テント担いで大キレット・ジャンダルム縦走
- GPS
- 35:06
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 3,356m
- 下り
- 2,272m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 11:21
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 9:42
天候 | 10月5日 くもり 稜線上はガスが濃く視界不良 気温低く南岳小屋付近では「霧氷」 標柱などに発達したエビの尻尾 10月6日 晴れ 昼ごろからガスが出る 午後2時過ぎには西穂丸山付近でヒョウが 降る |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日なのでガラガラに空いて居るかと思いきや、9割以上の混雑。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
右俣林道〜槍平小屋 整備された林道と登山道です 槍平小屋〜南岳小屋 南岳新道と呼ばれる登山道は急登で道幅せまく、なかなか厳しい登山道です。 南岳小屋〜北穂高小舎 大キレットと呼ばれる難所 高度感、難易度共に高い緊張の連続の登山道です。 北穂高小舎〜奥穂高岳山荘 大キレットに負けない難所の連続ですが、それだけに景色も良く達成感も充実します。 奥穂高山荘〜奥穂高岳 一般の登山道です、心配な個所は有りません。 奥穂高岳〜ジャンダルム 破線のルートで、俗に「上級者のみが通れる・・」などと書かれて居ますが、3点支持が確実に出来る人、また冷静にルートが確認できる人であれば問題ありません。 ウマノセ、ロバの耳と難所が続きますが、ワクワクを期待する人には良い場所です。 「ジャンダルムの天使」は代が変わっても健在です、会いに行きましょう(^u^) ジャンダルム〜間ノ岳 天狗岳、間ノ岳は岩が脆いので落石注意です。 間ノ岳〜西穂高岳 間ノ岳を降り赤岩の頭を登り詰めれば、西穂高の山頂は目の前。 西穂高の山頂に居る登山者からの、羨望の眼差しが貴方を待って居ます。 ここで少し休憩して、注目を集めましょう、「ヒーロー」に成った気分が味わえます。 西穂高岳〜新穂高駐車場 快適なロープウェイが貴方をお待ちして居ます。 高度を金で買うと言うこの上ない罪悪感が心を支配しますが、ロープウェイに乗り合わせた他の乗客は、貴方の汗臭さに、この上なく不幸せな顔をします。 一人浮き上がった感が味わえるひと時をお楽しみください。 |
その他周辺情報 | 今回は新穂高登山者駐車場から車で1分の「ひがくの湯」を利用しました。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
イクイクって言って、ちっとも実行出来なかった穂高の主脈縦走。
やっと体調と天気と休みが重なって歩いて来ました、これで槍から西穂高まで、赤い線が繋がりました。
初日の霧氷を見つけた時には、キレットの踏破は無理かと思いましたが、登山道の凍結には至らなかったので、縦走出来ました。
3回目のジャンダルムですが、行けば行くほど恐さが増す様な気がします。
1日目(5日)
奥穂高小屋まで歩くつもりが、大キレットあまりの辛さに、北穂高でリタイヤテント泊。
槍平小屋あたりから一緒に成ったHA君とは、南岳以降行動を共にする事に成った。
彼は私の息子と同い年の青年だった、彼の父親は60歳らしい。私より年上で少しほっとした。
ガスに巻かれた一日だったし、気温が低いおかげで、岩やはい松に着氷し、思いがけない霧氷を見る羽目に成った。
大キレットが凍結したら、この山行はそれで終わりだったが、登山道の凍結は無く、無事に乗り切れた。
テント場では夕方からとても寒くて、ダウンジャケット、ダウンパンツ、モンベルダウンシュラフ#1でも寒さで震えてしまった。
しかし、夜11時頃目が覚めると気温が上がったのだろうか?寒さを感じず、それ以降快適に眠る事が出来た。
かえって寝過ぎてしまい、朝5時の出発予定が、50分の遅刻と成ってしまった。
2日目(6日)
HA君が、本日奥穂小屋からどうする予定なのか確認して居ないが、私の西穂まで縦走の決意は固い。
HA君は白出沢を下り、新穂高へ下山すると言って居たが、奥穂から西穂を縦走しないのは、天気が良過ぎてもったいない。
