権現岳・東ギボシ：憧れの青年小屋泊でお目当てのシコタンソウほか諸々の夏のお花を楽しんだ

2024年07月20日(土) ~ 2024年07月21日(日)

• GPS: 09:45
• 距離: 8.5km
• 登り: 1,472m
• 下り: 431m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:25
• 休憩: 1:20
• 合計: 9:45

距離 8.5km 登り 1,472m 下り 431m

6:46 富士見高原リゾート駐車場
6:55 6:55 富士見高原登山口
7:25 7:25 五叉路分岐
7:37 7:39 不動清水
9:13 9:13 林道出合
10:12 10:18 小広場
11:28 11:38 西岳
12:41 12:46 乙女の水
13:03 13:10 青年小屋
13:52 14:01 のろし場
14:31 14:41 西ギボシ
15:07 15:28 東ギボシ
15:37 15:46 西ギボシ
16:00 16:01 のろし場
16:34 青年小屋

天候

1日目は青年小屋までは霧雨・小雨でガスによる視界不良、その後は晴れ間が広かった。ギボシ・権現岳山頂エリアは風が強くガスで覆われていたが午後は徐々に回復した。
2日目晴れて風弱し、甲府の予測最高気温は36℃

アクセス

利用交通機関：

自家用車

富士山高原リゾート駐車場(登山者用)：無料

コース状況／危険箇所等

良く整備されている。

老齢・体力低下のため、青年小屋までは楽で安全な西岳経由のピストンルートとした。

西ギボシ・東ギボシエリアは急なガレ場・岩場トラバース・鎖場あり、浮石注意

富士見高原登山口から西岳までの林間でアブ要注意、1日目の登りは小雨模様でアブは少なかったが、2日目は好天でアブ対策(虫除けスプレーなど)を行ったにも関わらず、一部エリアで歩行時にアブが煩く、休憩時に数匹のアブにまとわりつかれた。

その他周辺情報

青年小屋：10000円
富士見高原リゾート
　八峯苑・鹿の湯♨️：900円
　そば処:花鳥野

写真

7/24 6:54

これは2022年7/24に白馬岳山頂近くでお目にかかった群落(奥の紫色のミヤマクワガタの手前にクリーム色の大群落)で、後日調べてシコタンソウと分かった。この時は遠目に撮影するだけで赤い斑点のある可愛い花であるとは想像出来なかったが、ネットで見て直ぐに憧れの的となり、近くで見てみたいと、その思いが募っていった。
今考えると、この写真のシコタンソウ群落はまさに圧巻だったのですね。

2日前の7/18に梅雨明けし、晴れベースの天気予報であるが、関甲信は湿った空気が入りやすく不安定なようであった。

7/20 7:05

駐車場をスタートし車道、林道などを進む。早くも道路脇の花々が楽しめる。オオダイコンソウ

7/20 7:13

ユウスゲが数輪、早い時間でまだ開いていた。
小生は開いているのを見たのは初めてです

7/20 7:30

キリンソウ(ベンケイソウ科)

