北ア・奥穂高岳〜涸沢レンタルテントでテン泊仮デビュー[上高地-横尾-涸沢-奥穂-涸沢-屏風ノコル-サイノカワラ-徳沢-上高地]
- GPS
- 58:00
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 2,123m
- 下り
- 2,129m
コースタイム
23:00 新宿西口都庁前発
*深夜バスのさわやか信州号にて上高地へ。[新宿都庁前→上高地BT 片道6000-]
=9/29=
05:30 上高地BT着
*朝飯&帰りのバスの整理券受付
06:20
↓ 0h10
06:30 河童橋
06:40
↓ 1h00
07:40 明神池
07:50
↓ 0h55
08:45 徳沢
08:55
↓ 0h15
09:10 新村橋
↓ 0h45
09:55 横尾
10:20
↓ 1h05
11:25 本谷橋
*昼休憩
12:00
↓ 1h40(休憩0h10含む)
13:40 涸沢ヒュッテor涸沢小屋分岐
↓ 0h15
13:55 涸沢ヒュッテ着
*涸沢ヒュッテにてレンタルテント泊。
=9/30=
07:45 涸沢
↓ 1h15
09:00 ザイテングラート取り付き
↓ 1h05
10:05 穂高岳山荘
10:20
↓ 0h40
11:00 奥穂高岳
11:10
↓ 0h30
11:40 穂高岳山荘
*昼飯
*雨が強くなってきた為、涸沢岳登頂は中止し涸沢テント場へ下山。
=10/1=
06:40 涸沢テント場
↓ 1h15
07:55 屏風ノコル
08:00
↓ 0h10
08:10 サイノカワラ
*下山に時間がかかりそうだった為、行く予定だった屏風ノ耳は中止。
08:25
↓ 0h10
08:35 屏風ノコル
08:45
↓ 1h55(休憩20分含む)
10:40 中畠新道分岐
10:45
↓ 1h10
*新村橋を何故か見落とし、下流の治山工事用の仮橋を渡り梓川左岸へ。
11:55 徳沢
12:00
↓ 0h55
12:55 明神池 嘉門次小屋
*昼飯
13:20
↓ 0h45
14:05 河童橋
↓ 0h15
14:20 上高地温泉ホテル
*日帰り入浴 [\800-]
16:00 上高地BT発
*シャトルバスにて新島々BTへ。 [上高地→松本;乗り継ぎ切符 片道\2400-]
↓
17:05 新島々BT着
17:24 新島々駅発
*松本電鉄上高地線に乗り換え。
↓
17:53 松本駅着
*萬来にて夕飯
19:40 松本BT発 [中央高速バス 3400-]
↓ 3h15
22:55 新宿着
写真
感想
〜念願かない涸沢テン泊仮デビュー。仮の理由は?レンタルテント〜
奥穂にいつものメンツで行ってきました。いつものメンツといえば、いつも雨。
さてはて今回は…。
晴れましたー! でもやっぱり雨も降りましたー! しかーし最後は超快晴!!
今まで、尾瀬は大雨、丹沢塔ノ岳は土砂降り、燕岳は台風と3戦3敗と連敗だった身にしてみれば、今回の山行は100点満点です。晴れてる山を歩けただけで既に80点ですので。
=レンタルテント=
以前からテン泊してみたいと思っていたのですが、涸沢ヒュッテでテントをレンタルできるという事を知り、「これは試しに利用しない手はない」と思い、お試しテント泊となりました。(レンタルテントの詳細は涸沢ヒュッテのHPで。)
シュラフとマットもレンタル可だったのですが、テント以外は購入しザックも新たに70リッターを購入。(登山ビンボーまっしぐら・・・) なので今回は装備的にはテントがないだけでしたが、計ってみたところ重量20kg。テントがないのに何をどーやったらこんな重さになるのか我ながら呆れるばかりでしたが、「食い意地がはりすぎ」「初めてのテン泊でいる物いらない物がわからなかった」といったとこでしょうか。
果たして20kgを背負って登れるのか一抹の不安を覚えつつ、新宿から夜行バスで上高地へ。
=雨呪縛からの解放?=
そんな初めてのテント泊でしたが、新宿発23時で上高地には5時半くらいに到着。
ベンチで朝飯を食べ、帰りの新島々BT行きのバスの整理券を発行してもらい、いよいよ出発です。ちなみに新島々行きのバスは整理券が必要で、翌々日までの整理券を前もって発行してもらえます。
