木曽駒ヶ岳〜宝剣岳〜空木岳縦走 中央アルプスの主峰を巡る展望コース
- GPS
- 17:39
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,366m
- 下り
- 3,112m
コースタイム
2日目 宝剣岳→檜尾岳→東川岳→木曽殿山荘(泊) 7H
3日目 空木岳→池山尾根→駒ヶ根 5.5H
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◇地 図 地形図「木曽駒ヶ岳、空木岳」 ※定員(6人)になり次第締め切ります ※往復阪急バス利用 |
写真
感想
このたびの例会は、最初がロープウェイで高度を稼いだ分楽だったが、その後の尾根歩きは見た目よりアップダウンがあるのと岩場が多いので、緊張と持久力を試されるものだった。下りはクマザサや林の間をゆくので暑さはあまり感じなかった。朝は雲海、目指す峰や振り返って踏破した峰、遠くにアルプスの峰々、そして青い空に、さまざまの形をした雲、歩きながらの景色に飽きることがない山行だった。
【8月27日】定員6名のところ、1名キャンセルにより5名で8:30阪急梅田駅をバスで出発、途中道路工事に伴う渋滞から1時間遅れて14:15駒ケ根インターバス停に到着、ここで予約待機のタクシーに乗り込み、14:40中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイしらび平駅に到着、シーズンでピストン運転中のロープウェイに乗って、アナウンスガールの案内を聞きながら、わずか9分で一気に千メートル近くを上がり、千畳敷駅に着いた。この絶景をビデオにアップできないのが残念。アルプスに来たという実感が湧いてくる。
快晴、軽くウォーミングアップをして15:08出発。氷河時代の遺跡・千畳敷カールに咲くクルマユリ、ミヤマセンキュウ、アキノキリンソウなどを眺めながら渡り、御影石の道を登っていった。登り始めは体が慣れていない分きついが、40分で宝剣岳山荘が見える鞍部に到着。高度2612mの鞍部からはロープウェイから下の村までいい眺めだ。宿泊手続きを済ませ、荷物を預けて、夕食前の運動として中岳、駒ヶ岳に1時間半の行程で登る。木曾駒ヶ岳には長野県と山梨県の県境を挟んでそれぞれの神社が祀られている。お賽銭やおむすびなどのお供えもある。ここで心ない登山者が飲み終えたパウチの空パック(重さわずか数グラムなのに)を岩の割れ目に押しこんでいるのを見つけ持ち帰った。こういう不心得者にはバチが当ってほしいが遭難は困る。
宝剣岳山荘に帰着する頃にはガスが濃くなってきた。山荘前で、生ビールで乾杯。夕食の後は何もすることがない。私たちには個室が与えられたので、早速布団を敷いてゆったり横になる。途中、音は聞こえないが遠くで稲光が盛んでもあった。朝方は小窓からきらきら星、Twinkle,Twinkle,Little Star♪
【8月28日】5時起床。私たちは東にある小高い山をやり過ごし、伊那前岳方面へ10分ほど散歩、日の出撮影ゾーンに出た。
軽くストレッチをして6:20山荘を出発。宝剣岳は名前からして険しく、岩場を上り詰めて6:34山頂に到着。7:21雪の日に島田娘の頭が現れるという極楽平に到着。東方面には、北の方から鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、北岳、間の岳、農鳥岳。連山の更に向こうに富士山、さらに塩見岳、東岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、兎岳、茶臼岳と連なって見える。登りたい意欲が湧いてくる。
檜尾岳までは岩場が続く。鎖場を登ったり下ったり、大岩を潜ったりして、休み休みで10:30山頂に到着。ここで少し食糧をお腹に押し込み、さらに12:13熊澤岳、「まだまだ着かないな」といいながら、ようやく13:57東川岳に到着すると、あと30分と判るのでほっとする。花崗岩が砂粒に化したずるずるの道の傍は断崖絶壁である。慎重に下って14:22木曽殿山荘。
木曽殿山荘の受付では、気難しそうなオーナーが、渋い顔で宿泊に当っての細かい注意事項を丁寧に説明してくれた。その後、私たちは山荘から8分の「義仲の力水」を汲みに。道のりは長いが、ずっとお花畑が続き、水も冷たくおいしかった。このあと温いビール?で歓談。17:00に食事。山菜ごはんにレトルトおでんと思われるもの7種がメインディッシュ。食事中に2階一間の大部屋に2列に亘って、ずらりと布団が敷かれており、一つの布団に二人があてがわれる。もう寝るしかないか!17:30頃からダベリングをして20:00消灯。
【8月29日】早朝3:00頃からマナーの悪いグループがおしゃべり、ごそごそし始める。4:00点灯。4:40に朝食の用意ができたとの案内で、ふりかけ、漬物の早飯。朝食後、私たちは今日も日の出を撮影。早飯のおかげで5:20出発。今日は風がきつい。半袖では厳しく、衣服調整で長袖に変更。急登を、朝日を仰ぎながら登る。風は止み6:10第1ピークに到着。第2、第3ピークは頂上近くを巻き道。CLが「ホチキスの針」と名付けた足場などを登りながら6:46空木岳(うつぎたけ)に到着した。展望は360度、青い空。記念撮影の後、下に見える駒峰ヒュッテに降りて珈琲を沸かすことに。駒峰ヒュッテは優しそうなおかみさんで「こちらに泊まった方が…」などと皆でいいあう。
空木岳で目標は達成したつもりだが、7:15駒峰ヒュッテを出てから、駒石、大地獄、さらにお盆まで通行止めだった小地獄を経由して、池山登山口まで4時間40分延々と下る。六甲東縦走を思い出した。だらだら長い下りは林間だが足が疲れる。しかし、途中、道の両側にずっとイワカガミの群落が続く。満開の季節は飽きるほどすごいだろうな! 途中、高山病の症状で苦しんだ人もあったが、ようやく全員無事に池山登山口に到着。予約していたタクシーに乗ってコマクサの湯へ。ここは第三セクターが経営しているせいか、比較的安価で親切だった。(KO)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する