ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 726268
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

1年越し☆憧れの剱岳北方稜線の後は仙人温泉^^ (9/20-22)

2015年09月20日(日) ~ 2015年09月22日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
21:58
距離
32.9km
登り
3,573m
下り
4,547m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:25
休憩
0:41
合計
6:06
9:15
58
スタート地点
10:13
10:13
6
10:19
10:20
15
10:35
10:36
6
10:42
10:43
13
10:56
10:56
68
12:04
12:04
13
12:17
12:17
4
12:21
12:21
11
12:32
12:33
24
12:57
12:58
37
13:35
13:35
8
13:43
14:01
7
14:08
14:08
17
14:25
14:43
38
15:21
2日目
山行
7:27
休憩
0:30
合計
7:57
4:23
18
4:41
4:42
39
5:21
5:21
11
5:32
5:32
21
5:53
5:55
12
6:07
6:11
8
6:19
6:22
11
6:33
6:33
18
6:51
6:53
37
7:30
7:31
3
7:34
7:35
13
7:48
7:49
5
7:54
7:56
97
9:33
9:39
20
9:59
9:59
12
10:11
10:16
28
10:44
10:44
30
11:14
11:15
9
11:24
11:25
55
3日目
山行
7:44
休憩
0:10
合計
7:54
5:34
92
7:06
7:10
62
8:12
8:13
102
9:55
9:56
54
10:50
10:50
72
12:02
12:06
82
13:28
ゴール地点
【コースタイム】

<1日目>
室堂ターミナル 9:15
浄土山     10:13
龍王岳   10:29〜10:35(6)
雄山(お昼)11:49〜12:02(13)
大汝山     12:17
真砂岳近く   12:57
別山    13:45〜14:00(15)
剱御前×  14:33〜14:38(5)
剣山荘     15:21

登山距離 10.9km  登山時間 6:06(休憩39)


<2日目>
剣山荘     4:22
前剱      5:22
カニのタテバイ5:57〜6:12(15
剱岳     6:25〜6:33(8)
長次郎ノコル  6:55
池ノ谷乗越   7:28
三ノ窓    7:53〜7:56(3)
小窓ノ王(上) 8:11
5mの雪渓(待ち・準備)8:30〜8:46(16)
5mの雪渓(通過後)  8:48〜8:57(9)
小窓        9:30〜9:39(9)
鉱山道入口(アイゼン納)10:08〜10:16(8)
池ノ平小屋(お昼) 10:44〜10:53(9)
仙人峠       11:15
仙人池       11:24〜11:30(6)
仙人温泉小屋    12:21

登山距離 10.1km  登山時間 7:59(休憩1:23)


<3日目>
仙人温泉小屋   5:34
仙人池    7:06〜7:10(4)
二股橋      8:12
休憩     8:32〜8:41(9)
ハシゴ谷への橋  8:52
ハシゴ谷乗越   9:57
内蔵助平橋    10:54
内蔵助谷分岐(お昼)12:08〜12:20(12)
黒部ダムターミナル 13:28

登山距離 13.5km  登山時間 7:54(休憩25)

