平標から谷川岳へ!花の谷川主脈縦走。
- GPS
- 26:15
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 2,293m
- 下り
- 1,994m
コースタイム
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:58
天候 | 5/28(土)高曇り、5/29(日)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【復路】JR土合駅→越後湯沢駅(¥420、約30分)、バスで越後湯沢駅→元橋バス停(¥590、約30分)、徒歩5分で平標山駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
平標から谷川までずっと花の稜線。(今年は早い) 谷川岳主脈は谷川→平標の方向へ向かう人が多いので、逆向きは少ない。 水場は大障子避難小屋から往復20分の1箇所のみ。アップダウンの連続であり、特に最低鞍部はかなり下がる。自分の飲水量に応じて準備を。 全体に虫が多いので、虫除け必須。 途中カマボコ型の避難小屋が4箇所あるが、いずれも収容人数が小さく、週末は混雑覚悟で。 主脈縦走上に雪無し。 谷川岳肩の小屋は収容人数30人の完全予約制。トイレは日帰り登山者と共用で現在1つのみしか使用できないためトイレ渋滞している。ペーパーは有り。 小屋番さんによると最近ブヨが多いとのこと。 |
その他周辺情報 | 下山後は平標駐車場から3kmの「宿場の湯」へ。(600円) |
写真
感想
土日晴の予報であるが、先週ハードであったので今週は軽めにしたいなと思っていたが、妻が、「平標お花が咲きだしたみたい。ついでに仙ノ倉から先の谷川までの主脈未踏ルートは未踏なので行ってみたい」と仰天するようなことを言い出した。
「日帰りできるところしか行きたくない」と異を唱える。妻は、「平標から行けば日帰りできると思うよ。」と言うが反論。コースタイムだけで13時間もあり、休憩などしていたらもっとかかると思われ、「嫌だ」とごねる。妻は「仙ノ倉まで行った時の状況からみてもそんなにかからないよ」と言うが、何しろ、石橋を叩いて渡る性格の上、未踏の場合はより重になるので、断固反対したところ、妻が「それじゃ、肩の小屋に泊まる。こういうときでもないと泊まらないものね。それならいいでしょ?」と、妥協案を出してきた。
肩の小屋に泊まると言ったって、そこまでも11時間超あり、アップダウンも激しそうである。それにそもそも平標に置いた車の回収はどうするのか?と言ったところ、「電車とバスに乗って回収しに行く。」との返答。
で、あれよあれよという間に肩の小屋に予約を入れられてしまった!
うーむ、暑そうだし、何よりも水の心配が・・・。水場は大障子避難小屋付近の1か所のみであるし・・・。
と不安ながら妻が仕事が忙しくて全く会話できないまま前日になり、例に寄って帰宅が遅く、甚だ不安を抱えながら平標に向かう。
出発がは朝5時前となった。果たして肩の小屋に無事着けるのか?
水が心配であり、自分4ℓ妻が2ℓ合計6ℓ持つ。
まずは松手山への急登。今日は風も無く蒸し暑くなりそうだ。前日の雨で湿度も高く虫も多い。
松手山の先で今年もハクサンイチゲが綺麗に咲いている。石楠花やその他の花々も綺麗に咲いている。振り返れば苗場山。
ということで最初の平標山山頂。
仙ノ倉との鞍部で朝飯。ここはハクサンコザクラのお花畑となるが、まだ今年は少ない。ここは来週あたりが見頃のようだ。それでも石楠花などが彩っている。
東芝ランプが谷川まで10000mと書いてある。妻は10kmしかないよと軽く言うが、初ルートであるし、アップダウンでどの位消耗するかわからなあし、こちらは不安大。
仙ノ倉では遥か彼方の向こうに見える谷川岳を眺めて気が重い。
仙ノ倉からがいよいよ初踏ゾーン。
まずはエビス大黒鞍部へ下る。鞍部にカマボコ型の避難小屋あり。第一カマボコ。中は3人でもきつそうだ。
ここからエビス大黒への登り。尖った頂きへ向かう。暑くなり虫も多くなってきて鬱陶しい。
エビス大黒から最低鞍部への降りが、なかなか底が見えず長かった。下がった分登らねばならないし。第2カマボコである越路避難小屋も見えないのでもう1ピーク越えないと鞍部でないのか?と思い始めたところ最低鞍部に出た。ハイドレーション既に1ℓ飲みきった。風も無く暑い。ネットしていると余計暑いが虫が多いので外せない。暑さとの闘い。
越路避難小屋は思ったより大きかったが、地図にある7人というのはきつそうだ。
ここから万太郎へ向かうが、一旦右方向に迂回するので長い。
しかもここで本日初めて反対側から来た方とすれ違い、「万太郎で半分ですよ」と声をかけられて打撃を受ける。朝から既に5時間半歩いているのにまだ5時間半以上もあるのか!
