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Yamareco

記録ID: 7100306
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

双児山北西尾根~双児山~イワンヤ沢左俣~右俣下降

2024年08月03日(土) ~ 2024年08月04日(日)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
20:43
距離
29.0km
登り
2,270m
下り
3,102m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:51
休憩
1:28
合計
11:19
距離 13.3km 登り 1,542m 下り 1,895m
5:51
19
6:10
6:13
41
6:54
7:40
21
8:01
8:11
408
14:59
15:20
3
15:23
15:24
28
15:52
16:00
8
16:08
16:08
30
16:38
16:38
16
16:54
16:54
17
2日目
山行
9:13
休憩
0:00
合計
9:13
距離 15.7km 登り 728m 下り 1,208m
17:12
9
7:34
7:34
480
15:34
15:35
16
15:51
15:51
48
16:39
ゴール地点
天候 ◎1日目・・・晴れのち曇り

◎2日目・・・晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
◎バス(戸台パーク~歌宿)
コース状況/
危険箇所等
◎双児山北西尾根
行く前から覚悟していましたが難しい尾根でした。
取り付きは丹渓山荘沢からの旧道を少し登った尾根末端で容易に入れます。
取り付きからしばらく藪は少なく歩きやすい。
取り付きから15分程で早くも第1の核心。地形図では何もない場所ですが20mほどの岩壁が尾根を塞いでいます。直登は無理なので右へトラバースしながらルートを探りますが支点を取らずには怖くて進めず30m×3ピッチ。ハーケン使用。

ここを越えると次第に藪が濃くなり、岩要素と勾配が強い尾根で嫦娥岳的なトラバースを繰り返し第2の核心へ。
ここも右巻きから左上へと直登で1ピッチ。カム使用。大きな倒木から上へ抜ける辺りが悪い。
シラビソとシャクナゲの藪は更に濃くなり丸山~大沢岳レベルのブッシュが山頂まで続き(山頂手前はハイマツ)ペースが全然上がりませんでした。

第3の核心は地形図の崖2200m。1ピッチ。ハーケン・カム使用。
手前から見ると樹林が繋がっているように見え安心しましたが、コルに降りるとギャップになっていて直登不可。
ここは右下に少し降りた地点から左上へと伸びる細い岩棚トラバースして(バンドが逆傾斜でここが1番怖かった)岩溝に身体を捩じ込み登りここで核心部は終わりです。
※ 落ちられない角度でのトラバースが続くので木の根や木で支点を取りつつ、適所でハーケン、カムを使用しました。

種類として嫦娥岳に似ていますがロープを出さずに進める嫦娥岳とは比べられないほど恐怖感があり、私の中では過去1番悪い尾根でした。
南アルプス藪山の体力勝負+妙義の藪岩的な要素が加わったような感じでしょうか。
bombjack君がいなければ開始30分で敗退していたと思います。

◎イワンヤ沢(4級)※ラバーソール
石灰岩の沢で南アルプスとは思えない幕岩の絶景と核心部のゴルジュは圧巻!
F2・F4が核心。特にF4はホールドが乏しくヌメって5級のボルダームーブらしい。


