【★白馬岳から祖母谷温泉＆欅平★アルプスから里山へのロングルート★】『労多くして楽しみ多し、根気よくガンバレ！』

2016年08月11日(木) ~ 2016年08月12日(金)

• GPS: 32:00
• 距離: 26.7km
• 登り: 2,504m
• 下り: 3,154m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:04
• 休憩: 1:02
• 合計: 8:06

7:14 猿倉荘
8:17 8:37 白馬尻荘
8:37 白馬尻小屋
11:21 岩室跡
12:20 避難小屋
13:40 14:12 白馬岳頂上宿舎
14:24 白馬山荘
14:43 14:53 白馬岳
15:20 白馬岳頂上宿舎

2日目

• 山行: 9:32
• 休憩: 0:20
• 合計: 9:52

4:46 白馬岳頂上宿舎
6:49 清水平
7:00 清水岳
8:42 9:02 不帰岳避難小屋
13:18 祖母谷温泉
14:38 欅平駅

【▲▲山域(行政区)▲▲】
�…耕邯�北安曇郡白馬村
��富山県黒部市(旧下新川郡宇奈月町)

【▲▲今回のコース▲▲】

【▲8月11日(木)▲】
『猿倉(標高1230m/7:14am/登山開始)-白馬尻(8:17am/20分休憩)-
大雪渓取付地点(9:44am)-大雪渓終点(10:46am)-
岩室跡(11:21am)-避難小屋(12:20pm)-白馬岳頂上宿舎(13:40/32分休憩)-
白馬岳(標高2932m/14:43/10分休憩)-
白馬岳頂上宿舎(標高2730m/15:20/初日登山終了)』

＜荷物14kg・水分1.5リットル＋塩サプリ10粒補給＞

【▲8月12日(日)▲】
『白馬岳頂上宿舎(標高2730m/4:46am/二日目登山開始)-
祖母谷分岐(標高2770m/4:54am)-旭岳中腹(標高2733m/5:20am)-
清水平(標高2585m/6:49am)-清水岳(標高2589m/7:00am)-
不帰岳避難小屋(8:42am/20分休憩)-
百貫ノ大下り(標高1548m/11:00am)-祖母谷林道(13:00)-
祖母谷温泉(標高780m/13:18/42分休憩)-
欅平(標高599m/14:38/全行程終了)』

＜荷物14kg・水分3.5リットル＋塩サプリ15粒補給＞

※この時季の祖母谷ルートは水場がほとんど無く、
百貫ノ大下りから下は里山エリアなので水を最低
3リットルは持って行かないとヤバイです。だけど
不帰岳避難小屋から下のエリアでは小さい沢がいく
つかありますので、非常時は沢水を飲めますが、
沢水の未煮沸による飲用はお勧め出来ません。

天候

『8月11日(木)』：晴れ
『8月12日(金)』：晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【●往路●】
�／圭�-白馬八方(アルピコ交通高速バス/6600円)
��白馬八方-猿倉(アルピコ交通バス/930円)

【●復路●】
�−以�-宇奈月(黒部峡谷鉄道/1710円)
��宇奈月温泉-新黒部(富山地方鉄道/630円)
�９�部宇奈月温泉-大宮(北陸新幹線/自由席特急券：5190円)
�ぢ腟�-新宿(湘南新宿ライン/黒部宇奈月温泉-新宿：5940円)

【●往路詳細●】
新宿23:05-5:44白馬八方6:00-6:30猿倉

【●復路詳細●】
欅平14:58-16:16宇奈月-宇奈月温泉16:36-16:58新黒部-
黒部宇奈月温泉17:26(はくたか572号)-19:34大宮19:47-
20:17新宿

京王高速バス(夜行バスetc)
http://www.keio-bus.com/highwaybus/
黒部峡谷鉄道
http://www.kurotetu.co.jp/

コース状況／危険箇所等

【★全区間一般登山道★】
�￣鄙辧素鯒録�：危険箇所なし・ほぼ林道歩き
��白馬尻〜避難小屋：大雪渓での落石注意
�Ｈ鯑饐�屋〜白馬岳頂上宿舎：危険箇所なし
�で鯒漏拂詐綵票法素鯒六柿顱素鯒漏戞Т躙渦媾蠅覆�
�デ鯒漏拂詐綵票法狙郷絣戞Т躙渦媾蠅覆�
��清水岳〜不帰岳避難小屋：草地が多く滑りやすい
��不帰岳避難小屋〜百貫ノ大下り：沢沿いの細道の通行注意
��百貫ノ大下り〜祖母谷林道：ガレ沢のトラバース注意
��祖母谷林道〜祖母谷温泉：危険箇所なし
��祖母谷温泉〜欅平：危険箇所なし