天候 3日間とも、ほぼ晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢の無料駐車場のさらに奥の無料駐車場に誘導されました
コース状況/
危険箇所等
・剱岳のカニのたてばいは、長い鎖場につき渋滞時には特に注意
・北方稜線はバリルートにて全体的に危険であるが、時計回りとしては
 特に長次郎ノ頭、岩壁トラバース、池ノ谷乗越への下り、池ノ谷ガリー、
 雪渓トラバース(アイゼン必須)の通過に注意が必要と感じた。
その他周辺情報 扇沢から大町への帰路で途中にある「上原の湯」400円
予約できる山小屋
◆扇沢トロリーバス当日券を求める列
2015年09月20日 06:37撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/20 6:37
◆扇沢トロリーバス当日券を求める列
◆黒部ダムの観光放水
2015年09月20日 07:51撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/20 7:51
◆黒部ダムの観光放水
◆立山(室堂より)
2015年09月20日 09:07撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/20 9:07
◆立山(室堂より)
◆立山(浄土山より)
2015年09月20日 10:16撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/20 10:16
◆立山(浄土山より)
◆龍王岳山頂にて
2015年09月20日 10:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 10:32
◆龍王岳山頂にて
◆立山(雄山)への上り、登山者の列
2015年09月20日 10:57撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 10:57
◆立山(雄山)への上り、登山者の列
◆室堂(雄山上り途中より)
2015年09月20日 11:34撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 11:34
◆室堂(雄山上り途中より)
◆雄山山頂にて
2015年09月20日 12:02撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/20 12:02
◆雄山山頂にて
◆剱岳(別山より)
2015年09月20日 13:44撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 13:44
◆剱岳(別山より)
◆剱岳北方稜線(別山より)
2015年09月20日 13:58撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 13:58
◆剱岳北方稜線(別山より)
◆剣山荘の前の池
2015年09月20日 15:20撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 15:20
◆剣山荘の前の池
◆剣山荘
2015年09月20日 15:22撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/20 15:22
◆剣山荘
◆剣山荘の夕飯
2015年09月20日 16:48撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/20 16:48
◆剣山荘の夕飯
◆前剱山頂
2015年09月21日 05:21撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 5:21
◆前剱山頂
◆平蔵の頭プレート
2015年09月21日 05:48撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 5:48
◆平蔵の頭プレート
◆平蔵の頭からの下り
2015年09月21日 05:49撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 5:49
◆平蔵の頭からの下り
◆平蔵の頭からの下り(下より)
2015年09月21日 05:51撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 5:51
◆平蔵の頭からの下り(下より)
◆平蔵の頭からの下り(下より)
2015年09月21日 05:52撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 5:52
◆平蔵の頭からの下り(下より)
◆カニのたてばい取り付き
2015年09月21日 05:58撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 5:58
◆カニのたてばい取り付き
◆カニのたてばい(中央部より)
2015年09月21日 06:05撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 6:05
◆カニのたてばい(中央部より)
◆カニのたてばい(上部より)
2015年09月21日 06:06撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:06
◆カニのたてばい(上部より)
◆カニのよこばいのプレート(下山時)
2015年09月21日 06:10撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:10
◆カニのよこばいのプレート(下山時)
◆剱岳山頂
2015年09月21日 06:25撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/21 6:25
◆剱岳山頂
◆剱岳北方稜線のプレート
2015年09月21日 06:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:26
◆剱岳北方稜線のプレート
◆遠くに槍ケ岳(剱岳山頂より)
2015年09月21日 06:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 6:26
◆遠くに槍ケ岳(剱岳山頂より)
◆富士山(剱岳山頂より)
2015年09月21日 06:27撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:27
◆富士山(剱岳山頂より)
◆北方稜線(剱岳山頂より)
2015年09月21日 06:30撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/21 6:30
◆北方稜線(剱岳山頂より)
◆北方稜線縦走開始
2015年09月21日 06:35撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:35
◆北方稜線縦走開始
2015年09月21日 06:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:47
◆長次郎ノ頭
2015年09月21日 06:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 6:47
◆長次郎ノ頭
◆モアイ像?
2015年09月21日 07:03撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:03
◆モアイ像?
◆岩壁トラバース、落差のある岩を通過中
2015年09月21日 07:10撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:10
◆岩壁トラバース、落差のある岩を通過中
◆岩壁の左側をトラバース
2015年09月21日 07:13撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:13
◆岩壁の左側をトラバース
◆岩壁トラバースの核心部。
2015年09月21日 07:13撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:13
◆岩壁トラバースの核心部。
◆長次郎雪渓に登山者を確認できます(岩壁過ぎた所)
