白馬三山と不帰嶮
- GPS
- 17:10
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 3,382m
- 下り
- 2,691m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:38
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 8:39
天候 | 出発直前にヤマテンとSCWで確認した予報が見事に的中。 13日は、多少ガスが出る時間はあったものの、夜以外は晴天。 14日は9時ごろから降り始め、すぐに本降りに。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰りは、白馬八方バスターミナルから新宿駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鑓分岐の下や、鑓分岐から天狗山荘の間の区間に雪渓あり。アイスバーンになっている箇所も少なくないので、チェーンスパイク等があった方が安全そうです。 |
その他周辺情報 | 下山後は、白馬八方バスターミナルの真向かいにある「八方の湯」へ。 大人850円で、一度お風呂から上がって休憩室で休んだ後も入り直して良いとのことでした。 |
写真
感想
連休の3日前くらいまでは、三連休全日程雨マークという神も仏もない予報でしたが、直前まで粘ってみたら、連休初日は崩れるのは夜だけ、2日目はお昼前まではお天気が持つという予報に…!
というわけで、まだ行けていなかった白馬岳と不帰嶮に行ってきました。
計画時は、猿倉から白馬岳に上がって、白馬三山を楽しんだら天狗山荘へ…というプランだったのですが、連休の一週間前に大雪渓がクラック多数で通行止めに😱
この時点でテンションはだだ下がりでしたが、行けるうちに行っておきたいということで、白馬頂上宿舎泊に切り替えて、猿倉→白馬鑓温泉→白馬三山→頂上宿舎→白馬三山→不帰嶮→唐松岳→八方という、鑓温泉分岐と白馬岳の区間を無駄に往復することになりました…。
そして迎えた連休当日。
前日の金曜日に新宿から「毎日あるぺん号」に乗り、猿倉に着いたらお手洗いを済ませて、早速登り始めます。
鑓温泉方面のルートは木々も多く、鑓温泉手前まではところどころに切れ間以外はあまり眺望もないので、花などを時折撮りつつ淡々と登り続けます。
5時ごろに登り始め、9時前には白馬鑓温泉に。
こちらもまだ入ったことがなく、せっかく来たのに素通りはもったいないと思い、まだ早い時間で御迷惑かなとも思いつつ入れるか聞いてみたらOKをいただけたので、まだまだ先は長いですがひとっ風呂浴びてしまいました。
時間が早いからか他に誰もいない独泉状態で、贅沢な眺望を楽しみながら30分ほどのんびりと浸からせていただきました♨️
サッパリしたら、登山再開です。
ここから先の区間がしばらく急で、ポールなどもしまうようにと看板も立てられていました。特に危険箇所ということもないと思うのですが、頂上宿舎でお話を伺った遭対協の方が仰るには、転落等が多い区間だそうです。
確かに下りはしんどいだろうなという印象でしたので、下りで利用される方はお気をつけください。
しばらく行くと大出原というところに出て、この先に雪渓がありました。ステップは割としっかりあり、傾斜もキツくないのでそのまま歩けるとは思いますが、溶けてアイスバーンになると危険なので、チェーンスパイクくらいはあった方が安全かと思いました。
ここを過ぎたら、鑓温泉分岐まで少し傾斜が急になりますが、特に危険な箇所はないのでマイペースに登りました。
そして、分岐まで来ると一気に視界が開けて、すぐ右手には白馬鑓ヶ岳がドンと待ち構えていました。
お天気も良く、カッコよく撮れそうだったので少し撮ったら、またマイペースに歩き始めます。
まずは白馬鑓ヶ岳に登頂し、しばらく標高を下げたらまた登り返して杓子岳に、そこからまた標高を下げたら白馬岳方面に向けてガンガン登るという具合にアップダウンの多いルートで、なかなかしんどい区間が続きます。
