海抜0m〜村山道〜富士山
- GPS
- 16:13
- 距離
- 54.6km
- 登り
- 3,952m
- 下り
- 3,113m
コースタイム
- 山行
- 13:56
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 16:13
天候 | 雲のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場:入道桶門公園 |
コース状況/ 危険箇所等 |
村山浅間神社まで 標識(道しるべ)はあるが,地図やGPSで現在地を確認する必要あり。 舗装路のため道は良いが車両も通ります。 村山浅間神社〜富士宮五合目 あまり人の入らない登山道のため,全体的に歩きにくい印象。部分的にだが倒木も多し。 標識はあるが,富士山麓山の村辺りと中宮八幡堂辺りは分かりにくかった。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
1ケ月前から情報収集をして練り上げました。早朝スタートすれば山頂から富士吉田方面へ下り,バスと電車で戻ってくれば,日帰り(トレラン)が可能だと判断しました。
公私の関係で7月の初めの週末が貴重なチャンスとなった。あとは天気次第なのだが,1週間前から週間予報を日々チェックするも,雨マークがとれません。前日の予報では,朝まで雨が残るものの日中は曇りとのこと。「決行です」
3時間ほどの睡眠で,茨城の自宅を深夜1時に出発し,高速道路を走ること3時間。予定していた海岸沿いの公園の駐車場に到着です。ちょっと眠いので10分ほど仮眠しました・・・いわゆる弾丸登山。
雨は止んでいたけど,厚い雲に覆われています。
まずは,儀式です。堤防を越えて海へ,足をつけます。ほんとの海抜0m。駐車場へ戻り,ここからタイム計測を開始します。
ゆっくりジョグで進みます,基本フラットですが,陸橋を超える上り下りがあります。高速の入口手前あたりから,村山道に合流し,緩やかな登りになりました。住宅地の中の静な道で,歴史を噛みしめながら走れました。その後は,ひたすら緩い登りで段々寂しくなっていく感じです。
写真で見た道しるべ,嬉しさのあまり写真を撮ります。道しるべを頼りに進み,高度を上げていきます。湿度はマックスですが気温が低かったので気持ちよく走って村山浅間神社へ到着。ありました向かいに・・・ネットで下調べしておいた山本商店,自販機で水分確保です 助かります山本商店さん。ここから五合目までは,水分補給できませんから注意です。
ここから村山古道です。石畳は最初だけで,そのあとは草むらの小道と言ったところでしょうか。村山道の標識がいたることろにあるので安心して進めました。溶岩石がゴロゴロしている所は歩きにくいです。
勾配の緩い登山道なので走ってペースを上げることもできますが,今回は特にあとが恐いので早歩きです。距離の割に高度が上がりません。でも雨が降っていないのは幸いです。
ようやく富士山麓山の村,予想より長くて時間がかかりました。どうらやここでも水の補給ができるようですが,必要なかったのでスルーします。
中宮八幡堂の先で道をロストし,戻ったりしてタイムロスも発生。11時頃には到着する予定だった五合目は,まだまだ下界でした。午後1時までには着かないと時間的に厳しいと思い,我慢の登り,木々が少なくなってきて視界が明るくなり,ようやく富士宮五合目へ到着,12時半くらい。同時に雨が降り出してきました。
レストハウスへピットインし温かいうどんで腹ごしらい。エイドステーションです。水分補給してレインウェアを着て標高差1400mに挑みます。雨は小降りだけど強風で視界も悪い。この富士宮ルートはまだ山開き前で,悪天にもかかわらず下山してくる登山者は多かった印象。
強風で体感温度が下がり,登るほど寒くなってきます。夏用のノースリーブアンダーにTシャツにレインウェアのウェアリング,保温性のあるウェア持ってきていません,マズイです,ホントにマズイ,寒過ぎます。途中から震えてきました。中止するか何度も迷いましたが,ここまで来てやめたら悔しいなとの思いだけで登り続けました。慌ててペースを上げて足が終わったら,本当にアウトだと判断したのでペースに気を付けました。雨は雪になり,いつしか雪が積っていました。
ようやく富士宮山頂です。ここから剣が峰まであと少し,もう誰にも会いません。最後の急登を登り,午後4時頃,最高峰へ到着。誰ひとりいない山頂は,吹雪でした。震えは止まりません,これはもしや低体温症・・・すぐに下山開始です。
計画どおり吉田ルートを下り富士吉田方面へ向かいます。下山道で一気に下る予定でしたが,閉鎖のため一般道を下ることにしました。こちらは山開きしてるので山小屋がオープンしていて安心なのですが雨の岩場は滑りやすく,山小屋泊まりの登山者が大勢登ってくることもあり時間がかかってしまいました。外国人の登山者が多い印象でした。
五合目の佐藤小屋まで下ってきましたが,震えは解消されず,立ち止まっていると小屋の主人から「中で休んだら」の声。寒さのあまり,お言葉に甘えます。時刻は6時過ぎてたので,もう最終のバス(富士山駅19:38)に間に合わないので,ゆっくりしようと。
ストーブにあたっているとお湯をいただきました。食事もできるらしいので夕食もいただきます。温かい心遣いありがとうございます。
温まったにもかかわらず,震えは完全には収まりませんでした。完全に低体温症だと思いました,体温を上げられない状況です。暗くなりそうなので下山開始でが,雨は止みそうもありません。
さあ,問題はこのあとどうするかです。どうやって車のある駐車場まで戻るか。バスはあきらめないといけないので,タクシーか・・・どんだけ高いんだろ,宿を探すか・・・でも手持金が6千円ぐらい・・・泊れたとしても翌日の交通費が足りなくなる・・・マズイです,ホントにマズイ。とにかく街まで下山して考えよう。
日は完全に落ちて,ヘッドライトを頼りに下山,雨で滑りやすくスピードが落ちます。馬返しまできました。ここからはロードの下り,あと少しです。
そして,夜9時近く街まで下り終えました。16時間の長旅でした。近くにはファミレスやコンビニがあります。スマホで情報収集を開始です。富士急近くに温泉施設があったはず・・・23時閉館。近くのネットカフェ・・・ヒットしません。
続いて,タクシー会社を検索,そして電話,2万円ぐらいとのこと・・・ 最低3万円は覚悟してましたから・・決定です。今はお金足りないけど車に戻れば2万円用意できます。たしかに冷静に考えれば高額ではありますが,車を回収できさえすれば,予定どおり足柄SAの温泉に入浴し,好きなものも食べれます。日付は変わってしまうけどお家のベットで寝れます。
1時間20分程ゆられて愛車とご対面できました。
帰路, 深夜の足柄SAでみくりやそばを食し, 温泉で冷えた体を癒しながら達成感にひたりました。少々仮眠をした後,雨の高速道路をひた走り朝方自宅へ到着しました。
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