https://scolopendra-oniisan.hatenablog.com/entry/2022/07/04/225924
※こちらのブログがとても詳しく解説されています。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
歌宿までバス利用
2024年08月03日 05:49撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 5:49
歌宿までバス利用
双児山を観察。
根拠も無く繋がってる説。
2024年08月03日 06:09撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 6:09
双児山を観察。
根拠も無く繋がってる説。
昨年と同じ場所にタープを張って出発
2024年08月03日 07:35撮影 by  iPhone 15, Apple
2
8/3 7:35
昨年と同じ場所にタープを張って出発
北沢峠方向へ
2024年08月03日 07:40撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 7:40
北沢峠方向へ
丹渓山荘を通過
2024年08月03日 08:03撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 8:03
丹渓山荘を通過
少し登ると双児山北西尾根の末端
2024年08月03日 08:06撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 8:06
少し登ると双児山北西尾根の末端
開始から岩っぽい
2024年08月03日 08:10撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 8:10
開始から岩っぽい
いきなり無理っぽい岩壁。弱点を探します。
2024年08月03日 08:15撮影 by  iPhone 15, Apple
4
8/3 8:15
いきなり無理っぽい岩壁。弱点を探します。
際どいトラバースを強いられます
2024年08月03日 09:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
3
8/3 9:06
際どいトラバースを強いられます
ルートを探る
2024年08月03日 09:12撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 9:12
ルートを探る
3ピッチ目は登攀
2024年08月03日 09:24撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 9:24
3ピッチ目は登攀
ロープ無しは考えられない
2024年08月03日 09:26撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
2
8/3 9:26
ロープ無しは考えられない
戸台川を見下ろして。嫦娥岳でもみたような景色
2024年08月03日 09:40撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 9:40
戸台川を見下ろして。嫦娥岳でもみたような景色
岩っぽいけど藪が薄く歩きやすい
2024年08月03日 09:40撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 9:40
岩っぽいけど藪が薄く歩きやすい
良い雰囲気
2024年08月03日 09:55撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 9:55
良い雰囲気
2024年08月03日 10:19撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 10:19
1840エグい
2024年08月03日 10:24撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 10:24
1840エグい
妻が作ってくれたおにぎりを食べながら休憩
2024年08月03日 10:34撮影 by  iPhone 15, Apple
2
8/3 10:34
妻が作ってくれたおにぎりを食べながら休憩
左側が岩壁の箇所多いので自然と右巻きが増える
2024年08月03日 10:51撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 10:51
左側が岩壁の箇所多いので自然と右巻きが増える
2024年08月03日 10:59撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 10:59
絶望の大岩壁
2024年08月03日 11:19撮影 by  iPhone 15, Apple
3
8/3 11:19
絶望の大岩壁
ルートを探す
2024年08月03日 11:19撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/3 11:19
ルートを探す
対岸の仙丈ヶ岳は穏やかなのに
2024年08月03日 11:20撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 11:20
対岸の仙丈ヶ岳は穏やかなのに
再び右巻き
2024年08月03日 11:20撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/3 11:20
再び右巻き
タカネビランジ
2024年08月03日 11:24撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/3 11:24
タカネビランジ
2024年08月03日 12:07撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 12:07
鋸岳の展望
2024年08月03日 12:08撮影 by  iPhone 15, Apple
2
8/3 12:08
鋸岳の展望
藪濃い
2024年08月03日 12:27撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 12:27
藪濃い
事前から警戒していた2200m岩壁
2024年08月03日 12:45撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 12:45
事前から警戒していた2200m岩壁
尾根から少し右に降って左上へと伸びるバンドをトラバース。
2024年08月03日 12:58撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 12:58
尾根から少し右に降って左上へと伸びるバンドをトラバース。
空身でないと厳しい。
2024年08月03日 13:01撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 13:01
空身でないと厳しい。
荷揚げ
2024年08月03日 13:19撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/3 13:19
荷揚げ
核心を終えると急勾配の藪。
藪が深いのでホールドは豊富
2024年08月03日 13:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/3 13:52
核心を終えると急勾配の藪。
藪が深いのでホールドは豊富
ボーナスステージ
2024年08月03日 13:56撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 13:56
ボーナスステージ
良い雰囲気。このまま行ってくれ
2024年08月03日 13:59撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 13:59
良い雰囲気。このまま行ってくれ
2500露岩
2024年08月03日 14:24撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 14:24
2500露岩
ハイマツ現る
2024年08月03日 14:28撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 14:28
ハイマツ現る
繋がっててくれ!お願い!
2024年08月03日 14:30撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 14:30
繋がっててくれ!お願い!
露岩だらけ
2024年08月03日 14:31撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 14:31
露岩だらけ
岩場
2024年08月03日 14:43撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 14:43
岩場
2024年08月03日 14:43撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 14:43
最後まで飽きさせません
2024年08月03日 14:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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8/3 14:45
最後まで飽きさせません
ハイマツ漕ぎへ
2024年08月03日 14:48撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/3 14:48
ハイマツ漕ぎへ
直下のルンゼ
2024年08月03日 14:51撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 14:51
直下のルンゼ
藪の先に初めての人工物!
2024年08月03日 15:01撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/3 15:01
藪の先に初めての人工物!
やったー!
双児山でこんなに喜んだ人はいないだろう。
2024年08月03日 15:03撮影 by  iPhone 15, Apple
6
8/3 15:03
やったー!
双児山でこんなに喜んだ人はいないだろう。
甲斐駒ヶ岳方向はガス
2024年08月03日 15:04撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 15:04
甲斐駒ヶ岳方向はガス
仙水峠方向
