常念・蝶 花と展望を楽しむ初夏の山旅

2015年05月23日(土) [日帰り]

• GPS: 11:16
• 距離: 15.0km
• 登り: 2,018m
• 下り: 2,087m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:08
• 休憩: 1:17
• 合計: 11:25

距離 15.0km 登り 2,020m 下り 2,092m

4:53 三股駐車場
5:05 三股登山口
8:21 8:24 前常念岳
9:15 9:40 常念岳
12:31 12:32 蝶槍
12:37 12:39 蝶ヶ岳三角点
12:45 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐(横尾方面)
13:10 蝶ヶ岳ヒュッテ
13:13 13:53 蝶ヶ岳
15:10 15:13 まめうち平
15:48 15:51 ゴジラの木
16:07 三股登山口
16:18 三股駐車場

GPSロガーが正常に機能せず、行きの駐車場から三股登山口まで、帰りの三股登山口近辺のルートが正常に入っていません。

天候

晴れ(やや高曇り)

アクセス

利用交通機関：

自家用車

2:00自宅−5:00三股駐車場
登山時、下山時とも駐車場に空きがありました。
帰宅は21:30頃

コース状況／危険箇所等

■三股〜前常念
木の根っこなど段差の大きいところがありますが、よく整備された登山道です。
わざかに残雪がありますが、ツボ足で大丈夫です。夏道と、残雪の雪道の両方にトレースが残っていますが、夏道の方が安全だと思います。

■前常念〜常念
岩稜帯です。岩の上をひょいひょい飛び越えていく楽しいところですが、慣れていない人は怖いかも。雪はありません。

■常念〜蝶ヶ岳
最低鞍部直後と蝶ヶ岳の手前の急坂に雪がたっぷり残っています。急こう配なので、10本か12本のアイゼンがあったほうがいいと思います。登りでピッケルは不要でしたが、下りならピッケルがほしくなりそう。
その他は雪が残っているところが多々ありますが、ツボ足で大丈夫です。

■蝶ヶ岳〜まめうち平
半分くらいまでは雪がたっぷり残っています。アイゼンとピッケルを使いました。慣れている人は、靴底をスキー代わりに滑ってもいいかも。
半分くらいからは雪道と夏道のミックスです。アイゼンを外してツボ足で行きました。