2015年09月21日 07:15撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:15
◆長次郎雪渓に登山者を確認できます(岩壁過ぎた所)
◆八ツ峰の頭(池ノ谷の頭より)
2015年09月21日 07:20撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:20
◆八ツ峰の頭(池ノ谷の頭より)
◆池ノ谷の頭から池ノ谷乗越への下り(滑落注意)
2015年09月21日 07:20撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:20
◆池ノ谷の頭から池ノ谷乗越への下り(滑落注意)
◆池ノ谷の頭から池ノ谷乗越への下り(池ノ谷乗越より)
2015年09月21日 07:29撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:29
◆池ノ谷の頭から池ノ谷乗越への下り(池ノ谷乗越より)
◆池ノ谷ガリー降り口
2015年09月21日 07:30撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:30
◆池ノ谷ガリー降り口
◆池ノ谷ガリーを少し下ったところより見上げて
2015年09月21日 07:35撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:35
◆池ノ谷ガリーを少し下ったところより見上げて
◆池ノ谷ガリーの下部。正面に小窓の王
2015年09月21日 07:49撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:49
◆池ノ谷ガリーの下部。正面に小窓の王
◆小窓の王(発射台)
2015年09月21日 07:49撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 7:49
◆小窓の王(発射台)
◆池ノ谷ガリーの下部(上を見上げて)
2015年09月21日 07:52撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:52
◆池ノ谷ガリーの下部(上を見上げて)
◆小窓の王と発射台。人が降りてきています
2015年09月21日 07:58撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 7:58
◆小窓の王と発射台。人が降りてきています
◆池ノ谷の雪渓
2015年09月21日 08:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 8:00
◆池ノ谷の雪渓
◆池ノ谷ガリー。左にジャンダルム・チンネ(小窓の王より)
2015年09月21日 08:04撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 8:04
◆池ノ谷ガリー。左にジャンダルム・チンネ(小窓の王より)
◆左:池ノ谷ガリー〜右:長次郎ノ頭
2015年09月21日 08:06撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/21 8:06
◆左:池ノ谷ガリー〜右:長次郎ノ頭
◆遠くに池平山が見えてきた
2015年09月21日 08:16撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 8:16
◆遠くに池平山が見えてきた
◆5m幅の雪渓を横切ります
2015年09月21日 08:33撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 8:33
◆5m幅の雪渓を横切ります
◆5m幅の雪渓は下は融けています
2015年09月21日 08:33撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 8:33
◆5m幅の雪渓は下は融けています
◆小窓雪渓に降りました
2015年09月21日 09:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 9:54
◆小窓雪渓に降りました
◆小窓雪渓の右側に滝が見えてきたら左に鉱山道入口があります
2015年09月21日 10:08撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 10:08
◆小窓雪渓の右側に滝が見えてきたら左に鉱山道入口があります
◆小窓雪渓の右側の滝。雪渓中央に氷河見学の人。
2015年09月21日 10:16撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/21 10:16
◆小窓雪渓の右側の滝。雪渓中央に氷河見学の人。
◆池ノ平小屋
2015年09月21日 10:44撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
9/21 10:44
◆池ノ平小屋
◆池ノ平の道標
2015年09月21日 10:53撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 10:53
◆池ノ平の道標
◆池ノ平小屋周辺(仙人峠へ向かう途中にて)
2015年09月21日 11:05撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
9/21 11:05
◆池ノ平小屋周辺(仙人峠へ向かう途中にて)
◆仙人池ヒュッテ(仙人峠近くにて)
2015年09月21日 11:16撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/21 11:16
◆仙人池ヒュッテ(仙人峠近くにて)
◆仙人温泉入浴中
2015年09月21日 14:22撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/21 14:22
◆仙人温泉入浴中
◆仙人温泉小屋の夕食
2015年09月21日 17:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
9/21 17:32
◆仙人温泉小屋の夕食
◆仙人温泉小屋の朝食
2015年09月22日 05:02撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
9/22 5:02
◆仙人温泉小屋の朝食
◆仙人温泉小屋
2015年09月22日 05:33撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/22 5:33
◆仙人温泉小屋
◆仙人池に写る逆さ裏剱
2015年09月22日 07:07撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
10
9/22 7:07
◆仙人池に写る逆さ裏剱
◆裏剱
2015年09月22日 07:08撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
9/22 7:08
◆裏剱
◆裏剱と三ノ窓雪渓
2015年09月22日 07:48撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
9/22 7:48
◆裏剱と三ノ窓雪渓
◆内蔵助谷の崩落場所を迂回する鉄ハシゴ
2015年09月22日 11:35撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/22 11:35
◆内蔵助谷の崩落場所を迂回する鉄ハシゴ
◆左に下の廊下と黒部渓谷
2015年09月22日 12:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/22 12:32
◆左に下の廊下と黒部渓谷
◆下の廊下水平道と黒部渓谷
2015年09月22日 12:37撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
9/22 12:37
◆下の廊下水平道と黒部渓谷
◆放水中の黒部第四ダム
2015年09月22日 13:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
9/22 13:00
◆放水中の黒部第四ダム

