遠かった聖岳・光岳(芝沢ゲートから周回)

- GPS
- 21:00
- 距離
- 43.3km
- 登り
- 4,064m
- 下り
- 3,937m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:30
- 山行
- 11:01
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 12:12
| 天候 | 6/21: 終始晴れ、風そよぐ程度。日差しは強い。日没ごろ一時ガス湧くが雨は降らず。 6/22: 10時半ごろまで晴れ、その後ガス、一時雨。風は朝からかなりの強風。稜線上では常時10m、瞬間的には15mくらい。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
芝沢ゲート駐車場に2時半ごろ到着、小屋開け前にも関わらずほぼ満車! ギリギリ隙間に駐車できたが、その後も枠外に停車する車が後を絶たず、脱出できなくなった方もおられたのでは。 トイレ、自販機利用可能。 虫がめちゃくちゃいます。夜に室内灯つけた状態でドア開けると悲惨。やや暑いので長時間の車中泊はきついかも。 ▪︎ルート 飯田IC下車してガソリン給油、国道152経由で林道へ。国道152からトンネル脇を通過するルートは崩落のため全面通行止めとの事で迂回を要しました(上村小学校から下栗の里へ抜けるルートが示されています)。狭路、落石、倒木、舗装劣化など多数、かなり運転に気を使いました。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
特筆すべき危険箇所や迷いやすい箇所はなかったように思います。シンプルに体力勝負!ペース配分と水分管理がキモだと思いました。 ※追記 西沢渡の綱引き(ゴンドラ)はマジでキツいです!特に女性ソロだと詰む可能性もあるような。小屋開け後は沢に橋がかかると聞いたような気もしますが、増水時は渡れなくなることもあるそうです。可能なら、誰かと協力することをお勧めします。 ※追記 標高2000以下くらいの低さだとアブとかブヨとかたくさんいてめっちゃ噛まれます!虫除け携行推奨! |
| その他周辺情報 | ▪︎聖光小屋 営業してるようですが確認せず。トイレをお借りしました(100円)。 ▪︎聖平小屋 小屋開け前ですが冬季避難スペースは利用可能とのこと。トイレOK(紙は無いので持参しましょう)、水場は沢水を利用可能ですが浄水器推奨のようです。シカも水を飲みにきてます。 ▪︎静高平 水がジャバジャバ出てます!上の光小屋あたりでシカさんの亡骸が腐敗していたので、浄水器使った方が良さそうです。というか小屋より低い位置の水場は基本浄水器推奨ですよね。 ▪︎光小屋 小屋開け前ですが冬季避難スペースは利用可能のようです。 |
写真
荷物背負って立ちながら引くと揺れて安定しないので、荷物を下ろして足で踏ん張って引きました。時間も体力もかなり消耗します。ソロの方は、道中で誰かつかまえて協力したほうがよいかも
静高平の水場はここより下流なので、気分的な問題かもしれませんが浄水器使った方が安心ですね
必要は発明の母と言いますが、足首と膝の消耗を最小限にしながら下山を急ぐために試行錯誤した結果、下山のコツが掴めたような気がします。すぐ忘れそうですが。
装備
| MYアイテム |
重量:6.98kg
|
|---|---|
| 個人装備 |
テント(X-mid1)
ポール
寝袋(エアドライト140)
エアマット(naturehike)
インナーシーツ
パンク防止マット
ジオライン上下
アブレイザーフーディ
クッカー
カトラリー
ストームクルーザー上下
プラティパス
日焼け止め
歯ブラシ
リップクリーム
サングラス
タオル
手拭い
モバイルバッテリー
眼鏡
コンタクトレンズ