■まめうち平〜三股
雪はほとんど残っていません。道はところどころ泥道です。花の多い山道です。

その他周辺情報

駐車場までの道の途中に温泉「ほりでーゆ〜」があります。無色透明でカルキ臭もしますが、露天の解放感・展望は抜群です。

写真

5/23 1:47

今日は10.3kg。コッヘル・バーナーをやめたのですが、水3L、アイゼン、ピッケル、ストックが入るとやむなしか。。。

5/23 4:17

高速から山が見えます。胸が高鳴ります。

5/23 4:25

一般道の山のふもとで、きれいな朝焼け。

5/23 4:46

山もうっすら赤く染まります。

5/23 4:53

さて、出発です。

5/23 5:03

林道を少し歩くと登山口

5/23 5:04

コースタイム14時間半か。頑張ります！

5/23 5:05

沢を渡ると、

5/23 5:05

分岐です。常念岳に向かいます。

5/23 5:12

ムラサキヤシオツツジ？

5/23 5:22

登山道に白い花びらが落ちているので見上げると、枝に咲いていました。ムシカリ(オオカメノキ)？

5/23 5:24

こちらは地面に咲いている白い花。ツバメオモト？

5/23 5:24

クローバーっぽい間にも白い花。コミヤマカタバミ？

5/23 5:33

ササも新芽のようで色がみずみずしいね。

5/23 5:54

朽ちた木から芽が出てくる生命力！

5/23 6:16

こちらは薄いピンクの花。名前がわかりません。。。

5/23 6:53

2207m地点かな。2時間ほどで850m上がってきました。

5/23 6:53

残雪です。登山道に残っているのはごく一部でした。

5/23 6:58

こちらにも白い花。ニリンソウ？

5/23 7:00

前常念が見えてきました。ゴツゴツですね。

5/23 7:00

こちらは蝶槍かな。

5/23 7:28

前常念が全貌を現した！

5/23 7:32

ミネザクラ？　桜が見れるなんてビックリ

5/23 7:33

森林限界を超えると、富士山と南アルプスがお出迎え。写真だとわかりづらいですね。

5/23 7:34

蝶槍と蝶ヶ岳もくっきり。

5/23 7:34

穂高も顔を出し始めました。

5/23 7:34

岩稜帯を登っていきます。

5/23 7:41

岩を登っていくと

5/23 8:20

前常念到着

5/23 8:20

これが岩室ですね。

5/23 8:20

富士山と、南アルプス

5/23 8:20

富士山アップ！

5/23 8:21

こちらは八ヶ岳

5/23 8:22

中央アルプスも見えてきました。

5/23 8:22

蝶槍の右には乗鞍もお出まし。

5/23 8:31

さぁ、常念岳を目指して進みます。

5/23 8:32

空を見上げるカメ？

5/23 8:32

雪渓が出てきました。

5/23 8:32

下はずっと崖になっていますが、ツボ足で十分です。

5/23 9:04

おぉ、雷鳥！雪の上を歩いていました。

5/23 9:04

登っていると槍がお出ましになりました！

5/23 9:06

眼下には常念小屋

5/23 9:07

常念小屋からのルートに合流。あと少し。

5/23 9:15

そして、常念岳に登頂！

5/23 9:15

くっきり八ヶ岳。ここから右に回っていきます。

5/23 9:15

少しぼやけているけど富士山

5/23 9:15

南アルプスは端まで見えます。
左1/5が甲斐駒、左1/3が北岳＆仙丈＆間ノ岳、右1/3が塩見岳、右1/4が荒川東岳、その右が荒川中岳＆前岳、その右が赤石岳、右1/8が聖岳。

