憧れの北鎌尾根から槍ヶ岳!からの読売新道 前編
- GPS
- 36:33
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 3,195m
- 下り
- 1,843m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 8:25
- 山行
- 13:12
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 15:03
天候 | 前編 8/11 晴のち曇 上高地〜殺生 8/12 晴のち曇 殺生〜水俣〜北鎌〜槍〜殺生 後編 8/13 晴のち曇 殺生〜槍〜西鎌〜三俣蓮華〜雲ノ平 8/14 晴のち雨 雲ノ平〜水晶岳〜赤牛岳〜奥黒部〜平ノ小屋 8/15 曇時々雨 平ノ小屋〜黒部ダム |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
船
沢渡からはタクシーで。 最終日は トローリーバス:黒部ダム→1,540円→扇沢 バス:扇沢→1,010円→大町温泉郷→530円→信濃大町 電車:信濃大町→(全部鈍行、青春18切符使用)→名古屋 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道(水俣乗越〜北鎌〜槍まで) 水俣の下りは強烈。私は転びました(汗) 最初の下りのあとは草つきの踏み跡をジグザグに降りる。 最後の河原に降りる場所も強烈だがトラロープを頼った方が安全かと思われます。 北鎌出合はケルンもあり、わかり易い。北鎌のコルまで基本右への意識。 独標は巻いてから直登したが岩登りできないと危険。 その後のピークも基本稜線沿いでOK。どこかしら取り付ける。 ただし支持する岩のホールド感は常に確かめること(全体重をかけないこと)。 お助けロープも使うなら一度安全な場所で強度を確かめること。 不安な人はGPSを落としておき、確認しながら登ると良いかと。 今のGPSならiphoneでもよほど外さなない。 ■水場 北鎌出合までで水があったのは一か所。水俣と間ノ沢の合流点。 右股と左股の合流点は左股側が豊富に水が流れている。 右股も上部は数か所で水が出ていたが今後枯れそうな量。 現時点では、コルの手前にも細い水が流れていた(頼らないように)。 ■小屋 殺生ヒュッテをベースとした。素泊まり6000円。ビール/飲み物は500円。 水は天水なので煮沸必要とあるが、自分はそのまま飲んだ。 ■携帯電波(docomo) 横尾〜ババ平 × 天狗分岐〜殺生ヒュッテくらいまで △ 殺生ヒュッテ △ 人が多いせいか、つながりにくかったが元従業員(au)によると、 小屋のブースターが動いていればほぼLTEになるようだ。 |
写真
装備
個人装備 |
タトンカグレイシャー(かなり古い40Lザック)
モンベル40Lザックカバー
エマージェンシー ソロシェルター(ツェルト)
ビバークツェルト1 ロング
ミズノ ベルグテックEXストームセイバー(雨具防寒兼用)
モンベル ウルトラライトダウン(防寒具)
Snow Peak GigaPower
ギガパワーマイクロマックス
プリムス クッカー コッヘル
BlackDiamond ReVolt(ヘッデン)
予備電池
食事3食分
行動食3食
非常食2食分
水2L
スポーツドリンク0.5L
カップラーメン×2個
PENTAX K-5(一眼)
モンベル ライト フォトショルダーバッグ
着替え二日分
BlackDiamondヘルメット
ファイントラック エバーブレススリーピングバッグカバー
14kgちょっと
|
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備考 | 魚眼レンズを持って行ったが北鎌では全く使わなかった(余裕がなかった) |
感想
ついにこの日がやってきました。北鎌尾根登攀の挑戦。
これまでほとんどの登山はソロでしたが、北鎌ばかりは二人でと思い、数年。
偶然会社に入った相方(彼もソロ中心)との挑戦と相成り、構想から二年。
やっと天候と予定がかみ合い、アタックと相成りました。
初日(移動日)
今回は山の日でしかもお盆とバッティングしており、大混雑が予想される。
新穂からの突入は駐車場リスクで断念(一か月前の福地山の山行参照)。
ということで沢渡の有料Pに仕事後に突入し、日が変わる前に車中泊。
朝5時には出発、と思いきやタクシー乗り場が大混雑!
