三嶺〜剣山 2015
- GPS
- 09:01
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,294m
- 下り
- 2,288m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 8:59
天候 | 午前中は…くもり 時々 はれ 午後より…くもり 一時 あめ ※剣山山頂ヒュッテ外の温度計は18℃でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
水道の使えるトイレ有。 ※見ノ越峠〜名頃まではバスでの移動も可能ですが、便数は少なく要注意です。 ■ぐるっと剣山登山バス http://www.pref.tokushima.jp/docs/2013040800033/ ※見ノ越峠までは、吉野川沿いのつるぎ町貞光より約1時間、徳島市方面より神山経由では約2時間掛かります。いずれも国道438(見ノ越峠東は439と重複)号ですが、険しい山道です。通行止めや時間通行規制も多く、事前の確認がお勧めです。 ■徳島県県土防災情報管理システム http://www1.road.pref.tokushima.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
剣山山頂付近は、遊歩道レベルの安全で歩きやすいコースが整備されており、軽装でも気軽に歩ける状況ですが、その他のエリアは一部危険を伴うヵ所も見られる登山道で、状況は大きく異なります。 三嶺〜剣山の縦走路は距離表示のある道標も整備されたルートですが、途中の高ノ瀬辺り等、一部が不明瞭となっていました。三嶺山頂付近は、二足歩行が困難な鎖場等もあり、注意が必要です。 今回は大半が初めて歩く山域に付、念の為厚底のトレッキングシューズを使用しましたが、大半の方はトレランシューズを使用されていたようです。特に丈夫な靴が好ましいようなコース状況とは感じませんでした。 下山時の見ノ越峠より名頃までは、軽いジョギング程度にて移動しています。約10劼竜離にて標高差約500mと重力に逆らわず下る限りは楽ですが、全行程の1/3程度を占める長距離の舗装路移動となります。 同じようなルートを辿る場合は、軽量のトレランシューズの方がお勧めでしょうか? ■名頃〜三嶺〜カヤハゲ 名頃登山口より、最近の案内図では、尾根筋を上るルートとなっているようですがそれに気付かず、少し前の案内図で案内されている谷筋の林道沿いを登っています。林道を経て登山道の案内標識があり、階段もみられる整備された登山道が始まりますが、登りが急になると不明瞭な区間等も現れ、少々荒れ気味でした。 テープ類のおかげもあり迷わない程度に歩ける状況が続き、ダケモミの丘付近にて尾根筋と合流しますが、平成23年の台風被害の影響で通行止め扱いとの掲示物がありました。 ダケモミの丘付より山頂近く迄は、なだらかな樹林帯の中を快適に歩くことができます。名頃側より山頂に近づくと樹林帯が笹原に替わる辺りよりルートは山腹をトラバース気味の滑りやすい急な登りとなり、一部に路肩の崩落も見られます。 三嶺避難小屋より先は勾配も緩み、山頂エリアは歩きやすい状況が続きます。山頂は20人程度は十分寛げる程度の広さがありますが、雨風を遮るものはありません。笹原に何本かの踏み跡が見られるものの、多くは立入禁止との看板が設置されていました。三嶺避難小屋には少し離れてトイレもあるようですが、詳細は未確認。 剣山へのルートは南へ下ることになりますが、山頂南側は崖ような急斜面となっており、数ヵ所の鎖が設置されています。距離は短いものの、梯子のような急勾配区間もありますが、鎖や補助ロープを頼る事を条件に、特に危険はありません。 カヤハゲへの上りに差し掛かると概ね歩きやすい状況となり、特に危険個所はありません。 ■カヤハゲ〜丸石 カヤハゲ、白髪山分岐、平和丸等々、小さなピークを経て高ノ瀬辺りまでは、高低差もあまりない歩きやすく、天候に恵まれれば絵に描いたような風景の中、縦走が楽しめるルートです。 途中、白髪避難小屋がありましたが、水場については未確認。ピーク、分岐には剣山と三嶺への距離が記された道標が設置されており、初めて歩く際にも解りやすい目安となりました。 しかし、高ノ瀬まで1(剣山8)と記された石立山の分岐より東側は、見落とした可能性もありますが、丸石避難小屋西側の奥祖谷かずら橋への分岐(剣山4.6)までの区間、道標類を見掛けませんでした。高ノ瀬の東側は露岩も多く、ルートは不明瞭に付き、迷いやすい区間のようです。一ヵ所迷いそうになった所がありました。高ノ瀬付近にも水場があるようですが、伊勢の岩屋と書かれた立札は見掛けたものの、未確認です。 その立札より東側は倒木こそ多いものの、歩きやすい樹林帯が続きます。丸石避難小屋を経て、樹林帯より笹原に替わると程なく丸石のピークです。 ■丸石〜剣山 丸石より剣山は道標によると4卍度の距離ですが、縦走路の中では高低差の大きい区間となります。ルートの大半は笹原に囲まれており眺望もよく、特に次郎笈〜剣山は利用者も多い人気のルートです。 次郎笈への上り下り、三嶺側の稜線には一ヵ所補助ロープが設置された区間があり、剣山側には露岩の滑りやすい区間がありました。共に道幅は十分確保されており、特に危険は感じませんでしたが、高所が苦手な方ならば怖いと感じるレベルと思われます。 