大清水P→尾瀬沼キャンプ場→燧ヶ岳→尾瀬沼キャンプ場→沼山峠→小淵沢→大清水P
- GPS
- 33:13
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 1,920m
- 下り
- 1,910m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 10:28
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 8:28
天候 | 1日目:晴後薄曇 2日目:晴後曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大清水から先の各所の水場は水量十分 ・大清水のトイレはチップ制(以降すべて同様) ・尾瀬沼キャンプ場のテン場は事前予約制 ・尾瀬沼キャンプ場のテン場は未除雪(セルフサービスで除雪していくつかのサイトは除雪済) ・柴安瑤了劃債床爾呂なりの急斜面なのでピッケル必須 ・小淵沢経由のコースは踏み跡が非常に薄く、湿原から先はマークも少ないため地形図、コンパス、GPS等の装備は必須 ・見晴新道は通行禁止(ビジターセンター確認による) ・ナデッ窪ルートは通行可(ただし要注意・非推奨) |
その他周辺情報 | ・ミズバショウ咲き始め |
写真
感想
この週末はpurnimaさんが購入したテントを試すという名目でテント泊の山行を計画。元は仙丈、権現岳あたりを考えていたが、日曜の天気がイマイチっぽいので天気が良さそうなところを探し、日曜の天気も割と良さそうな燧ヶ岳に決定した。どちらにしても天気は下り坂になりそうだったので、強行スケジュールではあったが、可能であれば土曜日には登頂するつもりで計画をたてた。
1日目
大清水P→尾瀬沼ヒュッテ
前日深夜に東京を出発して、高速途中で仮眠を取りながら大清水まで移動。鳩待峠と違ってこちらはマイカー規制がないというのを今回の計画を立てるにあたって初めて知った。駐車場から観光スポットといえる尾瀬沼まで3時間ほどかかるので観光客は少ないということだろうか。5時過ぎに到着した時点では駐車場もまだガラガラだった。本当は5時出発のつもりだったが、途中の仮眠などもあり出発時にはすでに1時間弱の遅れが発生していた。この時点では最悪燧ヶ岳は翌日のアタックでもよいかと思っていたのでそれほど焦りはなかった。
大清水の駐車場を出発し、しばらくは砂利敷の林道歩き。久しぶりの山行かつテント泊フル装備なのでなかなか堪える。駐車場では肌寒いと思って上着を羽織っていたが、すぐに体が温まってきて、以降長袖Tシャツ1枚で行動。1時間ほどで休憩所に到着し、そこからようやく登山道らしくなった。三平峠が近づくにつれて残雪が増え、最後の尾瀬沼への下りはやや注意を要したもののアイゼンをつけるほどのことはなかった。
尾瀬沼越しに見る燧ヶ岳は見事の一言。時間が押しているが、休憩がてら沼のほとりで写真撮影をし、その後は沼の周りの木道沿いに小屋を目指した。途中にはミズバショウの花も咲き始めていた。花の時期は全く考えずに天気だけで尾瀬に来たようなものだったので、尾瀬でミズバショウを見ることができたのは嬉しい誤算だった。
尾瀬沼キャンプ場周辺には多くの建物が乱立しており、どれが目的の尾瀬沼ヒュッテかわからなかったが、小道の分岐に立っている案内標識を見て解決。テントの受付は13時からだということだったので(事前に確認していたので想定内)不要な荷物を軒下に置かせてもらって(小屋の入口には荷物は預からないと書いてあったが、自己責任でデポは良いということか)、燧ヶ岳へ出発する。時間は予定より遅れ気味ではあったものの、ここまではほぼコースタイム通りに到着していたので、空荷になればスピードアップできるであろうこと、この時点で天気も良く、どうなるかわからない明日の天気より、この日に登ったほうが良さそうであると考えていた。
尾瀬沼ヒュッテ⇔燧ヶ岳
夏であればナデッ窪から登って長英新道から降りるのが一般的のようだが、ナデッ窪の語源は「雪崩窪」らしく、まだ雪の残る時期に通過するのはためらわれた、さらに事前にビジターセンターで確認した所非推奨とのことだったので、コースタイムは長いが長英新道のピストンでアタックする。地図通り長英新道はダラっとした樹林帯で、残雪のため道がわかりづらい。テープやマークなどしっかりついていたものの、トレースは薄く、日が沈んだらちょっと苦労しそうな雰囲気だった。代わり映えのない樹林帯をジリジリと登って標高1850m付近から本格的に登り始める。地図にも急坂と書かれるくらいの急坂を2200m超まで登って、ようやく一段落。先日登った会津駒が綺麗に見えた。南方面は残念ながらやや霞んでしまっていたのは残念だが、それでも十分眺めは良かった。俎瑤泙任牢箴譴農磴ないのでアイゼンを外して歩く。この辺りは下山者と多くすれ違った。俎瑤脳休止しようと思った所、山頂で休憩していた登山者に、柴安瑤猟床爾竜渕侈未論磴腐り始めてるので行くなら早く言ったほうがよいという助言を受け、必要最低限の装備を持って柴安瑤惴かう。かなりの急登なのでpurnimaさんは登らずに待っているという話もでたが、とりあえず行けるとこまで行ってみましょうということで鞍部まで下る。取り付きから見ると底はやはりかなりの急斜面。ここで持ってきたスリングやカラビナで簡易ハーネスを作り、斜面の取り付きまですすむ。雪がボロボロ崩れて登れないようなことを想定していたのだが、蹴りこんだ足が数センチ沈むくらいで割と安定していたので、登るのはそれほど難しくないように思った。