感想

【計画】

昨年、憧れだった槍ケ岳北鎌尾根を踏破し、続いて剱岳北方稜線と思って
いたところ、前日に初雪が降って断念した。
今年は万を期して、一週間早い時期を計画した。昨年のシルバーWは台風
のため山はすいていたが、今年は好天のため、北アは何処も溢れんばかりの
登山者でいっぱいだ。それでも、剱岳北方稜線踏破は連休が必要であり、
渋滞は避けられない。9/20から好天予報がでていたので計画を実行した。

今回、最大の目的は剱岳北方稜線であるが、欲張って日本百高山に寄って
から、1日目の宿泊地に到着すればよい。

また、ほぼ毎年行っている仙人温泉にも泊まりたい。しかし、あいにく
下の廊下の黒部ダム側から仙人ダム間は開通していない。したがって昨年
計画した、黒部ダム⇒仙人温泉(泊)⇒剱北方稜線⇒室堂 という1泊2日
のコースは無理と判断して、逆方向の 室堂⇒剣山荘(泊)⇒剱北方稜線⇒
⇒仙人温泉(泊)⇒黒部ダム という2泊3日コースを計画した。



【1日目】(室堂⇒浄土山⇒龍王岳⇒立山⇒別山⇒剣山荘)

自宅を夜中の1時頃に出発して、扇沢へは5時すぎに到着したが、案の定
駐車場は大渋滞。無料駐車場のさらに奥の駐車場へギリギリ停められた。
トロリーバスの当日券売場も長蛇の列・・・購入まで約1時間かかった。
結局、始発から3本目の7:30に乗り、室堂には9時前に到着。立ち食いそば
を食べてから、準備して出発した・・・

まずは浄土山へ向かいます。そして、日本百高山である龍王岳で写真を撮り、
また一ノ越に下ります。ここから、さすがに人気の立山登山道とあって、
雄山への上りは長蛇の列、時間がかかりました。

このあと、大汝山、真砂岳(百高山)、別山(百高山)進んでいくのであるが、
間違って真砂岳をスルーしてしまった^^;
またこのあと、剱御前へ向かったところ、先行者がピークで写真を撮って
いたので、「剱御前山2792m」という山頂標のあるところで記念写真を撮った
のですが、帰って来てからログを見たら何と、もっと奥にもピーク(2777m)が
あった。百高山4座の予定が、2座のみの踏破となった。大失敗の巻きだ!
この日は、剣山荘へ泊まった。(宿泊数200人、2畳に3人)



【2日目】(剣山荘⇒剱岳⇒北方稜線⇒池ノ平⇒仙人温泉)

早出の方が多いと聞いていたが、4時前に起きたら既にたくさんの方が
出発の準備をしていた。朝食(弁当)を食堂で食べてからヘッデンにて出発。
登山道には既にランプの光が数珠繋ぎだ。百名くらいは先行している模様。
一服剱、前剱とピークを2つ越えていくうちに、次第にペースダウンにより
人数がどんどん減っていく。

カニのたてばいでは、軽い渋滞(数十名くらい)が始まっていた。
鎖、鎖毎に待つのは辛い〜。7年ぶりに通ったカニのたてばい・・・思った
以上にたいへんな鎖場だった。
ここを越えても、さらに休憩の方が多く、お先に〜
剱岳山頂の祠が見えたらすぐに剱岳山頂に到着した。剱岳は4度目だが、
今回の目的はこの先である・・・

しばらく休んだ後、さぁいよいよ北方稜線へ出発!
同時間帯に、外人さん2人組と、若者の2人組が先行しました。
外人さん達はガンガン行きますが、ルート変更やり直しが多かった。
昔、長次郎雪渓⇒長次郎ノ頭⇒剱岳まで歩いたことがあるが、反対方向は
全く見覚えもない。

長次郎ノコルまで降りる間に、1箇所難しいところがあった。3mほどの
棚を左へ進むと、その先から容易に降りられた。直進すると、落差のある
ルンゼ状の下りがあり、外人さん達が進んでいた。
そして長次郎ノコルに到着。

