小秀山(白川林道)
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- GPS
- 07:49
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 762m
- 下り
- 745m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 7:43
07:10 一合目
07:23 稜線
07:30 一休(隕石クレーター展望)
07:32 二合目
08:06 フクロウ岩(四合目)
09:37 七合目
09:55 ペンギン岩
10:13 八合目
10:19 百草岩
11:13 小秀山 11:42
12:07 八合目
12:46 六.五合目
13:27 フクロウ岩
13:53 二合目
14:07 一合目
14:25 白川林道小秀山登山口
注:七合目までの雪で倒されたクマザサと、七合目以上のモナカ雪に苦しめられ、夏道の倍以上の時間を費やしていると思います。よく整備された登山道とは異なり、雪の状態でコースタイムは大幅に変わりますので、あまり参考にはなりません。
天候 | 晴れ、のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(東京−白川林道小秀山登山口:317km) ■復路:小秀山登山口駐車スペース−白川林道−<滝越地区>−県道486号−<王滝>−県道256号−<三岳黒沢>−県道20号−<元橋>−国道19号ー<神谷入口>−国道361号ー伊那ICー中央自動車道−中央道原PA(車中仮眠)−高井戸ICー首都高速ー都内 ■注意:白川林道は滝越地区から信州側は全て舗装されていますが、穴ポコがあったり、落石があったり、少々荒れています。今回は3カ所で落石があり、頭大の岩が林道中央部まで転がっており、退かさないと通行できない状態でした。峠を越えた岐阜県側は未舗装のようですが、通過できるか不明です。 ■駐車場:白川林道登山口駐車スペース 王滝村の滝越地区を左折して白川林道に入ります。王滝川の橋の手前に公衆トイレがあります。滝越地区の左折地点から白川林道を約6.5キロほど走ると林道の右手に不明瞭な登山口標識があり、左手の路肩に駐車スペースがあります。雪のない時期で8〜10台程度、雪の季節だと3〜4台程度ででしょう。 登山口マップコード:772 410 175*65 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口−6.5〜7合目辺り この登山道は古い昭文社の山と高原地図には森林管理署作業道と書かれていて、国土地理院の地図にも山と高原地図にも登山道としての記述はありません。登山道に昇格したような記事を見ましたが、登山道のように歩きやすいかと云えば...そうでもありません。 登山口から稜線までは山腹を登りますが、雨などの水で掘られた狭い道でステップなどはないので自然任せです。登りは大股を広げれば何とかなりますが、下りは足の短い人には苦労でしょう。 稜線に出ると道は明確ですが、道の両脇には2メールを越えるクマザサがあります。夏季は分かりませんが、昨日と思われる降雪でクマザサはほとんど倒されています。これを押し分けて進むのが大変です。さらに頭上には雪を被ったヒノキが待っています。全身雪まみれのシロクマ状態です。 明確な鞍部は確認できませんでしたが、GPSで確認すると8時頃通過したようです。3〜6合目の標記は雪の中なのか見つかりませんでした。雪で押し倒されたササや小枝が行く手を遮り(というより倒されたササで道が分かりません)倒されたササを持ち上げないと行く方向が分かりません。何度も無理だと思いましたが、雪の下から6.5合目の標識を見つけた辺りから多少ササ藪も優しくなりました。 ■7合目辺り−小秀山山頂 6.5合目を過ぎてササの藪漕ぎはだいぶ楽になってきました。ここまでツボ足できましたが、このさき太股まで踏み抜くモナカ雪に堪らずワカンを装着しました。このさき岩稜(巨岩地帯)があったりするのでスノーシューでは大変だと思います。ササの背丈が低くなったのか積雪が増えたのか、ワカンで多少歩きやすくなりましたが、踏み跡や道の痕跡は雪の下でほとんど分かりません。唯一の救いはいい間隔でつけられたピンテで、これに助けられました。山頂直下は狭いリッジ状の雪がうねっていて道が不鮮明でしたが、なんとか山頂に立てました。雪の載ったササを押し分けるのに手まどい、夏道の2倍以上の時間を費やしたと思います。 |