剣山山頂にはトイレや山頂ヒュッテがあり、飲食や宿泊も可能。今年、新しく設置されたエコトイレは水道も利用可能な水洗トイレ!まさに観光地さながらの施設でしたが、当日は要介助者用及び女性用が故障となっていたようで、以前より設置されていた山頂ヒュッテの公衆トイレを案内されていました。 ■剣山〜見ノ越峠 標高約1,730mの観光リフト西島駅より山頂までは、遊歩道としてに整備されており、天候にさえ恵まれれば、子供からお年寄りまでが気軽に歩けるエリアです。見ノ越峠より観光リフト西島駅の区間も特に危険個所もなく、安全に歩ける山道です。 山頂、西島駅にもトイレ有。見ノ越峠にはトイレの他、飲食店や土産物店、自動販売機等有。 ■見ノ越峠〜名頃 標高差約500mの舗装路区間です。見ノ越峠を下りはじめ、剣山荘を過ぎると、標高約1,000mの奥祖谷かずら橋までは延々と下り坂が続くのみ。その後、名頃ダムを経て三嶺登山口に至りますが、見ノ越峠を過ぎると奥祖谷かずら橋に自動販売機や飲食施設がみられる程度です。 歩道はありませんが、あまり車通りもなく特に危険は感じませんでした。トレーニング目的や移動手段として必要に迫られ歩く(走る)のはともかく、あまりお勧めできるルートではありません。 【過去の記録】 ■剣山・キレンゲショウマ自生地 8/18 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-497002.html ■剣山・キレンゲショウマ自生地 8/17 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-496515.html ■剣山〜一ノ森〜キレンゲショウマ自生地 2013年08月15日(木) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-334008.html |
写真
装備
備考 | 500mlペットボトル5本持参、概ね山中にて消費。見ノ越峠にて1本購入。 |
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感想
一度は歩いてみたいと思っていた剣山〜三嶺の縦走路。嫁実家(徳島市郊外)への帰省ついでに、何とか1日の自由時間を確保、念願かなって歩くことができました。
時間の都合、見ノ越峠15:10発のバス(池田東祖谷ルート)を駐車地点に戻るタイムリミットと設定。暗闇の山中ドライブを避けるとなると、スタートは6時半頃…結構タイトな計画でしたが、バスのお世話になることもなく、無事歩き切ることができました。※下山時の国道439号は軽くジョギングでしたが。。
コース情報はヤマレコによる情報で得られたものの、単独行の記録が少なく、同じようにバスを利用される計画を立てられる方が多いのではと思っておりましたが、2度すれ違ったバスを見る限り(一度は車内より)、利用者は0〜1名!
三嶺周辺で3組の登山者とすれ違いましたが、剣山への縦走路ですれ違った別の5組の方は1組の高知県側より登られてきた方以外はトレラン若しくはそれに近い軽装。縦走路ですれ違う方の少なさも意外でしたが、軽装が主流?であることには少々驚きました。
稜線上に続く縦走路は、イメージ通り眺望に恵まれた魅力的なルートでしたが、剣山周辺の整備の行き届いたハイキング道とは様子は大きく異なります。三嶺まで17劼竜離もさることながら、次郎笈より西は散策を楽しめる遊歩道ではなく、本格的な縦走トレッキングを楽しめる山道と感じました。
■shichi7さん、 kurumi05さんと遭遇!
車を路肩へ止めて朝焼けに見とれていると、後続車も同じように車を路肩へ。「きれいな朝焼けですね!」と kurumi05さんにお声掛けいただきつつ、車の方を見ますと明らかに見覚えのある風貌!朝焼けのお蔭?で、いつもレコを拝見しているshichi7さんにお会いする事ができました。
山中で再開した際は、shichi7さん、遅れること数分で続かれていたkurumi05さんお二人の勢いに少々圧倒されましたが、思いの外、人の少なさと下り坂に向かうであろう空模様に不安も感じていたタイミングでしたので、安心して一息つかせていただきました。
ご注意いただいた高ノ瀬あたり、どちら方向に歩いても少々解りにくそうですね〜お陰様で迷わず無事、下山完了しております☆
■以下、高所が苦手な方への情報です…
特に三嶺山頂付近は険しく、今回名頃より登ったルートは一部崩落個所のある滑りやすいトラバース区間有。南側は距離は短いものの手足を駆使する必要のある鎖場。高所が苦手な方なら、高確率で踏み出す一歩を躊躇することになるでしょう。。。
緑の笹に覆われた稜線に続く踏み後を辿るのは、写真で見る限り憧れてはいたものの、その正体は木々が育たない風当たりの強い切り立った稜線であるわけで、100m以上笹しか生えていない急斜面を足元に進むトラバース、こちらも高所が苦手な方は足に震えを感じることになると思われます。。。
一度怖いと感じ前に進むことを躊躇すると腰が引けてしまう…おそらく、高所が苦手な方ならご理解いただける感覚ではないでしょうか?そのような状態では、次郎笈へと続く美しい稜線も、足元以外見ることはできませんでした。特に西側は標高差約500mのスーパー林道近くまで笹の急斜面!
