アルペンルートで立山周回


- GPS
- 05:35
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,083m
- 下り
- 1,077m
コースタイム
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:30
天候 | 曇りときどき晴れのち雨 8時15℃@室堂、3000m級はさすがに涼しい。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
信濃大町駅前-扇沢駅前 6:15-6:55 路線バス・扇沢線 扇沢駅-室堂 7:30-8:55 立山黒部アルペンルート 帰り) 室堂-電鉄富山駅 16:00-18:40 黒部立山アルペンルート 計13,820円 路線バスもアルペンルートのオプションとしてWEB予約可 (特に割引等はない) 富山市内に後泊、翌日新高岡駅からつるぎとサンダーバードを乗り継いで帰りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 稜線は岩場ですが、特に一の越から雄山まではペイントが充実していてルートは明瞭。そこから先はやや減るものの迷うところには全部ある印象。雷鳥沢の下りはところどころ植生に隠れて意外と判りにくいところが。 クマ出没注意。今夏は一の越〜室堂でたびたび目撃。 火山性ガスにも注意。地獄谷周辺は臭気が強く、タオルで口鼻を押さえて通過しました。5ppmを超えると警報が出るそうですが、ということは5ppm以下でこんなに臭うのか… |
その他周辺情報 | みくりが池温泉。室堂には色々あるものの飲食は早めに行かないと閉まります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
さて翌日はメインイベントのアルペンルートへ。金曜日ですが扇沢行きのバスの混み具合は昨日と同じくらい。扇沢駅のWEBきっぷ自動受取機も並ばず使えました。トイレを済ませて昨日見つけた破砕帯の湧き水を魔法瓶に詰めて、さてもうすることもないので2階の乗場に上がったのがまだ7時前でしたが、乗場にはもう結構行列が。そういえば駐車場には自家用車がたくさん停まっていましたね、迂闊。とはいえ電気バスには余裕で着席できるくらいの順番。
ここから電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗り継ぐわけですが、途中の黒部ダム、黒部平、大観峰にはそれぞれ展望施設などがあります。今回は山がメインと思い立ち寄りませんでした。それぞれの乗り物のキャパは概ね等しいので時間に遅れさえしなければ乗れるはずですが、まあ用心して。ケーブルカーは最初の便には乗れず多分2番目の便でしたし、したがってRWも2番目以降だった筈ですが、結局室堂にはトロリーバスで予定通り9時前に着きました。マンガ『ヤマノススメ』最新25巻とその前の24巻では、主人公たちはちょうど今アルペンルートで立山に行っているのですが、短い乗り換え時間の合間を縫って展望室に寄り道してましたね。次は私もそうしたいです。
室堂では魔法瓶に玉殿の水を詰め直し。扇沢で汲んだ破砕帯の水も高山病対策で多めに飲みながら来たのですがさすがに500mlは飲み切れず。一の越へ向けて出発です。高地馴化をせずに歩き始めたせいか、2泊3日の荷物が重いせいか、昨日の疲れかどうもペースが上がりません。このくらい人がいればいつもはもっとどんどん抜いていくのに。高度障害は (体質はあっても) みんなに平等なのでやはり原因は今日の私にあると思われます。一の越からは岩場になりちょっと調子が出てきたので主観的にはスイスイ登れました。舗装路の斜面がことさら苦手だってのもあったかも。
一の越までで追い越し20人弱、すれ違い約5人。そこから雄山までで追い越し約10人。登りは一時数珠つなぎに。降りてくる人は多いが登路と降路が分かれているのですれ違いなし。雄山頂上にはゆうに20人 (30人近く?) はいたでしょうか。ツアーっぽい団体も。標高3003mの地点は社殿の前なので700円の拝観料 (初穂料?) を払って登拝、ご祈祷もしてもらいました。最後は万歳三唱で締めます。
雄山から大汝山に向かうと人が一気に減ります。岩のペイントも減りますが、まだ十分。ぼんやり全体を眺めてルートを予想して、ペイントで答え合わせしながら歩くのは楽しいですね。トラバース気味に登ったり降りたりするのは御嶽山の稜線を歩いた時のことを思い出しました。大汝山頂上は狭いので5人くらい先客がいましたがじきに順番が廻って来て写真を撮って少し下った広いところでパン休憩。この時点でだいたい休憩込みCT0.8のペースでやはり昨日より遅めですが、このペースを維持できれば帰りのバスには余裕があるので問題はありません。
富士ノ折立では追いついてきたイキのいい若いソロ男性と一緒になって歩きながらちょっと話をしました。私と同じく9時前に到着したものの、立山三山縦走を目的に、既に浄土山、雄山と巡って来たとのこと。すごいですね。じきに先に行かれましたが別山でもちらっと後ろ姿をお見かけしたので無事三山完登されたようです。私も計画段階で立山三山というのがあることは知ったのですが、ガイドブックに「日帰りは無理なので室堂で一泊して翌日登山」みたいに書かれていたので諦めました。そういえば扇沢駅で待っている時に小学5年生の男の子とそのお父さんらしいペアがちょうどそんな計画だと横で話していました。ヘルメットを持っていたので最初「子供連れで剱岳!?まさか」と思いましたがそれを聞いて安心。