とうとう第一関門の長次郎ノ頭が現れた。見るところ、ルートは3本か。
 ヽ或佑気鹵は、右側から長次郎谷側の巻き道へのルートに取り付いた。
 ⊆禺埣は、左側の長次郎ノ頭ピークへの直登ルートに取り付く。
 私は微かに記憶のあった中央から攻めた。

,蓮△垢い垢い抜き道を進んでいた。
↓は、一旦中段にある岩棚に登る。(△鉢の棚の流通はなし)
↓は、ともに上からそれぞれフィックスロープがありました。
△蓮△修里泙淞梗]坤瞭ピークへ直登した。
(私)は、上へ登らず、中段の岩棚を右側へ回り込み、長次郎ノ頭の裏側
 まで棚は続いており、楽々通過できました。
 (昔とほぼ記憶どおり。反対側からも懸垂下降することなく通過できていた)


長次郎ノ頭を越えると、一旦長次郎谷側の巻き道へ降りました。
そしてこの先に、岩壁トラバースが現れる。稜線を行くルートと、岩壁を
トラバースするルートがあるようですが、稜線側はわかりにくいので、
岩壁トラバースへ進み、岩棚を歩いて行き、出っ張りを曲がると通過寸前の
ところに、イヤらしい岩が出ており、棚とのギャップがあり、ホールドが
しにくいため外人さん達は苦労していた。お助けロープもあり、特に問題は
ありませんでした。(しかし反対方向から来ると怖いかも)


この先の池ノ谷頭に着くと、八ツ峰のクライマーたちが見えた。
私にとって第二の関門となったのが、この先の池ノ谷頭から池ノ谷乗越へ
降りる崩れかけているザレた下りだ。今日の中で一番怖かった^^;
一つ間違えば、奈落の底・・・池ノ谷側(たぶん池ノ谷ガリー)へ滑落する。
ロープもあったが、使わずに慎重に降りた。そして、池ノ谷乗越に到着。
乗越というので、両谷の峠であり、八ツ峰縦走の終点である。長次郎雪渓の
右俣を登ってくると到達するのだろう。踏み跡もあった。

さぁこの先、皆さんに悪名高き池ノ谷ガリーへ突入だ!
降り口はガリー全容は見えない。しばらく降りると、その長さと、不安定な
ガレ場が姿を現す・・・
人がいなかったが、落石させないように注意した。というより、滑らない
ように注意した^^; ガレ石に乗ってもいけないし、土部分もグリップしない。
反対からの上りは少しは楽か。かなりの人が踏み入れているのだろうか、
安定した蛇行道ができているところもあった。そして苦労して三ノ窓に到着。
テン泊している方もいた。三ノ窓雪渓は上部だけ見えて、長い雪渓は見えない。
(雪に乗れば見えたのかも知れない)

この先の小窓の王の池ノ谷側を左上する岩棚(発射台)に対向者がいたので、
しばらく休憩。ガリー⇔発射台は、それぞれから見ると垂直の壁に見えて、
登れるのかと思ってしまうほど。発射台も慎重に通過します。
発射台の上で対向者の方々と情報交換。5mの雪渓はやはり小さく下側は
融けているとのこと。

小窓の王からトラバース道に入り、しばらく進むとたくさんの人が・・・。
噂に聞く第三の難関、5mの雪渓に到着。対向の2組がそれぞれロープを
張ってハーネスを付けて、順番にアイゼンにて慎重に渡っていた。2組全員
通過するのに、結構時間がかかった。私もアイゼンを準備し、休憩。
順番がきたので、Wストックで慎重に渡りました。

池の平から早朝に来ると、下りで凍っていることが想定でき危険!
年々状態が異なるであろうが、今年は池の平から来ると、大よそ3m平行し、
2m下りとなっている。PEAKS10月号で見た写真は昨年のものであろう。
(全体が平行となっていて、位置が2mほど下段を通過、岩上(下)りが残る)

5mの雪渓の前後のアイゼンの出し入れが面倒だが、命がかかっている。
この先は、ルートははっきりしており小窓へ向かいます。ただ、小窓へ行く
間に、崖崩れのあったところを下りながらトラバースするところがあるが、
わかりにくく、ガレ場も危険。方向は決まっているので、それなりに進む。

