大笠山(桂湖より:梅雨の合間の北陸新幹線ツアー)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,537m
- 下り
- 1,552m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 10:14
天候 | 曇り時々晴れ、山頂付近ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰路、白川郷より白山スーパー林道(最近、名前変わったようです)で宿泊地の越前勝山へのショートカット目指すも、25日全通予定の由で途中通行止め、結局東海北陸道経由で倍近い遠回りをさせられる羽目に…(雪解けも進み、もう「冬季通行止」の時期でもないでしょうに〈涙〉。できればもっと手前に分かりやすく「石川県側への通り抜けできません」とか書いておいていただきたいです…。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大畠谷橋を渡るとすぐにハシゴ5連+クサリのヤセ尾根急登です。足場もしっかりしており、登りは問題ないものの、長いフカバラノ尾根のアップダウンを経た帰路は滑落に要注意…(特に、ハシゴは凄い高度感で、下り前向きに降りるのは至難)。 |
写真
感想
関東が梅雨入りした前週、未だ入梅前の北陸地方の週末の予報がまずまずのため、ピカピカの北陸新幹線パワーで週末に白山前衛+福井県山奥の3座を踏破するツアーを企画。開通間もない北陸新幹線は未だ安い回数券が発売されてないため、今回は割引率の高いJRレール&レンタカーをチョイス。勇んで宿・車・列車の予約を終えると、出発直前無情にも北陸に「梅雨入り」宣言、週末の予報も暗転します…。
ともあれ、宿もレンタカーも今更キャンセルできず、金曜夕刻の仕事帰り、デカザックを背負い足取り重く大宮へ。怪しい雲行きの下、長野、富山を快調に通過、金沢に近づくといつしか雲は切れ、夕陽も射し込んでテンションアップ。ところが、金沢駅のレンタカー営業所がなかなか見つからずしばし彷徨った上、仕事の汗を流そうと市内の深夜営業の銭湯に向かうも、カーナビの案内が悪く市内を無意味に二回り…。挙げ句は翌朝の食料調達を目論み、金沢市内を離れるあたりから沿線のコンビニを探すも、いつしか人家も疎らな田舎道に入り、一軒の店も見つからぬまま、最初のターゲット・大笠山登山口の桂湖に到着。今回のツアーは相当に祟られてるな~と暗澹たる気分になるも、まあ手持ちの食糧でどうにか食い繋げるだろう、と諦めて車中泊を決め込みます。
未明から車の屋根を激しく打つ雨音に、今日の登山は無理か、と諦めかけた頃、4時過ぎにようやく雨が上がり、僅かに青空も顔をのぞかせる回復ぶり。勇んで予備食+せんべいの簡易朝食を済ませ、ダムに沈んだ集落のかつての水汲み場で霊験あらたかな湧水を汲み、登山ポストで計画書提出。高度感満点の大畠谷吊り橋を渡ると、いきなりのハシゴ+クサリの急登。早速タフなフカバラ尾根の厳しい洗礼を受け、半分寝ぼけた心身が一気に覚醒します。それでも、登り一辺倒のコース途中には鏡岩や大桧など程よい休憩・チェックポイントが次々現れ、道端に可憐に咲く百合の花とともに、良いアクセントになります。上空には青空も覗き、テンションが上がる中、展望の良い前笈の三角点到着。ここまで分県ガイドの標準コースタイムを若干オーバーするスローペースながら、この先幾つもの小ピーク越えを含む長丁場、他に登山者も皆無ですので、ノンビリ行きましょう!
楽しい雪渓歩きを二ヶ所ほどクリア、帰路雨に降られると辛そうな展望絶佳の小ピーク・アカモノの頭を越え、三つ目の小ピークを乗り越えると、笈方面の展望もまずまずの旧避難小屋跡に到着。写真で見ると結構立派なログハウス風の小屋だったようですが、跡形もなく撤去の上、山頂直下に建て直すとは、何しろ大変な手間をかけてますね。
ここから先は木の階段の多い比較的緩やかな登路、さすがにガスも濃くなってきましたが、すぐに雨の降り出す気配もなく、登山口から実質5時間余でピカピカの新避難小屋着。荷物を放り出し、一投足で久恋の大笠山頂到着!残念ながら四周はガスガスながら、心の眼で白山山系の大展望をイメージ、登山路脇の可憐なニッコウキスゲや残雪に慰められ、避難小屋でお一人様の慎ましい昼食を済ませます。
さあ、後は長い長い帰り道、と気合を入れ直して下山にかかると、程なく男性ソロの登山者とすれ違います。結局この日出会った「動物」はこの男性の他、トグロを巻いて休憩中のヘビ3匹、登山路をゆっくり横断中のカタツムリ1匹、それと頭上から降ってきたモモンガ?一匹のみ。文字通り、長大な大笠山エリアほぼ独占状態の一日でした。帰路の登り返し波状攻撃はさすがに身体に堪えましたが、雨にも降られることなく、最後の鎖とハシゴの急降下も緊張感持ってクリア、美しい桂湖畔に降り立った際は思わずバンザイでした。
この後、明日の第一ターゲット、経ヶ岳に程近い越前勝山へ勇躍移動します。しかし、圧倒的なショートカットを期待して乗り入れた白山スーパー林道が何とまだ全線開通前、通り抜けできずで、倍近い距離をドライブさせられ、おまけに素泊まりで予約した古い旅館では夕食の追加注文や朝メシのおにぎり弁当もあっさり断られ、どうやら今次ツアーの下界でのアンラッキーはまだ続いているようです(涙)。ともかくも、ようやく勝山市内で見つけたコンビニで調達した食糧を大事に抱えつつ、パッとしない天気予報にブルーになりながら、寂しい一夜を過ごしたのでありました。
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