あとでらくルートで調べたら浄土山を廻っても+1時間以下だったので、調べもせずに諦めたのはもったいなかったかも。まあ前日の疲れの程度が読めないのでやはり見送ったかもしれませんが。
その後も同じペースで別山、剱御前小舎に到着。そこから雷鳥沢の下りが長いこと長いこと。さらに室堂へは登り返さなければならないのが一層つらい。ともあれ予定から15分ほどの遅れで無事室堂ターミナルに到着しました。ターミナルで野沢菜おやきと、それだけでは足らず結局立山そばを食べました。その後は特にすることもなくお土産を時間をかけて選んだりのんびり過ごしたので、みくりが池温泉に日帰り入浴してもよかったかもしれません。あるいは浄土山込みで三山縦走を目指していれば。逆にこのコースでもう少し早く歩いていればランチメニューにありつけたかも。
そんなわけで時間の使い方と計画にはちょっと雑なところがあったと思うものの、実は室堂ターミナルに到着後しばらくしてから本降りの雨になったのでした。温泉やランチに立ち寄ったり三山縦走していたら捕まっていたかもしれませんね。天候面で言えば、稜線はほとんどずっとガスがかかっていたのですが、時おりはれて鹿島槍や黒部湖が見られたのは幸運でした。あと室堂に雨が降り始めた頃、立山はガスが取れて最後の写真はその時に撮ったもので、こうして振り返ると何だかんだツイてました。一番の懸念は山よりも人の多さで予定が狂うことでしたが、予定に遅れることも長い行列で苦しむこともなく感謝です。
様子が判って心理的なハードルが下がったので、やり残しを消化しに早速また行きたくなりました。そうそう黒部ダムで行列して次のケーブルカーを待っていると、後方からやって来た、熊鈴をガランガラン鳴らして4人ほどのいかにも山屋という厳つめのグループが平ノ小屋と書かれた方へ抜けて行きました。ここから下ノ廊下とか、五色ヶ原とか赤牛岳にも行けるんですね。アルペンルートだけでなくアプローチにも使われるわけですね。私には早いと思いますが、有名なエリアとの位置関係が把握できて山行記録や山岳小説を読むときの解像度が上がりそうです。
…それはそれとして人の多い屋内であの大音量はいささか傍若無人では。伯耆大山の麓の旅館街の早朝にも熊鈴鳴らして歩くペアを見ましたけど。まさかクマ出ないでしょうに。若い男性に多い気がします。逆に帰りの電車でも鳴ってるのに気づかないのはお年寄り。偏見でしょうか。
脱線しましたが、室堂発の高原バスは16:20が最終のところ、16:00に美女平直通の臨時便が出るというのでそれに乗って帰りました。もっとも立山駅から乗る電車は変わりません。バスは最終便は混雑が怖いなと思いつつ15:00、15:40の便を見送りましたが、遅い時間の方が空いている感じ。
富山市内の漫画喫茶に一泊して、翌日藤子不二雄誕生の地、氷見市と高岡市を観光して帰りました。前日の爺ヶ岳、翌日の観光含めて大満足の3泊4日でした。また来たいですね。今度はのんびり展望所に寄り道するのもいいかも。雷鳥にもまだ会えてないし。未踏の山も行きたいし、再訪もしたいしで忙しい。今年の秋も計画立ててまだまだ色々行きたいですね。
〇今日のヤマスタチェックポイント
●立山(北アルプス)(日本百名山、北アルプスベーシック、<ビギナー向け>萩原編集長おすすめ10座)
●みくりが池温泉のげんげの唐揚げ(山グルメ)
そしておかえりなさいませ!
ここ数日の投稿を割と楽しみに拝見させていただいていましたが、立山にも行かれていたのですね…
前回、爺ケ岳を登られていて、木崎湖界隈に居られたのか〜と思っていてからの翌日立山でしたのでタフだなーと驚きました。
それにしてもやはり立山周回の稜線歩きは楽しいですし、ちょうど昨晩某登山漫画の主人公たちも立山でアルペンルートを歩いていたのでとても臨場感があり、思わずコメントしてしまいました。
私もこの連休は信濃の菅平に行っていましたが、立山はもう秋の気配がしていたようで流石3000mに近いエリアだなと驚きました。菅平は近畿圏より涼しいとはいえ、歩いていたら汗だくでタンクトップで歩いてしまいましたので…
アルペンルートはそう何度も行ける場所ではないなぁと思っておりますが私もいずれ劔岳に挑むべくもう一度は行こうと思いますので、その決意を今回拝見して新たにするのでありました。
それではまた!
コメントありがとうございます。平実檸檬さんの7月の立山レコを拝見して決心したところもあるので嬉しいです。2日目の立山はやはり疲れを感じましたが、公共交通機関利用は行き帰りで体力温存できるのがいいところです。
そのマンガの中でもひとり、別山尾根ルートで剱岳を目指していましたね。高校生で剱岳…すごいな。私も今回近くまで来て存在を意識するようになりましたがまだしばらく練習を積んでから。気をつけておいでくださいませ。早月尾根っていう手もありますよ。
これからの秋山のレコ、楽しみにしております。
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