写真
感想
2週間前の3連休、2月11日は午前中の好天予報に南信の富士見台高原に登った。その日は駒ヶ根泊まりだったので、翌日は天気次第で小秀山に登って帰ろうと考えていた。
2月12日、6時頃に目が覚めたが、外はまだ暗くミゾレ交じりの雨が降っていた。それでもテンクラで確認すると、10時頃から天候は回復する予報となっている。ここで準備をすればよかったのだが、二度寝で目覚めたときは10時を過ぎていた。天候は予報通り外は青空が広がっていた。
駒ヶ根市から山を越えて(実際にはトンネルで)木曽町に入るとこちら側は雪だったようだ。県道20号、256号は御嶽のスキー場に行く車もあり除雪車も走っていたが、県道486号に入るとタイヤ痕もない一面の銀世界だった。もちろん白川林道にも車が入った形跡はない。ナビの数値で小秀山登山口から1.5キロほど手前で、道路に積もった雪がボコボコしている。明らかに山側の斜面が崩れているので落石の上に雪が載っているのが分かる。足で蹴飛ばした程度では落石はビクともしない。すぐ下に作業小屋のような建物があり駐車できそうなスペースがあったので、ここに車を置いて登山口まで徒歩で向かった。林道は舗装された上に雪が積もっているので、スノーシューは車に残しツボ足で歩き出したが、登山口が近くなると足首まで埋まる深さはスノーシューが欲しくなるレベルだった。すでに12時近い時刻で、夏場のコースタイム登り3時間、下り2時間。積雪を考えると5時間でピストンできるとは思えないので、明日の仕事を考え東京に帰ることにした。
また3連休がやってきた。2月24日は高気圧に覆われてマズマズ、しかし雪の状態が分からない。ヤマレコは参考になる記録が少なくなった。YAMAPの活動日記を見るためだけに取得したユーザーIDで検索したが、直近の白川林道の記録はなかった。
積雪と落石が心配だったが、滝越地区までの県道に雪は無かった。路肩にも雪はないので、王滝村は雪が降らなかったようだ。白川林道にも雪は全くなかったが落石は3カ所にあった。岩を退かして登山口の駐車スペースに着いたのは4時半、しばらく仮眠をして朝食を摂り、明るくなるのを待って登山道に入った。
登山口から稜線まで40分ほどの登りだったが、雨で掘られた狭い登山道と、雪で登山道に押し倒されたクマザサに難儀した。稜線では倒されたクマザサを押し分け、雪の載ったヒノキからのシャワーを浴びて、恐らくシロクマ状態だったと思う。最も大変だったのは鞍部から7合目手前までの間、倒されたクマザサは凍りついて起こせない。ササの上に乗ると下は空洞で腰まで埋まる。更に一面に倒されたササで登山道が分からなくなった。GPSだけが頼りで何度も撤退を考えたが、それでも7合目が近づくと大半のクマザサは雪の下になり多少歩きやすくなった。
7合目の標識も1合目と同じ紙をラミネートしたものであったが、木の高い位置に括り付けられていた。ピンテも高い位置に目に付くようになり、やっとGPSから開放された。ここまでツボ足で来たが、雪質がモナカ雪にかわり頻繁に踏み抜くようになりワカンを取り出した。八合目の巨石地帯を通過して、九合目の標識は分からなかったが、青空が近くなり最後の木を押し分けて山頂に飛び出した。
山頂には人影はなく、新雪には足跡も付いていなかった。そして目の前にはデッカイ御嶽山。御嶽山には噴火前の冬山に登っているし、南信の山からはほとんど見ることができるが、このド迫力の御嶽山が見られるのは小秀山だけかも知れない。雲一つない中央アルプスも目の前で素晴らしかったが、あえて写真は撮らなかった。
山頂から岐阜側に避難小屋が見えた。ワカンを外さなかったので中には入っていないが、大きな避難小屋のようだった。
ここで何と岐阜側からソロの登山者が登ってきた。しばし山頂でお話をしたが、やはり御嶽山が目的のようだった。
帰りは自分のトレースがあるので、ルーファイの心配はない。7合目までワカンで駆け下り、ここからは上からササを押し分けるので、登りとは雲泥の差がある。朝氷点下だった気温も、シェルを脱ぎたくなるほど暖かくなり、霧氷もあらかた落ちたようだ。
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