記録ID: 824621
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
ソロ雪山@赤岳 地蔵尾根から文三郎尾根
2016年03月05日(土) ~
2016年03月06日(日)
山梨県
長野県
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,607m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:50
2日目
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:40
■1日目 3月5日(土) くもり
今シーズンは何だかバスが減ったみたい?
のんびり出発し、美濃戸口に到着すると人わんさか。よく見るとほとんどツアー客でげんなり。
わかっちゃいるけど雪少ないなぁ〜なんて思いながら独りとぼとぼ歩く。
美濃戸でアイゼン装着。南沢コースつまらない。
行者小屋までの3時間といったら毎度思うのだが、ほんとうんざりする。
南沢大滝付近の登山道はちょっとしたスケートリンク状態。
ちょっと見ただけだが、南沢小滝にはクライマーの姿が見当たらなかった。6日の帰りの時には姿が見えたが。
それにしても、色々ザックに詰め込んできたせいか、最近胸痛したりで体調が芳しくないのもあってか、
たかだか数百メートル上がるだけなのに、何だかしんどい・・・。
今宵のお宿、行者小屋には予定より遅くの到着となってしまった。
せっかく来たんだし、時間的にも中途半端でやることないので、
阿弥陀北陵の下調べ的な感じでJ.Pあたりまでお散歩。
J.Pまではルートは3つあるみたいだが、一番楽そうな中岳沢から尾根へ上がるルートで。
中岳沢はトレースばっちり。雪が少なく雪崩の可能性も低いからか、阿弥陀岳帰りの人がたくさん通っていった。
とはいえ、トレースを外すと膝くらいまでうまる。
尾根が中岳沢に最も接近するところから適当に尾根にのった方がラッセルせずに楽そうだ。
小屋を出るときは青空が少し見えたので、J.Pからきれいな横岳方面の景色を見れることを期待したが、
尾根にのったところでガスってきてしまったので、小屋へ戻ることとした。
上から見るとなかなかの斜度。こりゃ、雪多いと雪崩れますね。帰りはあっという間。
今回はけちって自炊。
いつものように缶チューハイで酔っ払って、岳人をここぞとばかりに漁り、気になる沢をメモって、
今年はどこに行こうかとか妄想。のんびり沢屋になりたい。なんて思った。
■2日目 3月6日(日) 晴れ→くもり
5時ちょっと過ぎに起床。低血圧のため、なかなか布団から出れず、気合で起きる。
外から稜線に吹きすさぶ風の音が聞こえる。空もどんよりしていて視界も悪そう・・・。
天候悪化しそうなら、文三郎道往復に変えようかな・・・。
5日朝にチェックした天気図を見る限りでは、当初の予報よりも6日の日中は天気がもちそうだったので迷う・・・。
西の空を見ると、何となく晴れそうな予感。ここは自分の予想を信じよう。
案の定、朝、空は曇っていたが、地蔵尾根を登り始めてしばらくすると青空が少し見えてきた。
針葉樹林帯を抜けた後の階段は下は完全に雪に埋もれていたが、
上部は中途半端に雪に埋もれており、逆に登りにくい。
ダケカンバの林の中を緩やかにカーブを描きながら登るところはわりと斜度がある。
ステップもあるが大きくて登りずらいので、キックステップでステップつくって登る。
ここから地蔵尾根の核心部。急な雪面を直登し、森林限界を抜けると、痩せた岩稜。
ちょっと不安だったナイフリッジもトラバースも心配無用であった。
稜線に出るとともに青空が広がり、360度のパノラマに来てよかった!と感動。
下を見渡せばきれいな雲海。雲海の向こうに富士山も。
温かく登山者を見守るお地蔵さんありがとう!無事下山できますように!とお願いし、いざ赤岳へ。
高度を上げるとともにせりあがってくる赤岳の山容は見事!胸が高鳴る。
しかし、稜線に上がると、天気はいいものの、そこは八ヶ岳。
西からの風がびゅーびゅーすさまじい。時折烈風にバランスを崩しそうになる。
一箇所左右が切れた岩稜帯を歩くところが最も緊張した。
山頂は激混み。
自分たちのアンザイレンのロープや人のスリングを踏みまくるツアー客だらけであった。
邪魔臭いツアー客にささっと行ってもらい、静かになった山頂でしばしのんびり。
下山は文三郎道から。下り始めがちょっと急だが、ここも心配無用であった。
階段も完全に雪に埋まっており快適。
文三郎道は地蔵尾根に比べたら、雪があっても登りも下りもやっぱり難易度的には落ちると感じた。
途中見える、横岳方面の景色がきれいだった。
阿弥陀岳〜御小屋尾根を下ることも考えたが 、やや不安があり今回はお預け。
今シーズンは何だかバスが減ったみたい?
