記録ID: 705984
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
北アルプス・黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳【雨、風、低温に祟られた忍耐の縦走も最後は青空が微笑んでくれた】
2015年08月20日(木) ~
2015年08月24日(月)
peak315
その他4人
- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,400m
- 下り
- 2,653m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 4:42
8:35
55分
折立
9:30
9:45
35分
1600
10:20
10:25
40分
1870m
11:05
11:40
30分
2011m
12:10
12:15
62分
五光岩
13:17
太郎平小屋
2日目
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 9:16
5:44
86分
太郎平小屋
7:10
7:10
10分
神岡新道分岐
7:20
7:25
58分
北ノ俣岳
8:23
8:30
78分
赤木岳
9:48
9:48
72分
2578m
11:00
11:05
15分
黒部五郎岳の肩
11:20
11:30
10分
黒部五郎岳山頂
11:40
11:55
35分
黒部五郎岳の肩
12:30
13:35
85分
黒部五郎カール
15:00
黒部五郎小舎
3日目
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 11:13
5:17
53分
黒部五郎小舎
6:10
6:10
29分
2661m
6:39
6:40
34分
三俣山荘分岐
7:14
7:32
71分
三俣蓮華岳
8:43
8:50
43分
双六岳
9:33
10:45
55分
双六小屋
11:40
11:55
30分
弓折分岐
12:25
12:43
37分
鏡平山荘
13:20
13:30
35分
シシドウヶ原
14:05
14:18
41分
秩父沢
14:59
15:00
15分
左俣林道
15:15
15:35
55分
わさび平小屋
16:30
新穂高温泉バス停
■前日夕方、北陸新幹線で富山入りし市内のビジネスホテルへ。夜は富山駅近くの漁師が始めた?「越中舞華」で明日からの縦走へ向けて魚料理とアルコールで鋭気を養う。
■21日 富山駅前からのバスが折立に着く頃には小雨が降りだし、狭い折立の無料休憩所内で雨具を着用し8時35分に出発。幸い雨は止んでいる時間も多く、1870mの三角点に着く頃には視界も開け、眼下の有峰湖はもちろん、富山湾の海岸線まで見え始めた。2011m地点のベンチで予定より早めの昼食休憩とした。雨は降ったり止んだりの繰り返しだが、幸い視界はきいて、五光岩ベンチを過ぎると太郎平小屋も見え始めた。予定より1時間20分ほど早く太郎平小屋に到着。通された部屋は25組の蒲団が整然と並んだ大部屋。我々5人と夕方に到着した大阪からガイドツアー客20人と同宿となった。夕食時に富山県警「山岳警備隊」の隊員から事故防止への諸注意や明日の天候情報を聞く。明日の天気予報は事前の「曇りのち晴れ」から、一転して「朝から前線通過のため雨風強し、雷も注意・・・」とのこと。
夕食後に明日の行動予定を再検討して就寝とした。
