蝶ヶ岳 〜雪はないけどライチョウは白かった〜

2016年10月29日(土) ~ 2016年10月30日(日)

• GPS: 11:42
• 距離: 26.7km
• 登り: 1,167m
• 下り: 1,327m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:29
• 休憩: 0:00
• 合計: 1:29

距離 6.6km 登り 90m 下り 32m

12:03 上高地バスターミナル
12:11 無料トイレ
12:49 明神館
12:53 徳本口(徳本峠分岐)
13:32 徳澤園

2日目

• 山行: 8:20
• 休憩: 1:41
• 合計: 10:01

距離 20.1km 登り 1,081m 下り 1,299m

5:00 徳沢園
6:11 6:14 チューダイ広場
7:55 7:56 長塀山
8:11 8:13 カモシカの池
8:31 8:33 妖精の池
8:39 8:45 蝶ヶ池
8:52 8:58 蝶ヶ岳
9:08 9:35 蝶ヶ岳ヒュッテ
9:37 9:41 蝶ヶ岳
9:42 9:44 蝶ヶ岳ヒュッテ
10:08 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐(横尾方面)
11:56 横尾 (横尾山荘)
12:34 新村橋(パノラマ分岐)
12:45 13:33 徳澤園
14:09 徳本口(徳本峠分岐)
14:14 明神館
14:43 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
14:57 河童橋
15:01 ゴール地点

天候

10/29 くもり
10/30 晴れ（西風強い）

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

◆駐車場
沢渡第2駐車場（トイレあり・足湯あり）

◆沢渡ー上高地
タクシーで4200円（定額）

コース状況／危険箇所等

◆紅葉の状況
標高1500mあたりのカラマツが黄金色に輝いていた。
標高の高い場所の紅葉は終了。

◆登山道
長塀尾根は山頂近くまでずっと樹林帯で展望なし。積雪はなかったが、池や水たまりは凍結していたので、以降は滑り止めを携行したほうが良さそう。

その他周辺情報

上高地の売店で購入し、丸かじりした林檎『名月』が美味しかった。

写真

10/29 11:25

沢渡第2駐車場
黄葉はこの辺りが見頃かも。

10/29 12:11

上高地バスターミナル
曇りです。

10/29 12:48

明神岳も雲に覆われて見えない。

10/29 13:06

虹が出た！

10/29 13:13

池には逆さに映る樹木。上高地はほぼ無風。

10/29 13:29

治山工事中。常念岳方面も曇っている。

10/29 14:49

快適な徳沢キャンプ場
新しく建てられたトイレがとても綺麗♪しかも自動水洗！（深夜早朝は使用不可）

10/29 15:11

徳沢周辺を散歩中
新村橋を渡るのは初めて。

10/29 15:42

この日、前穂高岳は見えなかった。

10/29 16:38

夕食1
ワンタンスープ

10/29 16:59

夕食2
チキンカツカレー

10/30 4:53

30日の夜明け前
星空撮影はなかなか上達しない…

10/30 5:04

長塀尾根から蝶ヶ岳へ！

10/30 5:38

夜明け前の明神岳
あっ、GPSの電源入れ忘れてた！！

10/30 6:06

ヒツジさんがいた♪
鼻は豚っぽいけどね。

10/30 6:15

北穂高岳かな？

10/30 6:28

徳沢から蝶ヶ岳まで約6km

10/30 6:41

ああ、モルゲンロートが樹林帯とは…

10/30 6:52

元気な霜柱

10/30 7:41

氷の下には落ち葉がいっぱい

10/30 7:41

凍っているのは表面だけなので乗らないように。

10/30 7:51

いい天気だ！

10/30 8:05

長塀山に登頂！
しかし、樹林帯のため登頂感なし…

10/30 8:06

三等三角点『長塀』

10/30 8:16

長塀山から少し先にある妖精の池ではない池

10/30 8:31

南東方面

10/30 8:35

たぶん妖精の池

10/30 8:37

雲が映る

10/30 8:42

樹林帯を抜けるとハイマツ帯。蝶ヶ岳まであと少し！

10/30 8:47

穂高岳が目の前に！！

10/30 8:55

徳沢から登り始めて3時間55分、蝶ヶ岳に登頂！！

10/30 9:02

蝶ヶ岳には2度目の登頂となります。

10/30 9:05

「宇多田ヒカルのCMっぽく撮ってくれ」と言われたのですが、こんな感じでしたっけ？

10/30 9:06

あと2日で11月だというのに雪が全くないとは。
※防寒着を着ていませんが、冷たい風が吹き荒れております。

10/30 9:07

ちょっと穂高行ってくるわ(笑)

