ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6718102
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

【久々の夏道縦走】長沢背稜〜雲取山〜石尾根

2024年04月27日(土) ~ 2024年04月29日(月)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
26:24
距離
68.6km
登り
5,947m
下り
6,031m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:37
休憩
1:41
合計
7:18
9:52
29
10:22
10:23
3
10:27
10:27
8
10:35
10:35
6
10:41
10:41
3
10:44
10:48
25
11:18
11:35
2
11:37
11:47
20
12:06
12:18
44
13:02
13:16
6
13:22
13:24
8
13:32
13:32
5
13:37
13:37
10
13:47
13:47
8
13:55
13:55
27
14:21
14:21
3
14:24
14:24
16
14:40
14:40
31
15:11
15:14
41
15:54
15:56
3
15:59
15:59
23
16:23
16:53
4
16:57
16:57
4
17:01
17:08
4
2日目
山行
10:48
休憩
1:57
合計
12:45
17:11
30
4:40
4:43
16
4:58
4:58
10
5:09
5:10
5
5:15
5:17
26
5:43
5:43
28
6:11
6:11
20
6:31
6:39
0
6:40
6:40
6
6:46
6:55
0
6:55
6:56
19
7:14
7:22
37
7:59
8:00
17
8:28
8:30
11
8:41
8:43
18
9:21
9:35
28
10:03
10:03
24
10:58
11:06
44
11:49
11:51
20
12:12
12:29
31
13:00
13:15
1
13:17
13:22
14
13:36
13:36
16
13:52
13:52
34
14:27
14:27
23
14:50
14:59
7
15:06
15:10
4
15:14
15:15
7
15:22
15:23
2
15:25
15:25
19
15:44
15:45
54
16:39
16:39
6
16:45
16:45
7
16:52
16:54
5
3日目
山行
5:08
休憩
1:09
合計
6:17
4:54
5:38
26
6:04
6:04
21
6:25
6:25
6
6:31
6:33
11
6:44
6:45
35
7:20
7:23
3
7:27
7:31
5
7:36
7:40
27
8:07
8:08
27
8:36
8:36
47
9:22
9:22
8
9:30
9:31
17
9:57
9:58
30
10:28
10:28
12
10:41
10:41
1
10:42
ゴール地点
天候 27日:くもり
28日:晴れ
29日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
夜行バスで京都〜新宿
JR 新宿〜奥多摩
西東京バス 奥多摩駅〜川乗橋
その他周辺情報 もえぎの湯
2024年04月27日 09:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 9:53
新緑の中スタート
2024年04月27日 09:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 9:57
新緑の中スタート
2024年04月27日 10:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 10:22
ギンリョウソウのめば
2024年04月27日 11:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 11:02
ギンリョウソウのめば
フモトスミレ?
2024年04月27日 11:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 11:05
フモトスミレ?
沢沿いの道を行く
2024年04月27日 11:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 11:13
沢沿いの道を行く
百尋の滝
2024年04月27日 11:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 11:28
百尋の滝
ニリンソウ
2024年04月27日 12:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:09
ニリンソウ
ナガバノスミレサイシ
2024年04月27日 12:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:15
ナガバノスミレサイシ
トウゴクミツバツツジ
2024年04月27日 12:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:26
トウゴクミツバツツジ
しっとりとした感じ
2024年04月27日 12:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:30
しっとりとした感じ
ハシリドコロ
2024年04月27日 12:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:32
ハシリドコロ
コガネネコノメ
2024年04月27日 12:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:33
コガネネコノメ
ミツバコンロンソウ
2024年04月27日 12:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 12:34
ミツバコンロンソウ
川苔山山頂
2024年04月27日 13:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 13:03
川苔山山頂
目指す雲取山
2024年04月27日 13:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/27 13:04
目指す雲取山
モミジの花
2024年04月27日 13:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 13:20
モミジの花
蕎麦粒山へ向かう
2024年04月27日 13:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 13:25
蕎麦粒山へ向かう
こんな所に雷電山
2024年04月27日 13:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 13:47
こんな所に雷電山
巻き道は通行止め、わらび畑だった
2024年04月27日 14:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/27 14:03
巻き道は通行止め、わらび畑だった
蕎麦粒山
2024年04月27日 15:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/27 15:03
蕎麦粒山
2024年04月27日 15:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 15:46
エイザンスミレ
2024年04月27日 16:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/27 16:07
エイザンスミレ
一杯水、マジでコップ一杯しかなかった
2024年04月27日 17:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/27 17:06
一杯水、マジでコップ一杯しかなかった
一杯水避難小屋
2024年04月27日 17:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/27 17:12
一杯水避難小屋
2日目の朝
2024年04月28日 04:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 4:38
2日目の朝
浮かび上がる富士
2024年04月28日 04:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 4:39
浮かび上がる富士
天目山
2024年04月28日 04:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 4:39
天目山
2024年04月28日 04:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 4:41
日の出
2024年04月28日 04:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 4:57
日の出
鷹ノ巣山と富士
2024年04月28日 05:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 5:09