結局、上高地は6時スタートに。上高地からの歩き、苦手なんですよね。
さすが山の日のせいか、お盆休みのせいか、登山道は大混雑。
それでも順調に標高を上げ、槍平で昼食(北鎌のため背負った食糧は節約)。
殺生ヒュッテが目的地なので気は楽だ。15時前には殺生ヒュッテに到着。
実は相方が数年前、殺生ヒュッテで働いており、色と気を遣っていただけました。
ありがたや。こんなに時間に余裕のある登山は久しぶり。ビール飲んで英気を養う。
二日目(アタック日)
朝2時に起床、2時半すぎに出発した。
水沢乗越までヘッデンで下る。実は初の東鎌だが問題なく水沢乗越に到着。
ここから北鎌出合まで一気に下る。ちょっと休憩。日が昇りだした。
出発と同時に北鎌アタックの単独の人に会った。
強烈な下りとのことで先陣を切って下りだしたら、こけた(笑)
その後は草つきの斜面で順調にガシガシ下る。
あとは斜度が変わる最後の河原の部分(トラロープがある)も危険でした。
その後は普通の河原歩き。ひたすら下り、水沢の左の沢と合流地点で水場が。
ここをスルーし、さらに下ると右からの沢の合流点。ここもスルーして下る。
すると沢のはじにテントが晴れそうな場所が出てくる。ここが北鎌出合です。
晴れていれば、有名な(?)北鎌のコルの草つきが見えます。
ここで小休止。次々と北鎌のチャレンジャーが現れ、今日は10名くらい?
装備を改めて整え、水の心配をしつつスタート。ちょっと登ると水の流れがあり安心。
上部に水場がある確信が持てず、左股と右股の分岐で補給することにしました。
3L補給し、ペットボトルと合わせて水分は4L(ビバーク時の備え含む)。
ここからがきつかった。水が増えたこともそうですが、日差しが厳しい!
暑さと厳しい登りでバテバテ。おまけに最後、左の沢に入るミス。
そのまま登っても稜線に出れますが、初めてなのでちゃんと北鎌コルに出たい。
ルート補正の藪漕ぎで一気に体力を削がれました。コルに到着し、大休止。
ここからはだらだら進むがきつい登り。2749mピークでも休憩。
とにかく今日は暑すぎ、登りより暑さがきつい。非常にシンドイ‥。
独標の巻き道に入ると有名なトラバースが。
お助けロープ使わないと恐ろしく、ロープを使わせていただきました。
しばらく巻いて独標を越えたあたりから一気に直登。有名な(?)チムニーを越える。
すると稜線に出た。稜線の脇では、ザイルを出しているパーティもいた。
憧れの独標、荷物をデポして戻り、踏むことができた。感動。しかし、まだ先がある。
頭も痛い、相方もバテている。とにかく日陰で休憩しては進む。
P12あたりでは熱中症気味で30ほど休憩した。
その後も稜線沿いに進んでいたが最後のP14・P15は巻いた。槍が一気に近づく。
テンションも上がる。北鎌平、うわさ通りテント適地がたくさんあった。
いよいよ最後の登り、気合いを入れ進む。チムニーを越え、ついに!
祠が見えたときはちょっと涙が出た。感動のゴール!
が、山頂は記念撮影の人たちでいっぱい。うわさの槍渋滞だ。
ここまで来たら殺生ヒュッテに下ろう。殺生ヒュッテではビールをご馳走になった。
疲労感と達成感に満たされ、二日間が終わった。
ここからは自分の旅。二百名山を進めたい。せっかく稜線にいるのだ。
相方は翌日には上高地に下るが、私は別れて北へ、赤牛岳へ向かうことにした。
ということで後半へ‥。
なお今回初めて(中ア日帰り縦走でテスト)ビデオカメラをメットにつけました。
編集する気力があればアップします(相方はすでにアップしてますが‥)
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