気になる天気は晴れ!湿原や木道など景色の良い梓川の右岸を明神池まで歩き、穂高神社奥宮でお参り。氷壁の舞台となった徳沢を過ぎ新村橋〜横尾へ。
途中、山スカートをはいた山ガールとその彼氏と思われるカップルに出会いました。このカップルとはこの後、追い越し追い抜かれで涸沢まで行く形に。
=いよいよ涸沢へ=
横尾で橋を渡りいよいよ上高地をあとに。
緩やかな傾斜を登りたどり着いた本谷橋ではかなりの人数の方が休憩していらっしゃいましたので、僕達も昼飯を食べる事に。
本谷橋を過ぎると本格的な登りに。涸沢まではたいした登りではないと思っていましたが、20kgのザックを背負っていくのは結構大変でした。店頭で重りを入れてフィッティングしてもらいましたが、やはり重さが違うせいかうまく背負えず、腰骨や肩に痛みが出て辛かったですが、山間に北穂や奥穂が見えるたびに「きたーー」という感じでした。
そしてついに涸沢カールに。
眼前には前穂〜奥穂〜涸沢岳〜北穂の大パノラマが。スゴイの言葉しか出てきません。何度も来たくなるのがよくわかりました。日本一と称される紅葉はナナカマドが黄色に色づき始めたくらいでしたのでまだまだでしたが、そんな贅沢いったらバチがあたるような絶景でした。
=初テント泊=
レンタルテントの手続きはテント場受付でする形になりますが、16時からでしたので涸沢ヒュッテのテラスで名物のおでんと生ビールで乾杯をし、いよいよテント泊へ。予約したのは4-5人用のテントだったのですが、案内されたのは200×170でどうみても3人用のテント。かなり狭かったのですが、やはり表示人数よりは大きなテントじゃないと大変といういい勉強になりました。
夕飯は3人それぞれ作り、それを分け合う形に。ガスバーナーも3つ。。。調味料も食材も各々持参。共同装備もへったくりもありゃしません。そりゃ荷物が重くもなりますね。食事をどうするかは次回の課題になりました。
=根性のある山ガール=
2日目は曇り空。レインウェアを着込みテントに荷物をデポしてサブバックで奥穂高岳を目指します。
目の前に迫る穂高連峰に圧倒されながらいよいよザイテングラートに。下から見るとたいしたことないように見えましたが、いざ岩に取り付くとやっぱ大変ですね。でも楽しー。ザイテングラートの岩場をえっちらおっちら登り、穂高岳山荘に。遠くには常念山脈、横には奥穂の巨大な壁がそそり立っています。
と、ここで出会ったのが、昨日涸沢まで抜きつ抜かれつつだった山ガールカップル。聞くとノープランでここまで登ってきた様子。おそるべき山ガ。根性あります。
山荘前のテラスで休憩し、小雨がぱらつく中、いよいよ奥穂に登り始めました。
鎖〜2段の梯子〜また鎖。やばいこれは楽しい。雨で滑りやすかったですが、視界はクリア。「ジャンダルムだっ!」「槍だ!!」とテンション↑↑です。
そしていよいよ山頂へ。360度遮るもののない絶景に感無量だったのですが、飛騨側から吹く雨混じりの強風で身体が冷えてしまい早々に下山する事に。穂高岳山荘に着く頃には雨も本降りになってきたため、涸沢岳の登頂はやめ山荘で昼飯を食べていると、先程の山ガカップルとまた出会いました。どうやら穂高岳山荘に泊まる事にした様子。お互いの安全を祈りつつ、「また帰りに会ったりして」などと話し、僕らは涸沢に戻る事にしました。
帰りは涸沢小屋経由で帰る事にし、涸沢小屋でソフトクリームを食べニンマリ。テント場に戻りると雨も上がったので夕飯を食べて寝支度をしていると、いつの間にか雲が晴れ満天の星空に。天の川も見えプラネタリウムも真っ青な本物の星空に感無量でした。
=涸沢のモルゲンロート=
翌朝、いよいよ最終日。雲ひとつない空。涸沢のモルゲンロートの開幕です。
穂高連峰の頂きがオレンジに染まり、光の帯が徐々に降りてくる様は感動的な光景でした。
しかしあまりのんびりもしてられません。帰りは横尾経由ではなく屏風岩経由のパノラマコースを行くのです。ロープや鎖といった難所もあるコースのようなので、このザックで行けるかどうか不安になりましたが、青空バックの槍ヶ岳の姿を拝むためにいざっ!