鷹ノ巣山と富士
こんな道も
2024年04月28日 05:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 5:26
こんな道も
酉谷避難小屋
2024年04月28日 06:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/28 6:37
酉谷避難小屋
綺麗
2024年04月28日 06:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/28 6:46
綺麗
トラバース道が続く
2024年04月28日 07:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 7:00
トラバース道が続く
古い道なのか石積みも
2024年04月28日 07:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/28 7:41
古い道なのか石積みも
ハシリドコロ
2024年04月28日 07:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 7:47
ハシリドコロ
滝谷の頭ヘリポート
2024年04月28日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 8:05
滝谷の頭ヘリポート
遥か彼方に上信越の白い山々が
2024年04月28日 08:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 8:06
遥か彼方に上信越の白い山々が
バイカオウレン
2024年04月28日 08:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 8:56
バイカオウレン
長沢山
2024年04月28日 09:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 9:21
長沢山
イワウチワ
2024年04月28日 10:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 10:14
イワウチワ
雲取に近づき、シラビソなんかが増えてきた
2024年04月28日 11:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 11:46
雲取に近づき、シラビソなんかが増えてきた
雲取山荘
2024年04月28日 12:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/28 12:12
雲取山荘
藤田レリーフ
2024年04月28日 12:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 12:29
藤田レリーフ
鎌仙人レリーフ
2024年04月28日 12:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 12:44
鎌仙人レリーフ
雲取山山頂
2024年04月28日 12:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/28 12:58
雲取山山頂
こっちのほうが好き
2024年04月28日 13:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 13:07
こっちのほうが好き
2024年04月28日 13:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 13:08
防火帯の気持ちのいい尾根道
2024年04月28日 13:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 13:18
防火帯の気持ちのいい尾根道
2024年04月28日 13:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4/28 13:23
ヘリポート
2024年04月28日 14:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 14:00
ヘリポート
サクラ
2024年04月28日 14:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 14:05
サクラ
七ツ石山
2024年04月28日 14:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 14:21
七ツ石山
山頂
2024年04月28日 14:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 14:42
山頂
さすがに疲れてきた
2024年04月28日 16:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 16:02
さすがに疲れてきた
2024年04月28日 16:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 16:08
鷹ノ巣山避難小屋、立派
2024年04月28日 17:20撮影 by  SO-52C, Sony
1
4/28 17:20
鷹ノ巣山避難小屋、立派
翌朝、鷹ノ巣山からの富士
2024年04月29日 04:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 4:35
翌朝、鷹ノ巣山からの富士
鷹ノ巣山
2024年04月29日 04:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 4:53
鷹ノ巣山
朝焼け
2024年04月29日 04:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 4:55
朝焼け
幾重にも重なる尾根の向こうに
2024年04月29日 04:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 4:55
幾重にも重なる尾根の向こうに
2024年04月29日 05:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:01
大菩薩〜小金沢連嶺
2024年04月29日 05:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:11
大菩薩〜小金沢連嶺
気持ちのいい朝
2024年04月29日 05:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:15
気持ちのいい朝
南アルプスも一望
2024年04月29日 05:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:19
南アルプスも一望
富士山
2024年04月29日 05:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:19
富士山
2024年04月29日 05:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:34
今日も気持ちのいい尾根道をいく
2024年04月29日 05:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:56
今日も気持ちのいい尾根道をいく
六ツ石山
2024年04月29日 07:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 7:27
六ツ石山
サクラが美しい
2024年04月29日 07:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 7:29
サクラが美しい
2024年04月29日 07:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 7:33
御前山を眺めながら
2024年04月29日 08:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 8:00
御前山を眺めながら
新緑の中を
2024年04月29日 08:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 8:10
新緑の中を
Aさんと遭遇!
2024年04月29日 08:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 8:59
Aさんと遭遇!
ミミガタテンナンショウ
2024年04月29日 09:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 9:03
ミミガタテンナンショウ
チゴユリ
2024年04月29日 09:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 9:07
チゴユリ
奥多摩へ
2024年04月29日 10:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 10:28
奥多摩へ
温泉入って一杯
2024年04月29日 11:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 11:41
温泉入って一杯

