紅葉は終わったけれど、最高の涸沢
- GPS
- 19:41
- 距離
- 40.9km
- 登り
- 2,165m
- 下り
- 2,190m
コースタイム
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:52
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 10:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届け 上高地バスターミナル ◎上高地バスターミナル〜横尾キャンプ場 車両も通る幅広く高低差が少ないハイキングコースで危険箇所無し。台風による風倒木や枝が道路に落ちていることあり。 ◎横尾キャンプ場〜元谷橋 若干傾斜が急になり道幅が狭くなるが、明瞭な道で注意ヶ所無し。台風による風倒処理後に大きな枝が落ちていることあり。 ◎元谷橋〜涸沢 長い平坦な道を歩いた後の登山道となり、足にこたえる。新たなガレ場横断などがあるが、足との石を注意深く選べば問題なし。特に涸れ沢に近づくに従い石階段が多く現れ、疲労が激しくなり休んでいる人が多くなる。危険箇所なし。 ◎涸沢〜ザイデングラート経由穂高岳山荘 涸沢小屋テラス・トイレを通り出発。涸沢小屋でヘルメットを1000円でレンタルできます。私はレンタルしました。結果はヘルメットが必要なことはなかったので、ヨカッタヨカッタ。 傾斜が緩く大きな石がゴロゴロしているところは注意しないと道を外れます。実際私も外れました。GPSで確認したり先行者を見て、なんとか道に戻ることはできました。その後まっすく南西に斜面を横切る道は大きな砂利石が多くゴロゴロするので歩きづらい。その後、奥穂高山荘へは時々鎖場ある石場を45度以上の岩の急傾斜。2016年9月に3人の方が別々の日になくなられたのはこの斜面かな。地元の方々も原因不明というだけなので真相は不明です。注意して捕まる岩や足を掛ける岩を選べば上り下りできるでしょう。 ◎穂高岳山荘〜奥穂高 奥穂高山荘から梯子までと梯子上端から30m位は、鎖もあまりない岩斜面をそれぞれ横に20m位移動する必要あり。柵がない岩斜面中央の横断はちょっとスリルあり。そこを抜ければ山頂までふつうの景色が良い尾根道です。 ◎奥穂高山荘〜涸沢岳 奥穂高山荘北側階段状のキャンプ場の横が登山口。若干道がわからなくなりますが、コースが短く危険箇所なし。 |
その他周辺情報 | 徳澤園 〒390-1516 長野県松本市上高地 TEL.0263-95-2508 待ちの中にあってもおかしくない、綺麗な山小屋のテラスでアイスクリームを楽しみました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
前回の北岳で足がつった経験を踏まえ、足をつらない歩き方、テント内で安眠できるよう汗臭くならないために汗をかかない歩き方を目指してみました。また、紅葉の最盛期は終えたとはいえ、涸沢より標高が低いところの紅葉は楽しめる。さらに、有名な涸沢にテント泊して有名なモルゲンロート(山の朝焼け)を見る、更にどちらかというと難易度が高い穂高の山に登るのを目的として今回のコースを選んでみた。
初めて上高地を訪れる時の一番謎が大きかったのが駐車場とバスの乗り方。松本方面から車で沢渡到着してバスに乗りやすい駐車場の決め方がわからなかったです。沢渡到着するとすぐに駐車場誘導員が道脇に出ている駐車場がありましたが、バスの乗り方がわからないし他にもあるだろうと通過してしまい最後の駐車場「バスターミナル」の表示を見て、バスターミナルと第三駐車場に到着。第三駐車場はバス停の下方にありバスターミナルにでるには駐車場横のトンネル入口よりターミナルに行けるので、雨でも濡れないのが良いですね。
バスターミナルでは観光客と登山客を合わせてたった3人だけと閑散として混雑を予想していた私としてはちょっと拍子抜け。バスの切符は自動販売機で購入しなくてはならず、日本人の私でも終点まで乗るための切符の行き先を見つけるのはむずかしく、言葉がわからない外国の方にはもっとむずかしいとの印象があります。
観光案内、土産屋など綺麗にととのった上高地バスターミナルに登山届けボックスがあります。