30mのロープでどこまでいけるかわからないが、斜面下の岩場の樹の幹に支点をとってトップで登る。予想通り登りはそれほど苦ではなく、ちょうどロープが伸びきったあたりで急斜面の終点についた。ここでピッケルを支点にしてフィックスしたロープにマッシャーで確保をとってpurnimaさんに登ってきてもらう。幸い急斜面を登りきればピッケルが必要そうな場所はなさそうだったので、ロープはフィックスしたまま山頂へ向かう。山頂はさすがの眺望だったが、確保等のタイムロスが大きくやや空も曇ってきていたので早々に下山開始する。先ほど登った急斜面は前向きでも下れるかと思っていたが、雪が緩んで危なそうだったので、後ろ向きで斜面に足を蹴りこみながら慎重に下る。往路に俎瑤らの下りはショートカットしている人達を見かけたので、帰りはそのルートで行こうと思ったが、思いのほか急斜面で、アイゼンやピッケルがないと嫌な感じだった。ここまできて変に楽をしようとして事故に遭うのも馬鹿馬鹿しいので、おとなしく来た道を引き返す。急登の開始地点あたりくらいまでは緩んだ雪で滑り、疲労もあって踏ん張りきれずに何度も尻もちをつくような状況だったが、なだらかなところに来ると雪のおかげで歩きやすく思ったより早く下山することができた。心配していた日暮れにもならず、キャンプ場に到着。
ようやくホッとできると受付を済ませてテン場に行ってみると、テン場は雪に埋まっていた。先着の人たちはしっかりとテントサイトの雪かきをしてテントをはっていたが、もうヘトヘトだったのでなるべく平らな地点を選んで雪をならし、雪上にテントを設営する。雪かきをしていた方がテント代とられた上に雪かきまでさせられるんじゃたまったもんじゃないよとこぼしていたが全く同感。せめてビール代位まけてくれ。ちなみに前日にビジターセンターに電話して雪の状況を確認した所、除雪されているよう話だったのだが…。
2日目
尾瀬沼キャンプ場⇔沼山峠
前日夜にビジターセンターで開催されたスライドショーの時に翌日7:30から観察会を行うということを聞いていたので、参加してみようと思っていたが、思ったより時間があったので、近くを散策してみることにする。昨日燧ヶ岳の登山口へ進んだ分岐点を曲がらずに進んで、平野家の墓を見学して地図をよく見ると沼山峠の展望台に尾瀬沼好展望との文字が。観察会には間に合わなくなりそうだが、せっかく天気もよいので足を伸ばす。道が登りに差し掛かったあたりから普通の雪道となり、思ったより登らされた。登山道は樹林帯で、本当に展望スポットがあるのかと半信半疑で進んだところにベンチの階段上となった展望台を発見。登ってみたが樹木に遮られてとても好展望などと言えるものではなかった。念のためもう少し先へ進んでみたが展望スポットはなく、失意のまま引き返す。ちなみに、あとでpurnimaさんの買った新しい地図を見ると好展望の文言は削除されていた。
尾瀬沼キャンプ場→小淵沢→大清水P
天気も良さそうだし、初日に来た道を引き返すのもつまらないので当初計画通り小淵沢経由で帰ることにする。キャンプ場から更に奥に進んだ所が登山口。トレースはうっすらとあったものの、すぐに見失ってしまった。テープとGPS、コンパスをみながら夏道のルートを探す。所々夏道が露出している所があり、ホッとする。急登のピークを巻くように道はついているようだったが、せっかくなのでピークらしきところまでピストン。眺望はほぼナシ。湿原までの道も全くわからない状況だったので、GPSが頼り。うまい具合に小淵沢田代の湿原に出た。この辺りは人が少ないのか木道も壊れており水路のようになってしまっていた。湿原を抜けて登り返し地点に来たが、登山道も全くわからずこれ以降はGPSとコンパス頼みが続く。大清水への下降点の標識と向かいに見える鉄塔は確認したが、それ以降は人工物も全くみあたらずルートファインディングは困難を極め、渡渉困難で引き返したりヤブを漕いだり試行錯誤を繰り返し、夏であればコースタイム30分程度のところに1時間半位掛かってしまった。最後の林道歩きは長かったが、無事駐車場に到着した。
総括
今回はギリギリまで天気を見てバタバタと計画を立てたので、結果的に同行者が計画を確認する時間が殆どなく、友人に長い歩きを強いる結果となってしまったのは良くなかった。好天による焦りや翌日の帰宅を早めたいという思いもあったが、無理なく翌日にアタックする計画にすべきだった。ほぼ空身なのでコースタイム的には行けると思ったが、ロープを出すことになった時のタイムロスが頭になかったのは反省点。2日目は苦労して下山したものの、ある程度の迷いは想定の範囲内で、ルートファインディングの訓練としては十分ためになるものであったと思う。それにしても大変な行程に付きあわせてしまったpurnimaさん、すみませんでした。
コメント
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どうも、はじめまして。今週の金・土曜日に大清水から登りに行くことを考えていた矢先、現地の最新情報を得ることができて本当に助かりました。予算不足から、6本の軽アイゼンだけで行ける所まで登る予定でしたが、どうやら柴安凜▲織奪は、見事に滑落しそうで無理ですね・・。 ここは俎瑤泙任撚翹することにします。今回の登山、本当にお疲れ様でした。
はじめまして。情報がお役に立てば幸いです。
長英新道経由で俎瑤泙任任△譴弌6本爪で十分だと思います。
どうぞお気をつけて。
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