「もしよかったら一緒に来ますか?」って聞くと、「行きます!」と言った。
昨日から彼の歩きを見て居たので、脚力や注意力には問題がないと確信していた、そうでなければ、他人を誘うには危険過ぎるルートだし、私には自分以外を補助しながら、歩く技術を持ち合わせて居ない。
幸い夜中の内に天気は回復し、御来光を迎えられた。
雲海に浮かぶ浅間山は頂上から噴煙が立ち上るのも確認できた、他の遠くの山々も見る事が出来、至福の時を過ごせた。
HA君は西穂まで無事に歩ききり、最後に「ひがくの湯」で一緒に汗を流して分かれた。
回を重ねる事に恐さを増すジャンダルム越え、何故だかわからないけど恐かった。
でも、来年もまたチャレンジしよう。
コメント
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大変厳しいルートをご無事に踏破されお疲れさまでした。
正に「冒険」と言う言葉が相応しいルートですね。
graveltrekさん、今年の登山はほれぼれする山旅ばかりで親父の立派な背中を見させていただいた気持ちです 。
僕は、まだこのようなチャレンジングなルートはやったことが無いので、写真を拝見しているだけで寿命がちぢまりそうです
来年チャンスがあれば、挑戦してみたいです。それまでに高所恐怖症を克服せねば
親父の立派な背中を見て成長させていただきます
お疲れさまでした!
マルさんコメント有難うございました、なかなかパソコンの前に居る時間が無くて返信が遅く成りました、ごめんなさい。
>来年チャンスがあれば、挑戦してみたいです。それまでに高所恐怖症を克服せねば ・・・
マルさんの脚力とタフな精神が有れば何も問題ないと思って居ますよ!!
来年にこの稜線を歩く時には、ぜひご一緒させてください。
graveltrek
graveltrekさん、おはようございます。
私には到底できないテン泊装備での大キレット・ジャンダルム越え無事に完了お疲れさまでしたとおめでとうございます。文章がいつものグラベル節なんでコミカルな登山に見えてしまいますが楽しんでる様子がよく伝わってきます。
文字通り親子ほど違う年の離れたハイカーさんと行動を共にし、半ばリードしながらの山行は緊張もあったでしょうけど共有する感動が2倍に膨れ上がりお二人ともいい思い出になったのではないでしょうか。
graveltrekさんのレコを読むと山での躊躇や戸惑い、恐れや不安などもおおっぴろげに書かれているのでそれが逆に私を山へと駆り立てる内容になっています。
体調は良いようですね、ジャンダルム3度目ですか!なんだかんだで経験値グングンあげてますね〜・・・・ちょっとうらやま嫉妬です
bo-tyu-zai さんコメントありがとうございました。
>体調は良いようですね、ジャンダルム3度目ですか!
体調は完全にもどったみたいです、ご心配を頂きまして有難うございました。
これで、今年の冬は山スキーに挑戦できます。
graveltrek
グラさん乙ですー
やっぱ高度感ありますねぇ!見てたら俺にはムリなんなじゃねーかと思いましたですよ。
とはいえ来期は槍穂を繋げて歩きたい。また前歩いてくださいne!
お疲れ様ですた
サトさんコメント有難うございます。
9月10月と、サトさんと休みが合わなかったので、一緒に山行出来ませんでした。
来年こそは一緒に、この稜線を歩きましょうね!!
graveltrek
graveltrekさん、こんばんは
白出沢からジャンの天使にキスするgraveltrekさんを見てました(心の目で )
奥穂岳の山頂で霰に打たれてましたが、山行に影響無くて良かったですねぇ
山荘で同室の何名かの方は翌日(7日)の西穂行きを、積雪と強風のため断念されてました
それにしてもこのルートを繋げて歩きますか!しかもテント担いで!流石です
いつか奥穂〜西穂を繋ぎたいと思ってますが、写真見てるだけで怖そうだなぁ
loさんこんにちは、寒さに弱い事を自覚して居るgraveltrekです。
まさかloさんが穂高を歩いてるなんて思っても居なかったんで、レコをみて驚きました。
私は未熟者ゆへ、心の目で北穂の梯子を登るloさんが見えませんでした(;一_一)
場所によっては、雪が積もった様ですね、西穂に居た私は風に舞うかのような雪と雹を少し体験しただけでした。
では〜
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