小窓雪渓への降り口がわからなかった。結局、ビバーク地があるところを
Uターンする感じで、下っていくと雪渓に降りれる。雪渓は初めは傾斜が
ないが、次第に傾斜が増す。途中からアイゼンを装着した。しばらく雪渓を
下っていると中央に人が・・・鉱山道入口を確認しようと、その方のところへ
一直線で下った。氷河を見に来たとのこと。ちょうど左側に鉱山道入口の
大きな○印がありました。マークとなっている滝も右側で音をたてていた。


この後、池の平小屋⇒仙人峠⇒仙人池⇒仙人温泉と進みました。仙人温泉
には、ほぼ毎年訪れています。ヤミツキになっています!
到着するや否や、温泉へ直行! 前日に剣山荘でご一緒だった東京の方と
山話しをしながら約1時間、温泉に入りました。
また夕飯前にも1時間、夕食後にも1時間・・・・(^^)
色んな方々とお話しできました。ありがとうございました。



【3日目】(仙人温泉⇒ハシゴ谷乗越⇒内蔵助谷分岐⇒黒部ダム)

仙人温泉小屋は5時の朝食を食べてから出発した。仙人池ヒュッテまでの
間には、昨日も通ったが雪渓が200m程残っていて、上部のスノーブリッジ
は、中央の厚みが1mくらいのところもあり危険。順調に仙人池に到着。
今年も「逆さ裏剱」が見れました(^^)

このあと、二股まで下り、真砂沢ロッジ手前にある橋を渡って、ハシゴ谷
乗越へ向かいます。昨年と同様、木製の壊れかけたハシゴが幾つか続き、
ピークを越えたのち、内蔵助平へ下ります。大きな岩がゴロゴロする登山道
をひらすら下ります。橋を渡って、内蔵助谷の側道へ進みます。

ハシゴ谷乗越から、下の廊下の分岐である内蔵助谷出合まで下りながら、
かなり長い道程で疲れました。昨年、崩落しかかっていたところも、迂回
ルートで巻き道もできており、順調に下の廊下へ到着。ここでお昼にした。
さぁ〜黒部ダムまでラストスパート! 放水している黒四ダムが見えてくると
ゴール間近に気合が入ります。最後にきつい上りを登り切ると黒部ダムの
ターミナルに到着!

ここから1時間待ち、トロリーバスで扇沢へ戻ってきました。
大町温泉はきっと混んでいるだろうと思い、近くの上原の湯に寄ってから、
帰ってきました。


お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1293人

コメント

すごいですね
昨年の槍の北鎌に続き今回の剣の北方稜線踏破は凄いですね 
両ルート共経験や技術 体力がないととても達成が出来ない
ですね ジャンで躊躇している小生とはラベル?が違います 
踏破おめでとうございます
2015/9/25 9:15
Re: すごいですね
kumatoriさんへ
ありがとうございます。
ジャン周辺、そんなことはありませんよ〜
北鎌も北方稜線も、馬の背のようなところはありませんよ!
両者とも鎖やマークはありませんが、馬の背もありません。
馬の背やロバ耳のところは、ある意味、北鎌も北方稜線よりも
怖いし難しい岩場だと思います。ジャンいきましょう!
ありがとうございました。
2015/9/25 21:46
ゲスト
お疲れ様です!
北方稜線と仙人温泉のコラボですか!さすがシブいですね〜!
次は涸沢ベースに「北穂高東稜」と「前穂高北尾根」でどうでしょう!
もしよろしければご一緒に西穂高から槍ヶ岳まで一気にトレランしたいですね(笑)

来月は穂高屏風岩に行きますよ!
そろそろ雪山の準備もですね・・・
2015/9/26 18:43
Re: お疲れ様です!
renge5500さんへ
また怖ろしい岩場を挙げましたねぇ〜^^;
クライミングのところへは行きませんよ。
>西穂高から槍ヶ岳まで一気にトレラン!
ワンディを一度試みましたが、睡眠不足がたたり断念しております。
陽が長い時期がいいと思いますよ。もう長いときに比べて3時間位短いです。
前泊、後泊であれば可能かと思いますが。
またこのコースはトレランにはなりませんよ。
私はもともとトレランはやりませんが。
またどこかでご一緒しましょう!
明日は南アへ行ってきます〜
ありがとうございました。
2015/9/26 19:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら