末は、堂平か三国山へまたブナの新緑散策に行く予定です
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