【★登山者数情報★】
＜猿倉〜白馬岳＞
�￣鄙辧素鯒録�：約50名
��白馬尻〜避難小屋：約200名
�Ｈ鯑饐�屋〜白馬岳頂上宿舎：約100名
�で鯒漏拂詐綵票法素鯒漏戞�約50名
�デ鯒漏戞素鯒漏拂詐綵票法�約30名

＜白馬岳〜祖母谷温泉〜欅平＞
�’鯒漏拂詐綵票法狙郷絣戞Р爾�3名・登り0名
��清水岳〜不帰岳避難小屋：下り0名・登り5名
��不帰岳避難小屋〜百貫ノ大下り：下り0名・登り2名
��百貫ノ大下り〜祖母谷林道：下り0名・登り2名
��祖母谷林道〜祖母谷温泉：下り0名・登り0名
��祖母谷温泉〜欅平：観光客の登り下り約30名

【★読み方★】
�￣鄙辧Г気襪�ら
��白馬尻：はくばじり
�Ｇ�平：ねぶかびら
�で鯒漏戞Г靴蹐Δ泙世�
�ダ郷絣戞Г靴腓Δ困世�
�ι垉�岳：かえらずだけ
��百貫ノ大下り：ひゃっかんのおおくだり
��祖母谷：ばばだに(※富山県の方言ではババダン)
��欅平：けやきだいら

【★今回の山や峠などの別名★】
◎白馬岳：大蓮華山

【■今回の経路上の山小屋リンク■】
猿倉荘
http://hakubakousha.com/index.php/mountain-lodge-info/sarukura
白馬尻小屋
http://www.hakuba-sanso.co.jp/hakubajiri/
白馬岳頂上宿舎
http://hakubakousha.com/index.php/mountain-lodge-info/cyoujou
白馬山荘
http://www.hakuba-sanso.co.jp/hakubasanso/
不帰岳避難小屋
http://yama-goya.jp/kita-alps/ushirotateyama/kaerazukoya.html
祖母谷温泉小屋
http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30266

その他周辺情報

【■周辺観光情報■】
白馬村観光局
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/index2.html
黒部・宇奈月温泉観光局
http://www.kurobe-unazuki.jp/

写真

8/11 7:02

【8月11日(木/山の日)】猿倉(標高1230m/7:14am/登山開始)

8/11 7:35

【8月11日(木/山の日)】これから登る予定の白馬岳を見上げる

8/11 8:17

【8月11日(木/山の日)】白馬尻(8:17am/20分休憩)

8/11 8:18

【8月11日(木/山の日)】昨年の暖冬のせいで大雪渓取付地点はかなり上

8/11 9:41

【8月11日(木/山の日)】大雪渓取付地点(9:44am)

8/11 9:44

【8月11日(木/山の日)】六本爪アイゼン装着

8/11 9:50

【8月11日(木/山の日)】大雪渓を登る

8/11 9:53

【8月11日(木/山の日)】正面の人は山岳警備隊で、歩く速度が非常に速い、あっというまに私を追い越して行った(^^;

8/11 10:13

【8月11日(木/山の日)】この時季は雪渓登りが涼しくて一番

8/11 10:40

【8月11日(木/山の日)】大雪渓終点が見えてきた

8/11 10:46

【8月11日(木/山の日)】大雪渓終点(10:46am)

8/11 11:21

【8月11日(木/山の日)】岩室跡(11:21am)

8/11 12:05

【8月11日(木/山の日)】葱平上部より大雪渓を見下ろす

8/11 12:20

【8月11日(木/山の日)】避難小屋(12:20pm)

8/11 12:53

【8月11日(木/山の日)】お花畑を通る

8/11 13:17

【8月11日(木/山の日)】杓子岳が見えてくる

8/11 13:31

【8月11日(木/山の日)】白馬岳頂上宿舎(13:40/32分休憩)