ゴミ袋
ウェットティッシュ
ペーパー
鏡
ゲイター
手袋
キッチンペーパー
バグネット
|
感想
※聖光小屋〜西沢渡、聖岳〜薊畑でそれぞれログが途切れてしまったので、距離・標高差は正確ではありません。ご注意を。
6月第一週に私の数少ない山友さんたちとグループで登るはずでしたが、足首の捻挫により参加できず。ようやく山行再開できる状態になり、半月遅れで聖光周回に挑戦してきました。みんなと行きたかったなあ…。
木曜までに8割パッキングを済ませ、金曜帰宅後パッキング完了と最終確認し20:30頃出発。圏央道→中央道→国道152→林道経由で芝沢ゲート駐車場02:30頃到着。6時間かかりました(駒ヶ根SAで休憩、飯田IC付近で給油含む)。
芝沢ゲートはもう来たくないと思いました。
二時間くらい仮眠し、出発は5時。
歩き始めは足が心配でしたが、違和感や痛みもなく大丈夫そう。しかし最初の難関ゴンドラ引きが想像以上にきつい!無人のゴンドラを手繰り寄せるだけで息が上がり、一旦渡渉を試みますが水量多く断念。諦めてゴンドラを引きましたが、運転疲れ・睡眠不足・暑さも相まってクタクタに。
ゴンドラ引きは2度とやりたくないと思いました。
ゴンドラ後は薊畑まで樹林帯の登りですが、心を無にして一歩一歩ゆっくり歩くことに努めました(なので写真少なく記憶もあいまいです)。
薊畑に到着、荷物をデポし飲みかけのペットボトル1本持って聖岳を目指します。
はじめのうちは薊畑付近の高山植物に癒されながらのんきに登っていましたが、すぐに汗が噴き出て息が上がります。水は早々に飲み干してしまいました。そして襲ってくる強烈な眠気。高度のせいか呼吸も浅い。
あまりのつらさに登頂断念も考えましたが、芝沢ゲートまでの長時間運転+ゴンドラ引き+地獄の急登をもう一回やるなんて絶対イヤなので、どれだけ時間がかかってもいいからゆっくり根気よく山頂を目指そうと思いました。途中で塩分タブレットを分けてくださった方、本当にありがとうございました。超元気出ました。
空身なのに薊畑から2時間以上かけてようやく聖岳に登頂できましたが、感動よりも早く下って水を飲みたい気持ちで一杯です。登頂の喜びに浸るにはあまりに余裕がありませんでした。
聖平小屋に着いてテント設営、昼寝して夕飯食べてワイン飲みながらアマプラで「死刑に至る病」見て嫌な気持ちになって寝ました。
翌朝は03:40起床し二度寝もせず朝食食べて撤収開始、出発は05:40。要領悪すぎてびっくりです。行程の長さを考えたら遅すぎるんですが、寝ぼけてたのか危機感もなく歩き始めました。
前半は割と快調でした。
稜線からの絶景も素晴らしかったのですが、個人的に心動かされたのは上河内岳〜茶臼岳間の庭園や御花畑、茶臼岳から先の仁田池や草地の美しさでした。時間さえ許せば、芝生に寝転がって昼寝しながら景色を堪能したい気持ちですが、そうは問屋が卸しません。モタモタしてると日が暮れてしまいます。出発遅れた自分が悪い。
異変が起きたのは三吉平から静高平へ登り始めたあたりです。
猛烈に胃がもたれる。というか、喉の奥のほうがムカムカする。水を飲んでも行動食を食べても変わらず、だんだん胃酸が逆流しそうな感じがしてくる。胃薬を飲んで様子見しつつ、なんとか光岳に登頂することができました。
光岳は山頂こそ樹林帯でパッとしませんが、オアシスのような静高平や咲き誇る高山植物の花たち、ガスに煙るハイマツと草地の道など、とても幻想的で素敵でした。
復路の三吉平から易老岳への登り返しで再び胃もたれからの吐き気、本当にきつかった。カロリー足りて無いのに食べられないので、けっこう深刻だったと思います。
降り始めると少しづつ吐き気が治まってきて、日没までに下山すべく無心で歩き続け、易老渡17時着。転んだり挫いたりせず、膝も頑張ってくれました(捻挫した足首は元気いっぱいでした)。
振り返ってみると、核心部だらけの山行でした。
