TJARルート試走(Part2:室堂〜上高地)
- GPS
- 40:38
- 距離
- 71.2km
- 登り
- 4,947m
- 下り
- 5,861m
コースタイム
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 4:55
- 合計
- 14:47
- 山行
- 21:50
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 23:52
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 5:42
天候 | 晴れ曇り時々雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
しっかりと整備された道。トイレが遠すぎるぜ。 |
その他周辺情報 | 湯の華銭湯 瑞祥 松本館 お風呂の種類が多く清潔なので良い。 |
写真
感想
前回は天候が数日悪化するとの事で室堂で止めたので、今回は続きをしに富山へ。前日泊で富山駅近くのホテルに泊まり、えびすこで生まれて初めての富山ブラックを食べて塩分とニンニクを補給した。始発のバスに間に合うように電車・ケーブルカーを乗り継ぎ室堂へ。山はガスっているが暑くないとも考えられるのでポジティブに。室堂の登山届受付では五色ヶ原の水が涸れているとの情報を頂く。スゴ乗越までの水分4Lを担ぐ事に。パッキング下手と過装備の為に今回は14Kgの荷重になってしまった。TJAR戦士の装備が7kg前後なので大きな課題である。TJAR報告書を読んで似たような装備にしても倍程の重量になってしまった・・・
最長で中央アルプスを抜けて駒ヶ根の予定で長い旅になるので9:00頃に室堂を出発し、ユックリとマイペースに歩いてゆく。涼しいのでスゴ乗越小屋までで水分を1.2Lほど消費。歩荷トレーニングをしているんだろう。越中沢岳からは小雨になり、念の為に雨具を装備。途中から土砂降りに。みるみる沢に小川ができて靴が水浸しに。なぜか下半身も濡れているので不思議に思っていると、リュックとの兼ね合いで上のソフトシェルがめくり上がりズブ濡れになっているのだった。幸い雨も短時間で上がってくれたので一安心。夕方にスゴ乗越小屋に到着。ココでテン泊をした。お弁当が1000円で販売していたので注文。三十分程して取りに行くとオニギリ2つ。高いと思いつつ、カップラーメンが600円なのだから仕方がない。温かいご飯を有り難く頂く。牛乳が販売されているのが嬉しい。タンパク質ゲット。五時間ほど寝て出発するつもりだったのだが、雨に濡れた影響で寒すぎて20分程で目が覚める。これ以上は寝れそうにないので三時間ほどの滞在で出発する。暗闇の中を文明の灯火を頼りにテクテク歩く。遠くに見える街の灯りが旅人の心を温める。歩いていても寒かったが、TJAR報告書で学んだ通りファイントラックのポリゴンダウン上下を着込むと温かい。今回は何度もコレに助けてもらった。化学繊維ダウンなので保水しても温かくコンパクトな優れモノ。23:00頃に北薬師岳を彷徨う。この時点で土井さんは槍ヶ岳を越えているのだから凄すぎる。夜間歩き通して北ノ俣岳で夜明けを迎える。360°大パノラマの夜明けが茜色を奏でる世界を歩いてゆく。北アルプスの雄大な山々が遠くにハッキリと見える。ここにいると何もかもがスケールが大きいので無数の巨大な恐竜が闊歩する世界に入り込んだ様な気持ちになる。今日は天気が良い。しばらくすると歩くペースが落ちてきた。赤木岳から黒部五郎小舎まではゾンビになった。睡眠不足で力が入らない。オマケに足が濡れているので足裏が塹壕足になりかけている。取り敢えず靴下を変えて足を乾かしTJAR戦士御用達のガーニーグーを塗り込む。プロテクトJ1も人気があるがガーニーグーの方がより良い気がする。休憩の度に足裏を乾かして症状も治まった。黒部五郎小舎でカレーとコーヒーを頂き20分程仮眠した。このお陰で調子が上がってきた。力が出ない時は食事・睡眠・カフェインが三種の神器なのだ。槍ヶ岳の西鎌尾根を越えるまでは体調が良かった。双六山荘を越えてからはガスと暴風が凄かったが問題無い。槍ヶ岳で夜になる事は分かっていたが、三連休の影響で小屋もテント場も満員なのは知っていたのでババ平のキャンプ地までは行くことにしていた。千丈乗越からは夜を歩く。段々と呼吸が荒くなり口呼吸で酸素を吸い込む。水分を摂る度に息切れする。冷えと睡眠不足と高所の影響で高山病に足を突っ込みかけている様だ。この程度なら大丈夫なのでダウンを着込みユックリと息を整えながら槍ヶ岳を目指す。やがて山荘に到着したので後は上高地まで高度を下げれば良い。とても眠たかったが、高所で仮眠を取ると酸欠と体が冷えて逆に良くないのでババ平までユックリとトボトボ下山する。睡眠不足の為に幻覚が見え始める。岩が小屋や物に見えたり古代文字が出現するのだ。岩の個性によってバグった脳が誤解釈している世界を鑑賞する。今回は本物かなと毎回ダマサれる。この症状が出て来たら睡眠ゲージが残り10%くらいなので早く寝たい。気にせず幻覚で暇潰しをしながら高度を下げる。ババ平のベンチをお借りして伏せ寝する。寒くて目が覚めたのでダウンを着込み再度寝る。二十分は寝れたので少し回復。また歩いては横尾山荘・徳沢でベンチに座って仮眠をした。徳沢で突然大粒の雨が降ってきて目を覚ます。天気予報では段々と天気が悪くなる様だ。雨が止んだ隙をみて走って上高地バスターミナルを目指す。途中からバスターミナルまでは天気がもつ様子だったので速歩きに切り換える。体力的には徳沢で回復したのだが、リュックの重さで肩が痛くて上高地をゴールにした。前回もタオルを挟んで圧を分散して騙し騙し行動したが、肩が限界に達した。マッサージで肩の硬直をほぐすと少し回復するが直ぐに痛くなる。荷物をもっと軽くしたり肩を鍛えたりと対策せねば。バスターミナルで食べた和食定食の粕汁が沁みた。お風呂に入って蕎麦を食べて帰りたかったので松本経由で帰宅する。移動中に爆睡したので帰って夜更かしする。
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