六甲東半縦:新神戸〜宝塚
- GPS
- 08:34
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 1,502m
- 下り
- 1,503m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:32
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR宝塚駅→もより駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(新神戸〜摩耶山) ● 危険箇所はとくにありません ● 市ヶ原の先から本格的な山道になります ● 激登りの急坂が続くというわけではないものの、それなりの登りが長く続きます ● 登ったあと、いったん下ってからまた登るというパターンがあります (摩耶山〜六甲最高峰) ● 危険箇所はとくにありませんが、車道を歩く区間は車に要注意 ● 縦走路は山道と車道が混在しています。また、山道と車道が並行しているところもあり、うまく車道を歩けば足を温存できるようです ● 思った以上に距離がありました ● 思った以上に起伏がありました (六甲最高峰〜宝塚) ● 危険箇所はとくにありません ● 基本的に明瞭なトレイルです ● 基本的に宝塚に向けてなだらかに下っていきます ● 部分的にやや難儀な岩場や荒れ気味の道があります ● 道標がよく整備されているので道迷いの心配はないと思います ● ただ、地名標がほとんどないので、現在地を知るにはGPSで確認する必要があります |
その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚 日帰り温泉840円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
常備薬
保険証
携帯
タオル
カメラ
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感想
秋の六甲縦走大会にもぐり参加して西半縦を歩いたので、続きがどうなっているか偵察山行してきました。来春の縦走大会に全縦で申し込んでいるため、完歩するための下見です。
西半縦のゴールだった新神戸からスタートし、まずは布引の滝を眺めつつ市ヶ原を目指します。布引エリアは紅葉のピーク、赤や黄や緑の色模様が素晴らしい。青空の下、大変気持ちのいいトレイルです。これだけでも訪れた値打ちがあるってもの。
市ヶ原を過ぎたら摩耶山に向けて本格的な山道に。めちゃ急登というわけではないものの、それなりの登りが続きます。しんどいのでマイペースで登っていたら、高校生たちが次から次へとすごい勢いで追い越していきます。若いなぁー。女の子らもまるでカモシカのよう。学校行事か何かかと思って尋ねると、「部活です」という答え。「何部?」と聞くと、「山岳部です」。納得。
しかし、みんながみんなカモシカというわけではなく、ちょっと太り気味の生徒が苦戦していました。キャプテンぽい仲間が気遣って「○○ちゃん、大丈夫? やめとく?」と声をかけたら、「大丈夫だよっ! なめんなよー!!」と自分を鼓舞して登り続けて行きました。なかなかあっ晴れな根性、頑張れデブちん!
摩耶山へは一本調子で登るのではなく、登ったあと、いったん下ってからまた登り返すというパターンがあって、せっかく登ったのにと思いながらも足を進めるしかありません。あれが山頂かと思っても、その先でまた下っていたり。んー、山頂が遠い。
ふと、全縦で須磨浦公園からきたら、これを登り切ることができるのかという疑念が頭をよぎります。どうやら、六甲全縦の場合、この摩耶山がラスボスとしてドーンと立ちはだかるようです。
ようやく登り切ったら、山頂エリアには車やらバスやらがいて、なんか拍子抜け。ロープウェイの駅もあって、機械を使えば楽にこられるわけですね。大会時にはCPが設けられる掬星台からは胸のすく景色が楽しめます。写真をどうぞ。
摩耶山をあとにして六甲山上エリアに突入。ここがよくわからない。地図をみると道が錯綜していて、実際にきてみなければどんなところかイメージが立ち上がりません。「掬星台から先は惰性で行ける」と言ってた人がいましたが、ガーデンテラスや最高峰まではけっこう距離があるし、予想していたより起伏もあります。どうも惰性では済まなそうな。もっとも、菊水や摩耶山みたいな厳しい登りはもうないようですが。
ゴルフ場を突き抜けるあたりから、熟年のご夫婦と思しきペアとなんとなく相前後して進むことに。歩くスピード自体は熟年ペアのほうが速いのですが、分岐ごとに立ちどまってルートを確認されるので追いついたり追い越したりします。
みよし観音でまた追いついたので「どこまでですか?」と声をかけたら、「最高峰まで」とのこと。まだしばらく付かず離れずで進むことになるようです。
そのあたりは山道と車道が並行していたので、一度どちらが早いのか、この熟年ペアを利用させてもらって実験してみました。先を歩く熟年ペアが山道へ進んだ箇所で、私は車道を進んでみました。で、結果はというと、再合流したらやはりペアさんのほうが同じぐらい先で、どうやら山道でも車道でも大して変わらないようでした(そこは、ですが)。
六甲山最高峰は縦走路からは外れるのですが、せっかくだからと立ち寄ってみたところ、件のペアもいらっしゃいました。最高峰の標識で写真を撮りっこし、それがきっかけでしばし話を。「どちらからいらしたんですか?」と尋ねると、男性は「奈良から」、女性は「大阪から」というお答え。ん? ご夫婦じゃない? 「違います。高校の同級生なんです」というお返事。へー!
