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Yamareco

記録ID: 813897
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

大日ヶ岳から三方崩山(白山縦走)

1997年04月26日(土) ~ 1997年04月29日(火)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
50.4km
登り
4,443m
下り
4,728m

コースタイム

1日目
山行
8:30
休憩
0:00
合計
8:30
7:45
0
スタート地点
8:52
0:00
98
10:30
0:00
170
13:20
0:00
175
芦倉山
16:15
神鳩ノ宮避難小屋
2日目
山行
9:50
休憩
1:00
合計
10:50
5:15
150
宿泊地
7:45
0:00
105
9:30
10:15
105
12:00
12:15
90
南竜
13:45
0:00
140
室堂
16:05
北弥陀ヶ原
3日目
山行
1:30
休憩
0:00
合計
1:30
6:00
90
北弥陀ヶ原
7:30
宿泊地
4日目
山行
6:40
休憩
0:00
合計
6:40
5:20
35
宿泊地
5:55
0:00
190
間名古ノ頭
9:05
0:00
45
9:50
0:00
120
11:50
0:00
10
平瀬登山口
12:00
バス停
天候 晴れ、雨
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
蛭ヶ野高原の登山口近くの車道路肩広場に駐車、平瀬に下山後バスで蛭ヶ野公園に戻り車を回収。
コース状況/
危険箇所等
大日岳から丸山間は藪が少し出ていますがほぼ尾根の残雪をたどります。間名古ノ頭から三方崩山間も残雪をたどるルートです。主稜はほぼ夏道通しですが雪の付き方を見て歩きます。油坂の頭から南竜までは尾根通しに北に進み小屋が見えたら直接尾根から南竜に下りました。見通しがあるときは危険個所は特にないです。ガスが出ると迷います。
蛭ヶ野高原から登って尾根に出ると林間に白山が見えてくる、これから歩く初めてのルートに一歩づつ入っていくのでわくわくします。
蛭ヶ野高原から登って尾根に出ると林間に白山が見えてくる、これから歩く初めてのルートに一歩づつ入っていくのでわくわくします。
大日ヶ岳に登る尾根から白山の主峰が展望してきます、まだまだ山の上は冬の世界です。
大日ヶ岳に登る尾根から白山の主峰が展望してきます、まだまだ山の上は冬の世界です。
大日ヶ岳の北面は真っ白に雪が残っている、頑張ろう。
大日ヶ岳の北面は真っ白に雪が残っている、頑張ろう。
頂上から正面に野伏ヶ岳、左に小白山、右に薙刀山かすばらしい、青空の下今日一番乗りです。
2016年02月14日 12:47撮影
2/14 12:47
頂上から正面に野伏ヶ岳、左に小白山、右に薙刀山かすばらしい、青空の下今日一番乗りです。
さらに北に、よも太郎、願教寺山、これから登る銚子ヶ峰から別山、御前ヶ峰まで白山山系南部が一望。
2016年02月14日 12:48撮影
2/14 12:48
さらに北に、よも太郎、願教寺山、これから登る銚子ヶ峰から別山、御前ヶ峰まで白山山系南部が一望。
所どころ藪が出ています、残雪を探して天狗山、芦倉山に向かいます。
所どころ藪が出ています、残雪を探して天狗山、芦倉山に向かいます。
桧峠に至る鎌ヶ峰、水後山もきれいに見えた。
桧峠に至る鎌ヶ峰、水後山もきれいに見えた。
別山、白山主峰はまだまだ先だ。それにしても静かで広い、たのしみです。
別山、白山主峰はまだまだ先だ。それにしても静かで広い、たのしみです。
猿の腰掛も空に映える。
やっぱし写真は、白山方面。
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やっぱし写真は、白山方面。
歩いてきた、大日ヶ岳方面の尾根を振り返る。北面にはしっかりと雪が残っている。
歩いてきた、大日ヶ岳方面の尾根を振り返る。北面にはしっかりと雪が残っている。
これから歩く銚子ヶ峰方面、鞍部にある神鳩ノ宮避難小屋まで今日中に行けるかな、頑張ってみよう!!
