甲斐駒・仙丈 正月御参り山行 (戸台から)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 37.9km
- 登り
- 3,306m
- 下り
- 3,310m
天候 | 12月29日 終日晴れ 30日 終日晴れ 微風 31日 午前ガス 午後晴れ 微風 1月1日 雪のちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【アプローチ】 ・戸台〜丹渓山荘 広い河原歩き。 戸台の駐車場から、基本的にずっと右岸を進むのがベスト。 左岸へ行くと、のちのち徒渉が面倒になるかも。 ・丹渓山荘〜駒仙小屋 樹林帯のなか、つづら折れの登り。あつい。 【駒仙小屋〜仙丈ヶ岳】 ・駒仙小屋〜薮沢大滝ノ頭(五合目) いちど、長衛荘まで林道を登り、トイレ脇から入山。 薮沢大滝ノ頭の少し先までは樹林帯だが、すぐに森林限界へ出る。 頃合いを見て、五合目付近でアイゼン装着してしまったほうがいい。 ・五合目〜小仙丈 森林限界を抜けて、あとはひたすら登る。 小仙丈ピーク付近の尾根が広く、ルーファイ注意。 南東方向への尾根へ入らないよう、天候不良時は赤旗必要。 ・小仙丈〜仙丈 やせ尾根の通過時、要注意。 【駒仙小屋〜甲斐駒ケ岳】 ・駒仙小屋〜仙水峠 しばらく沢沿いをゆく。 仙水小屋を過ぎて、泉水峠の手前でアイゼン&ピッケル装備。 仙水峠は風が抜ける。さむい。 ・仙水峠〜六方石 2536m付近までは樹林帯。 そこから先へ進むと、森林限界。 ・六方石〜カイコマ 岩が露出しはじめる。アイゼントレ必要。 【下山後】 ・ふろ 仙人の湯 結構快適。冬は露天風呂閉鎖してまーす。 ・ごはん ステーキガスト諏訪店 正月やってる店ってすくないしね。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
ファイル |
非公開
7238.xls
計画書
(更新時刻:2013/12/27 13:53) |
写真
感想
北沢峠からのカイコマ仙丈。
2年越しで実現。
皆でワイワイ、4日間。
冬山でガッツリ過ごしながら年を越すことの贅沢さ、楽しさ、
そして一抹の大変さもひっくるめて噛みしめました。
以下、各日ごとの様子をざっくりと。
●12月29日 終日晴れ
戸台から北沢峠への歩き。ひたすら長い。
が、河原で時折チラ見えしたカイコマに胸躍る。
核心は徒渉。
右岸・左岸ともにトレースがぴょこぴょことついているが、
基本的に、駐車場から右岸沿いにずっと進むのが効率的。
この日はトレースに従っているうちに、途中で徒渉を数回。
最終的に右岸へ渡る際に、徒渉でたいへん苦労した。
●12月30日 終日晴れ
仙丈ヶ岳へ。
だがkyp、風邪&腰痛により、お留守番ということに。
先輩がおらず、後輩と自分たちだけで歩くはじめての冬山。
緊張した。
そして、いろいろ反省点があった。
・アイゼン装着の場所や、休憩場所の見立てが甘く、無駄な時間を作ってしまった。
休憩後、もうすこし進んだらアイゼン付けるかなーと思っていたら、
思っていたよりも早く樹林帯を抜けてしまい、すぐに再度アイゼン装着&休憩。
とか。
・トレースがあったからといって、きちんと確かめずに安易に夏道へ入ってしまった。
その結果、終盤はひざ下ラッセル。
樹林帯のなかで、雪崩は大丈夫だろうと踏んだけど、
それにしたって雪質や状況によっては危ない。
とはいえ、ピーカンのなかを歩くことができ、最高の気分でピークハントできたのは良かった。
●12月31日 ガスのち晴れ
甲斐駒ケ岳へ。
こんどはrainingが体調不良。
前日の疲れが出た模様。
仙丈アタックの際、無駄な消耗をさせてしまったかもしれない。
、、、とも思えたので、責任を感じた。ごめん。
朝からガスで、出発時のモチベはいまいち。
だが、ひたすら歩き系オンリーの仙丈とは違い、ルートが比較的おもしろく、
だんだん楽しくなってくる。
山頂では展望がなかったものの、下山途中で晴れ間が見え、周囲の山々を望む事ができた。
テント内でひっそりとカウントダウン。
飲みすぎた。すこし悪酔いした。
●1月1日 雪のちくもり
下山。初日と同じく、ひたすら長い。
初日の反省点をふまえて、徒渉を最小限にすることができた。
■以下、山行とあんまり関係ない雑感。
2010年。富士山をきっかけに山登りを始めた。
2011年。カモに入って、初テン泊〜岩登りまで、はじめてのことばかり。
2012年。ただひたすらに、やみくもに突っ走った。
そして2013年。
山への取り組み方を改めて考えてみるようになった。
これまでを振り返ってみると、先輩やメンバーにおんぶにだっこ、
という形にどこかしらなっていたり。
誰ソレには負けたくないから頑張る、みたいなことも少なからず心の中にあったり。
山行に対して、自分自身の意思がボヤけてしまっていることに気づいた。
それらを踏まえて、2014年。
難しいところへ連れて行ってもらったり、教えてもらうこともステップアップのためには必要だけれども、
そればかりでなく、自分の力でできることに精いっぱい挑戦してみる、そんな経験もしていきたい。
2014年の目標。
・自立した山ヤを目指す。
・企画をいろいろ出す。
・チャレンジ系単独縦走。
・簡単な沢でCLできるようになる。
・下界生活もがんばる。
そんなことを考えつつ。
ひとまず下界の正月を満喫!
