日帰り縦走・白出沢-涸沢岳-奥穂高岳-ジャンダルム-西穂高岳-新穂高温泉


- GPS
- 36:30
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,624m
- 下り
- 1,589m
コースタイム
【1日目】9時間50分
新穂高温泉無料駐車場-(2時間15分)-白出小屋-(2時間)-重太郎橋-(1時間30分)-荷継小屋跡-(3時間30分)-穂高岳山荘-(20分)-涸沢岳-(15分)-穂高岳山荘
【2日目】9時間27分
穂高岳山荘-(50分)-奥穂高岳-ジャンダルム:信州側を巻く-(2時間30分)-天狗のコル-(1時間)-間ノ岳-(1時間30分)-西穂高岳-(1時間)-ピラミッドピーク-(30分)-西穂独標-(40分)-西穂山荘-(1時間)-西穂高口駅-(7分)-しらかば平駅-(5分)-鍋平高原駅-(5分)-新穂高温泉駅-(5分)-アルペン浴場-(5分)-新穂高温泉無料駐車場
天候 | 晴れ のち 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2002年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【松本方面】約80分/長野自動車道の松本インターチェンジ-R158-安房峠道路-(平湯温泉)-R471-(栃尾温泉)-県道475(槍ヶ岳公園線)-新穂高温泉P:登山口 【高山方面】JR東海高山本線の高山駅-(濃飛バス)-平湯温泉-新穂高温泉:登山口 【松本方面】松本電鉄上高地線-新島々駅-(松本電鉄バス)-平湯温泉-(濃飛バス)-新穂高温泉:登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
馬ノ背、ロバの耳、ジャンダルム、間ノ岳などの難所が続く本コースは、槍穂高岳で最も困難な縦走コースである。 南岳から北穂高岳に向かう大キレットのコースと比較して、さらに難易度が増す。 一般的には、大キレットは、南岳から北穂高岳に進む方が歩きやすい。 本コースは、西穂高岳から奥穂高岳へ進むほうが歩きやすい。 奥穂高岳から、西穂高岳へ縦走する場合は、天狗ノ頭からの逆層スラブ状の崩れ易い絶壁の下りで特に注意が必要。 ジャンダルムは、信州側に巻道があり、自身がない人は無理に登頂しない方よい。 ジャンダムを奥穂高岳へ下る場合は、ザイルが必須。西穂高岳側から回り込んで登るコースの方が登り易い。 天候などの条件によっては、奥穂高岳に登った後、登ってきた白出沢へ下るか、涸沢へ下るエスケープルートで下山することも可能。 ★穂高岳山荘 http://www.hotakadakesanso.com/ ★西穂山荘 http://www.nishiho.com/ ★新穂高岳ロープウェウィ http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html ☆新穂高温泉のバス停には、無料の『アルペン浴場(源泉かけ流し)』がある。その南の中尾温泉口のバス停北の蒲田川の河原には、『新穂高の湯』の露天風呂がある。(料金は寸志) ☆新穂高温泉HP http://shinhotaka.com/ ☆高山市観光情報HP http://www.hida.jp/index.html ★山行記録 北アルプス大縦走 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-64007.html |
写真
詳細画像は以下を参照 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5e/Nishihotakadake_and_Ainodake_from_Maeho_2000-9-3.jpg
詳細画像は以下を参照 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/51/Gens_d%27armes_from_north_2002_9_26.jpg
感想
・コースガイド風のコメント
穂高岳は、槍ヶ岳と共に北アルプスで最も人気の山で、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、明神岳、西穂高岳などの総称。最高峰の奥穂高岳は、標高3,190mで、北アルプスの最高点で、日本で3番目に高い山。山頂には祠があり、三角点はない。前穂高岳の山頂には、一等三角点(点名:穂高岳、標高3090.23m)がある。
【1日目】9時間50分
新穂高温泉無料駐車場を出発し、新穂高温泉のバスターミナルにある登山指導所に登山届を提出する。http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/yama/CK2010081302000175.html 車道を北へ直進すると、下りで利用する新穂高ロープウェイの新穂高温泉駅がある。ゲート先の蒲田川右俣林道を進んでいくと、休憩ポイントとなる穂高平避難小屋がある。この小屋の手前の大きなヘアピンカーブの林道をショートカットする近道がある。さらに、林道を進んでいくと、白出小屋に到着する。ここから白出沢の南側の斜面の針葉樹林帯の登山道となる。白出沢には木の板の重太郎橋が懸けられていて、対岸の北側に渡る。ここから岩壁を削って造られた岩切道を登っていくと、石垣が残る荷継小屋跡に到着する。その先樹林帯を抜けると、岩のガレ場のジグザグの道が白出のコルのある穂高岳山荘まで続く。
途中の登山道からは、西側に笠ヶ岳が望める。また、奥穂高岳方面の岩峰を望むことができる。
穂高岳山荘( http://www.hotakadakesanso.com/ 収容人数=350人、テント=20張)から涸沢岳が近いので、その日のうちにピストンしておくとよい。涸沢岳からは、穂高岳山荘と奥穂高岳とジャンダルムや、槍ヶ岳など360度の展望が得られる。
【2日目】9時間27分
翌朝、穂高岳山荘を出発する、最初の登りは急登で、鉄のハシゴや鎖が取付たれている。残雪期の登下降には、ザイルが必須。
奥穂高岳の山頂からは360度の展望が得られる。
ここから、西穂高岳までは、気が抜けない難所が連続する。前穂高岳からの展望で、アップダウンが連続するルートであることが分かる。右から左へ鋸歯状の稜線を登下降することになる。
前後に登山者がいる場合は、浮石を落とさないように注意が必要。奥穂高岳からの急坂を下ると、ナイフリッジの馬の背の難所がある。その先には、鎖が取り付けられたロバの耳の難所がある。ジャンダルムは信州側の巻道を通過して、西穂高岳側から回り込むように登る。狭い山頂(標高3,163m)からは、360度の展望が得られる。登頂が困難な場合は、無理をせず、そのまま天狗のコルへ向かう。
その先の畳岩尾根の頭からは、標高差300m以上の滑り易い急な下りが続く。天狗のコルには、避難小屋跡があり、岳沢へ下るバリエーションルートの分岐になっている。そこから標高差で100m近く登ると天狗ノ頭のピーク(2,909m)がある。その先また標高差で100m程、直方体の岩の逆層スラブ状の滑り易い急坂を下ると間天ノコル。再び急な痩せ尾根を標高差で100m程登ると間ノ岳のピーク(2,907m)がある。
さらにその先の赤石岳と呼ばれる小ピークを越え、もう一度急坂を登ると西穂高岳の山頂(2,908.59m、三等三角点)がある。西穂高岳からも360度の展望が得られる。
西穂高岳からは、ピラミッドピークと独標の難所を通過後、幅の広いほっとできる登山道を下っていくと西穂山荘( http://www.nishiho.com/ 収容人数=300人、テント=25張、通年営業)がある。
西穂山荘からの針葉樹林帯を下っていくと新穂高ロープウェイの山頂駅の西穂高口に到着する。第二ロープウェイは、日本で唯一の二階建てのロープウェイで 、しらかば駅までは所要時間7分、その後鍋平駅まで歩き、第一ロープウェイで新穂高温泉駅まで所要時間5分。車道を下っていくと、バスターミナルには、無料のアルペンの浴場(源泉掛け流し内湯)があり、ここで休憩を兼ねて疲れを癒やすことができる。
尚、新穂高ロープウェイと西穂山荘は通年営業のため、西穂高岳には、厳冬期には数は少ないが、年中登山者がいる。
春先の西穂高岳周辺の風景を添付。春先でも新雪の場合は難コースとなり、滑落に注意が必要。
【関連図書】
・『ヤマケイ アルペンガイド 上高地・槍・穂高』山と渓谷社、ISBN 4-635-01319-7
・『山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地2010』昭文社、ISBN 978-4-398-75717-3 http://ec.shop.mapple.co.jp/shopdetail/001016000098/order/
・穂高岳の登山・ハイキングコースの情報(山と高原地図)
http://yamachizu.mapple.net/yamadetail.asp?mid=01-0064
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