これから歩く銚子ヶ峰方面、鞍部にある神鳩ノ宮避難小屋まで今日中に行けるかな、頑張ってみよう!!
野伏ヶ岳から小白山、残雪期には面白そうなルートです。
野伏ヶ岳から小白山、残雪期には面白そうなルートです。
願教寺山からよも太郎の稜線、願教寺山の下りは急こう配の雪面。
願教寺山からよも太郎の稜線、願教寺山の下りは急こう配の雪面。
芦倉山から丸山の稜線も一部藪、笹が出ています、できるだけ雪の残っているところを歩く、雪を外すと進むのに苦労します。
芦倉山から丸山の稜線も一部藪、笹が出ています、できるだけ雪の残っているところを歩く、雪を外すと進むのに苦労します。
大日ヶ岳が遠くになってきた。
大日ヶ岳が遠くになってきた。
しっかり雪が残っています、踏み抜くことがないのでワカンはつけていません。
しっかり雪が残っています、踏み抜くことがないのでワカンはつけていません。
丸山までの尾根は楽しい尾根です、天気がいいので暑いぐらいです。
丸山までの尾根は楽しい尾根です、天気がいいので暑いぐらいです。
正面に別山と時に白山主峰が、昼を過ぎると景色がボーとしてきた。
正面に別山と時に白山主峰が、昼を過ぎると景色がボーとしてきた。
ここを下ると、神鳩ノ宮避難小屋、少し北に振るように鞍部に下ります。
ここを下ると、神鳩ノ宮避難小屋、少し北に振るように鞍部に下ります。
避難小屋到着、よく頑張ってここまで歩きました。今日の泊りは私一人でした、おやすみ。
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避難小屋到着、よく頑張ってここまで歩きました。今日の泊りは私一人でした、おやすみ。
今日も空は青空、ここまで来ると笹も雪ノ下、間違わないでしょう。
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今日も空は青空、ここまで来ると笹も雪ノ下、間違わないでしょう。
北に向かって歩くだけです、別山南東面を眺めながら標高を上げる。
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北に向かって歩くだけです、別山南東面を眺めながら標高を上げる。
今日も誰もいません、荷物と一緒にパシャ!
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今日も誰もいません、荷物と一緒にパシャ!
昨日から歩いてきた、大日ヶ岳からここまでの稜線を振り返ります、けっこう満足です。
昨日から歩いてきた、大日ヶ岳からここまでの稜線を振り返ります、けっこう満足です。
銚子ヶ峰付近より別山です。
2016年02月14日 13:13撮影
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2/14 13:13
銚子ヶ峰付近より別山です。
三ノ峰を越え、別山が近くなってきた、うれしいです。
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三ノ峰を越え、別山が近くなってきた、うれしいです。
室堂、御前ヶ峰方面も真っ白。
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室堂、御前ヶ峰方面も真っ白。
だいぶと近づいて来た、南東の岩場の雪がずれてる。
だいぶと近づいて来た、南東の岩場の雪がずれてる。
山頂に着いた、ここは雪がない。今日中に御前ヶ峰を超えることができるかな。
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山頂に着いた、ここは雪がない。今日中に御前ヶ峰を超えることができるかな。
別山から南方向を望む、願教寺山から小白山まで一度歩いてみたい。
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別山から南方向を望む、願教寺山から小白山まで一度歩いてみたい。
別山を下ると東には大きな雪庇が発達している。夏道を通らず稜線を伝って南竜に向かいます。雪のある時期、このルートが歩きやすいです。
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別山を下ると東には大きな雪庇が発達している。夏道を通らず稜線を伝って南竜に向かいます。雪のある時期、このルートが歩きやすいです。
