静かな山旅 白馬 雪倉 朝日 with 鉢ヶ岳

2024年09月08日(日) ~ 2024年09月11日(水)

• GPS: 39:49
• 距離: 38.4km
• 登り: 2,894m
• 下り: 3,250m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:05
• 休憩: 0:27
• 合計: 4:32

距離 4.5km 登り 632m 下り 83m

10:48 栂池パノラマウェイ 自然園駅
10:52 10:55 栂池ヒュッテ
11:04 11:17 栂池山荘
12:37 天狗原/白馬岳神社
12:43 12:51 風吹大池方面分岐
14:39 14:42 乗鞍岳
15:20 白馬大池山荘

2日目

• 山行: 4:23
• 休憩: 0:34
• 合計: 4:57

距離 7.3km 登り 781m 下り 316m

6:28 白馬大池山荘
7:37 7:40 船越ノ頭
8:44 8:56 小蓮華山
9:54 三国境
10:55 11:14 白馬岳
11:25 白馬山荘

3日目

• 山行: 9:23
• 休憩: 0:35
• 合計: 9:58

距離 14.5km 登り 757m 下り 1,454m

6:11 白馬山荘
6:39 白馬岳
7:17 7:23 三国境
7:57 鉱山道分岐
8:56 9:01 鉢ヶ岳
9:40 9:53 雪倉岳避難小屋
11:07 11:17 雪倉岳
13:47 小桜ヶ原
14:08 14:09 水平道分岐
15:57 水谷のコル
16:09 朝日小屋

4日目

• 山行: 9:23
• 休憩: 0:31
• 合計: 9:54

距離 12.1km 登り 709m 下り 1,383m

5:01 朝日小屋
5:09 水谷のコル
6:20 6:29 朝日岳
7:03 7:16 吹上のコル
9:41 五輪高原
9:45 花園三角点
11:10 11:11 白高地沢橋
11:18 ヒョウタン池
12:35 12:39 瀬戸川橋
13:33 13:34 兵馬の平
14:06 14:07 蓮華の森分岐
14:10 蓮華温泉キャンプ場
14:35 14:37 蓮華温泉ロッジ
14:55 ゴール地点

鉢ヶ岳には、ヤマレコの地図には前人の軌跡がたくさんありますが、実際には踏み跡はほとんどなく、不安定な岩場の通過やルートファインディング力が求められます。
朝日岳の水平道は、アップダウンが結構あり、体力と時間を消耗します。また、これは朝日岳・蓮華温泉間のルートも同様です。

天候

1日　曇
2日　晴のち曇
3日　晴
4日　曇

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

大宮駅から長野駅　新幹線
長野駅から栂池公園　バス
栂池高原からロープウェイ
蓮華温泉から信濃大町まで：小屋で会った方に乗せてもらいました

コース状況／危険箇所等

鉢ヶ岳はバリエーションルートで経験が必要です。赤布やペンキ、踏み跡がないばかりでなく、危険な箇所もあります。

その他周辺情報

白馬山荘：大きくきれいなレストランで生ビール（1200円）が飲めます。
朝日小屋：管理人の方の責任感の強さと高質な食事とお弁当に感心しました。
蓮華温泉ロッジ：スタッフの感じの良さと内湯と露天風呂に癒されました。
信濃大町の蕎麦屋（こばやし）：山から降りた身体には絶品の味です。
甲府の湯村ホテル：帰りに後輩に会いに立ち寄りました。温泉あり、食事も美味。

