鷲羽岳・三俣蓮華岳・双六岳(新穂高からのピストン)
- GPS
- 24:40
- 距離
- 40.9km
- 登り
- 3,172m
- 下り
- 3,151m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:24
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 9:23
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:52
天候 | 5月1日(日):雨・ガス 5月2日(月):晴れ→快晴! 5月3日(火):快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレは新穂高登山指導センターにあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 ●コース全般 ・前日〜当日AMまで降雪があり、30cmほど積もりました。 ・アイゼンは行きはシシウドヶ原から、下りは小池新道入口付近まで装着。 ・ピッケルは双六小屋〜鷲羽岳間で使用しました。 ●新穂高温泉〜大ノマ乗越 新穂高温泉から小池新道入口までは左俣林道を進みます。 林道はまだ整備が入っておらず落石や土砂が道を塞いでいる箇所もあります。 左俣林道のゲートから3km弱進んで中崎橋を渡ると、 ほどなく笠新道入口が左手に、さらに先に進むとわさび平小屋が右手に現れます。 笠新道入口の水場は渇水中でした。 わさび平小屋を過ぎるとデブリが林道を塞いでいるところを3か所通過し、 小池新道入口(奥丸山分岐点)へと至ります。 小池新道に入るとすぐに雪が付き始めます。 秩父沢まで所々夏道が露出していて、登りはほぼ夏道を忠実に辿りましたが、 帰りは雪がしっかり付いた谷筋を下りました。 秩父沢はすでに下部は割れており、高巻きしなければいけなくなるのは時間の問題でしょう。 秩父沢を渡ってから高低差300mほど広い雪原を登ると(目印はありませんが) シシウドヶ原へと至ります。 稜線への乗り方について。 登りはシシウドヶ原から鏡平を経由せずに大ノマ乗越まで一気に詰める冬道を使い、 下りは弓折岳から弓折尾根を下って弓折中段付近から西側の谷筋へ入って 最短ルートで下山しました。 大ノマ乗越及び弓折岳直下はどちらも傾斜がきついので滑落など注意が必要です。 ●大ノマ乗越〜双六小屋 大ノマ乗越から高低差130mほど稜線を登って弓折岳へ進みます。 弓折乗越まで下りアップダウンを繰り返しながら小ピークを5つほど越えた後、 稜線から外れ双六岳と樅沢岳の鞍部に立地する双六小屋に向かってトラバースします。 この日は悪天で視界が悪く、時折ホワイトアウトになりルートファインディングに苦労。 弓折岳付近や花見平付近は平坦な地形のため特に難儀しました。 また、東側の雪庇の張り出しに注意しながら進む必要がありました。 ●双六小屋〜三俣蓮華岳 小屋から高低差120〜130mほど双六岳方面に登り、 中道より少し高い所を双六岳と三俣蓮華岳を繋ぐ稜線まで山腹をトラバースしました。 トラバースは時季や雪の付き方次第で雪崩リスクがあるので、 双六岳まで登ってから稜線を辿るルート取りにするかどうかは その時の状況を鑑みて判断する必要があるかと思います。 また、稜線付近からは西風が強くなるので風への備えも十分に。 丸山までの登りは南向きの斜面のため、ところどころ夏道やハイマツも出ていました。 広く大きな丸山の山頂から鞍部まで下り、僅かに登り返すと三俣蓮華岳へと至ります。 ●三俣蓮華岳〜鷲羽岳 三俣峠方面の三俣蓮華岳山頂直下は急斜面で神経を使うところです。 斜面が緩むと広い雪原の中、眼下に見える三俣山荘に向かって 歩きやすそうなルートをテキトーに高低差300mほど下ります。 三俣山荘からしばらく続く平坦地は踏み抜き連発。 その後、登山道は斜度を上げ始め九十九折のガレ場を黙々と標高を上げていきます。雪は標高を上げるにつれて多くなります。 標高2800m付近から岩場となり、雪と岩がミックスした尾根筋を忠実に辿って、 三俣山荘から高低差およそ400m弱を登りきると鷲羽岳山頂に到着です。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 平湯の森(500円) |
写真
感想
komemame未踏の鷲羽岳。
4年前に登った時は6月だったので次に登る時は
もう少したっぷり雪があるGWがいいなと。
今年のGWはなかなか天気が安定せず、好天が長続きしません。
3日間のうち鷲羽に登る中日だけでも晴れればOK、
さらに前後どちらかが晴れてくれれば最高、というスタンスで臨みました。
初日は、予想しなかった降雨の中のスタート。
一時はあられに変わった雨は途中から止んでくれましたが、
依然としてガスガス、テンションは上がりません。
年明けから仕事が立て込んでいて2〜3週に一度ほどしか山に行けず、
雪山テント泊装備で双六小屋までたどり着けるかどうかも心配に。
稜線に乗ると、今度は強風とホワイトアウト。
平衡感覚がおかしくなり神経使いましたがなんとか到着。
小屋の脇にテントを張らせてもらいました。
2日目。快晴という感じではないけど、天気はまずます。
天気が良いうちに鷲羽岳のピークを踏みたいので、双六は後回しにして、
双六の山腹をトラバースして先を急ぎます。
稜線に合流すると西風が強い。
丸山と三俣蓮華岳を経由して三俣山荘まで一気に下ります。
今年は雪が少ないとはいえやっぱり5月の北アルプス。
