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Yamareco

記録ID: 920484
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

奈良田ゲート〜大門沢(泊)〜農鳥岳〜間ノ岳〜北岳山荘(泊)〜北岳〜広河原

2016年07月16日(土) ~ 2016年07月18日(月)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
48:21
距離
25.6km
登り
3,388m
下り
2,740m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:29
休憩
0:00
合計
2:29
距離 6.3km 登り 1,057m 下り 213m
11:57
149
2日目
山行
6:10
休憩
0:43
合計
6:53
距離 11.7km 登り 1,957m 下り 772m
4:28
143
6:51
6:57
34
7:31
7:36
23
7:59
8:04
37
8:41
8:56
73
10:09
10:21
39
11:00
21
11:21
3日目
山行
3:56
休憩
3:19
合計
7:15
距離 7.6km 登り 378m 下り 1,740m
5:04
20
5:43
5:46
8
5:54
6:53
23
7:16
7:27
4
7:31
7:45
16
8:01
8:05
2
8:07
8:15
32
8:47
9:53
108
11:41
11:42
9
11:51
12:15
2
12:19
ゴール地点
天候 1日目 曇り
2日目 暴風雨
3日目 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
<往路>
JR新宿駅からJR甲府駅まで電車
JR甲府駅から広河原までタクシー
広河原から第一発電所までバス
<復路>
広河原から芦安までワゴンタクシー
芦安からJR甲府駅までタクシー
JR甲府駅からJR新宿駅まで電車
コース状況/
危険箇所等
特に危険箇所はない。
大門沢小屋を出て、枯れた沢を直登する登山道はガレているので、落石に注意が必要。
その他周辺情報 芦安駐車場の目の前にある「白峰会館」で入浴可能。
風呂の設備は古く、狭いものの、食事のメニューが豊富で良い。
広河原は良い天気。本隊とは、ここでお別れ。バスで奈良田方面へ向かう。
2016年07月16日 10:39撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 10:39
広河原は良い天気。本隊とは、ここでお別れ。バスで奈良田方面へ向かう。
第一発電所で下車。看板後ろの舗装された林道を進む。
2016年07月16日 11:55撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 11:55
第一発電所で下車。看板後ろの舗装された林道を進む。
最初の吊橋。一番大きくて立派だった。
2016年07月16日 12:24撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 12:24
最初の吊橋。一番大きくて立派だった。
ここから橋はどんどんシャビーになっていく。。。
2016年07月16日 12:30撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 12:30
ここから橋はどんどんシャビーになっていく。。。
エメラルドグリーンのプールではなくて発電施設のため池。
2016年07月16日 12:35撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 12:35
エメラルドグリーンのプールではなくて発電施設のため池。
隙間だらけで高度感たっぷり。やや斜めってるところがスリル満点。
2016年07月16日 12:36撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 12:36
隙間だらけで高度感たっぷり。やや斜めってるところがスリル満点。
最初の渡渉スポット。落ちたらくるぶしまで水に浸かれる絶妙な深さと流れ。
2016年07月16日 12:42撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 12:42
最初の渡渉スポット。落ちたらくるぶしまで水に浸かれる絶妙な深さと流れ。
思いやり橋その1。
2016年07月16日 13:00撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 13:00
思いやり橋その1。
思いやり橋その2。
2016年07月16日 13:01撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 13:01
思いやり橋その2。
思いやり橋その3。丁寧な造り。
2016年07月16日 13:02撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 13:02
思いやり橋その3。丁寧な造り。
グリーントンネル。
2016年07月16日 13:33撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 13:33
グリーントンネル。
小川ではなく登山道。さすが水が豊富な南アルプス。
2016年07月16日 13:49撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 13:49
小川ではなく登山道。さすが水が豊富な南アルプス。
思いやり橋その4。めちゃ豪華。電動工具の跡から、職人のこだわりを感じる。
2016年07月16日 13:58撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 13:58
思いやり橋その4。めちゃ豪華。電動工具の跡から、職人のこだわりを感じる。