ちょうど私も先日、高校の同級生と二上山を登ったところだったので、同志を得たようで嬉しくなりました。お二人は私と同様、六甲全縦を分割して歩いておられ、今日はここまで。次回、続きを宝塚まで行くご予定とのこと。「東お多福経由で戻ります」とご挨拶いただき、お別れしました。
最高峰でしばらく休憩したあと、私のほうは宝塚を目指してリスタート。少し下ったところにトイレがあったので用を済ませたら、なんと高校同級生ペアとまたも再会、どうやらご縁があるらしいです。
お二人は、どうも道がよくわからない、とルートを探されていました。三人寄れば文殊の知恵とばかりにルートをみなで確認したところ、しばらくご一緒することが判明。道々おしゃべりしながら楽しく歩かせてもらいました。こんな感じは久しぶりやなぁ。お二人とは、東お多福への分岐でこんどこそほんとうにお別れすることに。短い時間でしたが、ありがとうございました。
14:00過ぎに東縦走路分岐点で車道から離れて、いよいよ宝塚への最終行程に突入。どうやら今日も途中で暗くなりそうな雲行きです。ここから先は、さっきまでの賑わいとは打って変わって人けがなく、孤独な道行きに。また、基本的に宝塚まで突き抜けるしかなく、何かのトラブルが生じても途中リタイアが困難です。お二人と別れたあとでもあって、大丈夫かなとちょっと不安な気持ちが湧いてきます。
この最終行程は、ダイトレの伏見峠から先と酷似していました。静かといえば静か、寂しいといえば寂しい道で、大きくいえばゴールまで長くゆるやかな下りを描いています。道そのものは基本的には歩きよい明瞭な登山路で、道迷いの心配もまずありません。
が、ダイトレと違うのは、現在地を示す地名標がない点。地図では水無山や船坂峠、大平山、大谷乗越、譲葉山、岩倉山などのポイントが示されていますが、現地にはそれらの地名標がありません。なので、気がついたら通り過ぎていた、といった具合で、いま自分がどこにいるかはGPSでその都度確認する必要がありました。また残り距離も東縦走路分岐点で12キロ余りと表示されていた以降は出てこず、距離的な把握もやや難しかったです。それから、ついでにいえばベンチ類もほぼありませんでした。
という感じなので、ひたすら歩くしかありません。黙々と宝塚を目指して歩く孤独で単調な時間が続きます。とはいえ、そのおかげで行程の進捗は著しく、それまで予定より45分ほど遅れていたのが一気に挽回してしまいました。大谷乗越からは平坦な道になり、さらに歩を進めることが可能でした。
が、調子よく歩いていたら、あれ? なんか痛いぞ? 痛っ、痛た――踵に異変が。いや、これ、困るんだけど。とボヤいても痛みは消えません。仕方がないので速度を落として、だましだまし歩くしかありません。しかしそのうち、右足のくるぶしのところまで張り詰めるような痛みが出始めて、もうちょっとで宝塚なのに、と恨み言がつい口をつきます。
で、気になってきたのは、今日は新神戸スタートの26キロで、春の大会は須磨浦公園スタートの46キロだということ。今日の行程よりまだ20キロも長いのです。うーん、全縦に申し込んだのはちょっと無謀だったか? 須磨から宝塚まで一気にというのは私にはハードルが高いぞこれは・・・とちょっとビビッてしまいます。
とはいえ、ダイトレの36キロは歩けたので、それを基準に考えたらあと10キロ。プラス10キロぐらいなら、なんとかならないでもないか、などと妄想が駆け巡りますw
そうこうしているうちに前方に建造物が現れ、ひょいという感じで塩尾寺に到着。なんと、明るいうちに塩尾寺までくることができたじゃないですか。驚き。残り距離がわからなかったので、これは嬉しい想定外です。
塩尾寺からは舗装路となり、登山としては事実上ここで終了。宝塚市街まであと3キロほどです。が、最後のこのアスファルト道の下りがまた踵とくるぶしの痛みを増幅するわけで。まぁ、我慢できないというほどではないのですが、くそ、痛っ、痛い、とボヤキながらの冴えないフィナーレになってしまいました(;'∀')。
ともあれ、なんとか宝塚に到着。やれやれ。ゴールにはおあつらえ向きにナチュールスパ宝塚という温浴施設があるので、ひと風呂浴びてさっぱりすることに。足をよくよくマッサージしておきます。
いろいろありましたが、おかげでなかなか濃密で、かつ、得るものが大きい山行となりました。来春の全縦大会に向けては戦略を練り直さねばなりませんが、ま、それも実際に歩いてみて見えてくることなので、やっぱりきてよかったといえそうです。今回もお世話になりました。六甲東半縦に合掌。
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