のんびり出発し、美濃戸口に到着すると人わんさか。よく見るとほとんどツアー客でげんなり。
わかっちゃいるけど雪少ないなぁ〜なんて思いながら独りとぼとぼ歩く。
美濃戸でアイゼン装着。南沢コースつまらない。
行者小屋までの3時間といったら毎度思うのだが、ほんとうんざりする。
南沢大滝付近の登山道はちょっとしたスケートリンク状態。
ちょっと見ただけだが、南沢小滝にはクライマーの姿が見当たらなかった。6日の帰りの時には姿が見えたが。
それにしても、色々ザックに詰め込んできたせいか、最近胸痛したりで体調が芳しくないのもあってか、
たかだか数百メートル上がるだけなのに、何だかしんどい・・・。
今宵のお宿、行者小屋には予定より遅くの到着となってしまった。
せっかく来たんだし、時間的にも中途半端でやることないので、
阿弥陀北陵の下調べ的な感じでJ.Pあたりまでお散歩。
J.Pまではルートは3つあるみたいだが、一番楽そうな中岳沢から尾根へ上がるルートで。
中岳沢はトレースばっちり。雪が少なく雪崩の可能性も低いからか、阿弥陀岳帰りの人がたくさん通っていった。
とはいえ、トレースを外すと膝くらいまでうまる。
尾根が中岳沢に最も接近するところから適当に尾根にのった方がラッセルせずに楽そうだ。
小屋を出るときは青空が少し見えたので、J.Pからきれいな横岳方面の景色を見れることを期待したが、
尾根にのったところでガスってきてしまったので、小屋へ戻ることとした。
上から見るとなかなかの斜度。こりゃ、雪多いと雪崩れますね。帰りはあっという間。
今回はけちって自炊。
いつものように缶チューハイで酔っ払って、岳人をここぞとばかりに漁り、気になる沢をメモって、
今年はどこに行こうかとか妄想。のんびり沢屋になりたい。なんて思った。
■2日目 3月6日(日) 晴れ→くもり
5時ちょっと過ぎに起床。低血圧のため、なかなか布団から出れず、気合で起きる。
外から稜線に吹きすさぶ風の音が聞こえる。空もどんよりしていて視界も悪そう・・・。
天候悪化しそうなら、文三郎道往復に変えようかな・・・。
5日朝にチェックした天気図を見る限りでは、当初の予報よりも6日の日中は天気がもちそうだったので迷う・・・。
西の空を見ると、何となく晴れそうな予感。ここは自分の予想を信じよう。
案の定、朝、空は曇っていたが、地蔵尾根を登り始めてしばらくすると青空が少し見えてきた。
針葉樹林帯を抜けた後の階段は下は完全に雪に埋もれていたが、
上部は中途半端に雪に埋もれており、逆に登りにくい。
ダケカンバの林の中を緩やかにカーブを描きながら登るところはわりと斜度がある。
ステップもあるが大きくて登りずらいので、キックステップでステップつくって登る。
ここから地蔵尾根の核心部。急な雪面を直登し、森林限界を抜けると、痩せた岩稜。
ちょっと不安だったナイフリッジもトラバースも心配無用であった。
稜線に出るとともに青空が広がり、360度のパノラマに来てよかった!と感動。
下を見渡せばきれいな雲海。雲海の向こうに富士山も。
温かく登山者を見守るお地蔵さんありがとう!無事下山できますように!とお願いし、いざ赤岳へ。
高度を上げるとともにせりあがってくる赤岳の山容は見事!胸が高鳴る。
しかし、稜線に上がると、天気はいいものの、そこは八ヶ岳。
西からの風がびゅーびゅーすさまじい。時折烈風にバランスを崩しそうになる。
一箇所左右が切れた岩稜帯を歩くところが最も緊張した。
