石鎚山 堂ヶ森、二ノ森からの縦走と東稜バリルート


- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,593m
- 下り
- 2,591m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:15
天候 | 二日とも見事に晴れてくれました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレもありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
堂ヶ森への登山口は保井野と梅ヶ市がありますが、道は梅ヶ市からの方がしっかりしているようです。(歩く人数が多いから?) 保井野登山口から梅ヶ市分岐まで、足元浮石が多く要注意です。 二ノ森から石鎚への道、尾根の西側斜面をトラバースしています。 東側の明るい道から一転かなりワイルドな状況です。 |
写真
しかもいきなり下りから入るのは間違いですね(笑)
(足は大きさの比較用です。踏んでいるのではありませんから!)
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
ガイド地図(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料水(3ℓ)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
ストック(1)
水筒(1)
時計(1)
非常食(1)
カメラ(1)
ツェルト(1)
医薬品(1)
|
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感想
昨年この時期に訪れた石鎚山、今年も楽しみに行ってきました。
去年はガスのために山頂からの風景やこの山ならではのドキドキ感を宿題にしていました。
同じルートを歩いても、また違う楽しみがあることはもうわかっていますが、今回はルートを全く変えてみようとプランを練り直してみました。
今回のメインは保井野から堂ヶ森、二ノ森を経由する稜線歩きの縦走ルート。
それともう一つ、石鎚山頂からの東稜のバリルート。
この2本のルートを目いっぱい楽しんでしまおうという二日間です。
縦走ルートはともかく、東稜バリルートは地形を見る限りでは自分の技術でこなせるものかどうか、全くわかりません。
去年も南尖峰からの下り口が分からずにあきらめた経緯があるものですから、状況が許さなければ無理しないことを自分で確認してプランに入れています。
最初のピーク、堂ヶ森まではひたすら植林帯の斜面を登ります。
緩やかに始まった登山道が途中からグイッと勾配を増し、稜線に出るまでにまずひと汗。
こちらから登る人は少ないのか、人間の姿を目にすることなしに静かな山と向き合っています。
尾根に出てみると、近畿でもなかなか見られないようなスケールの大きい風景に圧倒されます。
これから歩く尾根から分かれて四方に延びる支尾根の雄大なこと!
澄んだ空気の中、遠方の山までがみな輪郭をくっきり見せているのは気分のいいものです。
深呼吸したくなる風景が四方に広がっています!
繰り返すピークとコルの繰り返しにいつまでも楽しい嬉しいだけで歩けるはずもなく、かなり足に乳酸を溜めながら山頂にたどり着きました。
成就(ロープウェイ)からのルートに出合うまではずっと一人だったのが、山頂では予想外の人の多さにびっくりです!
神社前で聞こえてくる会話も関東、関西、九州・・・さすがに全国から人が集まる山ですね。
ちょうどお昼のタイミングでほとんどの方が食事休憩をされています。
私はもう目の前に延びている天狗岳、南尖峰へと逸っていますが、ここはまず腹ごしらえと無理やり気を落ち着けて腰を下ろしたことです。
去年に見つけられなかった下りのルートが今日は見つけられるかが心配でした。
それが運のいいことに、そのルートを下りたことのある方に偶然出会い、その場の話だけでしたが心強い安心感をいただいた気分で先に進むことができました。
南尖峰の先まで行くと、もちろん道はなくて真っ逆さまに落ちるしかないような岩の壁に見えます。
少し時間をかけてルートを見定め、両手両足の位置を決めながら壁を下り始めました。
クライミングの経験はありませんが、滑らない岩肌と取っ掛かりの多い形状は、たぶんいちばん優しい部類に入る岩壁なんだろうと思います。
最初に壁の側面に体を持って行くのが怖いことでしたが、その形ができるとあとは3点支持を守りながら動けることもわかりました。
ひとつの岩がせいぜい数mの高さだったことも救いで、それ以上だとロープなしには進めなかったと思います。
(それだとたとえ点線でもルートの表示はされてないでしょうけど・・・)
途中2度のルートミスがありましたが、幸い数mで間違いに気づくことができ、多少の時間ロスで済ますことができました。
本当は先に登りで経験するべきだったでしょうが、なんとか無事に下りきることができました。
ただ、もっと難度の高いルートはきっとまだまだあって、ここらでヒーヒー言ってるのは問題外なんだろうな・・・
翌日、朝からいきなりのメインディッシュはこの東稜ルートの登りです。
実は写真にも撮りましたが、取り付きのところで「通行禁止」の表示がありました。
下りてきたときに初めて見ましたが、表示があるのに入るのはいかがなものか・・・
富士山の山開き前の通行禁止の看板と同様に、それでも行くのなら自己責任だとの意味だと理解して進むことにしました。
自己責任は無責任とは違います。
ルートの難度、単独であること、それぞれのリスクを踏まえ、自分にできることをやり、できないことをしない。
そこの見極めをきっちりすることを自分に確認してはじめて進む決心をしたことです。
前日の下りに比べると登りのほうがはるかに楽です。
登るほど方向が絞られるのですから迷う可能性は少なくなります。
足を置く位置も登りだとほとんど見えています。
山高地図のコースタイムでは下り60分、登り90分でしたが、今回のタイムは下りも登りも60分少々でした。
まだロープウェイの始発の乗客は山頂に着いていない時間、それでも数人のハイカーに山頂で出会い、しばらくの会話にお付き合いいただきました。
土小屋で同じ宿に泊まっていた方や、早朝スタートで西ノ川から登ってこられた方。まだ私が歩いていないルートの話を聞くと、よし、次回は・・・と思ってしまいます。
ついつい時間を過ごしてしまい、あらためて先に進みます。
もう今日の山場は朝一で終わった気になっていますが、昨日の疲れが実はだいぶ残っていること、稜線歩きの登り返しの度に思い知らされます!
昨日歩いた道を逆に辿っているだけですが、方向が逆なだけで周りの景色が違って見えるのも不思議なものです。
こうして歩いていて、ふと、自分が山の何に惹かれているのか考えていました。
景色、紅葉、花・・・どれも見つけては喜んでいるものです。
難しいルートやしんどいルートの攻略・・・じゃないし。
幼い頃に、家の近所の道をまっすぐ辿るとどこまで行けるかよくやってみていました。
(幹線道路じゃなくて、細い路地くらいのものです)
帰りが遅くなっては叱られていましたが、何かを探して歩くんじゃなく、道が続いていること自体が面白かったんです。
何も持たず、行先も決めずに歩いている子供って、現在なら警察に保護されそうですが、何か今の歩き方につながっていそうだ・・・
遠き道のりを経て石槌山に行かれたのですね
計画していた休暇を有意義に過ごされたようですね
南尖峰から先の風景は昨年とはまた違った顔を見せるのでしょうね
幼い頃の記憶が遺伝子に組み込まれ受け継がれていくものであったら
面白いですね
merさん、こんにちは!
石鎚山へのアプローチ、今回も無事に歩き通せてやれやれでした
最初の登りの長さは覚悟しているのですが、ダメージを自覚するのはしばらくしてからです。
筋肉痛のようなものかな・・・?
前回歩けていなかった東稜ルート、きれいに晴れてくれて達成感を味わわせてくれました
秋に2度訪れましたが、この山を雪の時期に歩く度胸と技術はまだ持てないようです
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