全然歩いてないやばいよ〜って言いながら行ってきました。
こやPがゆっくり歩いてくれたから(体調悪かったからだけど…)なんとかなりました。
とりとめもなく雑感。
・渡渉怖い。
飛び石で川を渡るのは、つるっと滑りそうですんごく怖い。
凍ってるかもしれないし。一歩が遠いし。
ストック必須だと思った。
・仙丈はまったり、甲斐駒はわくわく。
ゆるい斜面をだらだらと登っていく仙丈に対して、
岩場など出てきて楽しめる甲斐駒。
対照的で面白かった。
・体調不良で残念。
こやPが風邪をひいていて初日から具合が悪く、2日目の仙丈はお留守番。
残念だけど残りのメンバーでしっかり登頂できたのはよかった。
3日目はかとみが体調不良にて甲斐駒を断念。残念。無念。。。次回リベンジだ!
・年越しカウントダウン。
山中で日付が変わるまで起きてたのは初めてかも。
大晦日、4時に起床したにもかかわらずむりやり24時まで起きていた。(途中で撃沈したけど)
みんなで「あけましておめでとう」と交わしてから即就寝。
・ほしこの女子力が臨界点突破レベル。無双。
なんなのチーズケーキをホールで持ってくるとかなんなのその女子力!!お酒もなんか甘くて美味しいヤツだし!
ギリリと歯噛みしながらリスペクトするぜほしこ!!2014年はその女子力凌駕してやるからな!!
・スイーツ男子。
ほしこ以外に、スイーツを持ってきたのはこやPとかぶー。2人ともおしるこ。
甘味持ってきたの全員男子ですか。女子の立場考えてくださいよ、ねぇ。どうするよかとみ。
・3泊4日、トークセッション。
テンと時間が長かったので、とにかくよく喋った。
それぞれ2013年の総括と2014年の抱負なんかも。
みんなの決意表明が聞けた。
秋以降、あまり山に行ってなかったので不安も大きかったですが
楽しい年末年始山行に参加できてよかったです。
こやP、いつもいつも企画と面倒見てくれてありがとう。
かぶー、しめちゃん、ほっしゃん、かとみ、楽しかったよ。ありがとう。また山に行こうね。
Day1 戸台駐車場〜駒仙小屋テン場
前夜は道の駅南アルプス村にて前夜泊。
快晴、最初2〜3hは河原歩き。長い。。
その後ひたすら登りの連続。長い。。
北沢峠まではスノーハイクという感じなので、ここまでなら心配なく来られるようだ。
長いのを我慢できれば…。
駒仙小屋(旧・長衛小屋)はリニューアルしたばかりのようで、小屋自体はきれい。
女子トイレは冬季閉めており、男女共同であった。
テン場は広く、横には川があるため水には苦労しない。
テント設営には持ち前の土嚢袋を使用。
Day2 駒仙小屋〜仙丈ケ岳ピストン
明け方の気温約−21度。
この朝が一番冷え込んだ。
ただ天候は快晴。樹林の間から差す光が眩しい。
気温が上がり、すぐに暑くなる。ひたすら登り。
稜線に出ると風が出てきた。
雲一つなく、北・中央アルプス、富士山、北岳など。すべて見渡せた。
2か所ほどきつい急登、脚に疲れが出てくる。
ピッケルで支え、息を整えながら進む。
一番印象深いのは、山頂手前でのこと。
まっすぐ見上げると、コバルトブルーのそら。
目の前には、真っ白な斜面。
聞こえるのは、自分の息遣いと、風の音が少し。
それだけしかないのに、美しすぎて、涙が出てしまった。
ベースからピストンで約6h。
雪山でこんなに歩いたのは初めてで、なかなか歩きごたえがあった。
Day3 ひとりでおるすばん
夜中目が覚めた時はなんともなかったが、朝起きてから吐き気有。
朝食、少し休憩しても症状の改善なし。
甲斐駒のルートは苦手な岩場の連続。天候も昨日ほどはよくない様子。
おそらく、前日はしゃぎ過ぎたのが響いたらしい。。アホ。
無理せずお留守番することをメンバーに伝え、見送る。
赤い覆面を託した。
2h時間ほどの睡眠でケロリと治り、悔しい想い。
朝から降雪あり寒かったが、12時頃になると晴れて暖かな日差しがテン場に降り注ぐ。
太陽のちからは偉大!
