槍ヶ岳〜奥穂高岳(+ジャンダルム)テント泊縦走(上高地IN/OUT)


- GPS
- 53:30
- 距離
- 41.4km
- 登り
- 4,358m
- 下り
- 4,355m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 6:21
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:50
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:24
距離 23km
獲得標高 登り1590m 下り78m
所要時間 6h27m(標準10h20m)
<2日目>
距離 10km
獲得標高 登り927m 下り1017m
所要時間 6h33m(標準9h00m)
<3日目>
距離 9.6km
獲得標高 登り750m 下り2283m
所要時間 6h08m(標準8h30m程度)
天候 | <1日目> ・晴れ→曇り→晴れ ・ほぼ無風 ・最低10度、最高26度、平均17度 <2日目> ・晴れ ・ほぼ無風 ・最低5度、最高21度、平均15度 <3日目> ・晴れ→曇り ・ほぼ無風 ・最低0度、最高20度、平均10度 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車料金1日600円。0時が基点と思われ。 ・シルバーウィーク初日0時到着で、駐車場は半分くらいの空き状況。他の駐車場は、ガラガラな様子でした。 ・下山時は路駐だらけ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<上高地〜槍ヶ岳> ・危険箇所は特になし。 <槍ヶ岳〜南岳小屋> ・大喰岳、中岳、南岳の3つのピークを越えます。 ・中岳は山頂がルートから外れるので、濃霧時はわかりづらい。 ・中岳〜南岳間に鎖場が1箇所。 <南岳小屋〜北穂高岳> ・まずは急坂を最低コルまで一気に下ります。急坂で鎖・ハシゴが連続します。浮石も多いので落石にも注意が必要。 ・最低コルから長谷川ピーク手前あたりまでは、よくある縦走路って感じ。 ・長谷川ピーク手前は岩場の急登。難しくはありません。 ・長谷川ピークからA沢コルまでは、ナイフリッジです。鎖やステップが設置されているので、それを信じて行く感じになります。高所感があると言われますが、自分は、槍のピークくらいの高所感しか感じませんでした。 ・A沢コルから北穂までは、基本的に突き上げるような岩場の急登になります。 ・浮石・落石に要注意。1発落とされ、結構近くをかすめていきました…。 ・岩が濡れているときは絶対に来たいくないと思いました(北穂〜も同様)。 <北穂高岳〜穂高岳山荘> ・この区間は99%岩しかありません。 ・大キレットに比べて鎖やステップなどの整備がされていないように感じました。 ・技術的にも大キレットより難しく、終始緊張感があります。 ・飛騨側の岩場で徐々に標高を落として、最低コルまで到達すると、涸沢岳まで壁のような急登になります。 <穂高岳山荘〜奥穂高岳> ・核心は登り始めの梯子・鎖場。渋滞スポットです。また、落石に注意。そこを越えれば割と緩斜面です。 <奥穂高岳〜ジャンダルム> ・いきなり馬の背ですが、細いとはいっても幅1〜2mはあります。また手がかり、足がかりはしっかりしているので、慎重に進めば問題ありません。奥穂側から行って、最後西穂側に下る部分は、高所感がかなりあり、また足場が心もとなく、緊張感があります。この下り部分を登りにできるので、ここは西穂側から通過する方が簡単です。 ・馬の背を越えるとロバの耳。ほぼ垂直な壁を下って、登ります。ホールドはしっかりあるので、ペンキマークを外さないように進みます。また、浮石が多く、落石には細心の注意が必要です。 ・ジャンダルムは、信州側を巻き、西穂側に登り口があります(ペンキマークあり。) |
その他周辺情報 | <槍ヶ岳山荘のテント場> ・一人一泊1000円 ・水は200円/1リットル ・幕営場所は、小屋に指定される。 ・ドコモの電波は大体どこでも入る。 ・9月19日は、3時くらいでテン場が満杯になっていました。 <穂高岳山荘のテント場> ・一人一泊1000円 ・水は無料(通常100円/1リットル) ・ドコモの電波は場所によって入る。ヘリポートのあたりに入るポイントがある。 ・9月20日は午後2時でテン場が満杯に。最終的に小屋前の広場もテントで埋め尽くされていました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
憧れていた縦走路を、ついについに踏破しました。
一昨年は、体力的にムリだということでパス。去年は、南岳小屋まで行ったものの天気に恵まれずエスケープ…。悶々とした一年を過ごしていました。
今年も8月下旬から天気が悪く、また予定がなかなか合わないこともあって行けず、このシルバーウィークが駄目だったら、来年に見送るしかないと諦めていたところでした。
幸いにも好天が予想されたので、激混みを覚悟で9月18日の金曜の仕事終わりから、速攻で長野に入りました。高速の通常料金を支払ってw
夜11時30分頃に沢渡に着きましたが、駐車場は結構すいていました。0時を回ったところでバスターミナル駐車場に入場。仮眠。
上高地へのバスは4時40分が始発でしたが、4時15分くらいには乗車券売り場に行列が出来始めました。幸いにも1台目に乗れて、5時過ぎに上高地入り。もっと混んでいると思いましたが、意外と人出はフツーな感じ。ちょっと拍子抜け。
それでも、テン場が心配だったので、一気に槍ヶ岳山荘まで。胃腸の調子があまりよくなく、食べても力が出なくて、終盤シャリバテ気味でヘロヘロになりながら槍の肩に到着!5〜6番手くらいでテン場を確保!