上高地バスターミナルから横尾山荘までは比較的平坦で幅広い道を2時間くらい進みます。今回は汗をかかないよう、緑の広葉樹林を楽しみながらゆったり歩きます。横尾山荘からの吊り橋には「ここから先は登山道。登山装備がなければ進まないよう」との掲示があります。ここから登ぼりが始まるとおもってもまだ本谷橋までは、少し急な登山道が続きました。ただし、道が狭くなるので高原ではなく山間の道を歩いている感じが強まり逆光で黒く見える屏風の頭を背景に、針葉樹や広葉樹の葉を透かして見える太陽光が爽やかな感じを出してくれます。
本谷橋からは、やっと本格的な登山道となりますが、すでに3時間以上平らなところを歩いているためか、疲れが・・。特に私の嫌いな石階段が続くので疲労感が高まるが、汗をかきたくないのでペースを落としたり、休息をたくさんとったり。
涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐点では足の疲労がマックスに近くなるし、休息している方が少なくありませんでした。テントを張るにはどちらに行ったらよいか休憩中の経験者の方に尋ねることができたので、助かりました。疲れてくるとまったく余分な動きはしたくありませんからね。
涸沢ヒュッテでテント申し込み窓口を探しても見つからず、バーのお兄さんに尋ねると、涸沢ヒュッテではなくテント場中央小屋で申し込むとのこと。道標も案内も出てないのでわかりにくいと感じます。外国人はもっとわたりにくいでしょう。
申込は12時30分よりで、無事申し込み終了。涸沢小屋に近くなると地面が砂地が多くなるので寝心地がよいですが、水やトイレが遠くなるデメリットがあるとか、コンパネ板を借りると、岩場でも快適にテント生活ができると事前情報を得ていたので、コンパネ板を借ります。実際コンパネ板を使えるのでトイレに使い場所の道に近い場所にテント設営できるので便利でした。実際、コンパネをテント下に入れることで、岩場にもかかわらず、今までで最高の寝心地を得ることができ熟睡できました。
風がある上にペグが使えないゴロタ石だらけの場所のテント設営はむずかしくすったもんだしていましたら、まわりの方々が板の向きを変えてくれたり、テントが飛ばないよう固定してくれたりとテキパキ助けてくれます。テント設営後、伺うとどちらの方も台風の通過した前夜テントを飛ばされないで過ごした方々とわかり、道理で石を有効に使いながら張り綱を張れるわけだと感心。
涸沢ではテント設営にペグは全く使えず、すべて石に張り綱を巻き付けます。また、大きな石や複数の石をまき付け、さらにその石が動かないよう巻き付けた石も固定する。
フライシートも石で固定する。モンベルのステラリッジはフライシート留めのゴムリングが小さいので小さな石しか付けられずその石を固定するのも楽ではありませんでした。改良していただけると良いですね。自分のフライは張綱を付け替えます。
ちなみに、テントを潰されたり飛ばされたりしたした方々もいた中で、テントをサバイバルできた理由は次の通り。
1.風が少しでも当たりにくい、大きな石に囲まれた道下にテント設営
2.風雨が強い時にまずいと感じたらテントから出て、張り綱張り替えなどこまめに行う。
3.風で持ち上がりそうなテント内側にザックを置いて、浮かびにくいよう工夫する。
4.テントの重りとして人間もテントの中に留まる。
テント設営を手伝っていただいたみなさん、涸沢特有のゴロタ石での設営ポイント、風雨に強いテント張りのテクニックを教えていただいたみなさん、ありがとうございました。
このテント場を管理する涸沢ヒュッテはおでんなど売っているバー付のテラス、トイレが綺麗で気持ちよい上に、水が無料という、キャンパーとしては理想的なテントサイトを提供してくれてます。涸沢のダイナミックな景色に、素敵なサービスと充実した施設がある上に、利用させていただけるのは最高の経験となりました。
紅葉景色をもとめて有名な涸沢を選びましたが、以前も訪れている経験者は「なんだ、紅葉終わったじゃない」「今年の紅葉はくさってる」とガッカリ印象の声多数でした。涸沢初めての私は大きなカールとそれを取り巻く大きな山々、東側の沢の切れ目から見える常念岳などの山々、綺麗な空気など、感激ばかりで、紅葉はあったらもっとうれしいですが、ダイナミックな景色に感激のみ。
さらに、夜には何十年ぶりに見ることができた天の川。見慣れてないので、晴天なのに一筋が夜空を横切っていると雲と勘違いしてしてました。あんまり嬉しくて、夜中に目が覚めるとテントから首だけ出して、満点の星空をながめるというテント泊にあこがれた当初の目的を達成。
