聖岳・光岳
- GPS
- 73:25
- 距離
- 39.1km
- 登り
- 4,156m
- 下り
- 4,160m
コースタイム
9日 5:30聖平小屋-6:28小聖岳6:30-7:20聖岳(前聖岳)7:25-7:35奥聖岳7:37-8:00聖岳(前聖岳)-9:10聖平小屋9:50-11:20南岳11:30-12:10上河内岳12:13-12:20上河内岳分岐12:25-13:50茶臼小屋
10日 5:40茶臼小屋-6:15茶臼岳6:20-7:04仁田岳7:15-8:29易老岳8:43-10:42イザルガ岳10:55-11:10光小屋11:26-11:39光岳11:41-11:50光石11:55-12:07光岳12:20-12:25光小屋
11日 5:55光小屋-7:15易老岳7:25-8:39面平8:40-9:25易老渡
天候 | 8日 雨(台風通過)、9日 雨のち曇り 10日 快晴 11日 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
易老渡近くの駐車場へ駐車(平日・悪天候のため十分なスペースが空いていた) |
コース状況/ 危険箇所等 |
易老岳からの下り 滑りやすい箇所あり |
写真
感想
8日
雨の降る中、落石に注意しながら未舗装の道が続く道のりを進み6:20頃、便ガ島に到着。
さすがにこのような天候では、人の気配がなく、台風接近中の雨の中、山行を決行しようか悩んでいるところに、易老渡の駐車場で福島から来られていたお姉さんに声をかけられ、予定通りの山行を決定。
台風の最接近は15時以降との予想もあるので、それまでに聖平小屋までたどり着くことを目標とし歩き始めた。
いろいろ悩んでいたこともあり、再度出発準備をしてスタートしたので、8:00スタートとなってしまい、プラス便ガ島出発予定をしていたので、易老渡から便ガ島間を歩くのが増えてしまい、少し気持ちが焦ってしまった。
雨の中、一番心配だった西沢渡を渡る所であったが、川の水は増えていたがなんとか木の橋を渡ることができ、無事通過。
しかし、そこからが急登の連続。おまけにテント泊でもないのに18圓箸いΣ拱がこたえる。なんども心が折れそうになりながら、なんとか一歩一歩足を進め、急登では歩いては立ち止まり、深呼吸を繰り返しながら前進していく。
途中で雨が強くなっている様子もあったが、なにせ深い樹林帯。直接体にあたる雨は、そう多くなくなんとか薊畑に到着。
ここまでが目印がほとんどなく体力的にも気持ち的にも「本当にきつかった」っていう感じ。
13:40 聖平小屋に到着。14時過ぎから台風の雨風が強くなってきて、何とかそれまでに到着できたのでよかった。
この日、聖平小屋へ便ガ島から上がってきたのは、私を含めて4人。さすがにこの天気ではという感じ。
9日
朝から雨がまだ降り続いている。
予報では台風が過ぎ、晴れてくるはずだったのだが、なかなか天気が良くならない。
聖岳までは、標高差にして800m弱あるのでかなり登りの連続できびしい。
ただ、朝一ということと、荷物が軽いので、コースタイムをかなり上回るスピードでこなせた。
ようやく到着した聖岳山頂は当然視界なし。証拠写真だけ撮影し、奥聖岳に向かった。
奥聖岳も途中のお花畑は良い感じだったが、奥聖岳は消えかけたペンキの字と三角点があるだけで、視界もないので通り過ぎそうになっってしまった。
来た道を聖岳まで戻り、荷物を預けてある聖平小屋まで戻る。パンでエネルギー補給。
小屋前で大きなオスのニホンシカに遭遇。人に慣れているのか逃げようともしない。
聖平小屋を出発し、南岳まではいきなりの急登でスタートし、樹林帯の中を歩き高度を上げていく。
後半は、南アルプスらしい崩壊が進む斜面を見ながらひらすら登っていく。
南岳で休憩し、エネルギー補給。
上河内岳の分岐で荷物をデポし、上河内岳の頂上へ。
ここからは、聖岳などの絶景が見れるはずだったが、結局まだ天気は回復しておらず視界はない。(残念⤵)
ここからは、ほとんどが下り。この分岐近くで、ライチョウ(オス)に遭遇。
その先を、ひたすら歩くとようやく茶臼小屋に到着。
天気が良くなれば、富士山も見え絶景を拝めそうな立地だがこの時は相変わらず何も見えなかった。
10日
朝、起きれば快晴。
富士山もよく見え、日の出もばっちり見ることができた。
今日の行程は短いので出発も焦ることもなく、ゆっくりめのスタート。
ゆっくりと寄り道をしながら進みます。
あまりの景色の良さに、茶臼岳から仁田岳の間は景色を楽しみながらのんびりとお散歩気分。
この旅で初めて聖岳を見ることができました。
「あんなに大きくて存在感のある山だったんだ」と感動し、あんな道のりを登ったのだと改めて感じました。
寄り道した仁田岳では、あまりの絶景に少々長居してしまった。
そこから先は、いかにも南アルプスらしい樹林帯の中を延々と歩いていきます。
易老岳からしばらく下り、三吉平からまた登りかえし、ようやくイザルヶ岳分岐に到着。
眺望がよいというイザルヶ岳に登り、もうそこに見える光小屋に安心し、ゆっくりと写真撮影をし、景色を堪能。
亀甲状土のセンジヶ原を過ぎ、光小屋に到着。宿泊の受付を済ませ、光岳頂上、光石を往復。光石は、展望台から見ると本当に光って見えているようでした。
小屋に戻り遅い昼食。がんばれば下山できる時間でしたが、あわてて下山するにはもったいない天気に宿泊を決定。
午後になっても雲があまり出てこず、小屋前から見る富士山、聖岳、上河内岳、茶臼岳等の景色をのんびりと楽しむことができました。
光小屋は、50歳以下は食事提供はしないという条件の宿泊なので、夕ご飯、朝食を自炊。
山小屋泊まりの多い私は、ほとんど自炊することもなかったので、新鮮な体験でした。
この小屋に泊まるために、食料と寝袋を持参したのが、今回の荷物の重くなった大きな理由でしたが、それを運びきって到着した小屋で過ごす時間は本当に充実感のあるものでした。
11日
富士山の見える好立地の山小屋なので、日の出前から富士山が浮かび本当に幻想的な景色が広がっていました。
富士山からの日の出を十分に満喫し、写真を撮影し、後ろ髪をひかれる思いでしたが、ようやく小屋を出発。
易老岳を通過し、滑りやすい斜面の続く急坂をひたすら下り、面平を通過し、ようやく易老渡へ到着。
今回の、山行は前半は天気にも恵まれず、残念でしたが、南アルプスの奥深さを十分感じられる充実した、達成感のある山旅になりました。
かなり、体力的にきついコースでしたが、また、いつか天気の良い時に登りたいと思える、ある意味くせになりそうな南アルプス南部の山旅でした。
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