8/11 13:52

【8月11日(木/山の日)】白馬岳頂上宿舎の素泊以上の宿泊者には『山の日』のプレゼントとして白馬三山の手ぬぐいが配られた。

8/11 13:55

【8月11日(木/山の日)】今回の寝床。白馬岳頂上宿舎に入館して宿泊手続を済まして白馬岳ピストン出発(14:12)

8/11 16:54

【8月11日(木/山の日)】今回はこの場所に私を入れて2名だけ。正面の一階部分も2名だけで、二階部分は空席で、この部屋は私を入れて4人だけだった。大雪渓を登ってきた8割以上の小屋泊登山者は白馬山荘に泊まっていたと思われる(^^)

8/11 14:24

【8月11日(木/山の日)】白馬岳頂上宿舎の上にある白馬山荘に到着

8/11 14:24

【8月11日(木/山の日)】県境にまたがって右足が長野県、左足が富山県(^^)

8/11 14:31

【8月11日(木/山の日)】白馬岳を目指す

8/11 14:42

【8月11日(木/山の日)】白馬岳頂上が見えてきた

8/11 14:43

【8月11日(木/山の日)】白馬岳(標高2932m/14:43/10分休憩)。別名：大蓮華山。昔は大蓮華大神が祀ってあったとのこと。『蓮華温泉⇒小蓮華山⇒大蓮華山(白馬岳)』と参道になっていたのではないかという説もある。

8/11 14:45

【8月11日(木/山の日)】白馬岳(標高2932m)にて

8/11 14:43

【8月11日(木/山の日)】白馬岳から猿倉方面を遠望

8/11 14:43

【8月11日(木/山の日)】白馬岳から杓子岳方面を遠望

8/11 14:43

【8月11日(木/山の日)】白馬岳から小蓮華山を遠望

8/11 14:52

【8月11日(木/山の日)】白馬岳から清水岳方面を遠望

8/11 15:08

【8月11日(木/山の日)】白馬岳頂上宿舎(標高2730m/15:20/初日登山終了)

8/11 17:30

【8月11日(木/山の日)】白馬岳頂上宿舎の夕食バイキング。ここは夕食も朝食もバイキングだから好きです。今回は一泊夕食(8700円)

8/12 4:28

【8月12日(金)】翌日は3:55am起床。携帯電話のバイブ目覚ましで起床する

8/12 4:29

【8月12日(金)】白馬岳頂上宿舎のフロント

8/12 4:29

【8月12日(金)】白馬岳頂上宿舎には簡易郵便局がある。白馬山頂簡易郵便局 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%A6%AC%E5%B1%B1%E9%A0%82%E7%B0%A1%E6%98%93%E9%83%B5%E4%BE%BF%E5%B1%80

8/12 4:49

【8月12日(金)】白馬岳頂上宿舎(標高2730m/4:46am/二日目登山開始)。夜明け前に出発！

8/12 4:54

【8月12日(金)】祖母谷分岐(標高2770m/4:54am)

8/12 5:01

【8月12日(金)】旭岳の鞍部を進む。この時刻に祖母谷温泉を目指す登山者は正面を歩いている3名と私の4名だけ。この3名はテントを担いでいた

8/12 5:07

【8月12日(金)】旭岳の鞍部から立山連峰を遠望

8/12 5:14

【8月12日(金)】さらば白馬の稜線よ！

8/12 5:14

【8月12日(金)】雪倉岳方面を遠望

8/12 5:20

【8月12日(金)】旭岳中腹(標高2733m/5:20am)

8/12 5:26

【8月12日(金)】裏旭岳付近から立山連峰を遠望

8/12 5:28

【8月12日(金)】遠くに清水岳が見える

8/12 5:33

【8月12日(金)】立山連峰を遠望

8/12 5:47

【8月12日(金)】清水岳を目指す

8/12 6:11

【8月12日(金)】旭岳から昇ってきた遅い御来光を拝む。『オン アニチヤ ソワカ(日之大権現真言)』

8/12 6:43

【8月12日(金)】祖母谷温泉を目指す

8/12 6:47

【8月12日(金)】なかなか感じ良い尾根

8/12 6:49

【8月12日(金)】清水平(標高2585m/6:49am)