別山崩れがすごい、白山でこの景色はアルペン的。
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別山崩れがすごい、白山でこの景色はアルペン的。
アオモリトドマツも半分ぐらいまだ埋まっています、厳冬期はモンスター。
アオモリトドマツも半分ぐらいまだ埋まっています、厳冬期はモンスター。
別山が離れていく、
荷物と一緒に別山崩れと油坂の頭。
2016年02月14日 13:15撮影
2/14 13:15
荷物と一緒に別山崩れと油坂の頭。
御前ヶ峰が近づく
別山崩れと別山の組み合わせ、ここでこの景色もさようなら。
別山崩れと別山の組み合わせ、ここでこの景色もさようなら。
南竜から室堂に登り返し、別山がきれいです。
南竜から室堂に登り返し、別山がきれいです。
もう一枚、別山から東に向かう尾根も大きいです、南白山を経て日照岳まで続いてる。
もう一枚、別山から東に向かう尾根も大きいです、南白山を経て日照岳まで続いてる。
小屋の北側は屋根の上まで雪、これから小屋の除雪です。
小屋の北側は屋根の上まで雪、これから小屋の除雪です。
御前が峰の西を巻きます、登りで室堂を振り返る。ここまで来たら先に進みます。
御前が峰の西を巻きます、登りで室堂を振り返る。ここまで来たら先に進みます。
ヒルバオ雪渓との分岐です。パノラマに合成したら道標が2つに、本当は一つです。
2016年02月14日 13:10撮影
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2/14 13:10
ヒルバオ雪渓との分岐です。パノラマに合成したら道標が2つに、本当は一つです。
ヒルバオ雪渓の下り、下ってきた足跡だけが一本、空に雲が出てきた、しあわせ。ここまでは誰も来ていませんでした。
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ヒルバオ雪渓の下り、下ってきた足跡だけが一本、空に雲が出てきた、しあわせ。ここまでは誰も来ていませんでした。
北弥陀ヶ原手前の鞍部、お花松原にビバーグ、夜から天気が崩れ翌日もガスと雨ななりました。翌日ガスと雨が残りました、少し歩いたが方向がわからず間名古ノ頭手前の鞍部で雪洞としました。
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北弥陀ヶ原手前の鞍部、お花松原にビバーグ、夜から天気が崩れ翌日もガスと雨ななりました。翌日ガスと雨が残りました、少し歩いたが方向がわからず間名古ノ頭手前の鞍部で雪洞としました。
翌日は快晴、間名古ノ頭に登ったらこんな感じ、アーなんてところなんだろう、一人ではもったいない白山の主峰が神々しいです。
2016年02月14日 13:10撮影
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2/14 13:10
翌日は快晴、間名古ノ頭に登ったらこんな感じ、アーなんてところなんだろう、一人ではもったいない白山の主峰が神々しいです。
もう一枚パシャ。歩いてきたルートを振り返ります。
もう一枚パシャ。歩いてきたルートを振り返ります。
これから向かう奥三方岳、三方崩山方面の稜線、このルートも雪の残る時期に通過できるルートです白山は広い。早朝雪が固いので足元に気を使いました。
これから向かう奥三方岳、三方崩山方面の稜線、このルートも雪の残る時期に通過できるルートです白山は広い。早朝雪が固いので足元に気を使いました。
尾根は雪がつながっている、白山が少しづつ小さくなってくる。
尾根は雪がつながっている、白山が少しづつ小さくなってくる。
きれいだなー、それ以外言葉がありません。
きれいだなー、それ以外言葉がありません。
白山主峰から南に別山まで、ここを歩いてきたんですね。
白山主峰から南に別山まで、ここを歩いてきたんですね。
奥三方岳から白山主峰をパシャ。いいなー
奥三方岳から白山主峰をパシャ。いいなー
奥三方頂上付近です。
サー、これから三方崩山に向かいます、いったん下って登り返し、この辺りも広くて静かで何とも言いようのない自然を感じるところ。