思いやり橋その5。かなりのグレードダウン。渡れるけど、見た目は「思いやり橋その4」と雲泥の差。
2016年07月16日 14:08撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 14:08
思いやり橋その5。かなりのグレードダウン。渡れるけど、見た目は「思いやり橋その4」と雲泥の差。
大門沢小屋の直下の沢。南アルプスなのにジャングルの雰囲気。濁流に見えるのは、岩肌のせい。
2016年07月16日 14:17撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 14:17
大門沢小屋の直下の沢。南アルプスなのにジャングルの雰囲気。濁流に見えるのは、岩肌のせい。
大門沢小屋到着。テン泊の受付をする。
2016年07月16日 14:21撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/16 14:21
大門沢小屋到着。テン泊の受付をする。
今夜のお宿。NEMO ANDI。もふもふの雑草が柔らかくてすごく良かった。
2016年07月16日 14:47撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
1
7/16 14:47
今夜のお宿。NEMO ANDI。もふもふの雑草が柔らかくてすごく良かった。
夕食は、ベーグル1個、ドライサラミ90g、赤ワイン4杯の中世修行僧メニュー。
2016年07月16日 15:29撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
2
7/16 15:29
夕食は、ベーグル1個、ドライサラミ90g、赤ワイン4杯の中世修行僧メニュー。
2日目の朝。どんよりと曇り空。北岳山荘へ向けて出発!
2016年07月17日 04:21撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 4:21
2日目の朝。どんよりと曇り空。北岳山荘へ向けて出発!
富士山も雲の中。風と共に雲海が流れ込んでくる。
2016年07月17日 05:03撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 5:03
富士山も雲の中。風と共に雲海が流れ込んでくる。
ザレサレの直登コース。最初だけだけど、水も流れている。見える限りの先まで真っ直ぐ進んだ結果、登山道をロストして藪漕ぎするハメに。この写真を撮れている時点で、登山道から外れていることに気付くべきだった。
2016年07月17日 05:10撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
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7/17 5:10
ザレサレの直登コース。最初だけだけど、水も流れている。見える限りの先まで真っ直ぐ進んだ結果、登山道をロストして藪漕ぎするハメに。この写真を撮れている時点で、登山道から外れていることに気付くべきだった。
富士山見えた!と思ってもこの天気。この後、どんどん悪化する。
2016年07月17日 06:32撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 6:32
富士山見えた!と思ってもこの天気。この後、どんどん悪化する。
大門沢降下点。黄色が色鮮やか。心の中で合掌。
2016年07月17日 06:52撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 6:52
大門沢降下点。黄色が色鮮やか。心の中で合掌。
農鳥岳方面を臨んでいるつもり。
真っ白けの世界が北岳山荘まで続く。。。
2016年07月17日 07:05撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 7:05
農鳥岳方面を臨んでいるつもり。
真っ白けの世界が北岳山荘まで続く。。。
標識しか見えず、農鳥岳到着の感動はなく。。。
2
標識しか見えず、農鳥岳到着の感動はなく。。。
西農鳥岳も標識しか見えず。。。
西農鳥岳も標識しか見えず。。。
ここで一息入れる。赤ヘル農鳥オヤジは、機嫌良さげだった。
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ここで一息入れる。赤ヘル農鳥オヤジは、機嫌良さげだった。
間ノ岳で仲間と合流する予定が、誰も来ず。。。
間ノ岳で仲間と合流する予定が、誰も来ず。。。
下山途中で見つけた、自然の落書き。子象に見えるのは僕だけ?
2016年07月17日 09:22撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 9:22
下山途中で見つけた、自然の落書き。子象に見えるのは僕だけ?
北岳山荘手前のラストピーク、中白根山。眺望ゼロでスルー。
2016年07月17日 11:00撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 11:00
北岳山荘手前のラストピーク、中白根山。眺望ゼロでスルー。
北岳山荘に到着!といってもこのあり様。テン場から見えるハズの北岳はもちろん見えず、夜は暴風雨にテントを揺らされるハメに。
2016年07月17日 11:20撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/17 11:20
北岳山荘に到着!といってもこのあり様。テン場から見えるハズの北岳はもちろん見えず、夜は暴風雨にテントを揺らされるハメに。
夜明け前。
富士山、おはようございます!
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富士山、おはようございます!
赤富士!
2016年07月18日 04:46撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
2
7/18 4:46
赤富士!
茜色に染まる間ノ岳。