8/12 6:56

【8月12日(金)】素晴らしく良い光景

8/12 6:58

【8月12日(金)】清水岳(標高2589m/7:00am)。清水岳からは猫又山やオレントメン谷が良く見える

8/12 7:00

【8月12日(金)】祖母谷温泉はまだ6時間以上も先

8/12 7:01

【8月12日(金)】遠くに日本海が見える

8/12 7:04

【8月12日(金)】『労多くして楽しみ多し、根気よくガンバレ！』

8/12 7:04

【8月12日(金)】池塘と立山連峰

8/12 7:05

【8月12日(金)】池塘と剣岳

8/12 7:08

【8月12日(金)】清水尾根から見る立山連峰の剣岳は美しい

8/12 7:10

【8月12日(金)】花畑

8/12 7:15

【8月12日(金)】震えあがるほど美しい場所

8/12 7:17

【8月12日(金)】なかなか良い展望

8/12 7:29

【8月12日(金)】妖精が居そうな高層湿原

8/12 7:29

【8月12日(金)】池塘を撮影

8/12 7:30

【8月12日(金)】辺りは池塘だらけ(^^)

8/12 7:40

【8月12日(金)】まさにアルプスの天国

8/12 7:55

【8月12日(金)】少しずつ樹林帯が迫ってくる

8/12 7:58

【8月12日(金)】灌木帯と草原を交互に歩く感じ

8/12 8:16

【8月12日(金)】この辺りから樹林の比率が高くなる

8/12 8:17

【8月12日(金)】樹林帯の池塘

8/12 8:30

【8月12日(金)】ここから祖母谷温泉まで完全な樹林帯になる

8/12 8:43

【8月12日(金)】不帰岳避難小屋(8:42am/20分休憩)

8/12 8:43

【8月12日(金)】不帰岳避難小屋内部

8/12 9:06

【8月12日(金)】標高が下がってきて少しずつ暑くなる

8/12 9:07

【8月12日(金)】唯一のクサリ場。4mくらいなので大したことない

8/12 9:31

【8月12日(金)】樹林帯を進む

8/12 10:35

【8月12日(金)】鹿島槍ヶ岳を遠望

8/12 10:49

【8月12日(金)】暑さが増してくる

8/12 11:01

【8月12日(金)】残置ロープ

8/12 11:03

【8月12日(金)】百貫ノ大下り(標高1548m/11:00am)。写真はクヌギの若葉。ここより里山エリアに入る

8/12 11:10

【8月12日(金)】だんだんと奥多摩の植生に似てくる(^^;

8/12 11:32

【8月12日(金)】沢をトラバースする

8/12 12:09

【8月12日(金)】祖母谷温泉はまだ1時間以上も先

8/12 12:30

【8月12日(金)】木陰を歩く

8/12 12:55

【8月12日(金)】やっと名剣沢(^^)

8/12 12:57

【8月12日(金)】名剣沢のゴーロを下りる

8/12 13:00

【8月12日(金)】祖母谷林道(13:00)

8/12 13:07

【8月12日(金)】祖母谷林道を歩く

8/12 13:18

【8月12日(金)】祖母谷温泉(標高780m/13:18/42分休憩)。白馬岳から祖母谷温泉は遠かった！

8/12 13:59

【8月12日(金)】祖母谷温泉小屋

8/12 13:56

【8月12日(金)】祖母谷温泉露天風呂。人生7回目の祖母谷温泉。

8/12 13:56

【8月12日(金)】ここの湯は最高

8/12 14:01

【8月12日(金)】欅平へ向けて出発(14:00)

8/12 14:02

【8月12日(金)】さらば祖母谷温泉

8/12 14:17

【8月12日(金)】祖母谷林道のトンネルを通る

8/12 14:26

【8月12日(金)】名剣温泉付近

8/12 14:38

【8月12日(金)】欅平(標高599m/14:38/全行程終了)。標高2932mの白馬岳から標高599mの欅平までの下山は本当に楽しかった。アルプスから里山までの植生を一気に見れた

8/12 14:40

【8月12日(金)】黒部峡谷鉄道の乗車券

8/12 14:59

【8月12日(金)】黒部峡谷鉄道に乗車

8/12 15:37

【8月12日(金)】黒部峡谷鉄道

8/12 16:28

【8月12日(金)】宇奈月から富山地方鉄道に乗り換えて新黒部で下車する

8/12 17:04

【8月12日(金)】富山地方鉄道新黒部駅から北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅までは徒歩2分くらい

8/12 17:08

【8月12日(金)】黒部宇奈月温泉から東京都区内までの乗車券

8/12 17:26

【8月12日(金)】黒部宇奈月温泉駅に入線する『はくたか572号・東京行』

8/12 17:45

【8月12日(金)】北陸新幹線の車窓の日本海を見ながら酒を飲む

撮影機器：

EX-ZS210 CASIO COMPUTER CO.,LTD.