7/20 7:37

不動清水(トイレあり)で冷たい水を頂き、本格的な登山道になる

7/20 7:49

7/20 8:31

イチヤクソウのピンクがかった花が現れた。一気にテンションアップ

7/20 8:32

イチヤクソウの葉は特徴的

7/20 8:40

こんな感じの静かで涼しい林間登山道、鵜の目鷹の目花探しに興じながら

7/20 9:01

今度はジンヨウイチヤクソウ

7/20 9:05

キバナヤマオダマキは登山道脇や登山道の中にも咲いている

7/20 9:08

更にマルバノイチヤクソウ

7/20 9:09

苔の上にキノコ、マルバイチヤクソウとの共演

7/20 9:19

陽が差し込むエリアにはウツボグサも

7/20 9:49

そして4種類目のコイチヤクソウ

7/20 10:15

初対面のキソチドリ(ラン科ツレサギ属)にも会えて大感動

7/20 10:18

登山者の少ない静かな苔むしたルルート、色々な花か見つかり、相棒と大はしゃぎしなが高度を上げる。
霧雨や小雨が降る時間帯もあったが雨具を使用するほどではなかった。

7/20 10:51

またコイチヤクソウ

7/20 10:52

標高が上がってくるとリンネソウ(スイカズラ
科リンネソウ属)が現れた

7/20 10:52

けっこう咲いている。初対面のようだ？
後日調べたら、白馬岳〜白馬大池で出会ったいた。

7/20 10:57

群落っぽく咲いているほど多くなった。山頂に近くなり、開けたガレ場にはなく、西岳山頂へのこのエリアだけに咲いていた

7/20 11:01

開けたガレ場が現れ色々なお花が咲いている。オトギリソウ

7/20 11:02

ホタルブクロのクワルテット

7/20 11:03

イブキジャコウソウ

7/20 11:03

アップで撮影、さらに可愛い

7/20 11:25

西岳山頂にトウチャコ、残念ながらガスの中で展望は効かないがお花が沢山咲いており、Tさんは笑顔で記念撮影

7/20 11:18

ネバリノギランもある

7/20 11:24

ハクサンフウロ

7/20 11:26

ウスユキソウ

7/20 11:26

テガタチドリ

7/20 11:28

水玉のオトギリソウは素敵‼️

7/20 11:34

青年小屋に向かってスタート、西岳山頂から下り始めると直ぐにタカネバラが数輪咲いている

7/20 11:38

霧の幽玄の世界に、ハクサンシャクナゲが映える

7/20 11:39

背の低いマルバイチヤクソウがけっこうある

7/20 11:55

キソチドリもあった

7/20 11:57

苔むした登山道

7/20 12:52

青年小屋にトウチャコ、雨は降って無いが

7/20 12:54

ネバリノギランが沢山咲いている。行動食休憩と不用な荷物を預け軽量化してギボシ・権現岳山頂に向かう。上部はガスってかなり風が強そう。行けるところまで行ってみよう。

7/20 13:52

のろし場にトウチャコ、ガスは無くなり風も弱くなって晴れ間が広がってきた。さあお目当てのシコタンソウ探しに前進しよう。あのガレた急斜面に登降しているハイカーが見える。ビビっている気持ちを振るい立たせた。

7/20 13:52

少し下って開けたポイント、左側は急なガレ場で種々の花が咲いている。まずコゴメグサ、もしやシコタンソウがあるのでは？

7/20 13:56

ウメバチソウが開花し始めていた

7/20 13:56

シコタンハコベ

7/20 13:58

マンネングサ(属):イワベンケイ科

7/20 14:03

グンナイフウロ

7/20 14:04

カワラナデシコ

7/20 14:07

イワオウギ

7/20 14:09

やはり有りました。待望のシコタンソウ‼️
一昨年白馬山頂直下で初対面したが、こんなに小さい花だったのだなあ

7/20 14:10

このポイントは風が強く、それほど多くは咲いて無い。風でピント合わせに苦労した

7/20 14:13

ミヤマオトコヨモギもけっこうある

7/20 14:15

いよいよ西ギボシ直下のガレ場急斜面を慎重に登る、チシマギキョウとヨツバシオガマ

7/20 14:19

ミヤマダイコンソウ

7/20 14:19

ヨツバシオガマ

7/20 14:25

鎖場

7/20 14:39

西ギボシにトウチャコ、東ギボシを撮影

7/20 14:43

青空が広がっている、迫力の東ギボシ、低木帯を進み

7/20 14:46

ガレ場ルートに出た左側ににお花畑が、このエリアにワサワサとシコタンソウの群落が沢山あります。このポイントは風が弱く、お花畑が育ち易いようだ

7/20 14:46

じっくりシコタンソウを観察

7/20 14:46

シャッターを押す指は制し出来ません

7/20 14:47

やや旬は過ぎているようです

7/20 14:48

一つの群落、こんな感じの群落がそこかしこにあります

7/20 14:51

最後の一枚にしましょう。
美味しゅうございました‼️

7/20 14:57

そしていよいよ急斜面トラバース、しっかりした足場で怖さはない。相棒を激写

7/20 15:08

取り敢えず東ギボシに登頂、先行していた方に記念撮影していただいた。
相棒は余裕の笑顔ですが、爺さんは腰が引けて引き攣った笑顔？
体力的にも時間的にも権現岳に登頂するのは厳しいため、残念ながら割愛した。