よく考えたらこの方は、「谷川岳から平標山頂まで」を指して半分と仰ららたのであり、こちらの出だしの平標までの登りは入っていなかったのであるが、そのときは思い及ばず激しいショックを受けた。
ショックで足が重くなり、みるみる先を行く妻との差が開いた。暑くて虫も多く、何より精神的にやられた。
よれよれで万太郎山頂。
ここで妻がザックから取り出したのが、凍ったグレープフルーツゼリー!
これはもう地獄に仏のようであり、生き返った。
妻は今は食べなくてもいいと言い、後で自分の分も半分くれると言う。
さらに「半分」の誤解も解け、妻に笑われた、
復活して土樽への分岐を分け、一旦下って大障子に登り、また降って大障子避難小屋。第3カマボコ。ここも大きさは越路避難小屋と同じ。が、棚があり、ビーチサンダルも置いてあった。ここから往復20分でこの稜線上唯一の水場がある。自分は4ℓのうち既に2ℓ消費していて補給した方が良いかと思ったが、妻が2ℓのうちまだ1.5ℓ丸々あるから1ℓは分けられるというので補給しにいかなくても大丈夫そうだ。
小障子の頭のお花畑が綺麗であり、ここでしばし休憩。ここで立て続けに反対側から来た方と4組位すれ違った。
この後オジカ沢の頭へ向かったが、避難小屋泊まりと思われる方たちと続々とすれ違った。こんなにたくさんの人は避難小屋に入れなさそうであるが…。
オジカの避難小屋もエビス同様小さい。
オジカ沢の頭到着!ここへ来て漸く安心。
あと1時間で谷川岳、天神平に下るのであればもう1時間半、3時半に天神平であれば、なるほど妻が日帰りできると言ったのも納得。
しかし、今日は肩の小屋に予約もしているし、いつも素通りでこんな機会でも無ければ泊まらないであろうから、まったりと過ごそう。
オジカ沢の下りがやや不安定であったが鞍部からの登りはまた花天国。
ということで無事肩の小屋到着!
肩の小屋は完全予約制。
今日の予約は14人とのこと。1番にチェックインしたので、角の余裕のある場所をGET。
まだ小屋を開けたばかりで全部は開放されていなかった。
トイレも使用できるのは外トイレの男女兼用で一個のみ。
トイレは日帰り登山者も一緒に利用するので長蛇の列であった。
荷物整理してコーラ飲んだり、日帰り登山者が少なくなるまでまったりし、2か月前の快晴の日に踏んだばかりであるが、一応山頂に行ったがガスガスになり、すぐ戻る。
部屋で1時間ほど昼寝していたらまた晴れてきたので妻が散歩しようと言い再び山頂へ。
日帰り客はいなくなり、宿泊者のみに限定された贅沢な頂きでのんびりする。
その後は他の宿泊客や小屋番さんと談笑。
同部屋の方は全員、明日平標に向かうという方々であり、色々質問を受けた。こっちは明日下りるだけなので、余裕を持ってルート状況を伝えられた。
皆さん明日早いとのことで7時前には就寝され、静かな夜は更けていった。
翌日は快晴!
ご来光を見に山頂へ。富士山から北アルプスまで綺麗に見える。
これを見られるのは宿泊者だけの醍醐味。
のんびりと朝から3杯御飯をお代わり。
土合の始発8時34分の電車に乗る予定とし、天神尾根へ。
出だしの雪渓がツルツルに凍結しているのを嫌って迂回したが、これも笹が滑って難儀した。
無雪期の天神尾根は久しぶりであるが、確かに気象条件さえ良ければ、積雪期の方が歩きやすい。
冬にお世話になった熊穴沢避難小屋は当たり前であるがすっかり出ていた。
まだロープウェイの始発前であるので、貸切の天神尾根というのもオツである。
快晴の谷川岳を眺めて天神平からロープウェイで下りる。
ここから土合駅へ。
待合室はマナーの悪い登山者(火気厳禁だがガス使用者が絶えない)が多くて閉鎖されてしまっていた。
無人駅の改札口に入ってから地下シェルターの階段を480段下りるのでホームにたどり着くまで20分ひ見ておいた方がよいということは知ってはいたが、実際に体験してビックリ!
