奈良田ゲート〜大門沢(泊)〜農鳥岳〜間ノ岳〜北岳山荘(泊)〜北岳〜広河原
- GPS
- 48:21
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 3,388m
- 下り
- 2,740m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:53
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 3:19
- 合計
- 7:15
天候 | 1日目 曇り 2日目 暴風雨 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
JR新宿駅からJR甲府駅まで電車 JR甲府駅から広河原までタクシー 広河原から第一発電所までバス <復路> 広河原から芦安までワゴンタクシー 芦安からJR甲府駅までタクシー JR甲府駅からJR新宿駅まで電車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はない。 大門沢小屋を出て、枯れた沢を直登する登山道はガレているので、落石に注意が必要。 |
その他周辺情報 | 芦安駐車場の目の前にある「白峰会館」で入浴可能。 風呂の設備は古く、狭いものの、食事のメニューが豊富で良い。 |
写真
装備
個人装備 |
マウンテンハードウェア KOA 55L
LAKEN1L水筒
NEMO ANDI
フットプリント
シュラフ
シュラフカバー
サーマレスト
自作トレイルミックス
自作ミニガスバーナー
製氷皿コッヘル
自作風防兼五徳
自作鍋つかみ
プリンス ライター ガスボンベ(燃料缶)
自作五寸釘ペグ8
細引き8
市販ペグ4
上下着替え一式
ヘッ電
予備バッテリー
カメラ
iPhone6S
モンベルのメリノウールT
速乾性のパタゴニアT
MHWウェイクールアームズ
MHWダイヘドラルプリカーブパンツ
ダーンタフ・ノーショーソックス
アディダス テレックス スコープ GTX
雨具上下
ミズノ・ブレスサーモ・ダウン上
|
---|---|
共同装備 |
Garmin GPSMAP 62s
地図
|
感想
7月16日(土)、JR新宿駅からかいじ173号に乗って、白峰三山縦走へ出かけた。
1日目は、第一発電所から入り、大門沢で1泊。
2日目は、大門沢から農鳥岳、間ノ岳を経て、北岳山荘でもう1泊。
最終日は、北岳を経由して広河原を目指すルートになる。
赤ワイン1L、水1.5L、テント(NEMO ANDI)、テン泊装備一式、全身着替え、雨具上下、QQセット、GPS、3日分の食料・行動食、自作ミニガスバーナーとコッヘルを入れたザック重量は14.0kgになった。
山センパイのM店主から北岳と間ノ岳に行かないかと誘われ、だったら農鳥岳も行ってみたいとワガママを言わせてもらった。
今回も1日目はソロ、2日目に本隊(3名)と間ノ岳山頂で合流するプランとなった。
出発直前までツェルト泊を悩んだけど、天気が不安だったので、テント泊を選択した。
北岳は、今回で2回目。
南からアプローチすれば、とんがり北岳を眺めることが出来そうだと2週間も前から準備を開始していた。
結果として、楽しみにしていた3000m級の山々が続く稜線からの眺めは、お預けになってしまった。。。
さて、かいじ号にゆらり揺られてJR甲府駅に到着したのは、8時半過ぎ。
予想はしてたけど、広河原行きのバス前は長蛇の列。「バスを4台出すけど、後発の臨時便2台は20分遅れの出発になる。」とのこと。
こっちは4人なので、広河原までタクシーを使うことにした。
タクシーで広河原に到着したのは、10時半少し前。風はなく、陽が暑いくらいで、途中の雨とガスが嘘みたい。
タクシー料金は、1万4千円/4人くらいだった。
協賛金は、別にゲートで1人100円を払った。
本隊とは広河原でお別れして、単身11:10発奈良田行きのバスに乗って、第一発電所で降りたのは11:40頃。
バス料金は1,030円だけど、ここでも協賛金100円をまたもや徴収されるとはw
第一発電所からは登り一本調子。大きな吊り橋の近くまでは、整備された林道が続く。
吊り橋を渡るとようやく登山道といった雰囲気が始まる。
ピンクテープとトレースをたどれば道迷いは無い。
沢沿いの登山道は、清涼感たっぷり。思いやり橋をいくつか渡り、ほぼ小川と言ってよい登山道を進むと、大門沢小屋に到着する。
休憩時間を入れて、第一発電所バス停から小屋まで2時間30分だった。
受付でテント代500円を払ったら、テントを設営して陽が暮れるまでの時間は、早い夕食を食べながらのんびりと過ごす。
本日の夕食は、ベーグル1個、ドライサラミ90g、赤ワイン4杯の中世修行僧メニュー。
デザートに途中食べなかったクリーム玄米ブランをたべる。
17時以降は、赤ワインが効いて眠くなったので、翌朝まで寝ては起きてを繰り返す。