5/23 9:15

こちらは中央アルプス

5/23 9:16

うっすら煙を上げる御嶽山と乗鞍

5/23 9:16

おっきな前穂、奥穂、涸沢、北穂

5/23 9:16

大キレットをはさんで、

5/23 9:16

槍！！

5/23 9:16

右端奥は三俣蓮華岳

5/23 9:16

左1/3が三俣蓮華岳、右2/5が鷲羽岳、右端は水晶岳

5/23 9:16

左1/4が水晶岳、右1/4が野口五郎岳

5/23 9:17

左1/5が野口五郎岳、中央左が大天井岳

5/23 9:17

左1/4が竜王岳、画面中央が立山と剱、右1/5が針ノ木岳、その手前が燕岳。

5/23 9:17

左1/4が針ノ木岳、中央奥が蓮華岳、右1/5は鹿島槍の南峰と北峰の間に白馬

5/23 9:17

左1/3が雨飾山、中央が焼山、その右が火打山、右1/5が妙高山

5/23 9:17

左端が四阿山、右1/3が浅間山

5/23 9:15

360度のパノラマで。

5/23 9:18

穂高・槍が一望！！

5/23 9:18

富士山と甲斐駒！

5/23 9:19

安曇野の町と、歩いてきた稜線。よく歩いたなぁ。

5/23 9:20

大キレットの向こうには白山！

5/23 9:39

お、またも雷鳥！画面中央で飛んでます

5/23 9:56

まだずっといたいけど、明るいうちに下山しないと。
蝶ヶ岳に向かいます。

5/23 9:58

蝶ヶ岳への稜線。だいぶん下ります。。。

5/23 10:29

振り返って常念。

5/23 10:29

これから向かう蝶槍。

5/23 10:29

ところどころ岩稜帯です。

5/23 10:29

右手には常に穂高・槍。いい景色。

5/23 10:48

黄色い花(ウラシマツツジ？)と白い花(ミネズオウ？)。

5/23 10:48

ミネズオウ？はたくさん咲いていました。

5/23 10:48

こちらもウラシマツツジかな。その近くには赤い実。

5/23 10:53

足元にはアリもいました。こんな高山にも生きているんだねぇ。

5/23 11:00

途中樹林帯も通ります。

5/23 11:01

そして雪が現れました。

5/23 11:07

春の証のツリーホール。

5/23 11:08

ツボ足でいきましたが、後半は傾斜があり足が滑ります。アイゼンつけたほうがよかったです。

5/23 11:25

またも樹林帯。高度を下げて森林限界を下回ってしまいました。

5/23 11:27

また雪を登ると、

5/23 11:28

蝶槍！

5/23 11:29

まだ下る。。。

5/23 11:29

新芽が出ていました。

5/23 11:43

蝶槍への登りは雪に覆われています。傾斜もかなりあるので、アイゼンをつけます。

5/23 11:51

途中はかなりの傾斜でした。

5/23 11:55

傾斜を登ると緩やかな尾根道。

5/23 12:19

蝶槍まであと少し！

5/23 12:23

ついに蝶槍！

5/23 12:23

これは「超」槍

5/23 12:24

超やりぃ！

5/23 12:24

常念からよく歩いてきたなぁ。

5/23 12:25

蝶槍からの展望をパノラマで。

5/23 12:25

かすんできた八ヶ岳。富士山も見えなくなりました。

5/23 12:26

御嶽山の上だけ雲がかかっています。噴火していないよね？
その右は乗鞍。

5/23 12:30

蝶ヶ岳まであと少し。

5/23 12:30

穂高と槍がデカイなぁ。

5/23 12:34

お、黄色い花！　ミヤマキンバイ？

5/23 12:35

ミヤマキンバイと槍。

5/23 12:37

ん？ここが頂上？

5/23 12:37

ケルンの奥には穂高と槍。雄大のひとこと。

5/23 12:38

こちらもミヤマキンバイ？

5/23 12:39

ミヤマギンバイと穂高。まだまだ写真の修行が足りません。

5/23 12:40

穂高の手前はケルン？だれかがテント泊したときの風よけみたい。

5/23 12:44

横尾への分岐まで来ました。横尾から穂高に行って、と縦走したら楽しそう。

5/23 13:04

蝶ヶ岳の山座同定盤。でも、

5/23 13:04

山頂はあちら。
山頂の前に蝶ヶ岳ヒュッテでポカリを補給してトイレを借りました。

5/23 13:13

そして、蝶ヶ岳到着！

5/23 13:13

何よりも、穂高がデカイ！

5/23 13:14

そして、槍！

5/23 13:14

歩いてきた常念からの稜線

5/23 13:44

御嶽山の上の雲。大丈夫かなぁ。

5/23 13:45

雄大な景色。まだまだここにいたいなぁ。
でも、そろそろ下山。

5/23 13:51

やっと下山開始。
ここを過ぎると雪の斜面。アイゼン、ピッケルで下りていきます。

5/23 14:42

ここは雪渓の危険個所？

5/23 14:42

確かに雪崩の危険がありそう。足早に通過します。

5/23 14:54

標高2000mまで下りてきました。

5/23 14:54

登山道が小川状態。

5/23 14:57

雪で道がぐちょぐちょ。

5/23 15:14

やっと、まめうち平に到着。

5/23 15:18

ここからは階段オンパレード。
整備されている証拠だけど、階段はちょっと苦手。

5/23 15:21

コイワカガミかな？

5/23 15:21

ムラサキヤシオツツジ？

5/23 15:30

いっぱい咲いています。

5/23 15:30

コイワカガミ？

5/23 15:32

あと2kmぜよ！ラジャー！

5/23 15:33

常念岳への登りにもあった白い花。コミヤマカタバミ？

5/23 15:34

これは別の白い花。シロバナエンレイソウ？

5/23 15:37

正面からはこんな花。シロバナエンレイソウ？

5/23 15:38

こちらはムシカリ(オオカメノキ)？

5/23 15:42

いっぱい咲いています。

5/23 15:47

あと1kmの地点には、

5/23 15:47

ゴジラの木がありました。

5/23 15:50

ピンボケしているけど、白いつぼみ。ズダヤクシュ？

5/23 15:51

また別の白い花。ニリンソウ？

5/23 15:51

ニリンソウ？の群落です。

5/23 15:52

力水。

5/23 15:52

飲んでみました。甘くもなく硬くもないですが、冷たくておいしい！

5/23 15:55

うす紫色の花。ヤマエンゴサク？

5/23 15:57

これも白い花。名前がわかりません。。。

5/23 15:59

橋に到着。

5/23 15:59

大きな大きな川音がします。

5/23 16:00

河川増水で通れないかも、とのこと。

5/23 16:02

増水ってここのこと？　大丈夫でした。

5/23 16:05

青い花はラショウモンカズラ？。キレイやねぇ。

5/23 16:05

黄色い花も。オオバミゾホオズキ？

5/23 16:07

やっと分岐に着きました。

5/23 16:19

駐車場に到着。よく頑張りました。

撮影機器：

DSC-RX100 SONY

装備

個人装備

半袖インナー 長袖シャツ レインコート(上のみ) タイツ ズボン 靴下 グローブ ゲイター 靴 ザック アイゼン ピッケル ポール 昼ご飯 行動食 飲料2.2L 水筒(保温性)0.8L ヘッドランプ 予備電池 大容量充電池 携帯 カメラ ツェルト アーミーナイフ 救急キット

