【立山】立山三山 奥大日岳
- GPS
- 17:22
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,853m
- 下り
- 1,836m
コースタイム
- 山行
- 0:38
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 0:41
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 8:40
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:16
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
会社の山仲間4人と残雪期の立山に行ってきました。
雷鳥沢に幕営して2泊しながら立山縦走と奥大日岳を目指します。
私は初の立山、憧れの雷鳥沢での幕営と合わせてテンションが上がります。
1日目(快晴)
早朝私のマイカーで乗り合わせて立山駅に向かう。
11:30着、ゴールデンウィーク4連休の初日とあって最寄りの駐車場は既に満車であったが、運よく出庫する車と入れ違いに一番近い駐車スペースに駐車できる。
幸先よし。
ケーブルカーとバスを乗り継いで室堂へ向かう。
昼も過ぎて遅い時間ということもありケーブルカー、バスともに比較的すいており称名滝や雪の大谷といったアルペンルートの景色をゆっくり堪能できる。
14時過ぎに室堂着、雪は比較的少ないのでノーアイゼンで雷鳥沢へ。
15:00雷鳥沢キャンプ場着、テントを張ってビールを買い込んであとは初日の前夜祭。
雪面を掘って作ったベンチとテーブルに各々持ち寄ったワインやつまみを並べて、雲一つない青空のもと立山の山々を眺めながら贅沢な宴を催す。
前々から雷鳥沢で一度これをやってみたかったのだが、期待以上の楽しさで感無量。
20:00頃就寝。
2日目(快晴)
4:30起床。
本日は一の越から立山三山、別山、剱御前小屋まで縦走し雷鳥沢に戻ってくる周回ルート。
朝食を済ませ、アイゼンを装着して6:00過ぎに雷鳥沢出発。
本日も雲一つない快晴。
シャーベット状の雪が夜間の冷え込みでガリガリに凍っており、一の越までの急登をアイゼンの爪を効かせながらゆっくり登っていく。
途中私がアイゼンのゆるみを直しているときにザックのポケットに入れていた水筒を落としてしまうが、斜面を滑り落ちていく水筒を若いホープN君が忍者のごとき素早さでキャッチ。
ナイスキャッチ、N君!
ルート上ではつがいと思われる雷鳥とも遭遇。
冬毛の雷鳥に遭遇するのは初めてで、かわいらしい姿に歓声を上げシャッターを押しまくるが、なかなかベストショットは撮れない。
7:40一の越着、小休止ののちアイゼンを外して雄山に向けて登頂開始。
雄山山頂までは積雪は皆無、所々で遭遇する雷鳥に癒しをもらいながら急登を登り切り、9時過ぎに雄山登頂。
雄山からの稜線上には一部凍結した雪がついており、再びアイゼンを装着して大汝山に向かう。
今回のメンバーのうちの2名は数年前に同じルートに挑戦したが、大汝山までのトラバースの箇所での凍結がひどく、他の登山者の滑落事故が相次ぎやむなく撤退。
その時に比べると雪質は大分ましでアイゼンもしっかり効くが、それでもここは今回一番の難所、足を踏み外せば谷底まで止まらず命はない。
慎重に歩を進め、10:00大汝山着。
ここからの穂高・槍〜後立山へと連なる連峰の眺めはとても美しく、絵巻物を見ているよう。
大休止ののち富士の折立を目指す。
歩いてきた稜線を見返すと巨大な雪庇上を歩いてきたことがよくわかり、いつ崩落するかもわからない雪庇を眺めながら改めて身も縮む思いをする。
10:40富士の折立着、空身で山頂アタックし立山三山無事制覇。
次の目的地は別山。
再びアイゼンを外し、まずは急勾配を下る。
最初こそ急勾配ではあるが、その後は距離は長いが緩やかなアップダウンをひたすら歩く。
最後の別山までの登りが、山行の終盤で体力もだいぶ削られているということもあり今回一番しんどかった。
12:30別山着。
ここからは目の前に剱岳の全容を拝むことができる。
八峰や源次郎の尾根を眺めながらいつかは挑戦してみたいとまた一つ夢が増える。
引き続き剱御前小屋まで稜線を歩き、ここから三度アイゼンを装着し一気に雷鳥沢まで下る。
14:30雷鳥沢着。
終始雲一つない快晴で、雪と岩と青空のコントラストをこれでもかというほど満喫できた一日だった。
本日も昨日に引き続き、日がまだ高い位置にある時間帯から大宴会開始。
山への思いを各人思い思いに語りながら飲み続け、21時ごろ就寝。
3日目(快晴)
4:30起床
本日は大日岳までピストンしてそのあとテントを撤収して帰宅の予定。
とりあえず奥大日岳まで登頂し、その先大日岳本峰まで行くかはそこで判断することにする。
まず称名川を超えた後、新室堂乗越への急登を登る。
今日も前日、前々日同様雲一つない快晴の中歩を進める。
稜線に出てからは奥大日岳まで100m程のピークを2つ超えていく。
最後の急登を登りきると大日岳の最高到達点、そこからは平らな稜線を歩き9:30に奥大日岳到着。
ちなみにこの大日岳、2611mの最高到達点に対して、奥大日岳>中大日岳>大日岳の順で標高が低くなっていき、大日岳本峰の標高は最高到達点より100m以上低くなる。
大日岳本峰に向かう人が誰もいないこと、長く危うい雪庇の上を歩いていかなければならないということもあり、ここで引き返すことにする。
奥大日岳からは剱岳の雄姿が目の前にそびえる。
前日の別山から見たものより男前の姿で、その巨大な姿に吸い込まれそうになる。
他の登山客もみんな奥大日岳の標識を手に持ちながら剱岳をバックに写真を撮っている。
引き立て役の奥大日岳がなんだかかわいそうに思えてくる。
しばし休憩の後、私たちも剱岳をバックにみんなで集合写真を撮り下山開始する。
(集合写真がちゃんと撮れていなかったらしくスマホの中に残っていませんでした 涙)
12時過ぎに雷鳥沢帰着。
テントを撤収して重い荷物を担いで室堂へ登り返し、13:30に室堂ゴール。
立山駅に戻った後、近くの「ホテル森の風立山」の温泉で汗を流し、立山IC近くの台湾料理のお店でラーメンと麻婆飯をたらふく食べて帰路に就く。
3日間雲一つない快晴が続き、珍しく一つのトラブルもなく最高の山行でした。
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