2024年08月03日 15:20撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 15:20
仙水峠方向
こもれび山荘で旧知の小屋番にご挨拶
2024年08月03日 15:52撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 15:52
こもれび山荘で旧知の小屋番にご挨拶
大平山荘は休業中かな?
2024年08月03日 16:08撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 16:08
大平山荘は休業中かな?
タマゴタケ
2024年08月03日 16:09撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 16:09
タマゴタケ
ハナビラタケ
2024年08月03日 16:12撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 16:12
ハナビラタケ
旧道から双児山が見えた!
2024年08月03日 16:24撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 16:24
旧道から双児山が見えた!
2024年08月03日 16:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/3 16:24
戸台河原に戻ってきました
2024年08月03日 17:04撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 17:04
戸台河原に戻ってきました
河原から見る嫦娥岳と鋸岳
2024年08月03日 17:12撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/3 17:12
河原から見る嫦娥岳と鋸岳
右奥に双児山
2024年08月03日 17:31撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 17:31
右奥に双児山
登った尾根を眺め充実感に浸る
2024年08月03日 17:31撮影 by  iPhone 15, Apple
8/3 17:31
登った尾根を眺め充実感に浸る
◎2日目
結局、夜間も雨は降らず
2024年08月04日 05:16撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 5:16
◎2日目
結局、夜間も雨は降らず
bombjack君が朝食を作ってくれた!
2024年08月04日 06:08撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/4 6:08
bombjack君が朝食を作ってくれた!
晴れてきましたね
2024年08月04日 07:11撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 7:11
晴れてきましたね
見事に埋まった堰堤
2024年08月04日 08:01撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 8:01
見事に埋まった堰堤
沢登りの身支度準備中
2024年08月04日 08:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 8:45
沢登りの身支度準備中
イワンヤ沢入渓
2024年08月04日 09:03撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:03
イワンヤ沢入渓
火が差し込む
2024年08月04日 09:08撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/4 9:08
火が差し込む
最初の滝。
ここは右岸から巻き
2024年08月04日 09:10撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:10
最初の滝。
ここは右岸から巻き
日本じゃない
2024年08月04日 09:28撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:28
日本じゃない
日本とは思えない絶景
2024年08月04日 09:33撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:33
日本とは思えない絶景
名物の洞窟状の滝
2024年08月04日 09:36撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:36
名物の洞窟状の滝
右岸から巻けますが、登攀意欲が勝ります
2024年08月04日 09:44撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:44
右岸から巻けますが、登攀意欲が勝ります
抜けました
2024年08月04日 09:45撮影 by  iPhone 15, Apple
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8/4 9:45
抜けました
洞窟を抜けると戸台幕岩が姿を現しました
2024年08月04日 10:06撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 10:06
洞窟を抜けると戸台幕岩が姿を現しました
ゴルジュ入り口。
ここが以前のF1だったようだ。
2024年08月04日 10:13撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 10:13
ゴルジュ入り口。
ここが以前のF1だったようだ。
F 2。
過去の記録とは水の流れが変わっている
2024年08月04日 10:16撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 10:16
F 2。
過去の記録とは水の流れが変わっている
F3〜4
2024年08月04日 11:07撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 11:07
F3〜4
F4の下で
2024年08月04日 12:09撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 12:09
F4の下で
ロープを垂らしてもらいましたが、ヌメリが強いしホールド乏しいし、、、自分には登れない滝でした。
2024年08月04日 12:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 12:15
ロープを垂らしてもらいましたが、ヌメリが強いしホールド乏しいし、、、自分には登れない滝でした。
異空間
2024年08月04日 12:26撮影 by  iPhone 15, Apple
2
8/4 12:26
異空間
滝上は日が辺り暖かい
2024年08月04日 12:26撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 12:26
滝上は日が辺り暖かい
平和
2024年08月04日 12:56撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 12:56
平和
癒し系
2024年08月04日 12:59撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 12:59
癒し系
2024年08月04日 13:00撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 13:00
2024年08月04日 13:03撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 13:03
尾根を乗越て
2024年08月04日 13:09撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 13:09
尾根を乗越て
右俣に降りると見事な滝
2024年08月04日 13:13撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/4 13:13
右俣に降りると見事な滝
凄い滑り台
2024年08月04日 13:19撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 13:19
凄い滑り台
右俣は懸垂の連続
2024年08月04日 13:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 13:24
右俣は懸垂の連続
釜が深い
2024年08月04日 13:25撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 13:25
釜が深い
2024年08月04日 13:32撮影 by  iPhone 15, Apple
3
8/4 13:32
こんな空間は初めて。
bombjack君も楽しそう。
2024年08月04日 13:34撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/4 13:34
こんな空間は初めて。
bombjack君も楽しそう。
2024年08月04日 13:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
8/4 13:37
右俣F1をフリーで登った。凄い。
2024年08月04日 14:00撮影 by  iPhone 15, Apple
2
8/4 14:00
右俣F1をフリーで登った。凄い。
戸台川に帰還
2024年08月04日 14:41撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 14:41
戸台川に帰還
bombjack君が作ってくれたお弁当。
2024年08月04日 14:46撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 14:46
bombjack君が作ってくれたお弁当。
以前の戸台駐車場
2024年08月04日 15:34撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 15:34
以前の戸台駐車場
やっと着いた〜
2024年08月04日 16:37撮影 by  iPhone 15, Apple
8/4 16:37
やっと着いた〜
帰りは肉のたけだでソースカツ丼。美味い!
2024年08月04日 18:23撮影 by  iPhone 15, Apple
1
8/4 18:23
帰りは肉のたけだでソースカツ丼。美味い!

