裏銀座・竹村新道。試練とアクシデントの山行。

2024年09月17日(火) ~ 2024年09月21日(土)

• GPS: 21:03
• 距離: 27.5km
• 登り: 2,366m
• 下り: 2,432m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:39
• 休憩: 0:30
• 合計: 6:09

7:05 高瀬ダム
7:12 高瀬ダム テント場
7:31 7:40 ブナ立尾根取付
8:25 8:34 権太落し
11:08 11:20 三角点
13:14 烏帽子小屋

2日目

• 山行: 3:13
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:13

9:45 烏帽子小屋
9:52 烏帽子ひょうたん池
12:58 野口五郎小屋

3日目

• 山行: 8:13
• 休憩: 0:28
• 合計: 8:41

5:58 野口五郎小屋
6:28 6:33 野口五郎岳
7:11 真砂岳
7:16 7:21 真砂岳分岐
8:33 8:40 南真砂岳
11:01 11:12 湯俣岳
14:39 湯俣温泉晴嵐荘

4日目

• 山行: 3:01
• 休憩: 0:01
• 合計: 3:02

6:54 湯俣温泉晴嵐荘
7:12 湯俣山荘
8:13 8:14 名無避難小屋
8:45 林道終点
9:08 東京電力高瀬川第五発電所
9:56 高瀬ダム

累積標高　　　　　　　　　　　　　　　　登り　　　下り
　1日目　高瀬ダム　→　烏帽子小屋　　　　1200 　　30
　2日目　烏帽子小屋　→　野口五郎小屋 　　600 　　270
　3日目　野口五郎小屋　→　晴嵐荘　　　　200　　1700
　4日目　晴嵐荘　→　高瀬ダム 　　　　　　100　　200
合　計 　2100m

天候

1日目　晴れのち曇り、夕方から雷雨、夜間は晴れ
2日目　早朝から雷雨・強風、日中は多少収まる
3日目　晴れだが爆風。野口五郎岳で風速20m前後
4日目　曇り風強め、下山後雨

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

七倉登山口からタクシーで高瀬ダムまで。
（タクシーは途中林道崩壊現場を徒歩で行くため乗り継ぎます。1台2300円）

コース状況／危険箇所等

高瀬ダムからブナ立尾根取り付きの間の濁沢の状態は日々変化していて、丸太橋も流されることも多いので直近の情報収集が大事。
今回、丸太橋は土石流をせき止めて埋まった状態で、丸太橋周辺の通行は問題なかったが、そこまでの間、せき止められた流れが左岸側に流れ、多数の小渡渉やぬかるみがあり、ルーファイを間違えると膝まで踏み抜く感じでした。

