立山縦走(室堂〜雷鳥沢〜雄山〜劔沢〜一服劔)
- GPS
- 12:28
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,668m
- 下り
- 1,671m
コースタイム
- 山行
- 0:55
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 0:56
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:50
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
室堂〜立山〜電鉄富山5320円 日帰り温泉9000円、タオル500円 テント2泊2000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雷鳥沢野営場からだとどっちまわりも労力は同じと考えるが目的が頂上制覇なら最初に頂上に立てる一の腰経由がいいでしょう。 一の腰経由の場合、一の腰まで約2時間地味な登り(これは無駄に感じる)。すぐ雄山への急登。それからの縦走に大きな登りはない。 別山経由の場合、別山乗越まで急登2時間、別山への登り、真砂岳への急登登り返し、雄山から下り急坂。 |
その他周辺情報 | 各小屋に売店あり。食事は時間帯が限られており当てにはできない。いずれも買うのは高いがやむを得ない。室堂、雷鳥沢近辺に日帰り温泉あり。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
夏の大仕事が終わり、台風が抜け、いよいよ北アルプスの時期がやってきた。最初は前穂高岳、または大キレット縦走を考えたが、小屋泊を考えるとそれだけで28000円位?高いな。ならばとこんな時でないと行けない最も遠いが憧れの立山縦走を計画した。
ついでに剱岳も登れたらと計画に加えたのだが、このついでが不完全燃焼となって後ろ髪を引かれるような終わりとなってしまった。
ゆえあっての徳島在住、神戸三宮まで高速バスで行く、三宮からは富山まで青春18きっぷ1回分をヤフオクで購入して行こうとしたのだが、敦賀から金沢、富山まではJR線は私鉄に変わっており、使えず、やむなく三宮から敦賀までの使用となった。これでも150円位損することになりました。敦賀からはやむなく新幹線で富山まで行きました。翌日の日曜は室堂までの直行バスが運行されており予約購入することができました。
富山には路面電車ありで江戸の街並が残る岩瀬エリアを観光してきました。海まで行って日本海もみてきました。地元には江ノ電がありますが路面電車っぽいのは一部の区間だけだったので初めて路面電車に乗りました。その日はビジネスホテル泊です。
翌日はじつはホテルに無料朝食あるのですが時間の関係で食べられずにバス停に直行です。バスはほぼ満席。隣に座った木下ほうか似のおっさんにイヤホンの音を小さくしてほしいと言われてなんだこいつって思いましたが、そいつこそ移動中は寝てたり腕があたったり寝息だの気持ち悪くて舌打ちしたら腕をひっこめたりしてたけど聞こえたかな。休憩時もどかねえし睨んでやったらどいてたが。神経質な人間ってキモイ奴が多いのは偏見だろうか。なんのかんので気分悪かったな。狭い車内で持病になった肩とか痛まなくてよかったけど。
さて室堂到着したましたがガスってました、湧き水を補給して、ってかこれで2リットル2キロ。テンバには水場あるから持っていく必要なかったのですが、まあ登山道を歩くわけでないから平気と思いましたが結構歩いて疲労しました。ほとんど下りでしたが帰りはしんどそう。
雷鳥沢野営場到着。思ったより幕営数は少ないです。まあ繁忙期じゃないですからね幕営してから受付。水場はすぐ右に蛇口が数個ある手洗い場みたいなところがあったんですが気付かず、下の沢から汲んでソイヤーしてました。
さて幕営して疲れたので売店で買い物がてら散歩に雷鳥沢ヒュッテに。みえてる近さですが結構歩きます登ります。夕食は時間的にできないようで昼食はできるようですがオーダーが1330とか言ってたかな。カップ麺とかかって隣の小屋へ。隣で日帰り温泉900円を。タオル持ってくるの忘れたので取り行くの面倒で500円出して買いました。サワーとかきピーを買ってテントへ戻ります。やっぱ酒飲むと暑くなるしのまなきゃよかったですが、しばし夕方まで昼寝。
途中で考えるに、剱岳を先に登ってから縦走したほうがよかったかも、やっぱ縦走より危険はあり、疲労していない状態のほうが安全だったのでは?と。でもテント代払って幕営もしちゃってたので後の祭りです。時間的には剣沢まで十分いけましたが。
夜は綺麗な星空。いやいや明日の剣沢のほうがよりすごいだろうと、夜中に寝てしまった。3時頃起きて、いよいよ準備に入ります。朝はホント食欲ありません。のちにいつでも食べられるだろとチーカマとチョコを食してテント撤収。まだ夜があけてない5時前には出発しました。ここから一の腰まで1時間40分位?なんか室堂方面まで戻るようで無駄に感じましたが、大走りから登ろうと一度は考えましたが、別山あたりでザックをデポしてピストンしてくる、うーん、でもそれだと一ノ越回りと同じかそれより面倒なのではと。やはり一の越経由で行くことにしたのです。