写真

9/8 11:17

ロープウェイ終点
ここでお弁当を食べる
お茶の無料サービス

9/8 11:17

空はどんより

9/8 11:51

いよいよ入山

9/8 12:30

大きな岩がゴロゴロ

9/8 12:39

天狗原の湿原

9/8 12:43

いよいよ大池への登りです

9/8 13:31

大きな岩の中を白丸目当てに進みます。

9/8 13:45

白丸が頼り

9/8 13:57

白丸を見逃してしまう😅

9/8 13:58

ルートはいつのまにか対岸に💦

9/8 14:27

対岸に渡って登ると大きなケルンが見えてくる

9/8 14:34

そこが白馬乗鞍岳でした

9/8 14:50

白馬大池が見えてくる。
結構大きい
飛び石伝いに進む

9/9 5:59

白馬大池からの日の出

9/9 6:13

白馬大池小屋と太陽

9/9 6:40

白馬大池小屋から出発

9/9 6:41

気持ちの良い登り

9/9 6:41

雪倉岳と自撮り

9/9 6:41

雪倉岳の向こうに朝日岳

9/9 6:41

五輪尾根方面

9/9 7:00

白馬大池が大きい

9/9 7:21

妙高方面

9/9 7:21

ガスが流れる

9/9 7:22

9/9 7:24

妙高の右端のピークは、越後駒❓

9/9 7:26

一輪の花におもわず惹かれる

9/9 7:27

どっしりとした山容

9/9 7:32

白馬岳はガスの中💦

9/9 7:38

小蓮華岳は、これんげと読むそう

9/9 7:43

ボッチの自撮り😅

9/9 8:13

白馬鎗ヶ岳方面

9/9 8:19

白馬大池が小さくなる

9/9 8:48

「これんげ」に到着
この辺から、東京の山の会の人たちと写真を撮り合ったりした。

9/9 8:48

小蓮華から明日のルートを見る

9/9 8:48

噴煙のようなガス

9/9 8:59

白馬岳での展望は期待薄に💦

9/9 9:23

やっぱりダメそう

9/9 9:40

明日はここから雪倉方面に行く予定

9/9 9:41

登山道から外れた鉢ヶ岳

9/9 9:42

途中から一緒になった東京の山の会の人たち

9/9 10:19

いよいよ白馬岳の登りとなる

9/9 10:20

隣の旭岳はガスがかかっていない

9/9 10:57

一等三角点だ❣

9/9 10:58

こんな有名な山なのに静かな山頂
しかしすぐに賑やかな人たちが

9/9 12:59

白馬山荘の2畳個室

9/10 3:03

朝3時頃に外に出てみると、下界の明かりが

9/10 3:07

見たかった満天の星空

9/10 5:15

白馬山荘から昨日はガスの中だった白馬鑓ヶ岳方面

9/10 5:16

白馬山荘から毛勝三山方面

9/10 5:17

きれいな雲海（白馬山荘から）

9/10 6:33

白馬岳山頂からの剱岳

9/10 6:33

同じく山頂からの毛勝三山方面

9/10 6:34

山頂から南の稜線も手強そう

9/10 6:34

山頂からの火打山、雨飾山方面

9/10 6:35

雲海がきれいだ

9/10 6:37

山頂からこれから向かう雪倉方面

9/10 6:46

日本海も良く見える

9/10 7:03

白馬岳を後にして鉢ヶ岳を見ると歩いて登れそうに見える

9/10 7:17

三国境の分岐点

9/10 7:18

こういう池が好きですが、ルートからはちょっと外れてました

9/10 7:29

三国境からは独りぼっち

9/10 7:33

鉢ヶ岳と雪倉岳
優しい山容に見えるが...

