我、山に復帰せり 燕岳・大天井 表銀座ピストン
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,059m
- 下り
- 2,049m
コースタイム
- 山行
- 11:17
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 13:20
天候 | 晴れ、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
合戦尾根:整備状態がよく良好。 夜間は廃道を間違えないように注意 燕山荘〜燕岳:暗いとこれまたどれが正しいのか迷いやすい。夜が白めば問題なし 表銀座縦走路:意外と起伏があり、また、ザレがあったりして気が抜けない箇所あり |
その他周辺情報 | 中房温泉 日帰り用 下山と共に汗を流せるって素晴らしい。 |
写真
感想
山に行くことの楽しみを思い出させてくれた山行となりました。
今年、ここまでのものは六甲全縦・大杉谷以来でしょうか。
足を捻挫してから2ヶ月、本格的な登山は本日が初。
とはいえ日本アルプスは原則9月一杯。
行きたいところに無理ない限り行ってみたいが、そもそも可能な状態まで回復できたのかを確かめたくて。
ひとまず表銀座 燕岳ピストンをチョイスしました。
標高差、斜度、負荷を鑑みて、上述の日本アルプスアタックできる状態にあるかを見るに良いだろうという狙い。
槍を見れれば御の字。
さて、燕岳。前日午前中に所用があり、前日入りで安曇野にはPM5時につきました。
中房あたりの駐車場事情の噂を鑑みると、食料買って、夕方過ぎにもう駐車場に入ってしまうのがいいかと考えました。
とはいえ、さすがに着くのが早すぎたのか、逸る気持ちが止まらないためか、0時前には目覚めてしまいました。
台風接近ということもあり、時間を追って天気が悪化ということも考慮してだったらもう出発してしまえとナイトハイクを敢行。
決め手はドメジャーコースで整備状態良好ということ、基本的に尾根に乗っかっていけばいいということから決めましたが、実際特に問題はありませんでした。
合戦小屋付近から霧雨のような霧の中のようなで妙に濡れる状態となったためレインコートを羽織りましたが、中房登山口0:30発で燕山荘4:00すぎ着。
ナイトハイクである程度慎重にならざるを得ない中ではまずまずかと。
燕山荘についてみると、予想はしていましたが巨大であり、作りがイマイチ分からず小屋を一周してしまい、ここからどうするか決行悩みましたが、宿泊の方々が決行山頂向かいそうな気配なのもあって、予定通り燕岳山頂を目指しました。4:45頃到着。3番着位でした。
霧雨が強かったし、そもそも台風接近で天候悪しと思っていたので、白んで何も見えなかったらおとなしく帰るつもりだったのですが・・・。
ところが、この日は良い方向に予想を裏切ってくれます。
夜が明けてくるとともに槍穂と裏銀、黒部源流域、餓鬼山、常念山脈などが雄姿を示します。
日の出を見届け、小屋に戻って6時前。
そのまま下山するにはさすがに早すぎると、表銀座縦走路を行ってみたいという思うもあって、そのまま大天井を目指しました。
これがまたまた吉とでます。稜線にて、湯俣の谷に三重の円形の虹が現れました。
大天井側から来た方に聞くと稜線で自分の影が映った人いましたよとのこと。
所謂、ブロッケンです。
初めて真の当たりにし、感動しました。
槍と笠を開山した播隆上人は槍の穂先から、御来迎を見たといいます。その上人を讃える播隆祭のこの日に御来迎であるとされるブロッケン現象があらわれるとは。
但し、楽しいばかりはここまで。
大天井までが長いです。大天井に取り付くまでがとにかく長いです。
すぐそこに聳えている分、余計そう思います。
この時間に歩いている他の方々と違って稜線で宿泊してないんで、その疲れが出たというのもありますね。
しかし、道中も雷鳥の群れ 約10羽ほどに会い和みます。しかも、道に数羽いたので見逃しようもなく、子がいるためか逃げ足も遅く、よく写真に納められました。
大天井からも予想以上に良い景色が待っていました。常念方向、槍方向、梓川の先に上高地。見慣れた光景がしっかりと広がっていました。