=賽の河原へ=
最初は前穂の北尾根の急斜面の高巻き道を歩きます。道幅は一人がやっと通れるほどの幅しかなく、ガレ場にロープが張られている箇所を横歩きしたり、個人的には奥穂より大変でした。
しかし展望はパノラマコースの名に恥じない絶景。大キレットなどの槍ヶ岳から穂高岳に続く稜線もはっきり見え、大満足でした。
高巻き道を登りきると屏風ノコルへと続く稜線に。これまた好展望です。しばらく稜線を歩き屏風ノコルの分岐点にザックをデポしハイマツの中を屏風ノ耳方面へ登ります。
途中サイノカワラに立ち寄りました。岩だらけのピークです。ここもまた好展望。時間が押していたので屏風ノ耳は断念し、奥又白谷に向けて下山する事にしました。
=氷壁の舞台へ=
前穂で起こったナイロンザイル事件をもとに書かれた井上靖の氷壁。今回、帰路にパノラマコースを選んだのはその舞台のひとつである奥又白谷を見てみたいというのもあったからでした。主人公がたどった難路を歩けるはずもないのであくまで気分を味わうといったとこですが。
で、そのパノラマコース。屏風ノコルから奥又白谷への下山路はかなりきつかったです。ただでさえ足場が悪い道が前日の雨で滑りやすくなっており、バランスを崩したり尻餅をついたりしながらの下山でした。
明神池の嘉門次小屋で岩魚を食べたいのと、日帰り温泉に立ち寄りたいのもあり先を急いだので、奥又白谷に着く頃には足はパンパンでかなり疲れました。
しかしこのパノラマコースを大きなザックを背負って下ったのはいいトレーニングになったと思います。
=岩魚だ! 温泉だ! そして運命の??再会=
奥又白谷を下り新村橋をめざし歩きます。しかし何故か新村橋を見落とし、下流にかかる治山運搬用にかけられた橋を渡るはめに。昼飯+温泉と時間が押していたのに時間ロスしてしまいました。遅れを取り戻すために疲れた身体に鞭うって明神池に急ぎます。で、急いだ甲斐があり遅れを取り戻し嘉門次小屋の岩魚定食にありつく事ができました。ビールも飲みたい所でしたがぐっと我慢。日帰り入浴のために上高地温泉ホテルへ向かいます。
上高地温泉ホテルは河童橋から梓川をさらに下り、ウェストンレリーフの近くにあるホテルです。午後まで入浴できる所はこちらぐらいだったので、本当に助かりました。さすがに3日間風呂なし状態で帰りのバスに乗るのは他の方に迷惑ですので。汗を流しさっぱりし上高地BTへ。
上高地BTからはシャトルバスで新島々へ向かいます。バス待ちをしているとそこに、「あーーー山ガカップル〜っ!!」そうです。1日目2日目と行く先々で会った山ガールカップルとの再会です。穂高岳山荘では「帰りにまた会っちゃったりして」なんて言ってましたが、まさか本当に会っちゃうなんて。お互い手なんか振っちゃって「友達かよっ!!」って感じでした。日常生活では決して交わる事のなさそうな2組が、山の中で出会う。なんかいいですよね〜。
山ガカップルは平湯へ。僕らは新島々へ。長い人生の中では一瞬の出会いだったかもしれませんが、思い出に残る出会いでした。
=で、お決まりの…=
新島々で電車に乗り換え、松本駅に到着です。
お決まりのと言えば、松本駅前にある居酒屋の萬来です。燕岳登山の時と同じく、馬刺し・山賊焼きをメインに頼み、マイタケの天ぷら、あん肝豆腐などを頼み、ビール日本酒と満喫しました。あとは、高速バスで新宿に向かうだけです〜。
でも、今日は金曜の夜。新宿からの混んでるであろう電車にこのザック姿で乗るのは…。う〜ん、気が重い。。。
新宿からは各々別路線。僕は空いている各停で座って帰る事ができましたが、N女史は電車で立って帰宅した様子で、Tにいたっては人身事故で電車が遅延というご愁傷様としか言いようがない、それぞれの帰宅でした。
=まとめ=
上高地には何度も訪れた事があり、何度も河童橋から穂高岳を望みましたが、まさか自分が登る事になろうとはという感じでした。
人生なんてほんとに自分のさじ加減ひとつで変わるもんだなぁと、ちょっと感慨深い山行となりました。
しかし楽しかったっ!来年もまた来るぞ!
zawadaさん。お疲れでした。
凄く楽しそうで羨ましいですよ!テン泊はテントを自分で持っていたとしてもレンタルは良い選択肢だと思いましよ。
何せ20キロの荷物を背負って歩くのも30キロ越えて来るとさすがに脚にくるので荷物は軽いに越した事は無いです。
そうそうzawadaさん、食事が美味そうです!食いてぇー!
写真も鱗雲もいいし。槍もこっちからがまたカッイイ!!テンション上がるのも判ります!
焼岳日帰り気を付けて行ってらっしゃい
でわまた
straycatsさん、こんばんは。
straycatsさんからもらったパワーのおかげで晴れました
料理に関してはみんな料理好きなので凝ったのはいいのですが、その分重くなっちゃって食材と調味料だけで僕なんて2kgもありました
朝なんかはちんたら料理してる時間もないし、雨降ったらとか考えると、要再考という感じでした。
今回のレンタルテント泊はいろんな面で今後のいい勉強になりましたぁ。
来週は焼岳。帰省ついでに山行という企み。はたしてどうなる事やら。
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