しかし、同じタイミングで雲がピークを隠してしまい、「まあ仕方ない」ということで、とりあえず山頂ピストンたところで食っちゃ寝。
そうしていると夕方に雲が晴れ、眺望がかなりいい雰囲気になって来ました。
これはもう一回山頂行くしかないということで、再度登頂。
その日2回目のピークは、絶景でした。雲上は空気が澄んで雲の上から覗いた名だたる山々のピークがクッキリと。無風の山頂から見渡す360度にあっけにとられるしかありませんでした。。16時半くらいに登りましたが、日が沈む18時近くまで、ずっと山頂で過ごしました。
あまり眠れず、2日目は3時に目覚め4時過ぎに出発。この日も、穂高岳山荘のテン場の空き具合が心配だったので、日の出前の出発です。
大キレットは、想像していたよりも難しくないし、高所感もさほどではないというのが感想です。ただ、A沢コルから北穂までの登りが、テント装備にはキツかったです…。
話で聞いていたとおり、北穂〜涸沢岳間の縦走路の方が大キレットよりも技術的に難しく感じました。ただ、ペンキマークはあるし、ホールドもわかりやすかったので、恐怖感はなく、充実した岩稜歩きを堪能できました。
穂高岳山荘には11時半くらいに着きましたが、既に10張超のテントが…。スタッフさんからも「出来るだけスペース空けずに張ってください。」と厳命。最終的に三層前の広場からトイレの前まで、張れるところすべてテントで埋まっていましたw
3日目も山頂混雑が予想されたので4時過ぎに出発。その時点で既に出発している組も結構いました。2組程追い越して奥穂の山頂に着いたものの既に2組ほど先着がいました。
西穂に向かう人、前穂に向かう人がいる中、ジャンダルムのピストンをどうしようかとしばし悩みました。大キレットが物足りなかったら行こうと思っていましたが、いざ目の前にすると中々踏み出す勇気が出ません。
それでも、先行者のヘッデンの明かりに勇気をもらい、サブザックでピストンを敢行。
ジャンダルムまでの行程は、北穂・涸沢岳間の縦走路よりは難しく感じましたが、ペンキマークもあり、問題なく行くことが出来ました。ほぼ空身ということもありましたが。谷底までむき出しの岩場の急斜面を四肢を駆使して登っていると、今まで味わったことのないような高揚感を感じました。
これにて3大キレットを制覇しました。まあ、それぞれ逆ルートが残っていますが…。ジャンまで歩いたことで、西穂〜奥穂への思いが膨らんでしまいました。
もっと足腰鍛えて、技術を磨いて、いつか槍から西穂まで、縦走路をつなげたいと思います。
天気を味方につけていってきましたねー!!
まさかジャンダルムまでとっつけるとはさすがです(>_<)
大キレットいつかは、とは思うけど私は技術的にまたまだなのでとりあえずは来年八峰キレットかな♪
ちょうど大キレット歩いている頃、鹿島槍で来年への思いを馳せていました☆
ほんと晴天でこっちからでも槍穂もしっかり見えてましたよ!
手を振っておけばよかったかな(*^^*)w
北穂~涸沢~奥穂は厳しいコースですよね…レコがいつものように詳細だったからそれだけでお腹いっぱいでしたよ(*_*)
連日ハードなコースだけど、秋の涼しい晴天の中最高のピークハントになって良かったですね!念願のコース達成おめでとうございます(*^^*)☆
長旅おつかれさまでした!ゆっくり休んでください(*˘︶˘*)
コメントありがとうございます!
濃密な3日間でした…。
次は西穂まで行くしかないですね!o(`・ェ・´)ノ
鹿島槍の双耳、槍のてっぺんからはっきり見えましたよ(=^・ェ・^=))ノ彡
鹿島槍と、その前に常念〜蝶に行かれたんですね!
三俣からの常念〜蝶の周回は、昨年のゴールデンウィークの残雪期にやったことがあります。1泊2日でしたが、登山口からの標高差が結構あって、ヘトヘトになったのを覚えています( ̄Д ̄;;
八峰キレットは去年の10月に行きました。高所感はそれほどありませんが、鹿島槍から行くと、キレット小屋まで下った後、五竜まで急な岩場のアップダウンが続くので疲れます…。
これからの山行に向け、着々と準備を整えていらっしゃるご様子で、刺激になります。
私もそろそろ年末年始どこ行くか、考えてみることにしますヽ( ´ ▽ ` )ノ
こんばんは
この連休は最高の天気でしたね。
飛騨泣きは
「見た目のインパクト大。」とコメントのある写真のところですよ。
あそこを下るのはイヤラシイです
コメントありがとうございます!
あそこが飛騨泣きだったんですね
確かにあそこは下りたくはないです
西穂から槍まで縦走されたんですね!
私も来年あたり、やりたいと思います
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