2016年07月18日 04:47撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
1
7/18 4:47
茜色に染まる間ノ岳。
朝日に照らされる北岳。
朝日に照らされる北岳。
雲海の中の富士山。
2016年07月18日 05:00撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 5:00
雲海の中の富士山。
仙丈ケ岳。
2016年07月18日 05:02撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 5:02
仙丈ケ岳。
北岳アタック開始。
2016年07月18日 05:03撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 5:03
北岳アタック開始。
影北岳。
2016年07月18日 05:55撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 5:55
影北岳。
うしろには、北・中央アルプスと仙丈ケ岳。贅沢な景色。
2016年07月18日 05:57撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
1
7/18 5:57
うしろには、北・中央アルプスと仙丈ケ岳。贅沢な景色。
2回目の登頂!
2016年07月18日 05:57撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 5:57
2回目の登頂!
No.2から見るNo.1。
2
No.2から見るNo.1。
富士山ズーム!
2016年07月18日 05:58撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 5:58
富士山ズーム!
この稜線を歩いてきたんだ!けど、この天気が昨日だったらと悔やむばかり。
2016年07月18日 05:59撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
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7/18 5:59
この稜線を歩いてきたんだ!けど、この天気が昨日だったらと悔やむばかり。
特徴的なオベリスク。
2016年07月18日 06:07撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 6:07
特徴的なオベリスク。
眼下には八本歯ノコル。
2016年07月18日 06:33撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 6:33
眼下には八本歯ノコル。
肩ノ小屋。
2016年07月18日 06:58撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 6:58
肩ノ小屋。
女王様ズーム!
2016年07月18日 06:58撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 6:58
女王様ズーム!
北岳山頂はすごい人の数。
2016年07月18日 06:59撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
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7/18 6:59
北岳山頂はすごい人の数。
甲斐駒ヶ岳。男性的な山容。
2016年07月18日 07:11撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 7:11
甲斐駒ヶ岳。男性的な山容。
さらば北岳!
2016年07月18日 07:17撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 7:17
さらば北岳!
人はまばら。
2016年07月18日 07:33撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
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7/18 7:33
人はまばら。
きれいな稜線をパチリ。
2016年07月18日 07:56撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 7:56
きれいな稜線をパチリ。
陽がさんさんと降り注ぐ中、くねくね路を降りる。
2016年07月18日 08:09撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 8:09
陽がさんさんと降り注ぐ中、くねくね路を降りる。
途中から急坂に様変わり。
2016年07月18日 08:27撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 8:27
途中から急坂に様変わり。
白根御池小屋は立派。生ビール、ソフトクリームが売れていた。
2016年07月18日 08:47撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 8:47
白根御池小屋は立派。生ビール、ソフトクリームが売れていた。
緑のトンネル。
2016年07月18日 10:27撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 10:27
緑のトンネル。
広河原山荘に到着。もちろんビールで乾杯!
2016年07月18日 11:52撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
7/18 11:52
広河原山荘に到着。もちろんビールで乾杯!
北岳さようなら!
2016年07月18日 12:17撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
1
7/18 12:17
北岳さようなら!
撮影機器:

