【過去レコ】牛岳 北陸の雪をなめたらあかん
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 643m
- 下り
- 633m
コースタイム
天候 | うす曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | おまき温泉スパガーデン和園 https://tonami-stay.jp/stay/5 |
写真
感想
牛岳といえば,スキー場があることで子供の頃から知っていた山.コースは牛岳温泉スキー場からと小牧堰堤からの2つあるが,周回できる小牧堰堤コースを選択した.もう5月に入っているし,標高も1000mに満たないので,残雪はほとんどないと思って出かけたのだが・・・
チューリップフェアで賑わう砺波市を抜け,R156を南砺市へ向かう.庄川峡の遊覧船乗り場付近で国道から離れ,林道を上がっていく.
大きな案内板がある所が登山口で,この少し先の路肩に車を停め置く.他に3~4台の車がある.ショウジョウバカマに彩られた杉林を行くと,わずかに20分足らずで牛岳ヒュッテの建つ5合目に着く.しかし,気温は一体何度あるのだろう?汗が噴き出してくる.
さらにこの上の6合目までは,雪解け水で若干ぬかるみがるものの,道は整備されており歩きやすい.6合目からが苦戦の連続となる.まず20~30cmの残雪のために夏道が消えており,ルートが全く分からない.無理矢理尾根によじ登るとようやく赤テープを発見.どうやら町境尾根に上がったようだ.ガイドブックに紹介されているコースとは違うが,こちらからも頂上に行けるようなのでそのまま進むことにする.ところが,テープがあったとひと安心したのもつかの間,テープは途切れ途切れで当てにならない.藪&残雪に苦労しながら尾根を強引に行くと,比較的新しい足跡と合流.以降これをたどることにする.
途中,休憩中の中年夫婦に追いつき,どうやら道は間違ってはいないようだ.ときにキックステップを要し,ふくらはぎが張ってくる.高みを目指してさらに登ると三角点.牛岳より南の山々はまだ雪深く,標高が低くても美濃の山と同じに考えてはいけないことを思い知らされる.
腹が鳴るが,もうひと踏ん張りして祠のある山頂まで行ってしまおう.三角点からの稜線にもイワウチワが咲いており,伊吹山北尾根・千石城山と3回続いてイワウチワの群落に出会ったことになる.意外にも立派な社殿が建つ山頂で昼食とするが,13時も近づき,あまりゆっくりとはしていられない.
下山は二本杉,三段の滝を経て登山口へ戻るコースを取る.二本杉までは残雪があるものの,ルートファインディングしやすくぐんぐん下ることができる.コースタイム通り山頂から25分で二本杉の休憩舎に到着.「二本杉」という名前はどこからついたのか,辺りは杉の木だらけである.
二本杉で左に折れ,三段の滝へと向かう.しばらく下ると沢の音がしてくるのでこれが三段の滝だと思い込んだのが,間違いの始まりだった.この辺りでルートを見失ってしまい,完全に迷ってしまう.気がついたら,沢伝いに強引に下ろうとしていた.『沢を下るのが一番いけない』とよく言われるが,迷った焦りから一番いけない行動を取っていた.迷ったら,『分かるところまで戻る+尾根に上がる』,これが鉄則.
途方にくれた頃,ひとりの男性が降りてきた.山慣れた感じのこの男性,牛岳にはもう7〜8回来たことがあるというが,一緒に迷ってしまう・・・結局,沢から少し左に離れた所に正規のルートがあり,ここを下っていく.この男性とは話しながら,駐車スペースまでご一緒した.
三段の滝は全く別の立派な滝であった.あとは林道を20分ほど歩いて,車へと戻るが,肉体的にも精神的にもヘトヘトで,もうグッタリ.今回は山をなめてはいけない,という意味で良い勉強になる山行であった.
帰りに度胸試しのつもりで庄川峡の吊り橋を渡った後,スパガーデン和園で汗を流す.こんな泥だらけになった日に限って,替えの靴下を忘れてしまっていた・・・
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