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ 軍手 5m簡易ロープ 六本爪アイゼン

感想

Yamaotoko7

【■■■感想と解説■■■】

今回は北アルプス後立山連峰の百名山の白馬岳が目的ではなく、白馬岳頂上宿舎から祖母谷温泉(ばばだにおんせん)への超ロングルートに5年ぶりに行ってきました。まず初めに猿倉から1時間ほど樹林帯を登って白馬尻へ行きまして、白馬尻から徒歩約1時間の場所で六本爪の軽アイゼンを装着して大雪渓を登りました。とにかく人が多過ぎて雪渓はほぼ渋滞でしたが、渋滞が原因で休みながらゆっくり登れましたので、1時間ほどで岩室跡に着く事が出来ました。例年はここから上の小雪渓(第二雪渓)をトラバースする事になりますが、今年は小雪渓が消滅しておりました。そうこうしているうちに本日の宿泊場所である白馬岳頂上宿舎に着きまして、荷物を置いて白馬岳をピストンして、夕食はバイキングを楽しみ、夜は丸山で夜空を楽しみました。ここの小屋は白馬岳直下の白馬山荘に比べると宿泊登山者が少なく、8月11日の夜は私一人でタタミ約3畳分を確保できました。

翌日は4:46amに出発し、祖母谷分岐から白馬三山にお別れをして、旭岳直下の鞍部を越えて左側に立山連峰を見ながら裏旭岳や清水岳(しょうずだけ)へと向かいました。清水岳までは高原の花畑で眺望も最高で、天気も良好でしたので、立山連峰や遠く穂高連峰や清水岳直下のオレントメン谷の最深部まで見る事が出来ました。そして花畑と小さな雪田が多くて、ニッコウキスゲやクルマユリなどの高山植物の群落がそこかしこに見られました。清水岳からの下りは花畑が多くアルプスの雰囲気でしたが、不帰岳避難小屋の手前くらいから樹林帯に入り無展望になり、標高も2000m前後になってきましたので気温が上がり、まさに夏の関東の低山のような雰囲気でした。不帰岳避難小屋は樹林帯の中にありまして室内はやや暑く、付近はヤブが繁茂しておりました。ここは小屋に水場がありますので夜間に泊まる場合は快適でしょう。

そして不帰岳避難小屋からが正念場で7本ほどの沢をロープで横断したり巻いたりし、沢を渡ると、「ここが北アルプスか！！」と思わせるほどの軽いヤブ道で、標高が1500mを切ると暑さはハンパじゃなくなり、多量の水を飲みながら祖母谷へ向かいました。さらに標高1000mを切ると里山エリアで完全に低温サウナ状態で、疲労と暑さと空腹との勝負で最後は気合で軽いヤブ道を抜け出して、林道に出て、標高780mの祖母谷温泉に着きました。標高2932mの白馬岳から標高780mの祖母谷温泉までは標高差1990m(約2000m)で、アルプスから里山への植生が一気に見れますので趣があります。こんな感じでした→『岩⇒ハイマツ⇒高山植物⇒栂⇒白樺＆ダケ樺⇒ブナ⇒クヌギ＆コナラ＆笹⇒杉』

祖母谷温泉は黒部峡谷の秘湯で、露天風呂や内湯がありますが、内湯は2011年7月に見まして超白濁の硫黄泉でした。露天風呂に関しては湯ノ花たっぷりの透明の硫黄泉です。ちなみにここは山小屋なので全て相部屋です。そして登山者と観光客の結節点でもあります。そしてテントを張って連泊湯治する事も可能です。今回は祖母谷温泉に泊まらずに祖母谷温泉に立ち寄り湯をして欅平までの祖母谷川沿いの林道を徒歩で下って欅平から乗車して帰路に就きました。今回の総括はアルプスと里山を味わえるロングルートの祖母谷ルートを5年ぶりに堪能でき、アルプス部分は涼しかったが、里山部分は暑く、祖母谷温泉は想像以上に遠かった！！