一ノ越までは最初の室堂への分岐までは緩い階段などの登り、そこから室堂からの合流までは自然な岩場などけっこう疲労する登りでした。合流してから舗装された石道。これをちょっと登ってやっと一ノ越山荘。ここまでも疲れました。
それでも景色はここでも望めます。軽食休憩して雄山まで一気に登ります。この登り、自分的には奥穂高岳の小屋前の登りに近かった。結構な急坂で見下ろすと下りはかなり高度感があるとおもいました。行けども行けども岩、石の稜線、のぼりきって緩くなってはまた登り、雄山神社が見えたあたりでほっとしました。が、この立山は終始見えてはいるけどけど行くまで長い、という牛歩縦走となりました。ま、心理的なものもあるんですけどね。
そして雄山に到着。まだ朝なので空気が澄んでおり、雄大な景色が望めました。この神社の鳥居をくぐって登った祠が頂上で、登拝料700円払わないと登れません。でも頂上で宮司さんがお祓いしてくれます。この頂上からは劔もみえますが狭く、手摺もロープも張ってないので撮影する時は周囲に注意が必要です。お祓い後の万歳三唱はちょっと笑いましたが。
そしてここで軽食を考えましたが神社などでカップ麺など売っているのでそれを食している人が多く、すぐの大汝山休憩所まで我慢することにしました。すぐですからね。うまくいけば食事できるかと思ったんで。そのまま稜線をすすみ、すぐに到着で。小屋前でザックをデポし、空身で頂上を往復。数分のことですが。小屋ではだめもとで食事できますか?と言ったらできますと、定食を頼みました。これがけっこうヘルシー食で美味しかったです。1300円しましたが安いほうではと。
そしてここから富士の折立へ、ちょっと降りては登って岩を登って頂上へ。これで立山三山制覇です。まあまだ真砂岳、別山がありますが、
この二つの山がやっかいでまず降りては登ります。真砂岳の上り下りは特に別山方面には急坂で長く、大走りから経由したとしたらやっかいなことになっていました。ザレっぽいのも多かったような。特に大きな下りは難儀しました。真砂岳を頂上を登り、また別山をすすみ。これがまたアップダウンありました。真砂岳ほどではなかったですが、別山南北峰をすすんでいよいよ本日の終わりがみえてきました。ちなみにこのあたりではガスガスになっており、剱岳がみえなかったです。
みなそのまま劔御前へ別山乗越から下山するみたいでしたが、こっちは剣沢キャンプ場へ行きます。分岐からは後ろにターンするようにトラバースしていきます。でもトラバースするのは少しだけ。すぐに九十九折りの急坂を降りていきます。下りはうれしいですが急坂は結構疲れますね。どんどんどんどん下っていって一度ゆるくなってはまた急坂といよいよカール上の沢がみえてきてガスってるのでわずかに剣沢、劔御前小屋か見える程度、またまた見えてるこの時からずっと長く下って歩いたように思いいます。思えば5時前から延々と登ってあるいてますからね。疲労もかなり蓄積していました。
剣御前小屋分岐からいよいよ剣沢へ。ゆっくりすすんでとうちゃこ。あいにくガスってるので剱岳はみえません。時々は晴れるかな。ザックを置いて受付へ。今回2泊しようと2泊分先に払ったのは失敗でした。水場は管理小屋の近くにあるのみでしたが他にあったのかはわかりませんでした。とにかくトイレがバイオトイレと普通のとあるのですが遠くてめんどかったです。それほど頻繁には行きませんでしたが、幕営してから剣沢小屋へ売店でサイダーとカップ麺を買って戻ります。行きは下り、帰りは当然登りで地味に疲れて面倒です。
早く到着したのでテントは少なく、なんだこの閑散としたのは、と思いましたがそれから結構続々と来ました。
さて疲労も限界となってテントで休んで次の剱岳を考えました。この疲労した足と膝痛で挑戦できるだろうか、人も多く、なんだかみっともないことにならないだろうかと、いろいろ考えてました。技量的には可能。鎖があるので高度感はあっても恐怖感はないだろうと、それよりもなによりもいつも人のいない山を登っているので大勢の人の前後でせかされるのには慣れておらず、なにより落石を起こさないなどでいつもより注意が必要で本来の技量が発揮されない、迷惑かけたくない、面倒という気持ちもあって、
でも今度いつ来れるかわからんぞ?行けば?という葛藤で悩んでおりました。結局は朝に足の状態を考えて一服劔までいってどうするか決めることにしました。まあこの時点でほぼ撤収は決めていたんですが、
夜は満点の星。星空撮影アプリで何枚か撮影しました。淡い天の川と眺めていたら一筋の光が、ん?流れ星?とおもって眺めていたらまた流れていきました。流れ星みたのはじめてじゃねえか。