核心部 Ц獣呂泙任離▲セス(+駐車スペース争奪戦)
核心部◆П薪照茲譴反臾寡埖
核心部:ゴンドラ引き
核心部ぁЫ襪
核心部ァЬ綉4つにやられた状態での薊畑→聖岳ピストン
反省点は、
.謄鵐叛澑帖ε閏の経験不足
⊇詛馴化が足りてない
B領呂眤りてない
す堝庵罎留分補給手段がおつまみしかない
楽しかった!で締めくくるにはやや苦すぎる感じもありますが、決して忘れられない、大変濃ゆい山行でした。
※装備やメモ等、のちほど追記予定
【装備重量】
10.9kg
【食料内訳】
・おにぎり2(消費)
・菓子パン2(消費1)
・惣菜パン1(消費)
・チーカマ5(消費)
・完全メシトムヤムクン(消費)
・完全メシ旨辛メシ(消費)
・FDスープ2(消費1)
・粉末コーヒー4(消費1)
・おつまみミックス:ミニラーメン2、梅柿ピー2、クレイジーソルトナッツ大入パック(8割消費)
・バウム3(消費)
・アミノ酸パウダー2(消費1)
・ソルティライチ0.5L、お茶0.6L、水2L
【レイヤリング】
・上:メリノウールメッシュT
・下:着圧タイツ+カミノパンツ
・予備:ULシャツ、アブレイザーフーディー、ストームクルーザー上下、ジオラインMW上下
【宿泊装備】
・テント:X-MID1SOLID
・寝袋:エアドライト140+インナーシーツ
・マット:ネイチャーハイクエアマット+フィルムマット
【メモ】
・夏山に向けてのコンディショニングが捻挫のおかげで全くできていないのに、この暑さで聖光縦走はちょっとチャレンジングだった。
・ブランク明けで10kg背負って走るなんてもってのほかなので完全歩きオンリー。初心に帰ったような気持ち。
・寝袋が貧弱なので寒さが心配だったが、アブレイザーフーディーが予想を超える暖かさで、これなら不安なくダウンジャケット無しでテント泊できそう。ストームクルーザーは出番無し。
・ULシャツは強風稜線で休む時や動き出しにものすごくよかった。今までで一番活躍した。
・メリノウールメッシュTシャツめちゃくちゃ良かった。汗抜け良く、速乾性あり、風を通し、肌触りも良い。高いけど。
・x ultra alpine、一歩一歩確実に歩く山行には合っている。テント泊にぴったり。安心して次回も履いていける。
どすこい🔰



















こんばんは😄
ほんとにお疲れ様でした。頑張りましたね。
若さだけではなし得ない事だと思います。
百名山を目指す輩の多くの方が最後に登るお山とかでも人気の光岳ですが、一泊二日でとは、
どうなる事やらと写真もそのキャプションも一字一句読ませていただきました。
光小屋開け前だとゴンドラ渡りとか厳しそうですね。恐らく小柄な女子ソロハイカーは無理⁉️
ここ10数年?いやもっと以前からでしょうか?
百名山ブームは。
私は百名山は全て登れそうに無くて70ぐらいで止まってます。
TVとかで高齢者の方が光岳で達成とか偶に放送が有りますが周りのお世話する方が大変ですね。
登山?歴で言うと長い私ですが百名山完登は出来ずとも、百名山を百回は達成してます^o^
富士山や八ヶ岳とか複数回(5回以上)
登れるお山を何回もで満足してます。
昨年の秋は三度目の北岳と初めての間ノ岳も。
南アルプスは山屋さんが多いなと感じてます。
北アルプスは言葉悪いですがミーハー⁉️
私も歳も歳なので今後は危険の少ない山行きに徹底したいと思います。
返信遅くなってしまいごめんなさい!
大変な山だと聞いてはいましたが、思った以上にキツい山行となってしまいました😂
今回の山行でスライドした方々は、テヘさんのおっしゃるとおり経験や体力のある猛者たちだらけで、大変刺激的でした😂
テヘさんもたくさん山に登られているんですね。私も怪我せず長く山を楽しんでいきたいです。
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