サー、これから三方崩山に向かいます、いったん下って登り返し、この辺りも広くて静かで何とも言いようのない自然を感じるところ。
何度もパシャ、白山さようならまた来ます。
何度もパシャ、白山さようならまた来ます。
白山主稜北方稜線、白山は広くて豊か。
白山主稜北方稜線、白山は広くて豊か。
三方崩山山頂、この山もいいなー。
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三方崩山山頂、この山もいいなー。
奥三方岳を振り返って見ます、いい斜面でした。
奥三方岳を振り返って見ます、いい斜面でした。
だいぶと下ってきた、三方崩岳の由来でしょうか、アルペン的です、ここまでよく歩きました。
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だいぶと下ってきた、三方崩岳の由来でしょうか、アルペン的です、ここまでよく歩きました。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン ピッケル スコップ 行動食 非常食 調理用食材 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット ロールペーパー 保険証 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ テント テントマット シェラフ ワカン

感想

(白山大好き時代の記録です、当時の記録から自分用に2016年2月に転記しました)
いつまで一人でも山に登れるだろうか、昭文社の「白山」を開くと主稜線で3ヵ所、北方では三方岩から大笠山さらに高三郎山。南では大日ヶ岳から丸山間。また別山の東に日照岳まで延びる別山東尾根、西には釈迦岳から鳴谷山を経て三村山至る一部登山道のない私がまだ歩いていない空白部があった。’94年春にブナオ峠から大笠山を経て三方岩岳へ、’96年は別山東尾根を日照岳から御前が峰まで歩き白山山地の奥深さと、我を忘れて手つかずの自然の懐に引き込まれる感動をもちながら、忘れられない一瞬の自然の変化との出会いの連続で、今でも感じることが出来る自信のよう感覚をもった。今年だったら白山の春の尾根を歩く気力も体力もまだ持ち得ている。4月の終わりに幾日かかけてこの尾根の一つを歩こうと蛭ヶ野高原にやってきた。今日は早く山に入りたかったので、早朝家を出てきた。美濃白鳥を過ぎる頃明かりのついているコーヒーショップでトーストを食べる。分水嶺に入ると明るく開けた蛭ヶ野高原にでる。大日ヶ岳登山口から越前街道を離れ牧場の横を通り抜けると山道が始まる。小さい広場に車を停めさせてもらい、いよいよ山登り開始。今から大日ヶ岳に登り尾根伝いに白山主峰を越え三方崩山を経て平瀬まで歩く。高揚した気持ちが先を急ぐ。春の芽吹き前の疎林の道に入りしばらく歩くと次第に山に順応していく感覚が体中に広がる、快晴の真っ青な空と白い稜線の間を歩く感覚は気持ちがいい。蛭ヶ野高原が眼下に見渡すようになるころ尾根に出た。尾根を越えて木々の間を吹き抜けてくる風が少し汗ばんだ体を冷やしてくれる。傾斜もゆるくなりすぐにいっぷく平にでる。北には真っ白な別山から白山主稜に続く稜線が日を反射して輝いている。残雪が出てきたので小休止をしスパッツを着ける。登るにしたがって雪の量が増え快適な登りがつづく。周りの植生もアオモリトドマツに変化し樹高も次第に低くなりその分雪面から反射する光が強くまぶしく暑くなってきた。大日ヶ岳を見上げる斜面の下まで登ってきた。雪の量は急激に増えジグザグに高度をかせぐ。十時三十分に頂上に到着した。1991年春小学6年の娘と桧峠から水後山を経てこの山頂で一泊した。雪まじりの強い西風が吹く中、雪のブロックを切り出し、一晩中風の音を聞きながら過ごした。翌日は白山の展望を楽しみながらまたいつかこの道を歩きに来ようと娘と話をしながら今日登ってきた山道を下ったことを思い出す。いよいよここから春山の縦走が始まる。天狗山は目前である、稜線は高低差も少なく、南面は雪が落ちて熊笹が出ているが尾根にはしっかりと雪が残っている。西にはるか石徹白川の対岸に銚子ヶ峰から続く願教寺山、よも太郎、薙刀山、野伏ヶ岳への緑と白のまだら模様の山並みを望む、この尾根もまたいつか春に訪ねてみたい。1596mの小さなピークから芦倉山へは広い尾根を北方面にいったん1350mまでくだり400mほど登りなおすことになる。