翌日は3時前には起床してしまいました。混まない時間帯に試したいと考えたことでしたが、とりあえずはテント以外をザックにまとめてヘルメットもかぶってアタックザックでまだ暗いうちに出発です。もちろんそのまま突破することも考えて装備して行きます。
まずは剣山小屋まで、暗くてよくわからず進んでいきます。ほぼ下り、ちょっと登りみたいな感じです。剣岳方面をみるとヘッデンの灯が大勢並んで上って行きます。うーん、おそらくガイド付きのツアーかなと思いました。それが一番無難ですけどね。
劔山小屋到着みな外で準備しているようです。そのまま一人出発します。この頃にはヘッデンなくても進めるくらい明るくなってました。そのまま登って13番まである鎖の最初の1番鎖を登ります。これは結構な急なクサリ場それでもたいしたことはないです。そのまま進んでそして2番鎖。これはクサリなしでもいけるレベル。そのまま進んで岩を登ってプチてっぺん一服劔へ。
眼前に立ちはだかる前劔岳が圧巻です。ここからはちょっとくだってコルを抜けて岩稜を登るようです。なんとなく西穂独標からの西穂方面取り付けに似てますな〜。
さてさてここで足のだるさ、膝痛もまだあります。うーん、行けても行けるか、ゆっくり行ければいいけど、なんとなく、やっぱベストなコンディションで行きたかったし、情けないけど撤収かな。これって勇気ある撤退って言うのかな。なんか半分はビビり入ってるような〜膝さえなんともなければな〜。まあ仕事の都合がついたらまたすぐいけるかもしれないし、それよりも三大キレットのひとつもこなしてからのほうがいいとか、いろいろ考えましたがやはり悔しいけれど戻ります。もともとついでの計画だったので、ついでに登る山じゃないということは分かりましたけど。
でも戻る時にいくらなんでもまだ戻れる時間じゃないのでびびって逃げたんじゃねえのかと思われるのは嫌だったですけどなんも言われんし1番鎖で通過を待ってたらちょっと聞かれましたが、立山縦走して疲労困憊、今回は偵察のみと言っておきました。は〜。
さて落ち込んだ状態で雷鳥沢に戻ります。澄んだ空気に景色は最高でした。ガスってたり荒れてたらそれも言い訳にできたけど、でも眼前に臨めなきゃ意味ないし。暗いうちに進んできてわからずじまいでしたがよく観察することができました。今度はベストに劔山小屋か剣沢小屋泊まりのほうがいいかもかと思いました。それも選択肢にいつかまた来るつもりですけど。
テント撤収までも結構な疲労。やっぱり強行はやばかったかも、ここから劔御前小屋までちょっとした登り、これがまたまた疲労した足には辛かったから。でも剣沢キャンプ場でいかにもな中年二人組がどこの山にも上っていないここに来てキャンプしただけって人がいました。そんな人もいるしそれでもいいですけどね。でも贅沢なキャンプだと思いましたが。
劔御前小屋とうちゃく、しばし休憩後にいよいよ別山乗越から下ります。最初は急坂急坂、サレっぽかったり浮き石あったりでけっこう難儀しました。見上げるとどうってことないけど見下ろすと高度感ありますよね〜。それでも下りづらかったということはなかったです。急ぐ必要はないのでゆっくり無理せず下ったせいもありましたが。横の大走りはみてるだけで高度感と急坂で怖いくらいでしたね。誰も歩いてませんでしたけど。
どんどん雷鳥沢野営場に近づいて下ってようやく到着。沢も水で顔を冷やして野営場で見上げます。うーん、やっぱりあの急坂は見上げるとあまりよくわからず、いつも思いますけど見上げるのと見下ろすのってかなり差がありますよね。見上げるとたいしたことなかったり傾斜があっても見下ろすと垂直並に高度感あったりしますよね。高度感と下りの膝の負担はわたしの弱点となってしまいました。
ここから室堂ターミナルまでは人工的な延々とした登りでうんざりでした。二度言わせて欲しい、ほとほとうんざりした。ネットの情報でもここからの登りは辛いとかありましたけど、帰りは美女平、立山、電鉄富山と乗換あります。
もうテント装備での縦走は体力的に引退かもしれません。今回もよく頑張りました。気持ちとしては剱岳まで制覇して終わりたかったですけど悔しくて仕方ありません。縦走じゃなくベースキャンプまでならテントデポできますのでいいですが、それだとピストンしか選択肢なくなりますよね、ピストンってあまり好きじゃないんだよな〜。
これからまだ山をやり続けますがもっと無理せずの計画のほうがいいですね。今回も劔岳は当初の計画になかったんですが、交通費も高いしついでに行けたらと安易な考えで計画に含めたのですが、それが仇になって不完全燃焼な終わりになってしまいました。うーん、すぐに帰ってもなんだからビジホでゆっくりして周辺の山に寄ってみますか。金沢から白山なんかいいいな〜。
なんだか混乱もあって言いたいこともあまり言えずに長ったらしくなりましたが、まあいろいろ思うこともありました。それでも今回の山は憧れの立山を縦走できたのだけは幸せでした〜。景色凄かった〜。悔しかったことはまたリベンジしますよ。
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