■22日 5時45分太郎平小屋を後に、濃いガスでまったく視界がきかない縦走路に一歩を踏み出した。太郎山を越えたところで先行した大阪からのガイドツアーを追い越した。この頃から雨も本格的に降り始め、鞍部を過ぎて北ノ俣岳の登りにかかる頃には強い西風も加わり辛く我慢の縦走となった。そんな中で、北ノ俣岳山頂から15分ほど降った地点で3〜4羽の雷鳥が現れて心が和む。中俣乗越付近は朝から降り続いた雨のため登山道が「小川」と化しており、5人とも靴内に水が浸入してしまった。見覚えのある黒部五郎岳の肩(分岐)が見えた時はホッとした。黒部五郎岳山頂も雨とガスにつつまれ視界ゼロ。他に誰もいないため、ミニ三脚を使用して登頂記念の写真撮影。肩へ戻る途中、間近に雷鳥の鳴き声が・・・見ると登山道の両脇に4〜5羽がいて、中には1〜2mほど至近まで近づいてきてこちらがびっくり。カールの底に降り立つ頃には完全に雨も上がり、雪渓の水が取れる地点で休憩をとる。水の心配がないためそれぞれカップ麺系を主食に、パン、ドリップ珈琲、オレンジの昼食を摂った。カールから黒部五郎小舎へ向かう頃からガスが切れ始め、小舎に着く頃には青空も拡がり正面に薬師岳も望まれるまでに天候が回復した。この日の黒部五郎小舎は前日からの悪天候の影響か、定員に対して8割程度の宿泊状況であったと思われる。
■23日 5時17分、3日目にして初めて青空の下で出発。昨日は見えなかった黒部五郎岳や笠ヶ岳の雄姿を背にして三俣蓮華岳をめざす。三俣蓮華岳からは鷲羽岳をはじめとして、5年前の会山行で登った水晶岳、赤牛岳などが望まれ感慨ひとしおだ。三俣蓮華岳に着いた頃は槍・穂高方面も見えていたが、すぐに雲に覆われて姿を消してしまったのは残念。それでも双六岳のたおやかな稜線と移り変わる景色を満喫することが出来た。双六小屋には9時半過ぎに着いてベンチで鷲羽岳を眺めながら早めの昼食。3人は名物?のカレーライスを食べて満足げ。これから新穂高までの約6時間の行程を確認して下山開始。途中、電波の通じる弓折岳分岐付近から、あらかじめリストアップしていた新穂高温泉周辺の宿に今夜の宿泊の予約を入れた。鏡平山荘のベンチ、秩父沢の水場、わさび平小屋で、それぞれ休憩をとり予定していた時間どおりの16時30分に新穂高温泉のバス停に着いた。この夜は中尾高原にある温泉宿に宿泊した。
■24日 宿近くのバス停から平湯温泉、松本駅を経由して東京へ戻った。
■21日 富山駅前からのバスが折立に着く頃には小雨が降りだし、狭い折立の無料休憩所内で雨具を着用し8時35分に出発。幸い雨は止んでいる時間も多く、1870mの三角点に着く頃には視界も開け、眼下の有峰湖はもちろん、富山湾の海岸線まで見え始めた。2011m地点のベンチで予定より早めの昼食休憩とした。雨は降ったり止んだりの繰り返しだが、幸い視界はきいて、五光岩ベンチを過ぎると太郎平小屋も見え始めた。予定より1時間20分ほど早く太郎平小屋に到着。通された部屋は25組の蒲団が整然と並んだ大部屋。我々5人と夕方に到着した大阪からガイドツアー客20人と同宿となった。夕食時に富山県警「山岳警備隊」の隊員から事故防止への諸注意や明日の天候情報を聞く。明日の天気予報は事前の「曇りのち晴れ」から、一転して「朝から前線通過のため雨風強し、雷も注意・・・」とのこと。
夕食後に明日の行動予定を再検討して就寝とした。
■22日 5時45分太郎平小屋を後に、濃いガスでまったく視界がきかない縦走路に一歩を踏み出した。太郎山を越えたところで先行した大阪からのガイドツアーを追い越した。この頃から雨も本格的に降り始め、鞍部を過ぎて北ノ俣岳の登りにかかる頃には強い西風も加わり辛く我慢の縦走となった。そんな中で、北ノ俣岳山頂から15分ほど降った地点で3〜4羽の雷鳥が現れて心が和む。中俣乗越付近は朝から降り続いた雨のため登山道が「小川」と化しており、5人とも靴内に水が浸入してしまった。見覚えのある黒部五郎岳の肩(分岐)が見えた時はホッとした。黒部五郎岳山頂も雨とガスにつつまれ視界ゼロ。他に誰もいないため、ミニ三脚を使用して登頂記念の写真撮影。肩へ戻る途中、間近に雷鳥の鳴き声が・・・見ると登山道の両脇に4〜5羽がいて、中には1〜2mほど至近まで近づいてきてこちらがびっくり。カールの底に降り立つ頃には完全に雨も上がり、雪渓の水が取れる地点で休憩をとる。水の心配がないためそれぞれカップ麺系を主食に、パン、ドリップ珈琲、オレンジの昼食を摂った。カールから黒部五郎小舎へ向かう頃からガスが切れ始め、小舎に着く頃には青空も拡がり正面に薬師岳も望まれるまでに天候が回復した。この日の黒部五郎小舎は前日からの悪天候の影響か、定員に対して8割程度の宿泊状況であったと思われる。