外テラスが充実した宿泊施設に近いテント場なので、宿泊者とも気楽に話すことができさまざまな方とお話ができるのはよかったです。せっかく涸沢にきたら絶対奥穂高などに登頂した方が良いと強いアドバイスを、隣のテントにいらっしゃったベテランの登山者や、涸沢ヒュッテ宿泊されていた登山初めての若い女性などから受けたことで、難しそうで遠慮していた奥穂高に登ることを決心できた。結果的には大満足。みなさん、アドバイスありがとう。
隣テントの方からは個人的にすべての山が見渡せる涸沢岳が好きとの情報をいただいたので、あまり登山客のいない涸沢岳を訪れさせていただきました。奥穂高より槍ヶ岳は近くで見ることができるし、周りの山々は見渡せるし、奥穂高山頂神社のように怖くないし、人は少ないしとゆっくり景色を楽しむことができました。
台風通過翌日はモルゲンロートが素晴らしかったそうで、天気予報では7日も天気良し。5時前から朝食完了し、登山準備をしてモルゲンロードを待ち。東の空が明るくなり、穂高の山々に直射日光があたり山が真っ赤に輝きます。涸沢山荘テラスより涸沢ヒュッテ側からの方が真っ赤に輝く山が幅広く見ることでできました。真っ赤に見えるのは10分間くらいでしょうか。刻々と色が変化するので、写真がうまく撮れるのか・・・。美しさは今まできいていた通り。
モルゲンロートが収まった6時過ぎにテント場出発し、登山コース途中の涸沢山荘にヘルメットレンタルため立ち寄ります。ヘルメット着用し、テラス前を横切り出発です。ナナカマドは紅葉が終わった上に通過した台風による風で多くの葉が飛ばされたようです。それでもわずかに残る紅葉の残渣を楽しみながら登るとほどなくゴロタ石地帯突入。GPS軌跡を見るとわかるとおり、ここで道を見失いコースを外れます。ただし、視界が良いし先行者がみえるので向かう先もわかるので、石の上を歩きながらコース修正をします。
テント場からもよく見える斜面を横断する砂利石のような道を横断。植物が生えている尾根に到着すると一休み。見上げると急傾斜の岩場がジグザグしながら岩だらけの登っているようです。心を決めて大きな岩の割れ目を両手両足を使い登ります。体の隅々のスジを伸ばすことができるし、短時間で高度を稼げるので、高所恐怖症を刺激する足下がえぐれるような危険箇所でなければ好きなコースです。
コースは好きでも終点が見えない登りは疲れがたまり何回か休憩。GPSにデータが入っていたので、手前に見える尾根を越えるとすぐに山小屋とわかっていたので最後は心折れずに穂高山荘に到着。
小屋は掃除などで全員作業をしているらしく、人影がありません。尾根にある広いテラスは頑丈そうな石組の壁が展望台の手すりになり、その内側に石テーブルに石椅子が並びとっても良い感じ。っているので、トイレを使わせていただき、奥穂高への斜面を見ると何人かの方が梯子とその上を登っています。
Pancho2さん お疲れ様でした、。
同じルートで、行こうとしてましたが、2日天気が良いのと、自分の休みと、平日が合わなくて未達成です、、。
でも、、最高の景色ですね、本当に飽きないない絶景ありがとうございます 紅葉終わったんですね
帰りのテント担いでの縦走疲れませんでしたか?
でも、涸沢は、テン泊ですよね
行きたいなあ
muttyann
muttyannさん こんにちは。
仕事があると自由に時間がとれませんね。
今回は事前に休みをとった日と天候がなんとか合ったので、山に行けました。
帰りは自分のペースではなく急いでいたので、とても疲れました。
それでも帰った翌日にはほとんど回復してくれ助かりました。
しかもザックは40リットルとテント泊には小さ過ぎるので、ベルトが肩に食い込むのが重く感じる原因のようではありますが。
Pancho2さん、涸沢テン泊の際、お隣でしたmacoguriです。
バーボンまでご馳走になりありがとうございました。
翌日は奥穂、涸沢岳に行かれたんですね。テント場に戻ってきた際にご不在でしたので、どちらかへ行かれたのかと思い、先に撤収しました。
こちらもソロでしたので、色々とお話しできて楽しい山行となりました。ありがとうございました
macoguriさん、遅れましたがこんにちは。
mocoguriさんをはじめ、さまざまな方が奥穂高岳を強力にお勧めされたので、こわごわ登ってきました。時間に余裕がありそうなので、macoguriさんお勧めの涸沢岳も。
涸沢をはじめ、どこも素晴らしすぎてこれからどうしましょの気分です。
これからも山でお会いしたら、面白いお話を聞かせて下さい。
ありがとうございました。
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