大雪山〜トムラウシ山
- GPS
- --:--
- 距離
- 52.0km
- 登り
- 2,931m
- 下り
- 3,858m
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:トムラウシ温泉ー(バス)→新得駅ー(JR)→帯広駅 |
写真
感想
初めて
●8月16日(土曜日)前日
去年に引き続きの北海道。思い起こせば、初めて北海道の大地に足を踏み入れたのは1989年の自転車旅行。もう8年も前のこと。感慨深い…。
今回の旅は、7月中旬より計画を始め、1週間ほどで骨格が出来上がった。(まぁ、去年からぼんやりとは考えていたコースだけど。)その上、飛行機の予約を初めてインターネットを使うという画期的なものになった。
…で、本題。
旭川空港に着陸したときは曇り。気温17℃!! バスを乗り継ぎ旭岳温泉のキャンプ場へ。とっても肌寒い。半そで半ズボンなんて愚か者じゃん。あー、防寒にトレーナー一枚しか持ってきてないや。
●8月17日(日曜日)一日目:旭岳温泉〜黒岳石室
6時には起きて…なんて思っていたら、何のことはない。目覚めたら7時。8時のロープウェイで姿見へ。コースタイムを目標に、地道に一歩一歩。静荷重・静移動だっけか。気にしながらね。
旭岳はさすが道内最高峰、まずますの登り。でも先が長いんだから、バテるわけにはいかない。下りは砂利ですさまじく滑る。お尻を着くこと2回。目の前の北鎮岳がどんどん高くなる。平らにならせば、ゆっくり下るだけなのに…。
北鎮岳は空身の強み。優にコースタイムを下回ることができる。ここが今回の最北端。南に目を向けると…なんだ、山の陰になってあんまり見えないや。
その後は、ゆーったり下りて、ゆーったり歩いて石室へ。途中、シマリスさんとご挨拶。テントを立てたら、靴をはきかえ、またも空身で黒岳へ。頂上で振り返ると、噴火口の壮大な姿が。北鎮岳には鳥の姿に見える雪形も。
下りてからテン場の受付。営林署パトロールのお姉さまがステキだった。
●8月18日(月曜日)二日目:黒岳〜忠別岳避難小屋
昨晩、隣のテントのおばさまたちが8時すぎまでコーラス付宴会を始めちゃって、眠れやしなかった。(9時までは石室の発電機の音で寝るも何もなかったわけだケド。)で、夜半過ぎ、そのおばさまたちが今度はキツネにラーメンを食われたと大騒ぎ。食糧はテントの中にちゃんと入れなさいって言われてたでしょうに。
で、7時発。今日のコースはむっちゃ長い。8時間は歩く。北海岳の頂上で間宮岳・旭岳が思いの外近いのに驚く。御鉢平をぐるーっと回ったからそうなんだけどね。
白雲岳までは空身。最後の岩場ちょっとコワかった。小屋までの下りはチトきつかった。ハイマツが歩きにくい。小屋で石狩の方から来た5人の学生パーティーに水場情報を聞く。
さて、忠別までの長い道のりの始まり。クマにも注意。岩が多くて歩きにくい。高根ヶ原から下を見ると、ずいぶんと沼がきれい。この辺りからちょっと疲れ気味、肩も痛い。
忠別沼がなかなか見えない。2回ほどフェイントがあった。忠別岳では今回初めてのキタキツネ。ルールルと声をかけたら、もちろん逃げられた。
忠別からがまた長い。小屋は見えるのに、ハイマツが当たって日焼けした腕は痛いし、なかなか着かないしで情けなくなってくる。どうにか4時10分に到着。
●8月19日(火曜日)三日目:忠別岳避難小屋〜トムラウシテン場
小屋を出たときはお日さまが顔を出していた。それが五色岳にかかるとガスり出す。ずーっとハイマツが続く。嫌い。これでもかってハイマツだらけ。大嫌い。もう叫ぼうかという頃にひょっこりと山頂。でも三角点がないからか、標識がない。旭岳の方も雲がかかりだしてる。トムラウシはガスの中。化雲平のお花畑がすごくきれい。山頂の岩がカッチョイイ。小屋でクマの話をしてくれたおじさんがいた。
化雲からがまた長かった。ドカーンという下りと、ドカーンという登り。その上、岩場ゴロゴロ。足が痛いよぉ、肩が痛いよぉ、山頂着かないよぉ、で泣いてやろうかと思った。
あそこが山頂だろうと思ってもことごとく裏切られる。ガスでよく見えないのもあるけど。叫んでやろうかという頃、ようやく着く。でも何も見えない。もうバテバテ。テン場までの下りも倍の時間がかかった。
●8月20日(水曜日)四日目:トムラウシテン場〜トムラウシ温泉
快晴。余裕があればトムラウシに登り返したかったけど、もうその元気なし。バスも1日1本しかないしと言い訳にしつつ下り始める。岩場の林がとてもきれい。何の音もしない。この世界に一人きりになってしまったような感覚を覚える。
急坂を下りていくと、登ってくる人が。この坂を上るなんてスゴイ。すれ違うときに「空にザックが映えてキレイでしたと」言われた。しばらく下りて振り返ると、ほんとだ、空の青にザックの色がぽつんと。キレイ。
延々歩いて、延々下って、地図間違えてるんじゃないのって八つ当たり気味になったころ、ようやく登山口に到着。
バスと電車を乗り継いで帯広在住の友達に会いに行きました。
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