東鎌への取り付きでもあるこの稜線は、高瀬川の湯俣を撒いて進むため、槍の北鎌、東鎌・硫黄尾根、その先に見える双六・三俣蓮黒五の圏谷群。鷲羽・水晶・野口五郎などの裏銀座。小さいが三俣の小屋も見えます。伝説の伊藤新道はこれかと思いを馳せます。
大天井からは中房まで折りかえることとしました。麓に車を置けば常念小屋まで縦走という手もあるのでしょうが、車回収・下山直後の中房温泉・合戦小屋での名物スイカなど、表銀座らしさを味わおうと考えてのことです。
色んな人が多く行き交い、噂通りの賑わいの表銀座。
大天井から燕の往復がやはり厳しかったです。
結果、13:50に中房温泉に浸かって久しぶりの山行を終えました。
登山口に温泉はポイント高いです。
中房温泉はとろみのある優しい湯で、下山には良い感じだと思いました。
せっかく数多源泉あるんだからとも思う反面、登山帰りには汗流してさっぱりできればオッケーでもあるし、露天だしでこれくらいでちょうどいいかもしれません。
さて、信じられないような偶然と絶景を目の当たりにし、久々に来た本格的な山行で、山の楽しさを改めて感じられました。
いつもいい景色が見られるわけではないが、そうであるゆえに当たった時の喜びも大きいし、体を使って頑張って登って降りて掴み取る感覚がまた、その意義や思いを大きいものにさせてくれる。そんなことを思い起こしました。
天候次第ではありますが、体調面では9月三連休に予定していた裏銀座縦走は実行可能である手ごたえも得ました。
水晶、野口五郎を見るにつけ、思いをたきつけられます。
黒部源流域のカール群を目にし、改めてまた行ってみたいなとも思います。
やっぱり、山って素晴らしいなぁ。
明るくなってからの天候が大師匠らしくない
まあ、いい方に転ぶ頃もないと持ちませんて。
だめな時は受け入れるだけですけど。
帰り道は薄めにミスト状態で快適でしたよ。
下山道は湿って、暑くて、いやらしかったです。
早く起きすぎて早く着けたのが全てだと思います。
その代わり、後半眠かったです。帰りの運転含め。ちゃんと仮眠して帰りましたが。
もう、I'll be back とか 私は帰ってきた〜 だとか叫びたい位でした。
人が多くて無理でしたが・・・。
ひとまず体育の日までを目処に無理ない程度に行ける所を果敢にアタックしようと思います。
本格復帰おめでとうございます。
予想(予報)に反して、絶景を拝めて何よりです
山頂から四囲を見渡し、行きたい先を確認できましたね
裏銀は、是非、縦走してみてください。
つまみ食いしにくいですしね、裏銀は。
隊長
全てがはまりました。
夜明け前に、燕山荘泊するのと同様の行程にできたがゆえです。
甲斐駒、鋸岳のレコで書いた予定していた北ア縦走はいわば二百名山プチ繋ぎの旅です。
富山 馬場島から早月尾根で劔岳にのり、奥大日岳に寄ってから室堂を抜けて五色ヶ原から平の渡し、船窪、そこから裏銀座で烏帽子、野口五郎、水晶小屋まで来て、赤牛までピストン。あとは、三俣、双六ときて西鎌、東鎌と踏んで大天井からは常念小屋へ抜けてそこから東に抜けるというものでした。百高山を無理なく踏むというのも意図し、極力行っていないルートを。
ですから、燕から大天井でみた高瀬川の先の世界は、本来いっていたはずのところにでもあります。
昨年の新穂から笠、双六、三俣、鷲羽、水晶、黒五、薬師への縦走の思い出も含み。
再来週の三連休での裏銀座は七倉から水晶小屋まで来て、赤牛へ。そこからどうやって七倉に戻るか、時間次第、気候次第かもしれません。
いずれにせよ3日間必要なことは変わりませんね。これを計画中。
当初、燕は餓鬼とセットで周回縦走の予定でいました。現状では今期の餓鬼山はないかなと考えており、結果的に燕から大天井をやって良かったかと思っています。
常念小屋から東鎌を考えているので、赤線も繋がりましたし。
なお、劔岳の試練と憧れ 早月尾根は病み上がりにはさすがに厳しく、また来年になりそうです。
今週は茶臼小屋が閉まる前に南ア 上河内岳へ行ってきます。
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