山頂は激混み。
自分たちのアンザイレンのロープや人のスリングを踏みまくるツアー客だらけであった。
邪魔臭いツアー客にささっと行ってもらい、静かになった山頂でしばしのんびり。
下山は文三郎道から。下り始めがちょっと急だが、ここも心配無用であった。
階段も完全に雪に埋まっており快適。
文三郎道は地蔵尾根に比べたら、雪があっても登りも下りもやっぱり難易度的には落ちると感じた。
途中見える、横岳方面の景色がきれいだった。
阿弥陀岳〜御小屋尾根を下ることも考えたが 、やや不安があり今回はお預け。
天候 | 3/5 くもり、3/6 晴れ→くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■美濃戸口〜美濃戸 ・中間部まで雪なし。 ・所々凍結個所あり。解けていて滑りやすい。アイゼン不要。 ■美濃戸〜行者小屋 ・樹林帯では土、木の根の露出箇所あり。 ・南沢はスケートリンク状態。特に南沢大滝付近。要アイゼン。 ■地蔵尾根 ・階段は概ね雪に埋まっている。 ・ナイフリッジ、その先のトラーバスは特に問題なし。 ・赤岩ノ頭より先は強風。 ■文三郎尾根 ・山頂直下、岩雪ミックスの急登。 ・階段は雪に埋まっている。 |
写真
感想
昨年行けずじまいで、今年、自分に課していた課題をやっと片付けられ、今シーズン、何も進歩なし、収穫なしとならずに済んでよかった。スッキリ!
本来であれば経験者と行くべきところだが、このままではソロでも行かない限り、今シーズンも行けず仕舞いになりそうだと思い、ちょっと思い切ってみて正解だった。
今年は雪が少ない上、天候にも恵まれ、条件がかなりよかったので、厳冬期に比べると難易度的にはだいぶ落ちてはしまうものの、ソロで行く分にはちょうどよかった。
みんなで行く山もいいけれど、ソロで行くと自分ですべて判断して登るので、より山と向き合うことができ、確実に自分の経験値として積み重ねられるのではないかなと感じた。
(もちろんパーティを組んで行くときも同様のことは言えるが、行く山やメンバー構成や役割にもよると思える。)
と同時に、時期、降雪量、雪質、天候等などによりグレード大きく変わる雪山はやっぱり怖いなぁと感じた。
白銀の世界になる時期に行けなかったのが心残りだが、もう少し成長したら今度は別ルートでチャレンジしてみたい。
あと、来年は阿弥陀岳北稜にチャレンジしたいな。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
polaris625さん はじめまして
やはり雪の赤岳はいいですね
地蔵尾根のナイフリッジも無事に通過され、赤岳山頂へ登頂も素晴らしいですね。
こちらも昨年登ったのですが、また今年も登りたくなりました
これからもレコ楽しみにしております
iwanalpenさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
まだ雪山経験も浅い中、単独だったので少しドキドキでしたが、
雪がないのが幸いして無事登ることができました。
雪山はやはりいいですね。白い頂は美しい。
これからもレコ楽しみにしておりますとのお言葉、うれしいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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