感想

さて、今年のゴールデンウィークは雪が少なかろうと早々に見切りをつけて、久々に奥多摩方面へ夏道縦走に行くことに。
tentyoのリクエストにより川苔山から長沢背稜、かつての縦走で歩けなかった石尾根でぐるっと回るプランだ。

26日
tentyoもsamoaも4月から多忙になり疲労感の募る中、何とか準備をまとめ、残念ながら体調不良で不参加となったものの、帰省するAさんと京都駅付近で結成会?をして新宿行の夜行バスに乗り込んだ。

27日
日頃の疲れもあってか1回目覚めることなくワープのように新宿着、Aさんと別れて中央線を乗り継いで、眠り足りないのかうつらうつらしながら奥多摩駅へ。
天気もあってか、ゴールデンウィーク初日と言う割には人は少なめに思える。

と、ここで次々とトラブル発覚。samoaの財布がない…
どうやら高速バスか電車に落としたようだ。
とりあえず1本バスを逃しながら各方面へ届け出て、靴を履き替えようと取り出したら今度は登山靴に靴紐が着いていない…
入山前にしてパーティ崩壊の危機となるが、西東京バス事務所の方に機転を利かしていただき何とか靴紐を確保。本当にありがとうございます。
そんなこんなで、バスに乗り込んで綱渡り的に入山に漕ぎ着くことができた。

バスに揺られて川乗橋で下車。
もう20年振りくらいの再訪だ。新緑の林道を歩いていく。
登山道に入ってからも美しい沢沿いの道。沢登りしたら楽しそうな滝や函を見てとることができる。事実キャニオニングの業者が下見に来ていた。

2時間くらいで百尋の滝へ。相変わらず大きくて見事な滝だが、記憶より小さく感じる。色んな大滝見てきたからかな。
まだまだ先は長いのでサクッと先を目指す。
大滝から上がっていく道はなかなかなトラバース道で気を抜いて滑落したら大変なことになりそうだ。
お久しぶりのニリンソウやコガネネコノメソウなんかを愛でながら高度を稼いでいく。

稜線に出て一息で川苔山まで。めちゃくちゃ立派な標識が立っていてちょっとビックリ。
不安だった雨にも降られることもなく、これから目指す長沢背稜〜雲取山〜石尾根が一望できる。うむなかなかの距離。

宿泊地である一杯水避難小屋を目指して歩を進める。
ここからは尾根歩き。一つ一つ小ピークに律儀に名前がついているのが奥多摩らしい。
日向沢の峰は巻くことができず登りを強いられるが、ここはワラビ畑だった。
ひと登りして蕎麦粒山。かつて秋口にきたのが思い出される。

あとは一杯水避難小屋までトラバースするだけと思っていたが、小屋の手前の水場は枯れていて、絞り出したようにコップに水が溜まっている程度でまさに一杯水という感じ。
100mくらい下ろすと地形図上は水線が出ているのて、tentyoが取りにいく。なかなか帰ってこないなと思っていたが、結局200mくらい下ろして登り返す覇めになったそうだ。

そんなこんなで水をたっぷり手に入れて避難小屋へ。
こじんまりとした静かな小屋で我々の他に1名しか利用者はおらず、のびのびと使える。
晩御飯はキムチ鍋、うまい。
日頃の疲れもあってか早々に沈。

28日
今日は行けるところまで行きたいので3時起き、避難小屋なので撤収に時間もかからず、4時過ぎ出発。
天目山に寄り道して明け方の稜線を見渡して目標の雲取を見定めて、道に戻るとちょうど日の出。
風も無ければそんなに寒くもなく、今日はなかなか暑くなりそうだ。

基本的に稜線上の小ピークはトラバースして巻くように付いていて、体力の消耗もなく距離を稼ぐことができる。

2時間ほどで酉谷避難小屋。20年くらい前に縦走した時はここに幕営した。水もしっかり出てて綺麗な小屋だ。
麻婆豆腐作ったなあとか思い出を振り返りながら一休みして先を目指す。

滝谷の頭の先のヘリポートは長沢背稜随一のビューポイント。
北側に視界が開けていて、北関東の山はもちろん、浅間山や谷川・尾瀬の山々まで望むことが出来る。
さすがに上信越国境の山々は白く輝いている。

ここを過ぎると雲取も近づいてくるので、トラバースの誤魔化しは無くなり、しっかり小ピークを超えながら高度を稼いでいく感じになる。
長沢山、芋の木ドッケと越えていくと高度に応じてシラビソも出て来て、林床にはフカフカのコケが優占し、奥秩父っぽい雰囲気になってくる。
緑の絨毯に星のようにバイカオウレンの白い花が顔を出していて癒しの空間だ。
伊勢湾台風で倒れたという倒木も今は昔、苔むして空間の一部品でしかない。

