西穂高岳
- GPS
- 09:21
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 897m
- 下り
- 912m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 3:24
- 合計
- 6:50
天候 | 晴後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
独標手前から岩場になります。 個人的に難所かと思うのは、西穂9峰の下り、西穂高頂上直下のスラブの下です。 |
写真
感想
7:58大阪発の特急ひだに乗り12:14の定刻より3分ほど遅れて高山に着く。駅の改札が美しくなっている。
濃飛バスセンターは高山駅の北側すぐ。12:40に出発。バスは宮川朝市や古い街並みの並ぶメインストリートを抜けていく。高速バスと同じような車両で、コンセントとUSB充電ができる。ここからさらに1時間半の道程。国道158号を東へ走る。あれは前に乗鞍岳に行った時に寄ったENEOSだ。見覚えのある景色が所々にある。
恋人の聖地なる飛騨大鍾乳洞では、若者が何名か下車して行った。地元のお出かけスポットなのだろうか。
谷間をバスは進み、乗鞍スカイライン入り口のほおのき平を13:26に通過。上高地線との乗り換えできる平湯温泉には13:39着。ここで降りる人もぼちぼちある。
昼過ぎの山間部は、山の背後にさらに大きな入道雲が湧き立つ。
明日は、友人が来るまでフリーなので、西穂へ下見に行くか、百名山の焼岳をピストンするか考える。
新穂高温泉に14:16着。遅い時間なので登山者より観光客の方が多い。観光客の方が多い。ロープウェイに乗り14:50頃西穂高口に着く。雲の動きが早い。展望台へ上がるも西側に見える筈の笠ヶ岳は隠れてしまっている。反対側には西穂山荘が間近に見える。やまびこポストなるものがある。トイレ等済ませ15:30出発だ。
これより先登山道と書かれた看板を越え、樹林帯へ踏み出す。
東京から長野に移住したというナイスミドルと道連れとなる。唐松や苗場がいいと言われ僕も行きたいと言うと「行ってみたらいいじゃないですか。人生楽しんだ方がいい」と仰る。一度きりの人生の1ページを今まさに刻んでいるなと感銘を受ける。偶然の出会いもまた旅の醍醐味だと思う。
16:35西穂山荘に着く。洗面の水道は自動水栓、トイレはきれい、東邦大学の診療所もあり、スマホなどの充電にコンセントも使える。最近の山小屋の進化に驚く。
17:50からの夕食はチキングリル、サラダ、ご飯、豚汁など。濃い味が体に染みる。さらに、気象予報士でもある小屋主さんが、翌日の天気を教えてくれた。台風の影響は少ないだろうとのこと。
同席になったご夫婦は職場で出会い、共に沢登りもするという。上高地から焼岳を経て西穂山荘まで来たそう。翌日の計画を相談すると西穂の方がいいとのこと。焼岳までの稜線をピストンするのは、距離があり樹林なのであまり面白くない、上高地から回る方が早いし楽しいそうだ。
18時半過ぎ夕日を眺める。診療所の下から無線でCQを出す。144MHz帯で白山と繋がる。お相手は南竜野営場のテントの中からだそう。山岳移動局同士、喜ぶ。20時頃就寝。
翌日は、午前3時頃に物音で目覚める。荷造りしているお兄さんによるとジャンダルム経て奥穂高を目指すそうだ。目覚めたついでに外へ出てみる。昨夜はガスが出ていたが、晴れて満天の星空だ。サブザックを荷造りをする。
今日は友人が来るまでの間、西穂へ行くことにする。
5時半から朝食。小屋番さんによると台風5号の進路が西に寄り、湿った空気が入りやすくなり、9時ごろから雲が出るだろうと。
6:15、少し早足で出発するが直ぐに息が上がる。下界は雲海だ。丸山から振り返ると南に焼岳、乗鞍岳、東に霞沢岳、西に昨日は雲に隠れていた笠ヶ岳がすっきり見える。
丸山を過ぎるとハイマツ帯を過ぎ、角が取れて丸くなった石のガレ場。登りながら南アルプスや富士山も望む。富士山は北岳の向こうにあり、ほとんど高さが変わらないように見えた。
独標の手前は急な登りだ。手を使う為、ストックをしまい、ヘルメットを被る。
西穂独標には10名程の人がいた。ここは西穂から数えて10峰目にあたる。独標で休んでいる人から今日、滑落した人がいると聞く。命にまで別状はないが、自力で上がれず救助待ちのようだ。心して進もう。
独標から急な岩場を降る。少し登ったヤセ尾根で女性がしゃがんで電話をしている。救助待ちのようだ。下の方の斜面に男性が座っていた。声も出ており意識はあるようだ。
ピラミッドピーク、チャンピオンピークなど1~9峰を登ったり巻いたりして進む。
概ね不安なく通過するが、1箇所9峰から細い岩の上を降る箇所だけが危ないと思った。
頂上直下は急坂だった。マークを確認し慎重に平らな足場を探す。
「主峰」と書かれた岩が見え、8:30頃西穂高岳頂上に到着する。
上高地は雲に覆われてしまったが、奥穂高、槍、三俣、黒部五郎、笠、白山、焼岳、乗鞍など一望だ。奥穂高は、山頂の方位盤と祠がちょこんとまるでせんねん灸のように見える。
頂上で無線を運用。富山や石川、三重県と繋がる。その間に雲が湧き上がる。11:30頃、周囲は雲に覆われ、頭上だけ青空が見える。
ふと、山名板と写真をとっている同年代の人を見ると見知った顔だった。大学時代の同級生だった。アクティブな登山者になっていた。お喋りしつつ下山する。
13時過ぎに小屋に戻ると、前の広場まで大賑わいだ。穂高ラーメン(1000円)を頂く。
小屋で携帯の電波が通じ友人よりLINEがある。バスが混んでいて名古屋から在来線で向かうため、到着が17半頃になるという。テント場が埋まりつつあり心配になる。
17:40頃に友人が到着する。夕食はカレースープ、サラダチキン、ゼリー。
テラスでおしゃべりをしながら星を見る。星を見ていると日常の悩みがとるに足らなく感じる、標高が高いからか辺戸岬より星が近く見える。星からすれば誤差だろうけどなど面白い発言がたくさん。
20:40就寝する。
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