雪は多く腐り気味の雪や踏み抜きで時間と体力を消費。
三俣山荘から鷲羽岳への高低差400mの登りで
komemameがいつものような調子が出ませんが、
天気は時間を追うごとに回復。
そして今いる場所は北アの最深部。
青空の下、360度見渡す限り名峰に囲まれていて否が応でも気持ちは高まりました。
komemameは終始調子が出ないようで丸山から来た道を戻ります。
ボクはせっかくなので双六岳を経由して双六小屋に戻りました。
充実した気分で眠りに就きましたが、夜から風が強まり、一晩中テントはバタバタ。よく耐えてくれました。
3日目。依然として強風ですが天気は快晴。
行きには味わえなかった双六〜弓折の絶景の稜線をゆっくり堪能。
帰りは来た道を戻るのもおもしろくないので、
弓折岳から弓折尾根を下りて弓折中段から鏡平ではなく西側の谷筋を下りました。
振り返るとここ5年間ゴールデンウィークは毎年北アルプスで過ごしています。
年末年始は天候が比較的安定する南アへ、
次の長期休暇であるこの時季は北アへ向かう、
そんなサイクルが出来上がっているのでしょう。
やっと鷲羽岳に行ける、と期待に胸をふくらませながら、
迎えたゴールデンウィーク。
…だったのに、まさかの雨スタート。
林道を歩きはじめてすぐにぽつぽつと空から降ってくる。
しばらくすると、大粒の雨。かと思えばあられに変わったり。
弓折乗越しあたりではホワイトアウト、
がっかり通り越して、不安に。
あぁ、気持ちもどんよりしちゃうなぁ。
でも長い林道歩いているうちに、
そんな天候にも慣れてきて、まぁ仕方ないか、って思えました。
この日は、宿泊地まで行くだけなんだし、
「あしたは好転して晴れる」と信じて。
初日は、食事しつつもまぶたが落ちてきてしまう感じで、早々に就寝。
夜中強風の音で何度か目覚めたものの、ぐっすり眠りました。
翌朝、テントから外をのぞくと、天気もよくなりそうな感じ。
気持ちも高鳴ります。
でもこの日、気持ちは前へ、前へ!と前向きなのに、
からだが重いというか、胸が息苦しくて、
早く歩きたいのに歩けない、という心とからだがバラバラ状態。
何ともじれったい思いで、歩きました。
この日は1日中ずっとこんな調子で、目指す鷲羽まで
どんなに長く感じたことか。
だから、ようやく鷲羽に着いたときは、
心のなかで「やったー!」と熱くなりました。
誰もいないんだからちゃんと声出して叫べばいいのに、
もう声を出す気力もなかった…笑
私の山の行き先リストにいつまでも残っていた鷲羽岳。
想像していた通りのかっこいい、すごい山で、
この春の時期に登れたことに嬉しさがこみ上げました。
今シーズンは雪が少ない、少ない、
ゴールデンウィークはどうなっちゃうんだろうね、と
心配していたけれど、ふたを開けてみれば、
ちゃんと雪はあって、私たちが入る前日には降雪もあったようで
おかげで、春のラスト雪山を楽しむには十分でした。
最終日は、どこまでもシリセードを楽しみ、
お尻も手袋もびしょびしょになって、ザ・春山を満喫。
やっと目的の山に行けて、降りるだけの気楽さ。
下界に降りれば、もうあちこちに花が咲いていて、
わくわくと嬉しい気持ちになるけれど、
もう雪山歩きは最後かぁ、、とやっぱり名残惜しくて、
寂しい気持ちにも。
春は、心もからだも複雑、そして山も読めない天候などで複雑。
つくづく人は自然と同じようにできているんだなぁ、、と
しみじみ思う、春山歩きでした。
おしまい
きゃーー((≧艸≦*))ニアミスでした!
うちらは4.30〜5.02で双六岳行ってました♪
初日は大ノマ乗越より少し上がったところでテント張って、2日目は双六山頂でテントでした。
テント跡、ありませんでしたか?笑
お二人がもし双六を巻かずに登って来られてたら、うちらがもっと早く下山してたら、きっとお会いできたでしょう(*´ω`*)
5.01は天気予報がよかっただけに真っ白でびっくりでしたよね(>_<)
下の方は雨だったのですね。大ノマ乗越付近は雪でした。
真っ白な中のルーファイ、お疲れ様でした。
うちらも苦労しました(>_<)(ってルーファイは旦那に任せてましたがw)
下山はやはりシリセード♪お尻ビショビショになりながら楽しかったですよね(*´ω`*)
弓折直下は怖くて泣きましたが(>_<)
それにしてもわっしーまで行っちゃうなんてさすがです((≧艸≦*))
無雪期は無雪期で、青い鷲羽池と槍とのコラボが素晴らしいので、無雪期にもぜしぜし行ってみてください!
あのテントがお二人のものだったなんてー((≧艸≦*))
私も、年末は南ア、GWは北アが定着しつつあります♪
お疲れ様でした♡
ruonickさん
わわわーーーっ
ちょーニアミス〜
大ノマ乗越から少し上のテント跡、見ました、見ました!
てか、そこで休憩させてもらいました。
立派な風除けがあって、強風をしのぐのに、
ほんとありがたかったです〜
そして翌日鷲羽からの帰りに立ち寄った双六山頂でも
テント跡、danyamaが見たって言ってましたー。
お二人の痕跡をたどりながら歩いていたとは…びっくりだぁぁ
それにしても私たちニアミス多いですね!
大型連休のパターンも同じだし、そのうち本当にお会いできそうな予感♪
※あ、いちど蓮華の大下りで会ったのでした!今度会ったら、ぜったい分かる自信アリです。
そうそう、青い鷲羽池は見てみたいと思いました!
今回は真っ白な大地と化していましたが、
鮮やかな青い池と緑の山、そして槍のコラボを想像したら…
ぜったいにまた行ってみたいと思います♡
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