装備

個人装備
マウンテンハードウェア KOA 55L LAKEN1L水筒 NEMO ANDI フットプリント シュラフ シュラフカバー サーマレスト 自作トレイルミックス 自作ミニガスバーナー 製氷皿コッヘル 自作風防兼五徳 自作鍋つかみ プリンス ライター ガスボンベ(燃料缶) 自作五寸釘ペグ8 細引き8 市販ペグ4 上下着替え一式 ヘッ電 予備バッテリー カメラ iPhone6S モンベルのメリノウールT 速乾性のパタゴニアT MHWウェイクールアームズ MHWダイヘドラルプリカーブパンツ ダーンタフ・ノーショーソックス アディダス テレックス スコープ GTX 雨具上下 ミズノ・ブレスサーモ・ダウン上
共同装備
Garmin GPSMAP 62s 地図

感想

7月16日(土)、JR新宿駅からかいじ173号に乗って、白峰三山縦走へ出かけた。

1日目は、第一発電所から入り、大門沢で1泊。
2日目は、大門沢から農鳥岳、間ノ岳を経て、北岳山荘でもう1泊。
最終日は、北岳を経由して広河原を目指すルートになる。

赤ワイン1L、水1.5L、テント(NEMO ANDI)、テン泊装備一式、全身着替え、雨具上下、QQセット、GPS、3日分の食料・行動食、自作ミニガスバーナーとコッヘルを入れたザック重量は14.0kgになった。

山センパイのM店主から北岳と間ノ岳に行かないかと誘われ、だったら農鳥岳も行ってみたいとワガママを言わせてもらった。

今回も1日目はソロ、2日目に本隊(3名)と間ノ岳山頂で合流するプランとなった。
出発直前までツェルト泊を悩んだけど、天気が不安だったので、テント泊を選択した。

北岳は、今回で2回目。
南からアプローチすれば、とんがり北岳を眺めることが出来そうだと2週間も前から準備を開始していた。
結果として、楽しみにしていた3000m級の山々が続く稜線からの眺めは、お預けになってしまった。。。

さて、かいじ号にゆらり揺られてJR甲府駅に到着したのは、8時半過ぎ。
予想はしてたけど、広河原行きのバス前は長蛇の列。「バスを4台出すけど、後発の臨時便2台は20分遅れの出発になる。」とのこと。
こっちは4人なので、広河原までタクシーを使うことにした。

タクシーで広河原に到着したのは、10時半少し前。風はなく、陽が暑いくらいで、途中の雨とガスが嘘みたい。
タクシー料金は、1万4千円/4人くらいだった。
協賛金は、別にゲートで1人100円を払った。

本隊とは広河原でお別れして、単身11:10発奈良田行きのバスに乗って、第一発電所で降りたのは11:40頃。
バス料金は1,030円だけど、ここでも協賛金100円をまたもや徴収されるとはw

第一発電所からは登り一本調子。大きな吊り橋の近くまでは、整備された林道が続く。
吊り橋を渡るとようやく登山道といった雰囲気が始まる。
ピンクテープとトレースをたどれば道迷いは無い。

沢沿いの登山道は、清涼感たっぷり。思いやり橋をいくつか渡り、ほぼ小川と言ってよい登山道を進むと、大門沢小屋に到着する。
休憩時間を入れて、第一発電所バス停から小屋まで2時間30分だった。

受付でテント代500円を払ったら、テントを設営して陽が暮れるまでの時間は、早い夕食を食べながらのんびりと過ごす。
本日の夕食は、ベーグル1個、ドライサラミ90g、赤ワイン4杯の中世修行僧メニュー。
デザートに途中食べなかったクリーム玄米ブランをたべる。

17時以降は、赤ワインが効いて眠くなったので、翌朝まで寝ては起きてを繰り返す。
風はなく、聞こえるのは沢の音だけ。この日は、静かな一夜だった。

2日目は、3時に起床。朝食は、スキムミルクを水で溶いた無脂肪牛乳とグラノーラ系シリアル。素直に美味しい。家食となんの変色もないレベル。
これを1.5人前を食べた後、テントを撤収して出発する。

覚悟はしていたけど、ひたすら登り。
特に沢沿いの直登コースがザレてて急なので登りにくい。途中コースアウトしてしまい、最後は藪漕ぎしてようやくトレイルに戻る始末。

大門沢下降点に出ると、そこは風ビュービューでガスガスの世界。
あまりの眺望のなさと風の強さに意気消沈。

農鳥小屋からやってきた青年に、農鳥小屋から先は悪天候で進めないかもとアドバイスを頂く。
雨具を着て、農鳥小屋で一晩明かす覚悟で進む。

農鳥岳、西農鳥岳、農鳥小屋と進むにつれ、天気は荒れていき、横なぐりの雨まで降ってくる始末。
北岳山荘方面からきたパーティーが農鳥オヤジと相談して、「北岳山荘へ引き返す」という話しを横で聞き、来た人がいるならば北岳山荘まで行けるだろうと判断して、間ノ岳を目指す。