階段は薄暗くて今にも何か出そうだし、水が流れていて滑りやすい。
ロープウェイの案内に電車で来られる方は最寄の土合ではなく、水上駅からバスでお越し下さいと書いてあるのも納得。
ギリギリに駅に着いたらホームにたどり着く前に電車は出てしまうであろう。階段の途中に休憩用のベンチも何箇所かあった。
ホームの真ん中へんで電車を待っていたが、2両編成の電車は我々の立っていたところを通り過ぎて停車し、慌てて走る。
せめて「この付近に停車します」という案内が欲しいところ。
電車自体は新しかった。
越後湯沢で南越後バスに乗車。我々以外1名のみというほぼ貸切バスで平標駐車場に戻る。
今日は11時からここで平標山開山祭ということでテントが張られていた。係の方に親切に「けんちん汁を振る舞いますのでもう1時間のんびりされては」とお声がけいただいたが、丁重にお断りしたところ、温泉の割引券をいただいたので有り難く使わせていただいた。
谷川岳主脈縦走、終わってみれば面白かった。小屋番さんとの語らいも面白かったし、日帰りできても泊まるのも悪くなかった。
季節を変えてまた歩いてみたい縦走路であった。
こんにちわ!sumikosanという者です。(ユーザーですが、全くUPしていません!)平標山から谷川岳までお2人の後をてくてく歩いていたのが私です!!単独だったので、お2人の存在がとても心強かったです!!ありがとうございました〜〜
花だらけでとても良かったですね!私も写真を2日間で400枚近く撮りました!!
ちなみに、「ぶたこの山日記」のブログにはUPしましたのでぜひ見てみてください!
コメントありがとうございます。
この日、同方向へ向かう方はsumikoさんと我々だけのようでしたね!
お荷物からどこかの避難小屋泊まりの方に違いないと推測しておりましたので、同じく肩の小屋泊と伺ったときはビックリしました
単独で凄いねと妻と感心しておりました。
花がたくさんでしたし、静かな尾根で良かったですね。
首に細引きではなく太いロープを巻いておられたのが一番印象に残っております
当方も静かな山が好きですので、まただこかでお会いしましたらお声掛け下さい
同日にPengin22さん達よりもはやく同じ方向に出発して下山(復路)の恐らく大障子〜小障子あたりですれ違ってるものです。
写真見てあのきつかった記憶が蘇ってまいりました(笑)
花にうとい自分でも時折花を眺めて癒されてました。
お疲れ様でした〜
コメントありがとうございます。
ちょうど大障子から小障子の間位でたくさんの方とすれ違いましたが、お花畑で休憩しているときにすれ違った方でしょうか?
深夜発で往復とは凄いですね
花は本当にたくさんで癒されました
ちかぢか行こうと思っていましたが、こういう車の回収方法があるんですね。。
考えてませんでした。湯沢からバスで、土合から電車で帰ろうと思ってました。
なるほど、ちょっと考えればわかったはずなのにね。。。情けなや。
土合駅の階段、初めての時、登りましたよ。。だーれもいなくて、一人で。。
長かったですねえ・・
お花、楽しみに、行ってみたいと思います。レコ、ありがとうございました。
あの土合の階段を登りですか
大変な上にお一人でしたらちょっと怖いですよね、何か不気味な感じで
肩の小屋で同室だった方は、先に平標に車を置かれて、我々とは逆に電車とバスでこられていました。
小屋番さんによれば、谷川岳→平標に向かう方が楽だとのことで、実際その向きで歩かれる方が多いようです。
花は本当に多くて癒されました。(虫もいますが )
ただ、平標と仙ノ倉山の間の花畑はまだ咲き始めで、恐らく来週あたりが見頃と思われますので、ぜひ
penさん こんにちは♬
私も仙ノ倉山から谷川岳の稜線は歩いたことがなくて
細切れにしてでも歩きたいと思っていましたが
車の回収方法やどちらが歩きやすいか…勉強になります
(車の回収考えたら確かに谷川岳→平標ですね、あの階段は遠慮したい^^;
あ〜私も山の上で泊まりたい
お花いっぱい、ご来光、アップダウンと
御山の魅力満載のレコありがとうございます
naotosasさん、
おばんです。
間はnaotosasさんも未踏でしたか?
細切れなしの厚切りで行けますのでぜひぜひ
谷川岳でのご来光と道中の花々は本当に素晴らしかったです!
ちっと札幌まで行っておりました。山では無いですが・・・
だいぶ暑さには厳しそうな時期となりましたね
奥様が 隠し持ってくれくれた氷結ゼリーの嬉しさ
コメントが良く伝わります。
暑い山で冷たい物は生き返りますよね。
そろそろペットボトル凍らせる時期なんだと痛感します。
なんせ私も暑いとペースが極端に落ちますので
このルート良さそうだと思いますが、ペンさんのコメント通り
秋頃に良いかと思います。
carolさん、
札幌でお仕事でしたか。
いや、暑くて4ℓ飲んでしまいました
水の消費量が少ない姐さんや妻が羨ましいです。
氷結ゼリーには本当に涙目になりました
ここは秋が良さそうですね!
陣屋に泊まるのも一案かもしれません。
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