7/20 15:17

青年小屋に向け下山開始、間も無く鎖場の下方のガレ場にピンクのアレが咲いているではないか、慎重に下って撮影

7/20 15:17

こんな感じに立派に咲いていた

7/20 15:20

タカネニガナがあった

7/20 15:22

この辺のクサリ場が要注意‼︎

7/20 15:33

シコタンソウが咲いているお花畑ポイントに戻りほっと一息

7/20 15:45

西ギボシ直下の急な岩場の脇にタカネバラ

7/20 15:47

キバナノコマノツメもボツボツ咲いていた。大腿がパンパンになり始め、焦らす慎重にゆっくり青年小屋に下った

7/20 17:40

談話室で夕食前に持参した金麦と氷結で相棒と乾杯、すっかり良い気分となり、こんな美味しい夕食タイム、今度はサッポロ黒生、そして青年小屋飲み屋のお勧め「田酒」の冷酒を頂きながら、花談義に盛り上がった

7/20 19:06

夕食後の夕焼け

7/20 19:44

そして同室の方々とドリップ☕️タイム、楽しい1日目でした

7/21 6:22

2日目のスタート前、テラスでドリップコーヒータイム

7/21 6:22

贅沢なひと時

7/21 6:48

青年小屋前にはクルマユリが咲き誇っています

7/21 6:50

昨日と打って変わって朝から絶好のハイク日和、さあ往路を帰還します

7/21 6:50

アキノキリンソウ

7/21 6:52

苔むした林間に朝陽が射し込み、マルバイチヤクソウが輝いている‼️

7/21 6:53

雰囲気良い登山道

7/21 7:03

カニコウモリは水場周辺だけに見られた

7/21 7:04

下に行くほど暑くなり、下界は36℃の予想、冷たい水💦を500ml汲んで下山

7/21 7:58

ゴゼンタチバナも朝陽に輝いている

7/21 8:03

西岳山頂は間もなく、青年小屋からギボシ方面を撮影

7/21 8:03

編笠山の右に富士山

7/21 8:07

ハクサンシャクナゲのこんな撮り方はどう？

7/21 8:09

南アルプスの山々

7/21 8:13

昨日と違って今日は晴れ晴れのツーショット

7/21 8:23

ハクサンシャジンが咲いていた

7/21 9:52

さあ駐車場に向けて標高差1000m以上の下り、目玉オヤジ(ギンリョウソウ実)

7/21 10:37

ニガナ

7/21 10:44

不動清水手前まで下ってきた。ママコナを相棒が
みっけ、登りでは気づかなかった

7/21 10:46

ヌスビトハギorハエドクソウ

7/21 10:51

不動清水でゲンノショウコ一輪みっけ

7/21 11:26

林道脇ジャコウアオイ

7/21 11:27

オカトラノオ

7/21 14:08

日帰り温泉で汗を流し、お蕎麦を食し、最後は[八ヶ岳倶楽部」に寄って、ルーティンの渋滞を耐え忍んで帰宅した

撮影機器：

iPhone SE (2nd generation) Apple

iPhone 12 Apple

感想

teledaisuki

・青年小屋までは、編笠山経由のルートは大岩ゴロゴロエリアか多く老齢者ばバランスを崩しやすく危険であると考え回避して、西岳経由とした。
1日目のログのみ掲載した。2日目のログ・所要時間は省略。

・1昨年の7月、白馬岳山頂から白馬大池に向けてスタートして間もなく、右側のガレ場に初めて目にしたシコタンソウの群落、後で名前が分かり、もう一度近くで写真撮影をしたいと憧れていた。

・昨年マーマさんの権現岳でのシコタンソウのヤマレコ記録を目にして、俄然小生もこのエリアで再度お目にかかりたいと憧れていた。

・シコタンソウは色丹島で発見されたユキノシタ科ユキノシタ属で、高山の岩礫・砂礫・岩上で見られる。
花期は7月～8月で、北岳、槍ヶ岳などでも見られたとの情報を得ており、いずれも2500～2600m以上の高嶺である。
花弁の大きさは4～7mmで極めて小さな花で写真撮影でのピント合わせには苦労する。、

・今期は7月初めから権現岳でのシコタンソウのヤマレコ記録が出ており小生は7/13～7/14に人気の青年小屋小屋泊で花ハイクを実施すべく、数ヶ月前から準備し、花好きの5名の予定であつた。
直前に小生の不養生による風邪から発熱・気管支炎を併発、急遽中止とし、次週に延期した。

・今回の参加メンバーは残念ながら2名に減ってしまい、期待通りのシコタンソウの他、様々な夏のお花を楽しむことができ、花好きの皆さんに是非このエリアの花ハイクを、楽しんでいただきたいと感じています。