■23日 5時17分、3日目にして初めて青空の下で出発。昨日は見えなかった黒部五郎岳や笠ヶ岳の雄姿を背にして三俣蓮華岳をめざす。三俣蓮華岳からは鷲羽岳をはじめとして、5年前の会山行で登った水晶岳、赤牛岳などが望まれ感慨ひとしおだ。三俣蓮華岳に着いた頃は槍・穂高方面も見えていたが、すぐに雲に覆われて姿を消してしまったのは残念。それでも双六岳のたおやかな稜線と移り変わる景色を満喫することが出来た。双六小屋には9時半過ぎに着いてベンチで鷲羽岳を眺めながら早めの昼食。3人は名物?のカレーライスを食べて満足げ。これから新穂高までの約6時間の行程を確認して下山開始。途中、電波の通じる弓折岳分岐付近から、あらかじめリストアップしていた新穂高温泉周辺の宿に今夜の宿泊の予約を入れた。鏡平山荘のベンチ、秩父沢の水場、わさび平小屋で、それぞれ休憩をとり予定していた時間どおりの16時30分に新穂高温泉のバス停に着いた。この夜は中尾高原にある温泉宿に宿泊した。
■24日 宿近くのバス停から平湯温泉、松本駅を経由して東京へ戻った。
天候 | ■21日→曇り時々雨 ■22日→雨後曇り ■23日→晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
■富山駅→折立 富山地鉄バス ■新穂高→平湯→松本駅 濃尾バス・松本電鉄バス ■松本駅→新宿駅 中央本線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■降雨と重なり、登山道上が水溜り、泥濘の箇所が多かった ■危険個所はなし |
その他周辺情報 | ■富山駅周辺ビジネスホテル 「富山タウンホテル」(前泊) ■新穂高温泉・中尾高原 「お宿・かみたから」(下山日泊) |
写真
撮影機器:
装備
備考 | 熊よけベル |
---|
感想
【2つの出来事と反省】
.好函璽屬琉火トラブル
23日、黒部五郎岳カールでの昼食時。EPIガスストーブに点火と同時にカートリッジ接続部分に引火して炎に包まれてしまった。慌てて側を流れる沢に投げ入れたみたものの、炎は消えず結局、火傷覚悟で火力調節つまみを閉めて事なきを得ました。今回はEPIガスストーブ3台を持参、この引火した"BPS Stove"は20年近く前に購入したもので「Oリング」と呼ばれるゴムパッキンが劣化していたものと思われます。事前の点検、劣化した部品の交換などを怠っていた点について反省としたいと思います。
熊に襲われた直後の登山者と遭遇
23日、私達パーティーが双六小屋から弓折岳への稜線へ出て、くろゆりベンチと花見平ベンチの中間地点で、熊に襲われた単独の女性登山者と遭遇しました。この登山者は腕に出血を伴う裂傷を負っていました。熊に襲われた直後に遭遇した2人パーティーの応急処置の後、たまたま稜線上にベンチの清掃?で上がって来ていた鏡平山荘の従業員のアドバイスや、双六小屋へ向かうパーティーの協力も得られて双六小屋・富山大学医学部診療所へと向かいました。ところで、私達の山行計画書の装備欄には「熊よけベル」は明記されておらず持参した者は2名だけでした。わずかな時間のズレで私達が襲われていたかもしれない事を思うと、しっかりと教訓化しなければと改めて思い知らされました。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1028人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する