その他周辺情報

七倉荘に前泊。

写真

9/17 13:48

【0日目】
七倉山荘に前泊しました。駐車場確保と夜間運転の心配が無いので直前に予約しました。

9/17 17:04

夕食はバーベキュー。イワナの味噌ホイル焼きもありました。

9/18 5:14

【1日目】
朝食は卵かけご飯のセルフと思いきや、普通のホテルの朝食って感じでした。

9/18 6:04

タクシーは七倉山荘が手配してくれて、5：45玄関前集合で、6時出発です。

9/18 6:11

途中林道の崩壊があり、その区間を15分ほど徒歩で行きます。
タクシーは最初の区間1000円、次の区間1300円／台です。

9/18 6:12

崩落地点は復旧工事中でした。大変な工事になりそうな感じ。

9/18 6:43

高瀬ダムの天端南側には仮設トイレがありました。その近くにピンク電話がありますが、この注意書きがなんとレトロなこと。。

9/18 6:47

今シーズンのタクシー運航は23日までです。電話で呼ばなくても大抵待機しているようです。

9/18 6:57

さて、ダムの上からスタートです。

9/18 7:01

トンネルを抜けて・・

9/18 7:06

つり橋を渡って・・

9/18 7:10

キャンプ場が土石流で半分埋まってます。

9/18 7:11

土石流の上をルーファイしながら慎重に進みます。

9/18 7:12

踏み抜かないよう、砂が多くて粘土が少ない所を探して慎重に。

9/18 7:13

ここは渡渉が必要です。

9/18 7:13

何とかぬれずにクリア。

9/18 7:15

丸太橋が土石流をせき止めてます。

9/18 7:15

丸太橋。どこでも歩ける。。

9/18 7:20

9/18 7:26

ブナ立尾根取り付き。

9/18 7:31

いきなり階段の急登です。

9/18 9:15

9/18 10:51

4か月ブランクで心肺能力が体感3割引き。。しんどい。。

9/18 11:24

9/18 11:41

途中で七倉山荘で頂いたお弁当を食べます。
太巻き、おかずとフルーツ少々。
食べやすいしゴミがあまり出なくて秀逸です。美味でした。

9/18 12:47

登山口が12番で烏帽子小屋が0番の番号がおよそ標高差100mごとにあります。最終1番は休憩適地。

9/18 13:13

烏帽子小屋到着です。

9/18 17:00

ここまで曇りでしたが、3時頃から激しい雷雨が夜まで続きました。
七倉の林道も16時から通行止めとの情報が。
結構激しい雨だった。

9/18 17:00

毎度のこと、お酒を堪能したのちに夕食。
レトルトカレーのため、ご飯のみお代わり自由。
朝食用におにぎり2個をいただく。

9/19 7:10

【2日目】
昨夜は月も見え隠れする晴れだったのに、朝の4時頃から再び激しい雷雨。
停滞するか、先に進むか、思案どころ。

9/19 9:42

様子見してると雨はやんで、風は強いが雷の可能性も低いだろうということで野口五郎小屋まで行くことに決定。

9/19 9:56

前半は若干風は強めながら雨にも降られず快適山行。

9/19 10:03

後半は雨が殴りつける感じでした。雨粒が頬に当たって痛い。

9/19 11:13

9/19 11:26

晴れていれば大展望の素晴らしい稜線。

9/19 12:16

9/19 12:24

ライチョウさん！会えてうれしいよ。
5〜6羽いたが、お子様が成長していて、どの子が親か分からなかった（笑）

9/19 12:37

おお、あと少しだ。

9/19 12:48

大岩の上を行きます。

9/19 12:58

そこそこ濡れながらも、無事到着。

9/19 17:06

お酒の後は夕食。
こちらもレトルトカレーでご飯お代わり自由。

【3日目】
晴れているものの、外はかなりの強風。翌日の予報は今日より更に強風になる予報。翌々日は風速27m！？
停滞の選択肢はない。

9/20 5:07

朝食のおにぎり。みそ汁とお茶がありがたい。

9/20 5:17

もうすぐご来光。素晴らしい天気だが、風速は20m前後で、立っていると飛ばされる。

9/20 5:53

稜線の風はもっと強そうだけど、行くしかない！

9/20 5:58

いきなり前に進めなくなる。
耐風姿勢をにわかレクチャーして前に進む。

9/20 6:02

なかなか前に進めなくて悪戦苦闘。
頬に小石が飛んできます。結構痛い。

9/20 6:25

飛ばされそう〜！！

9/20 6:35

トラバースはちょっと風弱め。

9/20 6:42

コルは谷を登ってくる風で爆風。

9/20 6:50

こんなに展望は良いのに、ゆっくり景色を見ている感じではない。

9/20 6:56

槍さん！

9/20 7:03

鷲羽岳方面。

9/20 7:15

竹村新道の分岐に到着。
ここから先は多少風が弱まって普通に歩けるようになる。