気温は一気に上がり、干していた濡れものもあっという間に乾く。
甲斐駒登頂できず残念だったが、山の景色、日差しできらきら輝く雪面に囲まれながら、のんびり贅沢な時間を過ごすことができた。
ピーク踏まなくとも、ただこうやって山で何もせず過ごす日が一日くらいあってもよいかもしれない。
登るためでなく、時間を過ごすために山にいた、という感じ。
ひとりぼっちだったけれど、これはこれでとても満足な一日だった。あぁ。
幸い、メンバーは『赤い覆面の妖精さん』を見ることができたそうだ。
妖精さんをピッケル振り回して追いかけるの、楽しみだったのにな。。残念。
Day4 駒仙小屋テン場〜戸台駐車場
下りは早かった。
今回は右岸の赤テープに沿って進んだ。
CLの読み通り、川幅の狭そうなところで渡渉。
行きよりも楽に渡れました。流石。
山しりとりをしながら、歩いていたら早かった。
駐車場はルートから少し右に隠れたところにあるので、近づくといきなり見えた。
4日間の山行が無事に終わった。
年末年始という実感があまりわかなかったけれど、貴重な時間を仲間と過ごせてありがたいなあと思った次第です。
Pさま、CLさま、おねいさま、そして頼もしき同期二人。
ありがとうございました。
<個人的なメモ>
・山に関しての抱負?
聞かれてあまり深く考えていなかったけれど、
今年は道具をいじって工夫したり、ちょこっとチャレンジ登山したり、気象など学んだことを実践したり、山行計画を一から組んでみたり(新人さんと行くものを含む)。
楽しいだけでなく、一つの山行で何か一つでも得ていきたい。
そんな、『自分で考える登山』をしたいです。
以下は、今回学んだこと↓
・濡れものの対処
積雪期にこれだけ長く山にいるのは初めて。
一番不快だったのは、濡れたものをまた身に付けること…
→使用後、濡れたウエア、靴のソール、手袋などは身に着けたり、服に入れたり、寝ているときにシュラフに入れるなどして、
体温で乾かす。
乾かない場合は、予備を使用してもよいかも。
濡れたまま使用して悪天だったりすると、低体温症にならないか。
・ホッカイロ
濡れて冷え切った靴下に貼ってもあまり温かくならなかった…
→ホッカイロは冷えたところに貼ると、発熱しにくい?
「蒸気の温熱シート」をじかに足に貼った方が効果的かもしれない。こちらの方が軽い、熱くなり過ぎない、5〜8時間温かさ持続。
・渡渉
冬場の渡渉、絶対濡れたくない…
→てかった石は凍っていて滑る。
スパッツ着用、ストックがあると便利。
あらかじめ地形図で川幅の狭いところをチェックしておくとよい。
・ライター
ガスも同様、冷えているとつきづらい
→懐に入れておくとよい。
・ガスランタン
テント内で吊るして使用すると明かりにもなるし、少しあたたかい。
ムード演出にもww
→換気に注意!!一酸化炭素中毒の原因に。
バーナー使用時も同様。
着火時に煙がたくさん出るので、入り口開けておく。
・国道152号
諏訪からだとカーブが多い箇所あり、朝晩は凍結するので危険。
→凍結しそうな時間帯は伊那にて降りた方がよさそう。
日中は152号を通って諏訪から乗るとよい。
また思い出したら追記します。
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