眺望ゼロの中、見えるのは手前10mくらい。全くもって楽しくない。
本隊と間ノ岳で待ち合わせをしていたので、約束を果たす義務感で歩を進める。

間ノ岳には、10:15頃に到達するも、本隊から伝令が入り、到着は正午の予定とのこと。
さては前夜に飲みすぎたかと妄想するも、山頂は雨風が強いため、本隊の到着を待たずに北岳山荘を目指して下山を開始する。

当たり前だけど、3000mは空気が薄い。少し動くとすぐに息が上がる。個人的には、間ノ岳山頂への登りが一番キツかった。
この時あくびを連発したので、軽い高山病にかかったのかもしれない。

北岳山荘に到着したのは、11:20頃。まともに休んだのは農鳥小屋くらいだったから、予定よりも3時間ほど早く到着した。

M店主が本隊のテントの横の陣地を確保してくれていたので、そこにNEMO ANDIを張る。

昼過ぎの北岳山荘は、宿泊客でごった返していた。さすが3連休の真ん中の土曜日。布団1枚につき宿泊客2名の割り当てになっていた。

夕方になってもテント外は、横なぐりの雨。
しかも寒い。
荷物をデポして間ノ岳へピストンで戻ってきた本隊と軽くワインとビールで乾杯した後は、各自テントの中で夕食をとり、そのまま就寝となった。

2日目の夕食もベーグル1個、ドライサラミ残り90gの中世修行僧メニュー。

夜から明け方にかけては、テントが押しつぶされると思うほどの強風が吹き付ける。
寝ていると、テントの幕が顔にくっついて冷たさを感じられるくらいテントが風圧で歪む。
テントの床も風で時折持ち上がる始末。
風の吹く音とテントの揺れで、何度も目がさめる。

岩に阻まれてペグダウン出来ない場所なので、5本のガイアウト・コードがまさに頼みの綱だったが、なんとか強風に耐えてくれた。
それにしてもツェルトをやめてテン泊にしたのは、ラッキーだったと思う。

ご近所さんのフロアレスは、人伝いだけど夜中にポールが折れたらしい。高高度のテン場は、やはり侮れないなと感じた。

寝る時は、ブレスサーモダウンと雨具を重ね着して、シュラフとシュラフカバーを併用したので、ANDIのウィンドシールド無しでも寒くはなかった。
暴風雨の音とテントポールが折れる恐怖に安眠を妨害されはしたけど。。。

3日目は、朝3時半に起床。スキムミルクを水で溶いた無脂肪牛乳とグラノーラ系シリアルを食べてから、撤収を開始する。
強風のおかげで、結露はゼロ(笑)。
朝5時には完全撤収して、北岳山荘テン場を後にする。

天気はピーカン。朝焼けで、間ノ岳方面も赤く染まる。赤富士も見ることが出来た。
北岳山荘から順調に高度を上げ、北岳山頂に到着したのは、朝6時少し前。

目の前は、360度の大パノラマ。
写真を見て頂ければ分かるけど、見ていても全く飽きない。素晴らしい眺望が広がる。

景色を堪能した後は、肩ノ小屋、御池小屋を経由して広河原まで下山する。
広河原山荘の缶ビールのうまさがハンパない。
事故もなく無事に降りてこられたことを仲間に感謝する。

広河原からはワゴンタクシーに乗って、芦安駐車場で下車。
駐車場の目の前にある「白峰会館」で入浴する。「白峰会館」は、風呂の設備は古く、狭いものの、食事のメニューが豊富なのが良い。

4人なので、タクシーでJR甲府駅へ移動して、JR甲府駅からかいじ号に乗って、車中反省会を行い、JR新宿駅でお開きとなった。

2日目の天気はイマイチだったものの、3日目の天気が最高だったので、終わり良ければ全て良しだろう。今回も充実した山行になった。

企画立案してくれたM店主には、今回も感謝である。

以下、移動・上昇距離まとめ。

1日目+2日目+3日目=合計

【総平行移動距離】
6.81km+13.14km+8.74km=28.69km

【総上昇距離】
843m+2213m+454m=3510m

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