三峯からの道が合流し、人が増えてくる中、大ダワを経てひと登りで雲取山荘着。
相変わらず大きくて立派。GWなので鯉のぼりも出ていた。
テンバにはまだ余裕はあるようだが、時刻もまだ12時過ぎということで頑張って先を目指すことにする。
藤田新道に名を残す藤田翁と、鎌仙人のレリーフを見たりしながらよいしょと登って雲取山山頂へ。

富士山が思ったよりも見えにくかったりという感じだが、今回も晴れて五分だった勝率を勝ち越しに持っていくことができた。
七ツ石くらいまではと休憩もそこそこに先に進む。森の中だった雲取山荘側とは打って変わって開けた尾根の防火帯を進む道。気持ちのいい尾根歩きだかいかんせん暑くなってきた。

小雲取を越え、跡形もなくなってしまった奥多摩小屋だったところを過ぎて、前回は鴨沢エスケープで歩くことの出来なかった石尾根に入る。
七ツ石小屋に行く前に七ツ石山を踏んでおこうとえっちらおっちらピークへ登る。そういえば鴨沢エスケープのときはこの山を巻くことができてほっとしたものだ。
山頂には例の立派な標識、ピークから少し進んだところに神社があり、七ツ石の名前が平将門に由来することを知る。

七ツ石小屋はあるのは知っているが来るのは初めて。しかし、テント場予約制との文字が。恐る恐る空きを聞いてみると一杯とのこと。あれま。
こうなったら鷹ノ巣山避難小屋まで行くしかない。

気を取り直して登り返して石尾根の縦走路に復帰。トラバース道なので登りも少ないのだが、一度気持ちが切れてしまったのもありペースは上がらず、昨日と同じぐらいの時間に到着。着いた勢いで水を汲みに行く。10分弱くらいのところでじゃぶじゃぶ出ていた。

小屋自体はそこそこ賑わっており、少しずれてもらって2人分のスペースを確保。適当に寝る準備だけして、小屋前の机でほっと一息、ここまでの労を労う。
晩御飯はペミカンカレー。長時間行動後に相応しいメシだ。

同じく小屋前で宴会をしていたおっちゃんらと意気投合し、暮れなずむ富士山を見に行ったり、山や地元、仕事がらの話で大いに盛り上がり、夜は更けていった。

29日
今日は下山日。昨日頑張ったので行程は短めだが、鷹ノ巣山で日の出を迎えるため、早起きしてラーメンを啜って4時半くらいに出発。

登る途中で振り返ると幾重にも重なる尾根の向こうにぼんやりと富士山が浮かんでいる。
山頂に辿り着くと同時に日の出。あいにくそちらの方は林がもっしゃりしてて、木の間から朝日を見る形だが、富士山方面はバッチリ開けていて、南アルプスを始め、小金沢連嶺〜大菩薩、丹沢・道志、奥多摩三山なんかを一望できる。
中学・高校時代の思い出の山々と思っていたが、社会人になってからもけっこう歩いたものだ。
のんびり1時間くらい移りゆく景色を堪能して出発。

ここからボチボチ標高を下ろしていくが、それに連れて季節も進み新緑が見られるようになってくる。
たおやかな尾根に芽生えた緑が朝陽に照らされてえも言えない。

気持ちのいい尾根歩きで将門馬場を経て六ツ石山へ。
青空の下、サクラが満開に咲いていていい山頂だ。富士山もそろそろ見納めだろうか。

ここからはさらに標高を下ろしていき、季節もどんどん進む。新緑の葉も大きくなり、ミズナラが優占する素敵な森の中を歩いていく。
1000mも切り、そろそろスギの人工林に切り替わるかなというところで、今回体調不良で縦走不参加となったAさんと再開。我々の今日の行程を予見して石尾根を登ってきてくれた。しかもスイーツの差し入れ付き。
しばし腰を下ろして歓談。山の中で知り合いに会えるのは楽しいものだ。

そんなイベントもこなしてあとは奥多摩目掛けて降りるのみ。どんどん気温も上がっていき、汗だくになりながらアスファルトの道へ飛び出す。
披露した足にアスファルトはなかなかダメージが来るがひと踏ん張りして、もえぎの湯まで。ここまで来るともう春を通り越して初夏のような装いになってくる。

温泉で汗を流して、奥多摩線に乗って東京に向かい、少し遅めのお昼ご飯でお腹を満たす。そういえば無くした財布も見つかってよかったよかった。
そんなこんなで、新幹線で帰京。お疲れ様でした。

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ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
三峰口駅〜秩父大血川渓流観光釣場〜雲取山〜奥多摩駅
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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