9/10 7:56

鉢ヶ岳：稜線上のピークは、時間と体力にゆとりがあれば登ります

9/10 8:04

ちょっと枯れかかっているがコマクサを見られて嬉しい

9/10 8:06

これはシラタマノキかな？

9/10 8:12

鉢ヶ岳に取っ付くとコマクサが

9/10 8:36

鉢ヶ岳の最初の登りは部分的にかなり険しい
四つん這いで登って振り返ったところ
危ないのであまりお勧めできない

9/10 8:36

稜線上は這松に覆われているので、左側を登る

9/10 8:46

ここからは緩やかな登りとなる

9/10 8:48

遮るものがない好展望

9/10 8:57

鉢ヶ岳山頂にはケルンが積んであるだけ

9/10 8:57

日本海も見える

9/10 8:58

鉢ヶ岳は歩きやすいところだけ踏み跡がある
下りの踏み跡も途中で消えてしまい、登山道に出るまで藪漕ぎ等でちょっと苦労した

9/10 9:29

タカネマツムシソウかな

9/10 9:38

雪倉岳避難小屋
あくまで避難用で宿泊には使用できないとある

9/10 10:13

雪倉岳の登りには高山植物が豊富だ

9/10 10:15

形からするとハクサンイチゲかな

9/10 10:30

代表写真用にカット

9/10 10:30

雪倉岳の登りを振り返ると白馬岳が聳え立つ

9/10 10:53

ガスが出て来たのでペースを上げて雪倉岳の三角点を踏む
あとで調べてみると三等三角点だそうだ

9/10 10:53

朝日岳とこれから歩く水平道が見える
更に小さく朝日小屋の赤い建物が見える

9/10 10:53

富山湾の向こうに能登半島が見える

9/10 10:54

雪倉岳山頂から白馬岳を振り返る

9/10 10:54

小蓮華山方面

9/10 10:54

東側の険しい山は戸隠方面か

9/10 11:15

これはキジムシロ？

9/10 11:42

遥か向こうに朝日小屋が見える
実際、かなり時間がかかった

9/10 11:50

ミヤマアズマギク？

9/10 11:50

シモツケソウ？

9/10 11:54

これもハクサンイチゲ？
それともウメバチソウ？

9/10 11:54

オノエイタドリ？

9/10 11:54

枯れてしまっているが、エゾカワラナデシコ？

9/10 12:03

雪倉岳の下りは稜線から外れていったん支尾根に入る

9/10 12:09

黒っぽい岩がちょっと気味が悪い

9/10 12:11

こんな蝶、初めて見ました
キベリタテハ？

9/10 12:11

支尾根から山腹を辿って稜線に戻る

9/10 12:23

これはウメバチソウ？

9/10 12:26

トリカブトかな

9/10 12:27

カライトソウ？

9/10 12:27

ハクサンシャジン、それともツリガネニンジン？

9/10 12:27

ハクサンイチゲ？
それともウメバチソウ？

9/10 12:32

稜線から外れたので、山腹を巻いて戻ります

9/10 12:36

稜線を外した原因はこれですね
悪魔が住んでる城のようです

9/10 13:08

赤ペンキを辿って行きます

9/10 13:09

いやあ、いつ落石があるかわかりません

9/10 13:43

赤男山を巻く道は湿原を通る
それにしても変わった名前の山だ

9/10 14:08

朝日岳の分岐点

9/10 14:12

木道の左側の植物が荒らされている
動物が花を食べたのか？

9/10 14:19

木道はありがたい

9/10 14:21

ちょっと不気味な沼

9/10 14:34

清水岳方面に雪渓が見える

9/10 14:39

こんな岩場がある

9/10 14:39

ハクサンフウロ？

9/10 15:27

こんなトラバースもあり

9/10 15:46

恵みの水場
喉を潤し、額を冷ます

9/10 15:54

朝日小屋が見えてきた

9/11 5:01

翌朝5時に小屋を出る
富山の街の灯が見える

9/11 5:07

ここから朝日岳を目指す

9/11 6:20

朝日岳山頂
残念ながら真っ白

9/11 6:21

三角点自撮り

9/11 6:29

朝日岳山頂を後にするとすぐに雪倉岳への分岐点になる

9/11 6:39

幻想的な夜明け

9/11 6:43

前方に見えるピークは五輪山か

9/11 6:46

9/11 6:54

海の向こうに能登半島が見える

9/11 6:59

噴煙を上げる浅間山が見えた

9/11 7:03

吹上のコルからちょっとだけ栂海新道に入って、富山湾を撮る

9/11 7:04

ここから先が長かった

9/11 7:09

今日は天気はともかく湿原巡りが出来そうだ

9/11 7:16

9/11 7:16

これからずっと緩やかな下りだと思ったが
間違いでした

9/11 7:28

湿原地帯はいいですね

9/11 7:32

木道を作るのは大変だっただろう

9/11 7:48

栂池からの稜線

9/11 7:52

貴重な水場

9/11 8:30

高度を下げて樹林帯に入る

9/11 8:49

五輪の森

9/11 8:54

雪倉岳の雄姿が見える

9/11 9:01

樹林帯を抜けたらまた這松

9/11 9:04

青ザク

9/11 9:15

ザレ場から再び湿原へ

9/11 9:27

湿原の中の水場
鉄パイプからちょろちょろと水が出ている

9/11 9:42

木道を振り返る

9/11 9:44

花園三角点を踏む

9/11 9:44

花園三角点の標識

9/11 10:00

あれ？向こうの山の中に小屋がある
なんだろう？

9/11 10:06

リンドウですね

9/11 11:10

歩いていると沢の音が大きくなって、水が飲めると期待したら
高い橋になっていて下に降りられない💦

9/11 11:10

恨めしそうに橋から下の流れを見る

9/11 11:45

期待した冷たい水を得ることが出来ずに落胆したが
ちょろちょろという音が聞こえた
やった水だ！

9/11 12:00

アキノキリンソウ？

9/11 12:23

次の橋も下に降りられず残念

9/11 12:33

あの水の中に浸かってみたい

9/11 12:33

あそこなど、お風呂に見える

9/11 13:29

いよいよ次の湿原だ

9/11 13:29

この湿原を抜ければ、蓮華温泉は近い

9/11 13:34

トリカブトがたくさん

9/11 13:43

ここから最後の登りなので小休止

9/11 14:06

あと20分で温泉だ

9/11 14:23

蓮華温泉ロッジに到着
今回の山行はこれで終了

撮影機器：

iPhone 13 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック シェラフ

備考

持って行って良かったもの：アクエリアスの粉末（熱中症に効果あり）
花の名前は帰ってから調べましたが、それでも自信はありません。

感想

Alps1018

山での交流
　単独行でしたが、今回の山行ではルート上や山小屋での楽しいコミュニケーションもありました。白馬大池山荘で同室だった方との会話、白馬岳の登りで一緒になった東京の山の会のご一行の方々との交流、朝日小屋での経験豊富な方々のお話しなど本当に楽しいひと時を過ごすことが出来ました。中でも、蓮華温泉から大町までお車で送って頂き、お礼も受け取らなかった親切な方には、心から感謝しています。