感想

嫦娥岳を登った4年前に尾根の存在を知り、近くの尾根から尾根を観察すると凄い迫力で登る事が可能なのか?と思いながらもいつか歩いてみたい!という意欲が湧いていた双児山北西尾根。

昨年も南アルプス林道の歌宿付近から観察しましたが2200mの崖が兎に角エグい。。。
当初は兎洞の予定でしたが、南部の天気がイマイチだったので、ここぞとばかりにbombjack君を誘ってチャレンジしました。

◎1日目
3時に戸台到着。バス待ちして5台目くらいのバスに乗車して歌宿へ。
天候は快晴で林道から鋸岳と課題の双児山を眺めながら丹渓山荘へと下降。
この時は「よく見りゃ木が繋がってんじゃねーの?」なんてお気楽気分でした。

昨年幕営した戸台河原にタープを張り、双児山北西尾根へ向かいます。
幸先良く渡渉でドボンして丹渓山荘裏から取り付きへ。
取り付きから巨木が多く藪が少ないので核心部と思われる2200mまでは余裕だと思った矢先、目の前に立ち塞がる圧倒的な岩壁。
地形図は比較的緩やかでゲジゲジマークは無いのに早くも核心の始まりです。
最初の1ピッチは自分がリード。2・3ピッチはbombjack君がリード。
1.2はトラバース、3は登攀でトラバースが得意な自分でもロープを出さなければ(ソロなら)ここで敗退です。