10/30 9:05

寒いので蝶ヶ岳ヒュッテの自炊室をお借りします。

10/30 9:28

まるで喫茶店のワンシーン

10/30 9:46

常念山脈の東には雲海が広がる。

10/30 9:49

槍ヶ岳は雲に覆われて見えない。

10/30 9:50

方位盤
2年前の大キレットが懐かしい。

10/30 9:51

蝶ヶ岳を振り返る。

10/30 9:58

御嶽山、乗鞍岳、霞沢岳、焼岳、前穂高岳、奥穂高岳

10/30 10:01

おお、ライチョウさんではないか！！
もう冬毛になってるのか。よく見ると足までフッサフサ。

10/30 10:01

散歩ですか？

10/30 10:01

こんな一等地に住んでいらっしゃるとは、本当に羨ましい。

10/30 10:05

また会いにくるからね♪

10/30 10:12

蝶槍と横尾の分岐

10/30 10:13

あまりの寒さに、迷うことなく横尾へ。

10/30 10:24

ちょっと下るとすぐに樹林帯となり、展望がなくなる。

10/30 11:13

なんちゃって槍見台

10/30 11:14

稜線からは雲に覆われて見えなかった槍ヶ岳

10/30 11:41

槍見台

10/30 11:41

南岳から槍ヶ岳、西岳まで見える。

10/30 11:58

横尾に到着

10/30 12:00

涸沢に向かう人は少なかった。

10/30 12:01

屏風岩
パノラマコースを歩いている人はいるのかな？

10/30 12:49

徳沢に戻ってきた。

10/30 12:50

徳沢から穂高を見上げる。

10/30 13:39

穂高は素晴らしいね。

10/30 13:44

明神岳は登れるの？

10/30 13:59

樹林帯越しに逆さに映る明神岳

10/30 14:07

奥穂も前穂も1回しか登っていないのでまた登りたい。

10/30 14:09

贅沢な景色だ。

10/30 14:42

カラマツの黄葉もあと1週間かな。

10/30 14:56

実は岳沢から前穂も検討していたのだ。

10/30 14:58

逆光の焼岳

撮影機器：

Canon EOS 6D Canon

TG-3 OLYMPUS IMAGING CORP.

装備

個人装備

防寒着 雨具 ゲイター 着替え 予備靴ひも サンダル ザックカバー 行動食 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図（地形図） 計画書 ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ テントマット シェラフ チェーンスパイク

共同装備

調理用食材 調味料 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ポール テント 調理器具 三脚

感想

deportivo21

　無雪期と積雪期の狭間となる10月下旬。久しぶりに北アルプスを歩きたくなり、1泊で余裕のあるプランを検討した結果、槍・穂高連峰の展望台、蝶ヶ岳を登ることにした。

　金曜日17時の時点では深夜出発して蝶ヶ岳ヒュッテにテント泊だったのだが、19時には仕事の都合で徳沢テント泊に変更となった。今年は仕事都合で思うような登山が出来ないことが多い。12時過ぎに上高地入りし、ババ平（翌日に槍ヶ岳）か涸沢（翌日に奥穂か北穂）まで行けないかと急ぎ足で徳沢まで進んだが、到着が遅くなりそうなので予定通り徳沢にテントを張った。

　翌朝3時に起床。それほど寒くない。5時に徳沢から長塀尾根を登り始める。今回の目的は槍穂の展望だけでなく、積雪期に蝶ヶ岳を登るための下見でもある。長塀尾根を登ってみると、山頂直下まで樹林帯が続き展望がまったくないことが分かった。樹木の隙間からはモルゲンロートの穂高連峰がわずかに見える。前日にあと3時間早く出発していたら稜線から眺めることが出来ただろう。

　8時前に長塀山に登頂。ここも樹林帯だが、立派な三等三角点が設置されている。長塀山からは傾斜も緩くなり、点在する池を通過していく。妖精の池に妖精は不在だったが、空に浮かぶ雲が映って綺麗だ。その雲の浮かぶ上空は風が強いようでビュオオオオオオという風切音が聞こえる。樹林帯を抜けてハイマツ帯に入ると蝶ヶ岳ヒュッテが見えてくる。西を見れば雄々しき穂高岳だ。標高3190mの奥穂高岳にも雪はないようで荒々しい岩肌を見せつけてくる。蝶ヶ岳の頂上まであと少し。

　8時45分、蝶ヶ岳に登頂。焼岳から北穂高岳、大キレットまでは見えるが、南岳から槍ヶ岳は飛騨側から流れてくる雲に覆われている。北には安曇野が誇る常念岳が「今日はここまで来ないのか？」と呼んでいる気がした。私は「テントが徳沢にあるので」と答えた。
　山頂で珈琲休憩したいところだが、すさまじい強風が襲い掛かってくるので蝶ヶ岳ヒュッテの自炊室で休憩させてもらった。この強風のため、蝶槍は見送って横尾に下りることに決定。槍・穂高の稜線上はどれだけの風にさらされているのだろうか。
　蝶ヶ岳ヒュッテから北に向かう途中、冬毛のライチョウに出会った。雪のないハイマツ帯では白さが逆に目立つ。白いライチョウを肉眼で見るのは初めてなので嬉しかった。今度は雪上を歩く姿を見たいものだ。

　稜線から横尾に下るルートも樹林帯だが、なんちゃって槍見台と、なんちゃってでない槍見台からは槍ヶ岳方面が見えた。稜線にいたときには雲に覆われていた槍ヶ岳だが、ここからは雲のとれた槍ヶ岳が見られた。
　横尾から徳沢に戻り、テントをザックに押し込んで上高地に向かう。昨日は見えなかった前穂高岳・明神岳の岩壁が青空に映える。この景色が誰にでも見られるから上高地の人気は衰えないのだろう。この上高地の喧騒も11月15日までで、それ以降は釜トンネルから歩かねばならない。そんな静かな時期に再び訪れたいと思う。