9/20 7:22

ザレたトラバース。

9/20 7:33

これから進む竹村新道の稜線。

9/20 7:39

多少ワイルドな部分が多数。

9/20 7:40

お花畑もちょこっと残ってました。

9/20 7:48

9/20 7:59

9/20 8:03

南真砂岳への稜線。

9/20 8:25

9/20 8:33

南真砂岳到着。
360°の大展望も、強風のため長居は無用。

9/20 8:45

下ります。

9/20 8:46

9/20 8:48

9/20 8:57

9/20 8:57

9/20 9:07

9/20 9:13

9/20 9:43

ちょっとスリリングな場所も。

9/20 9:47

9/20 9:48

9/20 10:13

落ちたらヤバいよ。

9/20 10:23

9/20 10:24

下ってくると美しい癒しの森。

9/20 10:24

9/20 10:51

湯又岳への登りの途中に展望ポイントが。

9/20 10:54

池塘もありました。

9/20 11:01

湯俣岳。展望はありません。

9/20 11:12

ここから延々と下ります。

9/20 12:51

急な斜面をつづら折りに下ります。

9/20 13:39

途中ロープや階段も。

9/20 13:41

展望台。

9/20 13:45

伊藤新道と、噴泉塔が見えます。

9/20 14:20

ここから下はワイルドさが増します。

9/20 14:28

下りの連続で足の踏ん張りがきかなくなる。

9/20 14:33

発電の取水堰。これが見えたら晴嵐荘は目の前です。

9/20 14:38

You did it !!!
しかし長かった。。

9/20 14:39

晴嵐荘到着。

9/20 14:40

9/20 14:55

お酒が色々あります。梅酒もあります。どれも800円。

9/20 15:45

温泉！汗を流してスッキリです。

9/20 17:57

夕食はカレーです。3食連続ですが美味。笑

9/21 6:00

【4日目】
朝食はとろろ、温泉卵ほか、美味！

9/21 7:07

曇りで風も強めでしたが、雨は逃げきれそうなので通常装備で出発。
ジップラインは結構力使います。出発前後はゴンドラをカラビナで確実に固定しましょう。

9/21 7:16

多少高巻のアップダウンはありますが、下り基調の水平道です。

9/21 7:27

9/21 7:38

意外とバラエティーに富んだ道で飽きません。

9/21 7:52

9/21 8:06

9/21 8:13

無名小屋。

9/21 8:13

小屋の内部。
十分に一晩過ごせそうな感じです。

9/21 8:31

9/21 8:44

林道に出ました。

9/21 9:11

ここから延々と林道歩き。

9/21 9:32

この一番長いトンネルを出ると高瀬ダムです。

9/21 9:49

もうすぐゴール！

9/21 9:53

ダム到着です。
ここからタクシー乗り継いで七倉まで戻ります。

9/21 10:14

工事現場。

9/21 10:21

タクシー乗り継ぎ。
ここが下山場所かな。
七倉でタクシーを降りたころに本降りになりました。なんとか逃げ切り成功。

9/21 11:45

葛温泉の温宿かじかでお風呂とランチで終了！
お疲れさまでした。

撮影機器：

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

感想

kazucchi42

　今回の山行のキモは、秋雨前線の影響が読み切れなかったことです。台風は逸れて、秋雨前線は北アルプスより少し北側に停滞する予報でした。しかし、予報より前線が南下した影響か、2日目と3日目はかなり厳しい環境でした。

　2日目の烏帽子小屋では、雨が弱まって雷の心配が減ってから様子見で出発しましたが、結果オーライだったようです。もし停滞していたら、爆風で前進できない、かつブナ立尾根を下っても、濁り沢を渡れる保証が無いという詰んだ状況に追い込まれていたでしょう。

　3日での野口五郎小屋では晴天予報も風が予想よりかなり強く、小屋を出た瞬間に停滞することも頭をよぎりましたが、予報が翌日、翌々日とさらに厳しくなるようなので、ここはギリギリ行けそうな今の気象条件で稜線から早期に離脱すべきとの判断になりました。耐風姿勢を取りながらの山行でしたが、終わってみればある意味良い経験ができました。

　体力面では4か月のブランクということで、登りの体力は体感3割引きって感じで、やはり継続は大事だと実感じました。また、竹村新道の累積下り1700mは最後かなり足に来て踏ん張りがきかなくなり、カメの歩みとなりました。翌日はかなりの筋肉痛で階段の下りがつらい（笑）

　また、今回は結果としてKさん、Mさんとコラボすることになりましたが、とても楽しく山歩きができました。お疲れさまでした。