奥穂高岳 上高地〜奥穂〜新穂高
- GPS
- 14:43
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 1,939m
- 下り
- 2,344m
コースタイム
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:28
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:08
アカンダナから上高地行きのバスを利用し、帰りは新穂高から平湯までバスで戻れば時間的にも節約コースに、さらには鴨高地からのルートを登りに使って、白出沢ルートを下りに使えば、両方歩けると欲張りました
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
OUT=新穂高 駐車場は「アカンダナ」駐車場利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般コース最難 白出沢の下降は目印のマーキングがわかりにくいうえ「浮石」多く注意 さらに荷継小屋跡以降も重太郎橋までは鎖・梯子多く結構気を使いました |
その他周辺情報 | 平湯温泉で立ち寄り湯(ひらゆの森)利用 平湯までは高山行きのバス利用でしたが、そこからアカンダナまでは上高地からのバス利用。運賃かからなかった。交通系ICは使えません なお、登山には関係ありませんが、名神集中工事のため夜間通行止めが予定されていたのと、工事影響で名神一宮で大渋滞発生のため、新名神から名古屋高速経由で東海北陸道へと迂回しました。標識の地名に馴染みがなく不安でしたが、事前に交通情報を把握しておくのが大切だと思い知らされました。前週末に朝のニュース・交通情報で画面の隅に「名神集中工事」と書いてあるのを見て気が付きました。 |
写真
感想
迷走ノロノロ台風が通り過ぎた後、台風一過的に好天に恵まれました。
上高地から横尾までは長い林道歩き。サルやカモがお迎えしてくれ、他にない絶景になごみますが、とにかく長い。
徳沢と横尾で小休憩し、そこからが本当のスタートです。
その後本谷橋までは緩やかな樹林帯歩き、「登山」になるのはその先です。
Sガレで休憩。涸沢のテントが見えて元気が出ます。
涸沢の小屋とヒュッテの分岐からは日陰の多い涸沢小屋方向へルートをとります
涸沢小屋で休憩。
ここでヘルメット装着。
本来はガレ場なんですが、登山ルート自体は歩きやすいように段差少なく平坦で、石も安定させてあります。とても歩きやすいく、手間のかかった登山道だなと思います。「通行料」をとってもいいくらいじゃないかと思いますね。
パノラマ分岐で涸沢を一望して休憩。実はへばっての休憩。
そこからザイテン分岐までは遠目には緩やかにルートを切ってありますが、地味に登っており、3歩行っては先を見上げ、5歩行っては立ち止まる感じで、時間がかかります。何とかザイテン取付きまでいたり、ここで約30分の大休憩。
どうなること思いましたが、ザイテンの岩場は手足を使っての登行となるため、「足」は使い切っていたものの「手」の方は余力があります。
手の置きどころ、足の置き所を考えながら、身のこなしも考えながら、楽しくなってきます。
そうやって、ゆっくり何人もの方に追い抜かれながら、ようやく小屋に到着。休憩時間も含めてですが、何とかコースタイム程度で登ってこれました。
小屋のテラスで足を延ばして涸沢方向を望むと、向こうに常念・大天井。いつまでもていても飽きませんが、ふと思ったのは、常念乗越から槍穂を望んだ時には一時間も眺めたままでいたことを思い出しました。
夕食は17時、17時40分、18時20分の3交代制。夕食後翌日の弁当を頂き、消灯のはるか前に就寝。
翌日は3時前からゴソゴソが始まりました。
その音で目は覚めましたが、予定出発時間は5時。
山頂でのご来光目的ではなく、足元が見えるようになってからの登行開始のためです。アタックザックで軽身です。
準備、特にトイレはいつも1回では済まないので、体調を整え十分出し切って5時少し前にスタート。
さすがに一般ルート最難関と言われる穂高だけに、小屋を出て直後に梯子と鎖、岩場の三転保持、一歩一歩緊張感の連続です。厳しい岩場は他にもありますが、それがずっと連続するのは、剱以来です。
途中で妙高付近からの日の出。その後山頂を踏みましたが、下りも緊張です。
小屋に戻りパッキングを終え白出沢に向かいます
白出沢がガレの連続なのはわかっていたのですが、それにしても長い。
特に上からはマーキングが見えにくいのと、浮石が多く慎重さが求められます。
何とか荷継沢に。ここで小屋で頂いた弁当でチャージ。
登ってきた方としばしの山談義。その方は一日でピストンとのこと。自分にはできないなあ。今の体力では今回のスケジュールが限界だと思います。
そのあとは一般の下りかと思い込んでいたのですが、これが結構な灘場。鎖だけでなく鉄板のステップ、ボルトを頼りに下ります。さらには山頂部よりはるかに長い梯子。ガレ場ですれ違った方が「ここは下りも怖いですね」と言っていましたが、それがこのことかと身に沁みました。
下山後、「山渓8月号(北アルプス岩稜案内)」のグレーティングパップのコメントを見返したら、「鉱石沢から重太郎橋間が悪路になっている。バリエーションルートに準ずる」との記載がありました。「その通り」と実感です
重太郎橋で休憩。ここからは一般の樹林帯歩き。さらには白出沢出合からは長い林道歩き。下りなので重力に任せて何とか歩き切りました。
なお、スマホ用充電バッテリーを持参したものの接続ケーブルを忘れたため充電できず。そこは「機内モード」に切り替えていて問題はなかったのですが、カメラの方も充電切れ。予備のバッテリやケーブルを持って来ていなかったため、山頂以降はスマホカメラ依存でした。失敗ですね。
私事ですが、白出沢ルートは怖くて念頭にありませんでした。
完歩おめでとうございます。
一番怖かったのは、重太郎橋の少し上から水場マークのところにかけて。鉄板ステップ、鎖、梯子の連続。鎖も「登り下り」のためというより、登山道が非常に狭く、バランスを崩したらすぐに滑落するようなところでバランスを保つためのものと感じました。穂高岳山荘から上の梯子・鎖の連続よりも「不気味」でした。
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