風はなく、聞こえるのは沢の音だけ。この日は、静かな一夜だった。
2日目は、3時に起床。朝食は、スキムミルクを水で溶いた無脂肪牛乳とグラノーラ系シリアル。素直に美味しい。家食となんの変色もないレベル。
これを1.5人前を食べた後、テントを撤収して出発する。
覚悟はしていたけど、ひたすら登り。
特に沢沿いの直登コースがザレてて急なので登りにくい。途中コースアウトしてしまい、最後は藪漕ぎしてようやくトレイルに戻る始末。
大門沢下降点に出ると、そこは風ビュービューでガスガスの世界。
あまりの眺望のなさと風の強さに意気消沈。
農鳥小屋からやってきた青年に、農鳥小屋から先は悪天候で進めないかもとアドバイスを頂く。
雨具を着て、農鳥小屋で一晩明かす覚悟で進む。
農鳥岳、西農鳥岳、農鳥小屋と進むにつれ、天気は荒れていき、横なぐりの雨まで降ってくる始末。
北岳山荘方面からきたパーティーが農鳥オヤジと相談して、「北岳山荘へ引き返す」という話しを横で聞き、来た人がいるならば北岳山荘まで行けるだろうと判断して、間ノ岳を目指す。
眺望ゼロの中、見えるのは手前10mくらい。全くもって楽しくない。
本隊と間ノ岳で待ち合わせをしていたので、約束を果たす義務感で歩を進める。
間ノ岳には、10:15頃に到達するも、本隊から伝令が入り、到着は正午の予定とのこと。
さては前夜に飲みすぎたかと妄想するも、山頂は雨風が強いため、本隊の到着を待たずに北岳山荘を目指して下山を開始する。
当たり前だけど、3000mは空気が薄い。少し動くとすぐに息が上がる。個人的には、間ノ岳山頂への登りが一番キツかった。
この時あくびを連発したので、軽い高山病にかかったのかもしれない。
北岳山荘に到着したのは、11:20頃。まともに休んだのは農鳥小屋くらいだったから、予定よりも3時間ほど早く到着した。
M店主が本隊のテントの横の陣地を確保してくれていたので、そこにNEMO ANDIを張る。
昼過ぎの北岳山荘は、宿泊客でごった返していた。さすが3連休の真ん中の土曜日。布団1枚につき宿泊客2名の割り当てになっていた。
夕方になってもテント外は、横なぐりの雨。
しかも寒い。
荷物をデポして間ノ岳へピストンで戻ってきた本隊と軽くワインとビールで乾杯した後は、各自テントの中で夕食をとり、そのまま就寝となった。
2日目の夕食もベーグル1個、ドライサラミ残り90gの中世修行僧メニュー。
夜から明け方にかけては、テントが押しつぶされると思うほどの強風が吹き付ける。
寝ていると、テントの幕が顔にくっついて冷たさを感じられるくらいテントが風圧で歪む。
テントの床も風で時折持ち上がる始末。
風の吹く音とテントの揺れで、何度も目がさめる。
岩に阻まれてペグダウン出来ない場所なので、5本のガイアウト・コードがまさに頼みの綱だったが、なんとか強風に耐えてくれた。
それにしてもツェルトをやめてテン泊にしたのは、ラッキーだったと思う。
ご近所さんのフロアレスは、人伝いだけど夜中にポールが折れたらしい。高高度のテン場は、やはり侮れないなと感じた。
寝る時は、ブレスサーモダウンと雨具を重ね着して、シュラフとシュラフカバーを併用したので、ANDIのウィンドシールド無しでも寒くはなかった。
暴風雨の音とテントポールが折れる恐怖に安眠を妨害されはしたけど。。。
3日目は、朝3時半に起床。スキムミルクを水で溶いた無脂肪牛乳とグラノーラ系シリアルを食べてから、撤収を開始する。
強風のおかげで、結露はゼロ(笑)。
朝5時には完全撤収して、北岳山荘テン場を後にする。
天気はピーカン。朝焼けで、間ノ岳方面も赤く染まる。赤富士も見ることが出来た。
北岳山荘から順調に高度を上げ、北岳山頂に到着したのは、朝6時少し前。
目の前は、360度の大パノラマ。
写真を見て頂ければ分かるけど、見ていても全く飽きない。素晴らしい眺望が広がる。
景色を堪能した後は、肩ノ小屋、御池小屋を経由して広河原まで下山する。
広河原山荘の缶ビールのうまさがハンパない。
事故もなく無事に降りてこられたことを仲間に感謝する。
広河原からはワゴンタクシーに乗って、芦安駐車場で下車。
駐車場の目の前にある「白峰会館」で入浴する。「白峰会館」は、風呂の設備は古く、狭いものの、食事のメニューが豊富なのが良い。
4人なので、タクシーでJR甲府駅へ移動して、JR甲府駅からかいじ号に乗って、車中反省会を行い、JR新宿駅でお開きとなった。
2日目の天気はイマイチだったものの、3日目の天気が最高だったので、終わり良ければ全て良しだろう。今回も充実した山行になった。
企画立案してくれたM店主には、今回も感謝である。
以下、移動・上昇距離まとめ。
1日目+2日目+3日目=合計
【総平行移動距離】
6.81km+13.14km+8.74km=28.69km
【総上昇距離】
843m+2213m+454m=3510m
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