アップダウンの連続を乗り越えたら、白馬岳の手前にまず白馬頂上宿舎が見えてきます。
今回はこちらにお世話になるので、早速チェックインして荷物を置いたら、アタックザックに水分とお財布とスマホだけ入れて、早速白馬岳に向かいます。
ここからはそれほど傾斜もキツくないので、のんびり登り、白馬山荘を通り過ぎて100mほど標高を上げたら山頂です。
このときはガスが出てしまって眺望がありませんでしたが、取り敢えず登れたってことでいいや、ということでささっと下りて、白馬山荘内のカフェ「スカイプラザ白馬」へ。
ケーキセット(1,100円)を注文し、標高2800mの景色を楽しみながら、カロリーをたっぷり使った身体に糖分を入れ、紅茶の香りを楽しみながらのんびりしました。
次はもっとお天気の良い日に天空のティータイムを楽しみたいものです。
ケーキと紅茶を楽しんだら、頂上宿舎に戻って仮眠を取り、晩御飯をいただいた後、遭対協の方(常駐されているようです)に不帰嶮のアドバイスをいただき、翌日の天気はお昼前には雨が降り出すので、それなら早めに出ようということでさっさと寝床に就きました。
…というわけで、二日目は2:00に起床し、2:30には早々にスタートしました。
やりすぎとは思いつつ、雨の中で岩場やら鎖場は行きたくなかったので、安全をとりました(結果的に、これが正解でした。)。
鑓温泉分岐までは真っ暗とはいえ昨日通ったばかりなので難なく進みます。
分岐に着く頃には既に明るくなり始めていたので、だいぶ気持ちも楽になりました。やっぱり暗い中での行動は神経を使って気疲れしますね。
しばらく進んだら、天狗山荘の手前に長めの雪渓があるので、注意して渡り、山荘に着いたら小屋でもらったお弁当を食べてこの後の難所に備えます。
と言っても、注意が必要なのは天狗の大下りと、不帰I峰からII峰までの鎖場くらいで、それ以外は普通の稜線なので、特に気をつける必要はありません。
天狗山荘を過ぎてから天狗の大下りまでは気持ち良い稜線歩きが続きます。
そして、しばらく歩くといよいよ天狗の大下りです。
ここが一番の核心部だと言う人も多く、遭対協の方も道迷い遭難が多く発生している箇所と仰っていたので、気を引き締めます。
…はい、引き締めたはずなのに、ルートを間違えました。
本来のルートより進行方向に向かって右側にそれてしまっていて、かなりガレて足場も怪しいのに鎖も何もなくて、「さすがにおかしい」と思ってヤマレコを開いて道間違いに気付きました(早く言ってよヤマレコさん…)。
深呼吸をして、本来のルートに戻る方法を考えたら、落ち着いてゆっくりと進みます。足場が既に怪しくなっていたので、ここがすごく神経をすり減らしました。
慎重に、着実に進み、ようやく本来のルートに復帰すると、なんてことはないただのガレただけの下りルートがあり、道さえ間違えなければ簡単なルートなんだなとホッとしました。
難所だと聞いて変に先入観を持ってしまったがために、間違ったルートに入っても「さすが難所」と思い込んでしまって、気付くのが一歩遅ければ滑落、遭難していたと思うと今でも肝が冷えます…
難しいコースこそ、こまめにルート確認ですね。
(ここでタイムロスしましたが、早めにスタートしたおかげでまだまだ時間は余裕でした。)
これのせいで体力と精神力を持っていかれましたが、天狗の大下りさえクリアすればあとはアップダウンが多く、登りが急登というだけで、鎖場や岩場も特に難しくはなく、体力さえあれば特に難しくないかなという印象でした。グレーディングDなので、そんなものなのかもしれません。
そして、ようやく唐松岳山頂へ。
この辺りから雨が降り始めて、すぐに本降りになり、下山する頃にはずぶ濡れでした…。
ともあれ無事に下山できて一安心でしたが、結構危ない場面があったので、折に触れて今回の山行をしっかりと思い出すようにしたいところです。
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