山域から岩要素が強いのはわかっていましたが、最初からこれ?この先大丈夫か?と思いつつ先へ進みます。
予想外だったのは藪。過去の経験で人の手が入っていない尾根は巨木で樹間が広い尾根が多く、今回も岩以外はあっさり、、、と期待していましたがシャクナゲとシラビソが強く、体力的にもキツかったです。特に2200m崖を越えてからの藪は酷かった。

午後になるとガスが出始め期待していた展望は無くなり、2500mから早くもハイマツが登場しますが2600m付近までは回避しつつ進み、最後は覚悟してハイマツを漕ぎながら進むと、藪の中に古びた看板を発見!この尾根初めての人工物で遂に山頂だと確信しbombjack君と大喜び!
古びた看板から数メートル藪の先に登山道と山頂標が見えた時は標高差僅か1200mとは思えない感動でした!

山頂到着が15時。
スムーズに進み時間に余裕があれば鋸岳経由で幕営地に戻る予定でしたが、予想通りの苦戦で北沢峠へ下山。
旧知の小屋番と今日の行程、小屋の混雑、明日は悪天候予報など話して丹渓山荘への旧道を降って幕営地へ。
幕営地へ戻り稜線を見上げるとガスが晴れ、双児山北面を見ながら食事&お酒で到着祝い!
充実した1日でした。

◎2日目
本日は戸台川支流イワンヤ沢。
尾根歩き専門ながら、南アルプスの名渓と言われる沢は行ってみたいと思っているので石灰岩の異空間イワンヤ沢は以前から興味がありました。

幸運にも予報は外れ朝から快晴。戸台河原を下流へ向かい大岩が見えるとイワンヤ沢出合。
最初の滝が高低差が1番ありますが、ここは右岸にロープが張ってあるので高巻き。
ここから少し歩くと前方に真っ白な石灰岩の大岩壁!これは凄い。
戸台幕岩を眺め眺めながら更に進むと洞窟状の中に滝。ここも容易に高巻き出来ますが「登れますよ」との事でbombjack君がリード。シャワーを浴びながら右上へ消えてロープが止まったので抜けたかと思いきや降りてきた。出口が岩で塞がっていたようだ。笑笑
気を取り直し違う穴から抜ける。

二俣から左俣を少し進みと核心部。
F3は比較的容易なので私がリード
bombjack君F2・F4をリード。F 2はシャワーを浴びながら、F4は下部はホールドが乏しく抜け口はハング気味で私には全然手が出ない。
何度もチャレンジしながら見事登り切ったbombjack君。改めて14クライマーの登攀力とフォールを恐れない精神力に感嘆。。。
核心部を登ると穏やかな渓相になりお弁当を食べながら休憩。ゴルジュ内は日が当たらず震えていたが夏の日差しで一気に回復。

帰路は右俣。
簡単に尾根を乗越て右俣に入渓。
こちらも圧巻のゴルジュ!石灰岩のゴルジュ内を懸垂とウォータースライダーで降り二俣へ。
ここからは足早に降ってイワンヤ沢出合いに戻り、戸台まで歩いて今回の山行は終了。

1日目、2日目共に大満足の山行でした!

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コメント

お疲れ様です!
いやー、やっぱり手ごわい尾根だったのですね…31枚目とか岩にすっぽりはまっていて、どう登ってるのか凡人には全く想像できません・・・。それでも登り切ってしまうお二人は本当にかっこいい!!
2024/8/5 22:55
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敗退覚悟で行きましたが抜ける事が出来てめっちゃ嬉しかったですよ!それにしても僅か1200mに7時間。有り得ない鈍足でしたw
また会った時に詳しく解説しますよ!
2024/8/5 23:09
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