ガスでも出ればそのまま西に進みそうな尾根上の特徴のないブナ林のピークである、石徹白側は植林地になっていてその境目を下る。芦倉山の南面は藪が出ていいるところがあり一汗かいて登りきる。山頂が見える頃再び熊笹と、アオモリトドマツの植生になる、厳冬に発達した雪庇が崩れ大きく口をあけているところがある。芦倉山直下のくだりは雪が割れ熊笹に阻まれた。そこを過ぎると丸山までは快適な残雪の尾根になる。丸山は今日の最高点、もう別山が正面に見える。少し下って小さいピークを越えれば石徹白登山口からの登山道に出合い神鳩ノ避難小屋に着く。丸山の下りは少し北に回り込むようにルートを取る、南西に向かうと谷に入ってしまう。今日は天気が良かったので思っていたより歩くことが出来た。小屋付近に足跡があったが小屋は無人であった、今日の宿泊は小屋にお世話になることにした。翌日27日も快晴、小屋を使ったので5時に出発できた。小屋から少し登ると南には奥美濃の山並みが幾重にも空との境がわからないぐらい続いている。朝の固くなった雪の上を展望を思う存分楽しみながら足を運ぶ、三ノ峰手前の急斜面を登りきると別山の南東の岩壁が目の前に迫る、別山山頂9時30分、少し早いが東尾根を眺めながら休憩をする。南竜ヶ馬場へは油坂の頭から夏道を通らずに尾根伝いに2244mまで雪を選んで歩き直接南竜ヶ馬場に下る。雪の斜面の下りは早い、すぐに南竜に着く。ここまで人に会わず。小屋からは一人の登山者と4,5人のスキーパーテーが甚ノ助小屋に向かっている。ちょうど12時、コーヒーを飲みながら今日はどこまで歩こうかと思いながら室堂に向かう。13時45分室堂に到着。スキー登山の人が10人ほど周辺でスキーをしている。センターは屋根まで雪が残っていて小屋の人が小屋の掘り出し作業をしている。営業は5月1日からのようだ。一人で山を歩いているとかえって周りに人がいると早くその場を離れたくなる時がある。少し休んだが時間も早いし冬季小屋に入るのも躊躇した、もう少し先に進もう、山頂の西を回って大汝峰に向かいヒルバオ雪渓に出る。ここまで来ると誰もいなくなった、大雪渓の上からこの斜面を眺めていると別世界にいるようだ。雪が少し緩んで少し潜るようになったが好きなルートを選んで鞍部まで下る。夏にはクロユリの咲くお花畑になる。上空に雲が広がり出した、風を避け硫黄谷側に雪のブロックを積んでツエルトを張る、夜はずっと風が強かった。翌日4時30分起床、ガスが広がり視界はない。今日の行動を考えたが単独なので停滞を考えたがこの場所は風が強いので場所を移動する為に、少し歩くことにした。北弥陀ヶ原はガスと雨まじりで方向が定まらず。ガスの中を3人のパーテーが登ってきた、離れていたので影のように見えたけれど離れていたので挨拶はできなかった、北弥陀ヶ原のどこかで泊まったのだろう。間名古の頭手前の斜面に雪洞を見つけた。ここは西側から風と冷たい雨が吹き抜ける。雪洞に入り少し休む、中に入ると今からここを出て稜線に出る気力がなえてしまった、まだ7時30分、雪洞の補修をしながら様子をみる。ずいぶん昔、厳冬期の白山を知ったことで山への興味は一層深くなり私に帰るところを示しているような気がする。私の故郷はこんなところなんだろうか、体と心が別ならば心はこんなところをすみかとしたい、時々外を確認しても天候は回復せずそのまま停滞。翌日は晴れた、間名古の頭に直登する、急な斜面をずるずると登る、頂上の手前は灌木に足を取られ這いながら頂上に達する。夏道は間名古の頭を巻いているのでここは初めて、白山主峰から北方稜線、東に三方崩まで一望、白い残雪が続いている。三方崩山までは、途中に鎌ヶ峰、奥三方岳へとつづく。平瀬から三方崩山に登ったことがあるが白山を南から縦走してきてこれからこの尾根に一歩入るのはわくわくする、いよいよ一歩を踏み出す。早朝の雪面は固いので急な雪面の下りはスリップすると谷底まで滑りそうな緊張した下りと登りが何ヵ所かあったが無事通過。鎌ヶ峰から奥三方岳に至る稜線から見る白山主峰は数年前に別山東尾根から眺めた思いを復活させる。この展望をどのくらい待ち望んでいたんだろう、奥三方岳からいったん下り三方崩山に到着、よくここまで歩くことが出来た。平瀬まで急な下りを慎重に下る。

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