シニアの方々
　年齢が70歳台の方が意外に多く、自分も長く登山を続けていきたいと思いました。経験も豊富で、100名山達成され、更に他の名山にもチャレンジされていました。

インバウンドの方々
　最近、どこに行っても外国の方が多いと感じます。今回も同様で、アメリカ、中国、シンガポール、フランスの方々が来られてましたが、山での振る舞いに少々違和感を感じることもありました。富士山でも問題になっているようですが、外国語で山でのマナーについて説明したものがあればと思いました。

熱中症
　こうした楽しい思い出がある一方で、行動中に今まで経験したことのない不調に襲われました。一日目の白馬大池山荘への登りの途中で、貧血のような症状が起き、バランスを崩しやすくなり、いつの間にかルートから外れてしまいました。更に三日目の雪倉から朝日小屋の間でも同様の症状が出たうえ、身体が火照り、足が前に出ず大きくペースダウンしました。四日目の下山時にも身体の火照りとペースダウンで、水場があるたびに、頭部を中心にクールダウンを何度も行い、水分も多めに取り、なんとか下山できました。朝日小屋で同室だった方から聞いたお話しから、熱中症の症状と理解しました。今回は、ポカリスウェット500mlを三本とアクエリアスの粉末を持参したのが役立ちました。

山小屋などでの対応
　一部の施設の方々の上から目線の言葉遣いが気になりました。念押しの質問したら「当たり前だろ」とか、へとへとになって着いた小屋の受付では「ここはテントの受付。そこに書いているでしょ」など、初めて来た人への対応が気になりました。
　その一方で、熱中症でペースダウンして予定の到着時刻から遅れて朝日小屋近くに来たら、小屋の管理人さんから大きな声で名前を呼んで頂き、責任感の強さを感じました。また、小屋でもとても親切にしていただきました。
　また、蓮華温泉では、スタッフの方々の対応がとても感じが良かったです。

地図上の水場
　今回、熱中症の症状で、行動中の水の補給と身体の火照りを抑えるのにコース上の水場は砂漠のオアシスのような存在でした。しかし、登山地図上の「水」のマークがあるにもかかわらず、行ってみると全然なかったりしました。逆に思わぬところに水場があったりもしました。行動中は水場の存在は大変重要なので、安易に「水」のマークは付けないでほしいと思いました。これは私が学生時代からあったことで、期待した場所に水場が無くて、非常に困ったことが何度かありました。

ゆとりのある行動
　今回は熱中症の症状で、大きくペースダウンして、ヤマレコの歩くペースは「ゆっくり1．5～1．6」と前代未聞の数字になってしまいました。今後は、この経験を生かして、ゆとりをもった行動計画を立てること、行動開始は早目にすること、軽量化をはかること、熱中症対策をすることなどで、安全で楽しい山行をしていきたいと思います。

コメント

24c

こんにちは。朝日小屋で隣になった24cです。
いろいろ楽しいお話と粉末アクエリアスと大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
アクエリアスは助かりました。
アドバイス通り鉢ヶ岳は戻り気味に左の巻道に逃げましたが、大変でした。
N県の方はレコに書いた通りで私はちょっと参りました。歯磨き粉NGですよ〜と言ったらあっちの小屋に行くから大丈夫だって。健脚なのに品格的に残念でした。私が朝日岳に登れて居なくとも小屋には連絡してくれませんでした。
いずれにしても同い年の方と話しが出来て嬉しかったです。ありがとうございました。
フォローさせて頂きます。

Alps1018

24cさん
コメントありがとうございます。
朝日小屋では私が行きたい山々のお話しを興味深くお聞きしました。
また、熱中症のお話しから自分も同じと判り、翌日は何とか対応できました。
ヤマレコの記録は、今後も参考にさせていただきますので、よろしくお願い致します。

peko

すごく長い山行だったのですね！先日は熱中症のお話しか伺いませんでしたが、北アルプスをこんなに歩いていらしたとは、びっくりです。景色、きれいですね！

Alps1018

pekoさん
コメントありがとうございます。
今回の山行は、高層湿原がテーマでした。
また、山に行ったらヤマレコに記録します。