備考

水は合計3Lありますが、蝶ヶ岳ヒュッテで500ml購入。ちょっと水分摂りすぎですね。

感想

eurekapapa

GW以来のソロ登山。
GWはテントをかついでヘロヘロでした。夏休みに子供を連れてテント泊縦走をもくろんでいるので、体力強化に励まねば、ということで、ロングコースを考えていました。
せっかくなので残雪があるところ、ということで、北アルプスに。前回の唐松・五竜で北アルプスの色々な山を見たので、また別の角度から見るのも楽しそう。皆さんのレコを見ていると、常念岳、蝶ヶ岳がよさそうです。かなりのロングルートなので厳しくなるのは目に見えていましたが、何とか日帰りできそうです。

前日夜に10時にベッドに入るものの、あまり眠れず、いつもならこれから眠るに入る1時過ぎにベッドを抜け出し、準備をして2時に出発。高速をかっ飛ばして5時から登山開始です。

歩きはじめは睡眠不足のためか体が重く、ペースが上がりません。一歩一歩と歩いていきます。ひたすら続く急登ですが、徐々に体も慣れてきます。森林限界を抜けると、気持ちのいい尾根道。前常念からは岩稜帯の岩の上をひょいひょい楽しく歩いていきます。そして、槍がお出ましに。

常念の頂上は360度の大展望でした。快晴の天気ではなかったので、ここまですべてを見渡せるとは思ってもいませんでした。
時間は早かったのですが、ここでラーメンを食べることに。ふと気づくと、箸がない！重量軽減のためにコッヘルとバーナーをやめたのですが、袋の中に入っている箸も一緒においてきてしまいました。周りを見渡すと、割りばしが一本落ちていました。こんなところに落としたのは誰だ！と思いつつも、その一本の箸をありがたく使ってラーメンを食べました。

そして、蝶ヶ岳へ。ずっと下って、また上がる、という道ですが、それほど体にはこたえません。やはりザックの重さは超重要ですね。
残雪が出てくるので、ところどころで靴の裏をスキー板代わりに、雪の上を滑って下りていきます。これは、楽しい！　そして、雪の急登を登ると蝶槍に到着。
ここまであまり人には会わなかったのですが、蝶槍を過ぎて横尾との分岐に来てからは人が増えます。横尾から上がってきた人、蝶ヶ岳に泊まる人のようです。
2.2Lのスポーツドリンクが残りわずかだったので、蝶ヶ岳ヒュッテでスポーツドリンクを購入し、蝶ヶ岳山頂へ。

ここは穂高と槍の展望がスゴイですね。写真に撮るとズームであまり大差がなくなってしまうのですが、目で見ると間近に迫る圧倒的な大迫力です。この山頂に泊まりに来る人が多いのも納得です。確かに、ここで穂高と槍のモルゲンロートを見るのは最高でしょうね。残念ながら日帰りなので、展望を楽しんでから下山します。

雪の斜面を靴スキーで下りたい気持ちもありつつ、アイゼン＆ピッケルで下山します。まめうち平までの半ばあたりでアイゼンを外し、そこからはダブルストックで。
登山口に近づくほど、花が多く咲いています。名前がわからないのですが、白い花、黄色い花、紫の花。疲れた心身をいやしてくれます。もう初夏ですね。そして、無事に駐車場に到着。
結局、水分は3.5L弱、飲んだことになります。普段から水分を多めにとっているとは言え、多すぎですね。これだけ飲んで、汗をかくと、内臓も疲れてしまいますし。体を鍛えねば。

展望をメインに訪れたのですが、色々なところに花に出会い、とても癒されました。
翌日、足は筋肉痛、腰も痛いという状況ですが、とてもよかったなと振り返っている山旅でした。

コメント

katube

こんにちは
ヤマレコユーザーでしたか。常念、蝶ケ岳で出会った関西人です。
登りに結構花が咲いていたんですね見過ごしてました

eurekapapa

Re: こんにちは
katubeさん、コメントありがとうございます！
土曜日は、お互いに日帰り登山でお疲れ様でした。非常にいい景色でしたね。花もきれいでしたよ。
また北アルプスなどでお会いするのを楽しみにしてます。

野風

残雪の北アいいですね
eurekapapaさん、お疲れさま
槍穂を眺めるには最高のルートですよね
今が絶好の時期です。シーズンになると人が多いし暑いし・・
３０年近くも北アに行っていないので、そろそろ復帰したいです

eurekapapa

Re: 残雪の北アいいですね
Pinball_1957さん、コメントありがとうございます！
確かに人は少なかったですね。蝶ヶ岳のあたりは人が多かったものの、その他は常念岳までで3人、常念から蝶槍で2〜3人しかすれ違いませんでした。
私は北アルプスにはほとんど足を踏み入れていないのですが、このルートはとても好きになりました。