当日は山頂手前、及び下山時はガスに包まれた『おかげ』で高低差をあまり感じずに済みましたが、下山時に見える足元の急斜面を想像するだけでも足が竦みそうです。おそらく、当日は歩いていない次郎笈ピークを迂回するトラバース路、こちらも高所が苦手な方にとっては難所と思われます。。。
事前に怖いとの情報を得て、覚悟を決めて(≒身構えて)その場に挑むと、怖さを感じつつも引き返さずに前に進める…こちらも、高所が苦手な方ならご理解いただける感覚ではないでしょうか?
今回、三嶺の崩落個所付近の登りにて足に震えを感じたものの、傍から見れば這いつくばるような姿勢だったでしょうが、何とか通過。何ヵ所かの笹原のトラバース区間も完全に腰が引けたような不格好な歩き方になっていたと思われますが、無事通過。次回覚悟を決めて歩けば、怖さを感じつつも歩けそうなコースとも思えます。
何より、足元以外の景色は素晴らしく、手足を駆使して進む必要があるような危険個所は三嶺の一部に限られます。おそらく今後も尋ねることになる山でしょう。
標高2,000mに迫るような山に、高所恐怖症を自覚する者が近付く事が問題といえばそれまでですが、例えば同じ四国の西日本最高峰、石鎚山に近づく予定は全くありませんが、剣山エリアは比較的親しみやすい山と感じました。
お疲れ様でした。
まさかの出会いがあるとは思いもしてなかっただけに、サプライズでのヤマレコユーザーさんとの出会いは驚きとちょっとした感動を味わいました。
「inakabusさんて、こんな方やったんや〜!」って、レコの几帳面な性格がそのまま出てましたね。
私のような、ちょっといい加減なものとは雲泥の差ですね。
コース状況説明なんて素晴らしいです。
私のような「危険個所なし」とは…大違いです。
次回は、三嶺の向こうへも縦走路が続いていますので、機会があれば是非そちらにも訪れてみて下さい。もっと人が少なくなりますので、踏み荒れていない?縦走路が待っています。
また何処かの山中でお会いできる事を楽しみにしております。
お互いご安全に山を楽しみましょう。
shichi7さんコメントありがとうございます。
私にとって、山の情報といえばヤマレコ。そして剣山といえばshichi7さん!
山の写真風景と同じようにいつも拝見していたお顔でしたので、自信をもって?お声がけさせていただきました
几帳面というよりも、実態は小心者の心配性といったところでしょうか
本人は『軽度』と思っておりますが、山に登る人に限れば結構な高所恐怖症
高さを感じるところで足が滑ろうものなら一人でパニック。。
故に、なるべく細かく記録…つまり次に訪れる為の備忘録です
三嶺の向こう…下山後、早速チェックしておりました
あと、塔丸辺りが次の目標でしょうか。。
毎年盆と正月は、嫁実家(徳島)に帰省する都合、今後もその機会等に訪れることになる山域になりそうです
引き続き、shichi7さんのレコを参考に、色々研究させていただきます
ワォ〜!
inakaさん、四国遠征でしたか♪
と思った次の瞬間・・・
え・・・( ꒪⊖꒪)
この距離をこの時間で?!
マジかー(゚Д゚)
六甲全縦ルートをモリモリ歩かれてるだけのことはあります!!
速すぎですよ、もー!
剣山は以前行ったのですが、次郎笈への稜線がキレイですよね(^∇^)
そこしか歩いていないので、こんな周回ができるとは思いませんでした。
次は是非、石鎚山へ(笑)
巻道があるので、高所が苦手なinakaさんでも余裕で登れますよ〜。
さー!
今年も六甲全縦の季節がやって参りますぞψ(`∇´)ψ
流石? tae_augさん、剣山にも 足跡を残されてましたか!
次郎笈のキレイな稜線、あれを怖いと感じる我が身の情けなさと申しますか
距離に関しては、実質22辧標高差2,300m程度の筈ですが、約10劼硫爾衒涸路のジョギングにて嵩上げしております
まあ、22匯格發(実質約8時間)した後に10卻涸路を追加するという発想は、六甲全縦的ですね tae_augさんなら難なく同程度の時間で歩けると思われますので、機会があれば訪れてみては如何でしょうか?
お勧めは、山頂小屋泊(風呂付ですよ♪)でのんびり縦走ですけど
>石鎚山へ(笑)巻道があるので…
多分、その巻道ですら、危ういです
確実に山頂には立てそうにない山、私にとっては槍と同じようなものでしょう…多分
>六甲全縦
ですね! 今年も参加ですか?
くじ運にも左右されますが 11/8にエントリーいたします。
ちなみに、その前の週は淀川マラソン出走予定!
長距離移動の多い秋になりそうです
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